Dクラッカーズ
Dクラッカーズ
概要
葛根市の高校生の間にはびこる『カプセル』と呼ばれるドラッグには、不可思議な噂があった。
曰く――飲むと悪魔が出てきて願いを叶えてくれるという噂が……

7年ぶりに日本に帰国した姫木梓。 懐かしの故郷で彼女を待っていたのは幼馴染の物部景、そして彼がカプセルを常用しているという事実――
変わってしまった景を追いかけるように、梓はカプセルユーザーの世界に飛び込んで真実を目撃する。

“悪魔狩りのウィザード”と呼ばれる景、そして本物の悪魔。幼馴染の真の姿――



孤独な魂が響きあうサスペンスドラマ。“二人の王国”は、優しさと悲しみの光景となる。


レビュー

最近では小学生ですら比較的簡単に手に入れることのできる――――ドラッグ(麻薬)。

本作品では社会現象とまでになっているそのドラッグを物語の中心に置いております。
中心であるが故に、主人公である物部景は物語が始まる以前から大量に服用しており、
主人公があろうことか――――ドラッグジャンキーという異色の作品です。

ある悪魔を探す為に悪魔を狩り続け、景は戦い傷つき、
いつしかアンダーグラウンドの住人からは『ウィザード』と呼ばれ恐れられるまでに。
すべては過去に自分が犯してしまった過ちを正す為に……。

葛根市で出回っている『カプセル』と呼ばれているドラッグ。
このカプセルは普通のドラッグとは違い、才能ある者が服用すると『悪魔』を召喚し使役することが可能になります。
才能がないものでも、服用すれば『悪魔』を視認できるようになるので、
悪魔同士の戦いにかかわってしまった場合には、必須のアイテムとなります。

しかし、そこはドラッグ。

長期・大量の服用には禁断症状が伴い、身体中に激痛が走るなどの症状が現れます。
カプセルを巡り対立しているジャンキー集団DD(ドラッグ・ドッグス)、巨大カプセルユーザー組織セルネット。
両組織の上位に位置する者は、ほとんどが悪魔使い(ユーザー)であり、中には景と共闘する者も現れます。

この作品では脇のキャラが良く動きます。 むしろ――――景ちゃんはヒロインです(ぁ
敵も、まさに敵! と言う感じであり、悪役に徹しています。
特にセルネットの設立メンバーの一人である執行細胞(ファーストセル)の四宮庸一は、まさに敵です。その思想に憧れます。

最後に。 麻薬、絶対駄目ッ!!


執筆者:シエンさん



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