page.11「ぼくのかけら」



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あまりにも突然だった、彼女の自殺。
幸い命は助かりましたが、意識不明の重体。
意識が回復する見込みはなく、原作でも彼女自身は戻って来ていません。

神様のメモ帳、第一巻で完結と思ったのは正にこの点なんですよね。
アリス達は後悔を抱えながらも懸命に行動に移しますが、
エンディングは既に確定されていて、起きてしまったことは取り返しがつきません。
死者を暴き立てると常々言っているアリスのニート探偵の定義はそこにあり、
だからこそ彼女自身の抱える業が伺えるのです。それだけに、この作品はすごいのですが。
続編は続編ですごく面白いので、この作品はたまらないほどオススメなのですが。

行動開始した、アリス達。
死者の墓を暴き立てて、愚かなる犯罪者を追い詰めます。


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