聖杯戦争、終焉。敗者を大量に生み出し、栄光ある勝者は一人もおらず。
死体を積み重ねた悲劇の物語が、ようやく終わりを迎えました。
世界を救うべく聖杯を破壊した切嗣は、戦争の果ての悲劇に慟哭。
セイバーは願いを叶えられず、終焉の丘で悲しみにくれる。
綺礼は生きる意味を見出したが、結局の所戦争には敗北。
泥に塗れた命で世界に問いかけ、英雄王と共に次に望みます。
ウェイバーは戦争には敗れましたが、得たものは多く。
あの偉大なる背に追いつくべく、自分の人生を歩み始めます。
おじさんは永眠。救われずに終わりましたが、束の間の夢は安らかに。
報われなかった人生、かの裏切りの騎士もまた同じなのかもしれません。
そして――士郎。切嗣の夢を継いだ少年が今、正義の味方を目指します。
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