黒の騎士団VSナンバーズA(アインヘリアル攻防戦)


※この物語はリクエストによる架空未来の一つです。
To a you side本編の可能性の一つとしてお楽しみ下さい。






※この対談はリリカルなのはStrikerSのネタバレが含まれています。
対談を読まれる方は、くれぐれも御注意を。





〜アインヘリアル運用エリア〜



良介(予想以上の破壊力だな・・・・・・!
ナンバーズの撃墜には成功したが、もう少し綿密さは必要か。
物理・・・…いや、確率論も込みで、アリサに教えてもらうか)



レジアス『こうでなければ…!
アインヘリアルを囮に手薄になった本体に攻め入る…定石だがそれでは今一つ弱い。
そうだ、どうせなら敵の戦力を削ぎ落とす!
役立たずのアインヘリアルを生きたトラップとして!

やはりゼロは素晴らしき存在…! カオスの権化だ!
もっと、もっと見せてくれ私に! あなたの主観に満ちた世界を!


ふふふふはははははははは――なんて言うと思ったか、貴様ぁぁぁぁ!!』


良介「これはレジアス中将。
ご覧下さい、アインヘリアルは見事な戦果を挙げました」

レジアス『ふざけるな!? 貴様の使命をもう忘れたのか!
何の為に貴様を極秘運用地にわざわざ派遣したと思っている!!』

良介「我々の共通の敵――ジェイル・スカリエッティとナンバーズを倒す為。
御安心下さい、吹き飛んだのは砲台のみ。首座は無事です」

レジアス『アインヘリアルの完全防衛が第一だ、貴様自身が破壊してどうする!
やはり私の人生を狂わせた第一の原因は貴様だ!
こうなってしまった以上、せめて共犯者のお前は何が何でも処分してやる!

くそっ、くそっ・・・・・・

ワシに力さえあれば、貴様なぞに頼らずとも済んだのに!』


良介「私を処分する前に、質問に答えてもらいたい。

無力が悪だと言うならば――力は正義なのか?」


レジアス『なっ・・・・・・何を言っている!?』

良介「復讐は悪だろうか? 友情は正義足りうるだろうか?」

レジアス(――ジェイルの裏切りを憎み、復讐を行っている我々。

友情――ゼスト・・・・・・ぐっ)

良介「レジアス中将、このまま私を追い払って宜しいのですか?
私は貴方を救いに来たメシア――救世主なのですよ」

レジアス「・・・・・・今の我々に、悪も正義もない。
このままでは社会から抹殺され、死という事実が残るのみだ。

そんな私を救うだと、この状況で?」

良介「『アインヘリアルを試験運用した結果、地上本部襲撃犯である戦闘機人に大打撃を与えた』
私は、貴方に事実を残すだけです」

レジアス『運用方法がまるで違うではないか! これでは意味がない!』


良介「ならば、意味を与えればいい」


レジアス『ど、どういう意味だ?』

良介「『アインヘリアルで戦闘機人を倒した』、その事実のみを強調するのですよ。
元よりアインヘリアルは極秘で開発された兵器、存在はともかく詳細を知る者は少ない。

結果は、全てに於いて優先される筈だ。

貴方が提唱する兵器運用理論が実を結び、失点も取り返せる。
未曾有の危機を救った地上の英雄として、貴方の価値も高まる。
そんな貴方が全世界に、私の無実を訴えて頂ければいい」

レジアス『むう・・・・・・しかし、事はそう容易くはないぞ?』

良介「情報操作に事実の隠蔽、貴方の得意分野でしょう」

レジアス『――ならば、せめてワシに事前に一言相談くらいしておけ。肝を冷やしたぞ』

良介「『敵を騙すには、まず味方から』、私の祖国の言葉です。
それに地上本部壊滅の一件で、貴方の周囲は騒がしい。
貴方自身にその気がなくとも、よからぬ鼠が聞き耳を立てている可能性もある。

今は大丈夫ですか、レジアス中将殿?」

レジアス『フッ・・・・・・貴様に大丈夫か、などと言われたくない。
大丈夫だ――ゼロ』

良介「結構、では任務を全うしよう」

レジアス「必ず成果を出してくれ。我々の未来がかかっている事を忘れるな」



良介(――そして、彼女達の未来も。
この情勢下レジアスが勝利すれば、兵器運用は確実に促進する。
そうすれば兵器に倒された戦闘機人、不安定な人造魔導師製造に価値はなくなる。
その上で時空管理局の暗部がアリサにより明るみに出れば、最早手出しも出来なくなるだろう。

プレシア・テスタロッサから始まった悲しみの連鎖も、今度こそ断ち切れる。

自分で始めた研究だ。貴様自身の手で幕を下ろしてもらうぞ、レジアス)















ウーノ『応答しなさい! 状態確認と現状報告を!』

トーレ「・・・・・・うっ・・・・・・私は、右腕を・・・・・・損傷・・・・・・ぐっ・・・・・・
クアットロは、全身を強打して――気絶しています」

ディエチ「――ご、めん・・・・・・足、やられた・・・・・・動けない・・・・・・」

セイン「アタシは咄嗟に潜ったから、何とか――
でも、装備は完全にアウト。
これじゃ、ディープダイバーがうまく活用できない」

ノーヴェ「ちく、しょう・・・・・・目、やられた・・・・・・よく見えねえ!」

ウェンディ「あたしはローゼンの愛の御加護で平気っす!
・・・・・・うう、でも盾代わりになった兵装はオシャカ――あの騎士め!」

ディード「何の関係もないと思われます」

ウェンディ「・・・・・・意外に毒舌っすね、ディード。
そっちは怪我はないっすか?」

ディード「――オットーが私を庇って、手酷く損傷しています。
申し訳ありません、撤退の許可を」

ウーノ『・・・・・・まずいわね・・・・・・
管理局を追い込むはずの作戦で、これほどの痛手を被るなんて。
ひとまず目的は果たしたわ、撤退しなさい。
敵は自ら切り札を捨てた、この愚行をいずれ後悔させればいい』


良介「――聞こえているか、ナンバーズ。既に、チェックメイトだ」


トーレ「! 貴様が、指揮官か・・・・・・奇妙な格好を。時空管理局の人間ではないな。
――何者だ」


「我が名は、ゼロ。力ある者に対する、反逆者である」
















〜続く〜



































<続く>







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