仮面ライダー龍騎
概要 |
時は西暦2002年、街では人々が忽然と失踪する事件が連続発生していた。
真相を追うネットニュース配信社「OREジャーナル」の見習い記者「城戸 真司」は、上司に叱られながらも突撃取材を敢行、
ある被害者の部屋を取材・捜索中、ふと目に留まった奇妙なケース「カードデッキ」を手にする。
その瞬間、真司は鏡に映る「ミラーモンスター」の気配を感じとり、視る能力を得る。
その後、突然鏡の中の世界「ミラーワールド」へと吸い込まれた真司はそこで「仮面ライダーナイト」に出会い
モンスターとライダーの戦いについて知る。
やがて真司はモンスターやライダーのことを詳しく知る女性「神崎 優衣」から教えてもらいモンスター「ドラグレッダー」と契約し、
「仮面ライダー龍騎」となってモンスターから人々を護ることを誓う。
だが仮面ライダーナイト「秋山 蓮」は龍騎と共闘するどころか潰すと言い放ち襲いかかってきた。
「存在するライダーは十三人、生き残れるライダーは一人のみ、最後に生き残ったライダーは一つだけ願いが叶えられる」
これこそが全てのライダーの誓約にして絶対なる掟。
次々と真司達の目の前に現れる新たなライダー達、ここにライダー同士の戦いの幕が切って落とされた…。
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レビュー |
今までのライダーシリーズと違い、ライダー同士の戦いを描いた(ある意味)問題作
「ライダーはヒーローでなければならない」という常識を覆したこの作品は意外とウケがよく、作品としてもキチンとまとまっていた
さらには戦いに当時流行していた「カードゲーム」性を取り入れたことも大きな要因の一つといえる
メインキャストはイケメンライダーを継承するキャスティング、サブキャストも中堅〜有名どころを押さえ、
特撮経験のある俳優を起用している
余談ではあるがTVスペシャルに出た「仮面ライダーベルデ」役の黒田アーサー氏は
レギュラー陣でさえ何度も取り直しされる変身シーンを2回連続で一発成功させた強者。
(通称「黒田ホールインワン伝説」。変身方法は鏡に映った自分を見ながらベルトにデッキを装着するのだがこれがなかなか難しい。
私も玩具で試したが10回やって2回しか成功しなかったw)
TVシリーズでは13人揃うことは無くTVで10人、、TVスペシャルで1人(ベルデ)、映画版で2人(ファム・リュウガ)といった登場で
「次のライダーはまだか?」と回を重ねていくうちに引き込まれていく要素があった
シリーズ後半までバイクアクションが全く無いといった作風も斬新で魅力的
主人公、他のライダーたちの心の葛藤を描く作風も良かった
それぞれが「永遠の命」「戦いを止める」「恋人の命を救う」「超人的な力を手に入れる」
「英雄になる」「頂点に立つ」「戦いを楽しむ」「楽な生活」などの願いをもち
それを叶える手段が戦いしかないというのがまた哀しくもあり、人のエゴを描いた作品といえる
平成ライダーの中でも上位に入る名作といっても過言ではないだろう
執筆者:どーぶつさん
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