ルーテシアと宮本良介(StrikerS対談)


※この物語はリクエストによる架空未来の一つです。
To a you side本編の可能性の一つとしてお楽しみ下さい。






※この対談はリリカルなのはStrikerSのネタバレが含まれています。
対談を読まれる方は、くれぐれも御注意を。





 




(ミッドチルダ首都クラナガン ステーションガーデン)



主人公「はい、御待たせしました。如何でしょうか?」

女の子「うわ〜、素敵です! 描いて頂いてありがとうございます!
こちら、お支払いです」

主人公「気に入って頂ければ嬉しいです。まいどー。

……うーむ、流石異世界。これほど流行るとは思わなかった」


(スケッチブックを閉じて、エンピツをナイフで削る)


主人公「似顔絵の文化は日本でも、最近は廃れているからな。嘆かわしいもんだ。
デジカメや携帯カメラもいいけど、こういうアナログこそ味があるってもんなのに。

ま、お蔭様でこんなエンピツ画でも評判いいけど」


(ナイフで削った後、エンピツをクルクル回す)


主人公「ミッドチルダの首都クラナガン――最初に来た時は、スケールのでかさにビビッたよな。
日本の東京なんぞチッポケな箱庭に見えちまう。次元世界の中心地ってのも頷けるな、これは。

見る顔見る顔不揃いで、人種の坩堝だからな……」


(ガーデン内を歩く人々を観察)


主人公「すげえ髪の色の奴もいれば、綺麗な瞳してる奴もいる。
ゴツイ身体やチビッ子、肌の色や刺青、独特模様のある奴――

フード被ったチビライダーもいるしな、世界の広さには驚かされるぜ。


――へ……ライダー?」



ルーテシア「……(一人で歩いている)」



主人公「(うげっ!? あいつ、確か敵側のチビ!?
機動六課に連絡――してやる義理はないし、面倒事は御免だ。無視しよう、無視)」

ルーテシア「……?」

主人公「(アイツは機動六課の連中の顔は知っていたとしても、俺の顔は知らない。
出演していないからな、うむ。

このまま赤の他人のまま通り過ぎる――って、あれー!?)」

ルーテシア「……。……」

主人公「(な、何故足を止める!? 何故、俺の方へ注目している!?
勘か、勘なのか!?
実はチビライダーとか言われて、すました顔して内心腹が立っていたりするのか!)」

ルーテシア「……(プイ)」

主人公「(お、歩いて行った。何だ、驚かせやがって。当然だな、俺に興味を持つ理由がねえ。
――おいおい、また足を止めたぞ)」

ルーテシア「……」

主人公「(な、何なんだあいつ。足を止めては振り返り、また歩いたり――
早く俺の視界から消えやがれ。嫌な緊張感だな……くっそ。

こういうのは気にするから駄目なんだ。
河岸を変えるのも逃げるみたいで嫌だし、街の風景でも描いて気を紛らわせ――)」



ルーテシア「……それ」



主人公「うわおっ!?」

ルーテシア「……なに?」

主人公「俺が何って聞きたいわ!? おっとっと……(冷静に、冷静に……虫軍団が飛んでくる)
な、何か御用っすか?
(た、立ち去ったように見えたのに――流石ライダー、足が速いぜ)」

ルーテシア「……それ、何?」

主人公「それって……この見本画の事か? 似顔絵だよ、似顔絵」

ルーテシア「にがお、え……」

主人公「(おっと、敬語じゃなくなってるけど――いいや。ガキだし。
つーか、てめえが敬語で話せコラ)

スケッチブックに、この鉛筆で似顔絵を書くんだ。
本当は専用の画材でやるんだけど、半分趣味なんで。
その代わり日々忙しい方の為に、簡単速記で御時間かからず、低料金。可愛く描ける自信はあるぞ」

ルーテシア「……。何で、そんなの描くの……? 余計な手間。映像で認識出来れば、必要ない」

主人公「(――ムカッ)

ま、御子様には分からんよ。絵で残す事の価値が」

ルーテシア「……っ」

主人公「(うげっ、怒った? お仕置きロボットが飛んでくるか!?
ええい、言ってやれ言ってやれ)

確かに写真や映像の方がクリアで、綺麗だ。
たとえばお前を映像で録れば、半永久的にお前の時間を保存出来る。
だけど――それは万人から見たお前でしかないだろ」

ルーテシア「不都合はない」

主人公「いいや、違うね。映像なら、誰でも録れる。誰でも同じ姿になる。

絵なら――俺から見た、お前が描ける。

この次元世界でたった一枚の、お前の絵が描ける。映像では絶対に残せない、宝物になる」

ルーテシア「宝物……」

主人公「別に分かって貰おうとは思ってないけどな。
気に入らないなら、描かないだけだ。保護者のところへ帰――」


ルーテシア「――描いて」


主人公「れ――って、へ? お前を!?」

ルーテシア「(コクリ)」

主人公「やだ(絶対に関わらない、断固として拒否すべき)」

ルーテシア「……。そう……分かった。

……(トボトボ)」


主人公「……。


……ちっ。


分かった、分かったよ! 描いてやるから、座れ!」





〜こんな没ネタ続けたら、顰蹙買いそう。すんまそん(;´Д`)〜
































<END>







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