ナンバーズと宮本良介B(StrikerS対談)


※この物語はリクエストによる架空未来の一つです。
To a you side本編の可能性の一つとしてお楽しみ下さい。






※この対談はリリカルなのはStrikerSのネタバレが含まれています。
対談を読まれる方は、くれぐれも御注意を。




 




〜前回までのあらすじ〜

拝啓アリサ様、そろそろ御立腹されている頃でしょうか?
こっちはいい感じに泥沼です。





セイン「一応言われた通り準備したけど、紙とエンピツだけで描けるの?
あんまり詳しくないけど、こういうのってもっと本格的な画材とか必要なんじゃ――」

主人公「昔旅していた頃は貧乏でな、気取った道具なんぞ買えなかったんだ。
手軽に扱える物だけで絵を描いてた」

ノーヴェ「出来の悪さを道具のせいにしても無駄だぞ」

主人公「誰がするか、ボケ。
むしろお前からのプレッシャーで手が震えそうだよ、この野郎。

――で、モデルはこのモグラ娘でいいか?」


クアットロ「あはは、モグラ娘だって」

ディエチ「――可愛い」


セイン「アタシはセイン! ――ちょっと皆、笑わないでよ!?」

主人公「はいはい、ジッとしてろ」


トーレ「……最初から随分、大胆に描き始めたな……」

ルーテシア「私の時もそうだった」

アギト「へん、どうせ下手糞に決まってる」





〜似顔絵中〜





主人公「出来たぞ。本来なら金取るんだが、出会いの印にプレゼントしてやる」

クアットロ「うわ、はや〜い。絵ってそんなに簡単に出来るの?」

ノーヴェ「雑だから早いんだろ」

主人公「雑な絵なのは否定しねえよ、エンピツ絵だからな。真剣に描いたとだけは言っておく」

セイン「見せて、見せて!


!……これが、アタシ……」


ナンバーズ『・・・・・・。・・・・・・(後ろから覗き込んでいる)』


主人公「(こ、怖い! 無言なのが怖すぎる!?)
か、寛大な御意見を聞かせて頂けると嬉しいのですが――」


トーレ「・・・・・・そうだな、凡庸な絵だ」

ノーヴェ「・・・・・・確かにお前より上手い奴は腐るほどいるだろうな」

主人公「(ぐわ、冷血コンビから駄目だし食らった!? やべえ)

何とでも言え、くそ。別に絵描きになりたい訳でもねえからな。
楽しんで描ければいいんだよ」


ディエチ「――悲観する事はないと思う」

クアットロ「うん、上手上手。実物より、セインちゃん可愛い♪」


セイン「実物よりって何よ、もう!
でも、ほんと……温かいっていうか・・・・・・アタシって、この絵凄く気に入っちゃった。


ありがとう、描いてくれて。大切にするね」

主人公「気に入ってくれたら描いた甲斐があるってもんだ。
じゃあ皆様からの評価を頂けたところで、あっしはそろそろお暇を――」



アギト「待てよ」



主人公「(……うぐっ、この赤い羽虫め)
何だよ、今度は。また因縁でもつける気か、こら」

アギト「うるせえ、あたしはまだ納得してねえぞ。
ルールーの友達になりたいなら、あたしの許可が必要なんだ」

主人公「友達になりたいって、誰が言った!?」


ルーテシア「・・・・・・」

主人公「・・・・・・な、なりたいです、はい・・・・・・」


アギト「だよな、だよな、そうだよな!
つーことで、今度はあたしを描いてみろ」


主人公「・・・・・・は?」

アギト「察しの悪い奴だな、この低脳。
あたしをカッコよく描いてくれたら、まあ喋る程度は許してやるって言ってるんだ。
感謝しろよ」

主人公「何で俺が虫の写生なんぞしなくちゃいけねえんだよ!」

アギト「何だと! ルールーは描けて、あたしは描けねえのか!」

主人公「お前なんぞ食指も動かんわ、ばーか!」

アギト「……あたしに対してそういう態度を取るのか、てめえは」

主人公「何だぁ? 実力行使か、この野郎。上等だ、相手になってやるぜ。
力で脅される俺じゃねえぞ!

金にはちょっと弱いけど」


ノーヴェ「社会の屑じゃねえか」

トーレ「胸を張るな、愚か者」


アギト「アタシはちょっと特別な生まれでな……ある種の感覚には敏感なんだ。
出逢った時、背筋が震えた。
絶対認めたくないけど――ああ、こいつなんだって思った」


主人公「貴方の御友達、遂に発狂しましたよ」

ルーテシア「いつものこと」

セイン「……仲良いね、御嬢様とあんたって」


アギト「へへん、そんな態度を取れるのも――今の内だーーーー!!!」

主人公「うわっ!? 馬鹿、何突っ込んで――のわあああ!?」



ナンバーズ『おおおっ!』



アギト(うおっしゃー、やったぜ! やっぱり適合しやがった、こいつ!)

主人公「て、てめえ、ミヤと同タイプの融合器だったのか!?」


※主人公は『ナンバーズ』放映分以後、見ていません


アギト(うわ……何かすんげぇ気持ちいい……こいつの中……

へっへっへ、さあ、どうする?

描かないなら、てめえの心を覗き見てやるぞ。
内側からてめえを乗っ取るのもいいな、居心地良い宿主だし)

主人公「卑怯だぞ、コラ! 正々堂々と勝負しろ」

アギト(お前だってそういう事するタイプじゃねえだろ、絶対!
お前の中にいる限り、アタシには筒抜けなんだぞ!

ほれほれ、描くのか? 描かないのか?)

主人公「(――く、思考を読まれたら終わりだ)
分かったよ、描けばいいんだろ描けば!」

ルーテシア「……私も描――」



クアットロ「はーい、次は当然お姉さんね」

ディエチ「――私も一枚」

ノーヴェ「退屈しのぎにはいいかもな。チンク姉も呼ぼう」

セイン「ほーい、ちょっと待っててね!」



ルーテシア「……」

主人公「ロクな死に方しねえぞ、お前らぁぁぁぁ!」

アギト(きゃっほー、いいね。アンタの生の感情。ゾクゾクしてきた)



トーレ「……作戦準備に間に合うのだろうな、貴様らは(深く嘆息)」





〜公開陳述会まで、残り二十時間〜


























<END>







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