アギト・ゼストと宮本良介A(StrikerS対談)


※この物語はリクエストによる架空未来の一つです。
To a you side本編の可能性の一つとしてお楽しみ下さい。






※この対談はリリカルなのはStrikerSのネタバレが含まれています。
対談を読まれる方は、くれぐれも御注意を。




 




〜ミッドチルダ上空〜


主人公(ぐおおおっ――自家用ガジェットまで破壊された、か……)

ヴィータ「な、何でお前が敵と一緒に居るんだよ!?

――やべえ!? あのままじゃ墜落する!」

アギト「ローゼン!? 待ってろ、今助けに――!」



主人公「来るな! 敵に集中しろ!」



ゼスト「!――」

ヴィータ「――!?」


主人公(よ、よーし! 今の言い方だったら、裏切った事にはならないぞ!
どっちに言ったのか、判別出来ねえだろう。

ふはははははは、俺も分からねえけど


アギト「!? な、何でだよ!? お前、自力で飛べないんだろ!
アタシと融合すれば、幾らでも――」

ミヤ「融――合……? ま、まさか……まさか、まさか!?」

主人公「(ああ、痛い。純粋無垢に驚くあの蒼い目が痛い。

今お前と融合したら、冷凍保存される――とは言えないし……
か、考えろ。素数を数えて考えるんだ!)

今、お前がやるべき事は何だ!? 俺を助ける事か?」

アギト「――! それは……」

主人公「『此処から先は別行動』――そうだろ?」

ゼスト「(何だと!? まさか――この状況で、この男我々を……?)

――このまま墜落すれば、お前は死ぬぞ」

主人公「アンタこそ、俺を助ける余裕は無いぜ? 鉄槌の騎士を舐めるなよ。
少しでも油断すれば、アンタだって叩き落される。――集中しな。

お前もだ、羽虫。優しい顔して、ミヤはなかなか怖いぜ」

アギト「……っ! そうか……こいつが、ミヤ……
くっ、くそ……だけどお前が!」

主人公「勘違いするなよ、俺がお前らを庇ったのは借りを返す為だ。
お前らのやり方や理念に共感した訳じゃねえ。俺は俺で勝手にやるさ

――御別れだ」

アギト「……死ぬなよ……絶対に死ぬんじゃねえぞ!
お前は、アタシがやっと見つけた大事な――


大事な……ロードなんだからよぉぉぉ!!」


ミヤ(――!!!???)


主人公「(あああああ、この馬鹿! 爆弾発言を!?
すげえ……このまま空を飛ぶより、ロープ無しバンジーを望む俺がいる)

あばよ、アギト――兄貴……(そのまま雲の下へ消えていく)」


ゼスト「……っ……こんな、死人の俺を……兄と、慕ってくれるのか……」


ヴィータ「あの野郎……突然居なくなって散々心配させて……突然脈絡なく現れやがって……!
しかも、何で地上本部を攻撃する敵と一緒に……あーーーーー、分からねえ!

十年以上付き合っても、あいつの行動は全く分からねえぇぇぇ!?」

ミヤ「平気です、ヴィータちゃん! 絶対あの人も分かっていません
それより今は、真っ先に解決すべき問題があります!」

ヴィータ「ちっ、そうだったな。やい、お前ら――!」

ミヤ「ミヤの許可なく、あの人と融合しましたね!?」

ヴィータ「――おおおおおい! そんなもん、どうでもいいだろ!?」

アギト「どうでもよくねえよ、こっちだって!
けっ――会いたかったぜ……この尻軽女!」

ミヤ「誰が尻軽女ですか!? 貴方こそ、勝手に融合しないで下さい!」

アギト「あいつはお前のモンじゃねえ!」

ミヤ「貴方のモノでもないです!」

アギト「あいつから聞いてるぞ! お前には真のロードが居るんだろ、他に!
なのにどうしてアイツとも融合してるんだよ、ええコラ!」

ミヤ「そっ、それは……頼りないから、ミヤがフォローしてあげてるんです!」

アギト「へ〜え、なら丁度いいや。ハッキリさせておくぜ。
アイツに、てめえはもう要らねえ。


今日からアタシがあいつの融合騎だ。お前はお前の主の世話してろよ」


ミヤ「ええっ!? あの人は……承諾したですか!?」

アギト「……と、当然だろ! 喜んでアタシを迎え入れてくれたよ。
お前より、アタシの方がいいんだってさ」

ミヤ「うっ……嘘です! あの人はそんな事絶対絶対言いません!
リョウスケとミヤの十年以上の絆は、貴方なんか入り込む隙間もありませんです!」

アギト「ううっ……じ、時間なんて関係ねえ!
アイツはアタシの方が気持ちいいって喜んでくれたぜ」

ミヤ「ミ、ミヤの方が気持ちいいです!
ゆっくり時間をかけて馴染んだミヤは、リョウスケに染まっちゃってます!」

アギト「アタシだって、あいつに全部捧げられる!
この身体も、心も、魂も――全部、あいつだけのもんだ!!」

ミヤ「(す、凄い……今までのデバイスとは段違いの情熱です……!)
リョウスケが喜ぶ事なら、ミヤは何だってします!

――いいえ、リョウスケだけじゃありません。

はやてちゃんも、ヴィータちゃんも、シグナムも、シャマルも、ザフィーラも!
機動六課の皆さん……海鳴町の御友達。
大切な人達が笑顔でいられるならば、ミヤは何だってします!
ミヤの主もリョウスケも、それを望んでくれてます。

一方的な愛で喜ぶのなら、あなただけです!」

アギト「(――!?
アタシがルルや旦那の幸せを望むように、こいつも主やリョウスケの……

悔しいけど……こいつ、ちゃんと考えてる……あいつが気に入る筈……えっ?)

――リョウスケ?」

ミヤ「……? あ、貴方は自分が主とする名前も知らないのですか!?」

アギト「(……嘘、だろ……? あいつ、アタシを騙して……ち、違う!
アタシは、アイツを信じる。こいつが嘘ついてるんだ!

そうだ――こいつの主だって、さっきローゼンを攻撃したじゃねえか!)

――許さねえ……お前ら、絶対許さねえぇぇぇーーーー!!!」

ヴィータ「……どうやらやる気満々らしいな、そっちは」

ゼスト「退けぬ理由が増えた。
――あれほどの覇気を見せた弟分の心意気に、応えぬようでは男ではない!」


ヴィータ「……っ、悪いけどよ……アイツの親分は、もう決まってるんだ!
ミヤ、ユニゾン行くぞ!」

ミヤ「はいです! どちらがリョウスケに相応しいか、見せてやります!」


ゼスト「アギト、すまないが頼めるか?」

アギト「おうよ! 尻軽女に、忠誠心って奴を教えてやるぜ!」










――同時刻 首都クラナガン――



主人公「(人型に窪んだ穴から這い上がる) あ〜、死ぬかと思った……コンクリの破片が口に、ぺっぺっぺ。

痛っ……服も身体もボロボロだ、たくよ……
(激動の地上本部を遠目から見つめる)

おいおい……なんかやばそうな雰囲気じゃねえか……なのは達は何やってるんだ。
ま、俺が助けに行ってやる義理もねえ。とっととアリサに連絡取って、帰るベ」



????「もし――其処のお方。どちらへ行かれるのですか?」



主人公「(あん……? おっ、金髪美人! ――死ぬほどどうでもいいけど)
あの騒ぎを見れば分かるだろ。やばそうだから逃げるんだよ」

????「時空管理局地上本部が襲撃を受けているようですけど、かまわないのですか?」

主人公「この町を守る正義の味方やってるなら、てめえの家くらい守れないでどうするよ」

????「フフ……大胆な発言ですね。面白い御方……
では、質問を変えましょうか」

主人公「あのね、俺はさっさと帰り――うっ!?」



????「私の大切な妹達も放り出して逃げるのですか、ローゼン様……?」



主人公「(刺された首から、軽く血を流す)

そのスーツ姿!? てめえ……あいつらの仲間か!」

ドゥーエ「――ドゥーエと申します。貴方の事はクアットロから伺いました。色々と……。
……私にも教えてくださいな、貴方の事……どんな悲鳴を上げるのか、ウフフ……

(血が流れる首を、妖艶に舐める)」



主人公(べ、別の意味でオーバーSランクの女……!?)
































<続く>







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