孤独の剣士VS運命の女神(StrikerS対談)


※この物語はリクエストによる架空未来の一つです。
To a you side本編の可能性の一つとしてお楽しみ下さい。






※この対談はリリカルなのはStrikerSのネタバレが含まれています。
対談を読まれる方は、くれぐれも御注意を。









〜機動六課隊舎前〜



良介「ケホ、ケホ……派手に燃やしやがって、あいつら。おい、チビ。煙を吸わないように注意しろよ」

ヴィヴィオ「うん! 心配してくれてありがとう、パパ」

良介「パパと呼ぶのは止めろ! ……心配なんぞしてねえよ。
てめえを誰かに預けて、俺はとっととおさらばするからな」

ヴィヴィオ「……やだ」

良介「こ、こら! 首にしがみつくな!?」

ヴィヴィオ「パパと一緒にいる!」

良介「あぐぐぐぐ……け、頚動脈を圧迫するな!? お前にはママがいるだろ」

ヴィヴィオ「ヴィヴィオ、ママもパパも一緒がいい」

良介「本物の親父に言え、んな台詞。通りすがりの天才剣士に頼むな。
鬱陶しいから、とっとと誰かに預けるか。

この状況だもんな……死人は出ていないだろうけど、知り合い探すのは無理か」

ヴィヴィオ「! パパ、パパ」

良介「(無視無視……この手のガキは相手にするからつけあがるんだ)」

ヴィヴィオ「パーパ、聞こえてるー?」

良介「(グリフィスでもアルトでも誰でもいいんだが……いねえな……
愛してると叫べば即復活する奴が約一名いるが、頼るのは死んでも御免だし――)」

ヴィヴィオ「むぅ……ヴィヴィオのお話聞いて! 赤いお星様がお空から落ちてきたよ」

良介「(はいはい、お星様ね。流れ星が落ちたから何だって――)

星だとぉっ!?」



???『ぅぁぁぁぁ……あああああああああああああああああーーーー!!』



良介「でえっ!? 馬鹿、こっちに落ちて来る――なああああぁぁぁ!?」

ヴィヴィオ「きゃっ!?」

???「あぐっ……ハァ、ハァ、戦闘機人が二人もいるなんて――え……?」

良介「いっつぅ……てめえ、俺様の真上にダイビングとはいい御身分じゃねえ――か……?」



エリオ「宮本さん!?」

良介「カミナリ小僧!?」



キャロ「――あ、良介様! フリード、二人の傍に降ろして!」

良介「ぐあ、小鳥にチビドラも一緒とは……また厄介な」

キャロ「エリオ君、大丈夫!? 怪我は!?」

エリオ「大丈夫だよ、キャロ。戦闘機人に撃墜されたところを、宮本さんが下から支えてくれたんだ。
宮本さんが受け止めてくれなかったら、大怪我していたかもしれない」

良介「……は? 何言ってるの、お前。お前なんぞ、何故俺が庇わなければならんのだ。
つーか、事故った俺の方がダメージでかいのがむかつくぞ!」

キャロ「エリオ君を助けてくれて本当にありがとうございました、良介様。
機動六課を守りに来て下さったんですね」

良介「見事に炎上してるじゃねえか!?」

エリオ「凄い……これだけの数のガジェットを一人で破壊したんですか……
僕にはとても出来ない……」

良介「いや、そのガジェットの山はお墓。下にお前の上司が眠ってる」

キャロ「悲しまないで下さい。良介様は立派に戦ったと思います。
六課の隊舎は燃えてしまいましたけど……ガジェットと戦闘機人相手に、一人素手で戦った貴方を尊敬します」

良介「ああ、何なんだこの勘違いスパイラルは……!?
どうしてそう都合良く解釈するんだよ、お前らは!?

――まあいいや、丁度良かった。ガキを一人預かってくれ」

エリオ「子供――もしかしてヴィヴィオですか!?」

キャロ「無事なんですね、ヴィヴィオちゃん! 良かった……」

良介「心の底から感謝しろよ、貴様ら。俺がきちんと保護してやったんだからな。

……?

おい、この辺にガキが一匹転がってなかったか?」



オットー「無事、捜し出してくれたんだね。本当に感謝しているよ」

ヴィヴィオ「ぱ、パパ、助けて!!」



良介「げげっ、お前ら!? ま、まさかお前らが探していたのは――そのガキなのか!」

ディード「はい、ありがとうございました。
今回の貴方の働き、ドクターや姉様がたもきっとお喜びになると思います」

エリオ「えっ、それって――」

キャロ「――どういう意味なんですか、良介様?」

良介「いや、これはその――」

オットー「……? りょう、すけ……?」

ディード「プロジェクトFの遺産と貴方が、何故知り合いなのですか……?
もしかするとこの部隊とも深い関わりを――」

良介「うっ……



(くっ…ど…っどこにもない… バカな! どこにも活路がッ… 

せ…戦闘機人…『ディード』『オットー』…機動六課『キャロ』『エリオ』

オ…オレは今まで…『武士道』を進んでいれば必ず『光』が見えるはずと信じて来た…
勝利の方向を示す『光』が必ずどこかにあると だからこの地まで進んで来れた…

だが今はどこにも!…そんなバカな!どこにも見えないッ!

この四人にオレは追い詰められてしまったのか……!!…!? すでに すでに!

こんな場所で…こんな次元世界の中心で……まだ海鳴町まで300キロ以上もあるというのに……
まだ何もかも途中だというのに…

『活路』がどこにもないッ…ここで旅が終わってしまうのかッ!
オレはまだ何ひとつ結着をつけていないッ!) 」













…回想…



アリサ『良介、この社会と人の心の中のあり様には限界点があるのよ。
『死刑制度』『延命』、それは矛盾した特異点――
法術使いは社会のその考えに立ち入ってはいけないわ。

それが貴方の役割…ネットにはじかれたボールなのよ』



アリサ『でもあたし達は『奇跡』の存在を信じている。『奇跡』が起こる事を祈りましょう。
ボールがネットの向こう側に落ちる事を…』















???「――ブンターヴィヒト。オブジェクト100機、遠隔召喚。

一斉――射撃』



良介「(――えっ!?)」

エリオ「キャロ、危ない!? ――ぐああああああっ!」

キャロ「エリオ君! きゃあっ!?」


良介「雨、か……レーザーの雨が降っている……

(ふぅ、やべえ……ガジェット墓を盾にしなければ死んでたぞ……
って、ホッとしている場合じゃない)

カミナリ小僧、小鳥、無事か! くっ……あいつらの仕業か!?」

ディード「ガハ……ごめん、なさい……全部、捌き切れなかっ……うっ」

オットー「僕を庇って……ディード、ディード!!」

良介「あいつらまでやられてる!? 何処のどいつだ、一体!」



クアットロ『うふふふふ、その調子ですよ〜ルーテシア御嬢様。
大丈夫。
この任務を無事完了して下されば、ローゼンもきっと貴方を許してくれますわ』

ルーテシア「――必ず、成功させる」



良介「お、おのれメガ姉さん、相変わらず勝手な事を言いやがって!?

(――だけど、これは千載一遇のチャンス! ありえない偶然が生み出した『奇跡』! 

エリオは重傷、ディードも負傷、ルーテシアは暴走。
敵側にヴィヴィオ。黒煙で視界0――条件は全てクリアーされた。

ここで俺が一手上回れば勝てる!!)

今の内に、そいつを連れて早く逃げろ!」


オットー(上空)「ローゼン!?」

キャロ(地上)「良介様!?」


良介「大事な相棒が怪我をしているんだ、戦える状態じゃない。この場を離れろ。
後は俺が何とかする。
お前はそいつの治療を優先するんだ」


オットー「……分かった。ディードとこの子は必ず無事にアジトへ連れて帰る。
君も――絶対に帰って来てくれ(飛び立つ)」

キャロ「……分かりました。エリオ君も六課の皆さんも必ず助けます!
どうか――どうかご無事で!(その場を離れる)」


良介「うっしゃー! これで今度こそ邪魔者は消えたな。
オットー達の離脱を知れば、姉さんもこれ以上ルーテシアを焚き付けないだろ。
これで暴走も丸く収まり、この場には誰も居なくなる。

ふっ……今回は珍しく頭を使っているぜ、俺様。

シグナムが来る前に、俺もとっとと退散しよう。
……つーか、シグナムの奴えらく遅いけど、何やってるのやら――(戦線離脱)」





〜続く〜
































<続く>







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