孤独の剣士と新生黒の騎士団(StrikerS対談)


※この物語はリクエストによる架空未来の一つです。
To a you side本編の可能性の一つとしてお楽しみ下さい。






※この対談はリリカルなのはStrikerSのネタバレが含まれています。
対談を読まれる方は、くれぐれも御注意を。









〜アインヘリアル 運用区域〜



良介「よくぞ集まってくれた、隊員諸君。君達も既に聞き及んでいると思うが――
地上本部を壊滅させた戦闘機人達が、このアインヘリアルを狙っている。
その為私が臨時で、この部隊の指揮を取る事になった」

隊員1「そ、そんな急に……! 
昨日まで居た部隊長は何処へ行かれたんですか!?」

良介「今朝方戦闘機人来襲の報と、奴らが保有する戦力を親切丁寧に説明したら、
田舎の祖母が危篤と、大急ぎで荷物をまとめて故郷へ帰ったぞ」


隊員達『逃げやがったぁぁぁぁぁぁーーーーー!?』


良介「安心しろ。レジアス中将の命により、今日から私がこの部隊の長を務める」

隊員2「誰だよ、アンタは。その仮装じみた変な格好、ふざけているのか!?」

良介「人を外見で判断するとは感心しないな。能力に国籍や人種は一切関係は無い」


隊員達『黒い仮面とマントの管理局員がいるかぁぁぁーーー!!』


良介「分かった、見せよう。
ただし――見せるのは顔ではない、力だ!
不可能を可能にしてみせれば、少しは信じられるだろう?」


隊員3「いや、どう見ても戦闘機人よりアンタが怪しいから」

隊員4「俺この前放映されていたモニター見たんだけど、全身スーツの怪しい美女だったぜ」

隊員5「ロリからおねーさんまで、男心をくすぐるラインアップなんですよこれが」

隊員6「貧乳、美乳、巨乳と、選り取りみどりですげえよな」

隊員7「比べて――我々は名前も無いやられ役


隊員達『……グスン……』


隊員8「絶対勝てないって。中将もう落ち目で、色々責め立てられて疲れてるんだよ。
代わりに配属された隊長は色物だしよ」

隊員9「隊員でもない奴にでしゃばられても困るんだよなー」

隊員10「そうだ、そうだ! このまま捨て駒にされるのは御免だ!」

隊員11「作画も改善されない俺達にも心はあるんだ!」

隊員12「テレビにちょっと出れるだけで嬉しい私達の気持ちが、貴方に分かるのですか!!」
隊員13「メインヒロインどころか、敵ともフラグが一本も立たないんだぞ!
未来永劫話もしないで終わるんだ、うわーん」

隊員14「小者が万が一敵ヒロインを傷付けたら、クレームが殺到ってどういう事だよ!
どうでもいいキャラに何で負けるんだって、白い目で見られるんだ!」

隊員15「どうしても一緒に戦って欲しいんなら、せめて会話をさせろ!」

隊員16「イベントの一つもよこせ!」

隊員17「ラッキースケベの座を譲れ!!」

隊員18「しずかちゃんのお風呂効果でもいいぞ!
どうせ、訓練後のシャワーも狙って浴びてるんだからよ!」

隊員19「あれだけ女の数が多いんだから、一人ぐらいいいだろ!」

隊員20「そうだ!」


隊員達『そうだ! そうだ! そうだ!』





良介「Fuck You





隊員達『……え……?』


良介「ぶち殺すぞ… ゴミめら…!

隊員達『……っっ!?』

良介「お前達は皆、大きく見誤っている。この世の実態が見えてない。
まるで3才か4才の幼児のように この世を自分中心。求めれば周りが右往左往して世話を焼いてくれる。
そんなふうに まだ考えてやがるんだ 臆面もなく…!


甘えを捨てろ!」


隊員達『……ざわ……』

良介「お前らの甘え…その最たるは今口々にがなりたてた、その妄想だ。
妄想すれば現実になるのが当り前か? なぜそんな風に考える…?

バカがっ…!

とんでもない誤解だ。世間と言うものは、とどのつまり肝心なことは何一つ叶わない。
世界平和を掲げる管理局、人類平等の理想聖王教会――
連中はお前達の希望に応えて来たか…? 応えちゃいないだろうが…!
これは管理局だから、教会だからってことじゃなく、個人でもそうなのだ。
大人は願いを叶えたりしない。それが基本だ。
お前達はその基本をはきちがえているから、今朽ち果ててこんな所で捨て駒扱いされているんだ」

隊員達『……ざわ……ざわ……』

良介「無論、中には応える大人もいる。
しかしそれは応える側にとって、都合のいいからそうしているのであって、
そんなものを信用するって事は、つまりのせられているって事だ。

なぜ、それが、わからない…? なぜ…そのことに気付かない…?」

隊員達『………』

良介「そりゃあ…かまわない。お前らの願いを叶えること、それ自体は容易い。簡単だ。
出会いのセッティングはこれこれこう。
こういう手続きを行い、待ち合わせは……? そんな話はいくらでもできる。

しかし、今私がそんな話を仮にしたとしても……その真偽はどうする……?

真偽などどうでもいいから聞きたいと言うのか……?
ククク……結局私が何を語ろうと、お前たちはそれをただ盲目的に信じるしか道はない。
つまりどんないい話を聞いても、それは単なる気休めにしか過ぎないってことだ。

違うか……?」

隊員達『……ざわ……ざわ……!』

良介「勝ちもせず生きようとする事が、そもそも論外なのだ。
負けた時の処遇なんて、そんな話はもうやめろ。
それが無意味な事は、やられ役のお前たちが一番良く分かっている。
これ以上は泣き言に等しい 泣き言で人生が開けるか…?

そうじゃない おまえらが今することは そうじゃないだろう……!

語ってどうする……? いくら語ったって状況は何も変わらない。
今 言葉は不要だ。
今 おまえらが成すべきことは ただ勝つこと 勝つことだ!」

隊員達『……ざわ……ざわ……ざわ……!』

良介「お前らは負けてばかりいるから、勝つことの本当の意味がわかっていない。
勝ったらいいな……ぐらいにしか考えてこなかった。
だから今、クズとしてここにいる。勝ったらいいな、じゃない……!
勝たなきゃダメなんだ……!

時空管理局エース――高町なのは、フェイト、八神はやて。

彼女らが今脚光を浴び、誰もが賞賛を惜しまないのは、言うまでもなくただ彼女達が勝ったからなのだ…!
勘違いするな、よく闘ったからじゃない。
彼女達は勝った。ゆえに今その全て、人格まで肯定されている。
もし彼女らが負けていたらどうか……? 
負け続けの人生だったらどうか……?
これは言うまでもない。恐らく――


高町なのはは賞金600億ダブドルの賞金首
フェイトは局員募集の水着ポスター
八神はやては第三期未登場


誰も相手にさえしない、分かりきった事だ」

隊員達『……地獄の鬼でも怖くて言えない台詞を!?』

良介「翻って言おう。
おまえたちは負け続けてきたから、今誰からも愛されることなく、

貧窮し…… ウジウジと…… 人生の底辺を…… 這って 這って 這っているのだ……!!」

隊員達『ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?』

良介「なぜか……?
それはおまえらが、ただ負け続けてきたからだ。他に理由は一切ない。
お前らはもう20歳を越えて何年もたつのだから、もう気がつかなきゃいけない。

もう心に刻まなきゃいけない……!

勝つことが全てだと……!
勝たなきゃゴミ……勝たなければ……勝たなければ……

勝たなければ――!!」


隊員達『……ぅ……うおお……グス……
勝つ……勝ちたい……勝ちたい……!』


隊員21「で……でも、真正面から戦えってのか!? じきに囲まれてしまう!」

隊員22「しかも相手は地上本部を壊滅させた軍……! 大勢力だぞ!」

良介「ああ。これで我々が勝ったら奇跡だな」

隊員23「あのなァッ!」

良介「メシアでさえ、奇跡を起こさなければ認めてもらえなかった!
だとすれば、我々にも奇跡が必要だろう」

隊員24「奇跡は安売りなんかしてねえんだよ!
やっぱりお前にリーダーは無理だ! 俺こそが――!」

良介「ただ祈っているだけでは、戦闘機人は倒せないぞ!
上っ面だけの警備など無意味だ。やるなら戦争だ!

覚悟を決めろ!正義を行え!!」

  隊員達『ふざけるな! 口だけならなんとでも言える!
顔も見せられないような奴の言うことが信じられるか!』

良介「すでに時間は迫っている。
この私抜きで勝てると思うのなら誰でもいい――私を撃て」

隊員達『――!?』



良介「私の部隊に参加するからには、選択肢は二つしかない。

勝って英雄になるか――



――負けて死ぬかだ!」































〜続く〜



































<続く>







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