くじびき勇者さま
概要 |
「くじびき」で運命を決めるという大陸最大の宗教「ソルティス教」。
見習い修道女メイベルは、くじびきが大キライ。
好きな研究に明け暮れながら、平和な日常を送っていた。
そんなある日のこと――
同じ見習い修道女のパセラと買い物に出かけた街中で、彼女はある事件に巻き込まれる事になる。
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レビュー |
「気象精霊記」シリーズで有名な清水 文化さんが描く科学の進むファンタジー世界を舞台とした小説。
最近流行の「科学」と「ファンタジー」の組み合わせがとても上手く、
また確かな科学的知識を元に描かれた文章は流石プロの小説家さんだなぁと感じさせます。
是非手本にしたいぐらいです。
「くじびき」を神事とするソルティス教の設定も面白く、単に科学最高といったものでなくて、
その弊害や簡単な見落としからの失敗などもきちんと描写されていたのも好感がもてました。
科学とは知識と技術だけでなく、試行錯誤と発想力から生まれるものだと考えさせられた作品です
執筆者:hunting groundさん
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