−翼、ふたたび−(アインヘリアル攻防戦)体験版


※この物語はリクエストによる架空未来の一つです。
To a you side本編の可能性の一つとしてお楽しみ下さい。






※この対談はリリカルなのはStrikerSのネタバレが含まれています。
対談を読まれる方は、くれぐれも御注意を。









ウェンディ「ローゼンは、あたしの事……
好き……大好き……愛してる……好き……大好き……愛してる……」

ディード「自分に都合の良い花占い中失礼します、ウェンディ姉様」

セッテ「……楽しいのでしょうか、アレは」

トーレ「興味を示すな。感情を持つのは賛成だが、度が過ぎるとああなるぞ」

ウェンディ「あ〜ん、もう。
ようやく「愛してる」になりそうだったのに。何か用っすか?」

ディード「同じ花なので、結果は常に同じですよお姉様」

セッテ「ローゼンの居場所が掴めましたので、一応貴方にも知らせておこうと」

トーレ「ローゼンの事ばかり考えて、少しも働かないからな貴様は。様子でも探って来い」

ウェンディ「ええっ! マジっすか!? 何処、何処、何処に!?」



ディード「彼は今――聖王教会にいます」















良介『いやはや、地上の守護者ともあろうお方が犯罪に手を染めてらっしゃったとは。
地上本部襲撃の責任と合わせて、この事実が発覚すればどうなるやら……ククク。

明日の朝刊に、その髭顔がドアップで写し出されますな』

レジアス「貴様ぁぁぁぁぁ、貴様こそ奴とグルではないか!
ワシと何も変わらな――ハッ!?」



良介「――なっ? 近いだろ?

今のあんたと俺の立場は近い。お互い、死の淵にいる。呑気に構えていたら死ぬぜ」



レジアス「くっ……馬鹿が、身の程を知れ!こっちにはまだ切り札がある! 
ワシはまだ時空管理局中将だ――助かる手も残されている!!」

良介「ほほう、随分弱気じゃねえか。
この前モニターの向こうで三提督を前に語っていた時は、もっと堂々としてたぜ。

地上本部の壊滅はよほど、あんたの心臓を縮めたようだな」

レジアス「……さっきから、貴様は何が言いたい!」


良介「簡単さ――今のあんたに、勝とうという強さが感じられない。権力に未練たらしくしがみ付き、必死で助かろうとしている。
勝負で負けが込んだ人間が最後に陥る思考回路――


――アンタはただ、怯えている」


レジアス「……貴様は……貴様こそ、どうするつもりだ?
このままでは、我々は破滅するんだぞ! どうして、お前は怯えずにいられる?」



良介「勝つ気だからな、俺は」















良介「よくぞ集まってくれた、隊員諸君。君達も既に聞き及んでいると思うが――
地上本部を壊滅させた戦闘機人達が、このアインヘリアルを狙っている。
その為私が臨時で、この部隊の指揮を取る事になった」

隊員1「そ、そんな急に……! 
昨日まで居た部隊長は何処へ行かれたんですか!?」

良介「今朝方戦闘機人来襲の報と、奴らが保有する戦力を親切丁寧に説明したら、
田舎の祖母が危篤と、大急ぎで荷物をまとめて故郷へ帰ったぞ」



隊員達『逃げやがったぁぁぁぁぁぁーーーーー!?』



良介「安心しろ。レジアス中将の命により、今日から私がこの部隊の長を務める」

隊員2「誰だよ、アンタは。その仮装じみた変な格好、ふざけているのか!?」

良介「人を外見で判断するとは感心しないな。能力に国籍や人種は一切関係は無い」



隊員達『黒い仮面とマントの管理局員がいるかぁぁぁーーー!!』















ウーノ『応答しなさい! 状態確認と現状報告を!』

トーレ「・・・・・・うっ・・・・・・私は、右腕を・・・・・・損傷・・・・・・ぐっ・・・・・・
クアットロは、全身を強打して――気絶しています」

ディエチ「――ご、めん・・・・・・足、やられた・・・・・・動けない・・・・・・」

セイン「アタシは咄嗟に潜ったから、何とか――
でも、装備は完全にアウト。
これじゃ、ディープダイバーがうまく活用できない」

ノーヴェ「ちく、しょう・・・・・・目、やられた・・・・・・よく見えねえ!」

ウェンディ「あたしはローゼンの愛の御加護で平気っす!
・・・・・・うう、でも盾代わりになった兵装はオシャカ――あの騎士め!」

ディード「何の関係もないと思われます」

ウェンディ「・・・・・・意外に毒舌っすね、ディード。そっちは怪我はないっすか?」

ディード「――オットーが私を庇って、手酷く損傷しています。
申し訳ありません、撤退の許可を」

ウーノ『・・・・・・まずいわね・・・・・・
管理局を追い込むはずの作戦で、これほどの痛手を被るなんて。
ひとまず目的は果たしたわ、撤退しなさい。敵は自ら切り札を捨てた、この愚行をいずれ後悔させればいい』


良介「――聞こえているか、ナンバーズ。既に、チェックメイトだ」


トーレ「! 貴様が、指揮官か・・・・・・奇妙な格好を。時空管理局の人間ではないな。
――何者だ」



「我が名は、ゼロ。力ある者に対する、反逆者である」















良介「ギンガ、一時休戦と行かないか? 世界を救うために力を貸して欲しい。
俺とお前、2人いれば出来ないことなんて!」

ギンガ「甘えないで下さい・・・!!
その前に手を組むべきは八神部隊長だった。貴方と部隊長が力を合わせれば世界を!」

良介「フン――全ては過去、終わったことだ」

ギンガ「過去ォ…ッ!?」

良介「お前も今管理局を襲撃しているだろう、懺悔など後でいくらでも出来る!」

ギンガ「いいえ、貴方には無理です! 貴方は最後の最後に世界を裏切り、世界に裏切られた!!
貴方の願いは叶えてはいけない!」

良介「馬鹿め、理想だけで世界が動くものか! さあ殴れるものなら殴ってみろ!

――今頃、お前の大事な御主人様のアジトにシャッハ達が向かっている。

くくく、この意味が分かるか? 俺は最初から、お前達の行動は予測済みだったんだよ。
だからこそこうして待ち伏せて罠を仕掛け、俺自身も派手に扮装して注意を引かせた。
大事な姉妹にも今、残存部隊が向かっているぞ。

後は、お前さえ押さえればよかったんだよ、くくく・・・・・・あははははは。これでお前達はお終いだ!」

ギンガ「貴方はァァァーッ!!」

良介「それより取引だ。お前達の処遇はレジアスに頼んでやる。その代わり――」

ギンガ「ここから先の事は貴方には関係ないッ!!貴方の存在が間違っていたんです!!」

良介「最後まで、お前は…・・・!!」

ギンガ「貴方は世界からはじき出されたんです! 姉妹達やこの子は私がッ!!」



良介「ギンガァァァァッ!!」

ギンガ「ゼロゥゥゥゥッ!!」


















〜アインヘリアル攻防戦 開幕〜



































<続く>







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