ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY
ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY
概要

グリッターティガが最強の敵、邪神ガタノゾーアとの戦いに勝利してから2年が経過した2012年、ダイゴとレナは結婚を目前にし、平和な時をすごしていた。
そんな中、超古代遺跡ルルイエに調査に向かったGUTSのイルマ隊長とサエキ隊長ほか
TPCの隊員たちは遺跡の中でティガと同じく石像と化した3体の巨人を発見する。

この謎の3体の巨人の石像に対し、上層部は運び出すことを計画していた。
計画に反対するイルマ隊長はこの場所を爆破して封印しようとするが、サエキ隊長に断固反対され武器などを没収されてしまう。
その時、3体の巨人の石像の封印が解けて他のTPC隊員を次々と襲った。
その混乱で気を失ったイルマ隊長は地球星警備団のユザレの能力を発揮して巨人たちをルルイエの中に閉じ込めることに成功した。

一方、ダイゴの前には闇の巨人「カミーラ」が現われる。彼女はダイゴを幻影で責め立て、3千万年前にユザレに導かれる以前は、ティガもまた闇の巨人の仲間だったことを教える。そして、ティガの本質は闇であると告げてその場を去る。彼らの本当の目的はティガの闇の力でユザレの結界を解こうというものだった。

ダイゴは人間として囚われの身になった隊長を救い出そうと決意し、彼は再び、ウルトラマンティガとしての最後の戦いへと赴いた。
レビュー

平成三部作の第1作品目、大河ドラマを思わせるその高く濃いドラマ性と、現在のシリーズの基礎となる様々な試みが組み込まれた、
20年立った今でも根強い人気を誇る、続編のウルトラマンダイナへと至る空白の7年間を描いた、
ウルトラマンティガTV本編の後日談にして完結編たる、ウルトラマンティガの単独劇場版作品です!!


本作のポイントとしては名の通り、ウルトラマンティガの単独劇場版作品であること、
と言うのも平成三部作では、ウルトラマンダイナとの共闘、共演を描いた1997年に公開された
「ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 光の星の戦士たち」、
上記のダイナと世界観が異なるウルトラマンガイアと共闘、共演した、平成三部作3大ウルトラマンが初に揃った、
1998年に公開された、
「ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦 」
とダイナ、ガイアの単独劇場版作品はありましたが、肝心の1作品目であるティガの単独作品がありませんでした。

これは主役のマドカ・ダイゴ役の長野博さんがテレビシリーズ放映中から、
スケジュールが多忙でティガを主役とした作品を制作出来なかったこともあり
本作はティガのTVシリーズ放映から3年立っての、2000年の3月11日の春に公開されました。

ストーリーはダイゴ隊員ではない、ダイゴ隊員の先祖である、3000万年前のウルトラマンティガ本人の過去と
超古代文明滅亡の真実です。TVシリーズでは明かされなかったティガ本人の永い時と共に失われた経歴、
ティガが嘗ては闇の巨人、悪の戦士で在ったと言う衝撃的な事実、ダイナ最終三部作での事件の切欠となる計画名、
などダイナ最終回で見られるキーワードがあり。

また本作で初登場となる平成初にして初のウルトラダークヒロインである、
シリーズでは初の悪のウルトラウーマン、愛憎戦士カミーラの登場、主役のティガ=ダイゴ、ヒロインのレナとの愛、
そしてカミーラとティガの3000万年の愛憎渦巻く因縁、光の巨人=ウルトラマンの謎、ティガのテーマである「光と闇」「愛」
が描かれた見所が盛り沢山な作品です。


レビューへ戻る