遥かに仰ぎ、麗しの
遥かに仰ぎ、麗しの
概要
世間から完全に隔離された女学院。
舞台は全てが規格外の凰華女学院分校――
様々な問題を抱えた50名程度の生徒の前に、新任教師「滝沢司」が現れた。

果たして司は、生徒達の先生となれるのか。



レビュー

       ――あの時、確かに僕は世界の果てにいた――



2007年美少女ゲームアワードにてあの恋姫†無双(無印版)を追い抜き大賞受賞を果たした名作。
最大の特徴(?)は最初の何気ない選択肢「右」「左」でいきなりルートが「本校系」と「分校系」と真っ二つに分かれてしまうこと。
シナリオも二人のライターがそれぞれを担当しているんですがこのせいで主人公の司の性格に最初違和感を感じてしまうことも。



・本校系

主人公が落ち着いていて頼りがいがあるので全体的に落ち着いた雰囲気。
女性視点の心理描写も多々あり、ヒロインだけではなく主人公にも成長が見られます。
あと最後の方まで教師と生徒の関係を崩そうとしないのも好評価。



・分校系

日常パートは軽いノリでギャグ重視。
主人公のノリが軽くなっている+幼いモブキャラが多いのであまりお嬢様学校という雰囲気では出ていません。
3つのシナリオで1つの全体像を作っている感じがある分、攻略順で面白さがちょっと変わるかもしれません。



お勧め攻略ルート

「分校」栖香→美綺→邑那 →「本校」みやび→殿子→梓乃



あと主人公である滝沢 司も魅力的なのが、嬉しい誤算でした。
みやびルートにてとある目的のため、「悪」と知りつつ「悪」になる主人公。
また、それを悟られまいと アホな軽口、冴えたユーモア、腹黒い計算高さを駆使する様、そして彼自身が抱えるあるトラウマ。
彼の他者に対する思いやりと決意と行動、強さと弱さには感嘆するものがあります。
前述したとおり本校系と分校系で多少性格に相違はあるものの根底は同じ人間だと解かります。

不満点を挙げるとすれば、サブキャラが数多く登場しているのに、立ち絵のないキャラが多かったこと。
ちとせや双子等、学院生くらいは欲しかった。

そして! 何よりも! リーダさんと鏡花さん、この魅力的すぐるヒロイン2人が攻略対象になっていない事だぁぁっ!!

もしコンシューマ化の暁にはぜひ昇格を願いたい所です。



ほいでは最後に一発。
リーダさんぷりt・・・失礼orz みやびちゃんぷりちー!!!!!


執筆者:くおんさん



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