第三話「赤鼻のトナカイ」



〜前半〜


キリトは変わらず、ソロプレイ。ピーターの悪評も立ち、一人で戦い続ける毎日。
そんなある日のこと、モンスターに襲われていたギルド「月夜の黒猫団」を救う。
彼らは現実世界で同じ部活のメンバーで、仲良しキルド。和気藹々とした空気に触れて、誘われるままにキリトは入団する。
分かる、分かるよ、その気持ち。ぽっちで活動すると人恋しくなるよね(´;ω;`)ウッ…
ただ攻略に熱心だったキリトは高レベル。彼らとのレベルの差を意識して、伏せることに。
紅一点のさちという少女が過酷な冒険に震えていたこともあり、彼女達を護る事をキリトは胸に誓う。

怯える少女をベットの中で励ますキリトさん、マジ紳士。羨ましい)ぇー


〜後半〜


順調に冒険を続けていた月夜の黒猫団、マイホームを買える金も貯まりレベルもアップ。
その順調さが慢心を生んでしまい、彼らは無謀にも上層階へ挑んでしまいます。
キリトは控えめに止めますが彼らは聞かず、何と罠にハマってしまう羽目に。
隠し部屋にあった宝箱を開けてしまい、閉じ込められて大量のモンスターに襲われてしまう。あからさますぎる!?

結果メンバーは全滅、さちはキリトの前で帰らぬ人に――

留守にしていたリーダーは守れなかったキリトを責め立て、絶望のあまり自殺。
ここがデスゲームの中である事を、否が応にも痛感させられる展開でした。
ドラクエやFFと違うのは本当に死んでしまう事、死者の蘇生はありえない事。
貴重な蘇生アイテムは十秒以内に使わなければ意味がなく、キリトは悲しみのどん底に落ちてしまいます。

死ねば消滅、遺体も遺品も残らず。唯一遺されていたのは、さちの音声メッセージ。

彼女はキリトの本当のレベルも知っていて、彼の強さと人柄に安心していたのです。
死を覚悟していた彼女は、残されたキリトの悲しみを悟り懸命に励まします。
自分を弱虫と言っていましたが、残された人を想える彼女は強い人だと思います。


さちのメッセージを受け取り、キリトは悲しみの中で攻略を誓いました。


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