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この物語の主人公、衛宮切嗣の遠い過去の日々。
彼が何故正義の味方を目指したのか、その始まりは何時なのか。
終局へと至る聖杯戦争を前に、彼の始まりが描かれました。
彼の過去は壮絶の一言につき、悲壮と悲惨に彩られておりました。
憧れていた初恋の人を失い、父親さえも殺害せしめてしまう。
何かを守るため、誰かを救うために、自ら手を汚すその異端ぶり。
魔術のせいで彼は何もかも失ったのですが、その魔術師になって彼は正義を突き詰める。
切嗣がもし精神的に弱ければ立ち止まれていたかもしれないのに――強いというのも考えものですね。
次回も、過去話。彼の戦いはこれから始まります。