テイルズ オブ ヴェスペリア 〜 The First Strike 〜
テイルズ オブ ヴェスペリア 〜 The First Strike 〜 |
概要 |
人間と魔物の壮絶な戦い「人魔戦争」が終結して、幾星霜。世界は穏やかとはいえなくとも、平和は保っていた。
根源たる力『エアル』は人々の生活を支え、営みを育んでいた。
帝国騎士団ナイレン隊に所属する新人騎士、ユーリとフレン。
彼らはエアル異常噴出の調査のため、深い森へと足を踏み入れていく――
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レビュー |
PS3版「テイルズ オブ ヴェスペリア」をクリアーした私。
これで堂々と映画を見る資格を得たので、休日が映画の日となった幸運を利用して観に行きました。
私と同じ若者だらけでしたが、皆多分PS3版を攻略して映画に興味を持ったのでしょう。にわかファンめ)ぇー
外は大雨の中、静かに映画鑑賞――
ゲーム本編のお話かと思っていましたが、内容は全くの別物。
ユーリが騎士団に所属していた頃の物語でした。
ユーリとフレン、そして双子の女騎士シスカとシャスティル――思い出の中の、騎士達との話。
ゲームではそれほど実感出来ませんでしたが、
この映画でこの世界における、人間達の過酷な状況を思い知りました。
結界がなければ、容易く魔物の脅威にさらされる人間達――
騎士達がどれほど守り抜いても、零れ落ちてしまう命があって。
ユーリが歯を食い縛り、フレンは涙を飲んで戦い続けていました。
ゲーム内では簡単に倒されていますが、やはり魔物こそ人間の最大の脅威。
屈強な騎士達でも悲鳴を上げる場面には、息を呑んでしまいました。
隊長は
フラグを建て過ぎていたので覚悟していましたが、
双子の女騎士達は襲われる度に、ここで死ぬのかと度々無事を祈っておりました。
スタッフの思い通りなんて、悔しい)ぇー
この映画で事前情報から注目していたのは、ラピードとの出会いについて。
ラピードとの固い絆がこれほど哀しく結び付いているとは思わず、
非常な決断をせざるを得なかったユーリの悲しみが、映像から嫌というほど伝わってきました。
この所業を知っているからこそ、ラピードもユーリの罪を見届けていたのでしょうね……
死を悼む葬式で諭すユーリと、涙するフレンに、心をうたれました。
エンディングで、ゲームOPへと繋げる展開も良かったですね。
ユーリがどういう決断をするのか分かっていましたが、
騎士としての最後の仕事が実に彼らしく、己の手を汚してでも正義を貫いていました。
内容としては、始終注目した面白い映画でした。
「テイルズ オブ ヴェスペリア」でなくても、観に行って損はないと思います。
ファンならば尚更、観に行くべきですね。アニメ化する時が来るのを願っております。
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