事態は不意打ちでやってくる


         番外編  ケイスケの孤児院施設



機動六課隊舎が復旧して暫くしての事。






「ああ、ああ、マイクのテスト中ー」

何故マイク? 相変わらず部隊長の行動は謎だ。

「ええ、ケイスケ陸士〜部隊長室まで〜」

「だが断る!!」

……誰もツッコミ入れてくれなかった、寂しい……












逢引ですかと聞いて来るアホ後輩の頭をはたいてやって来ました部隊長室。

ソファーに座る先客と、側に立ってる先客。

司祭服と修道服のコンビ……

何故?









……何故?

何故呼ばれた俺が茶入れてんだろう?

部隊長とカリム理事、シスターシャッハ、リイン曹長分の茶を入れて。

「……あの、砂糖とミルクは?」

「……緑茶ですよ?」

何故ブスッとするんですカリム理事は……

そして何故シスターシャッハと部隊長は微妙に視線を逸す?

お、俺なんか変な事言ったの?









なんやかんやと世間話から始めているが、理解出来ん。

退室したいなー、もしくは寝たいなー。

まだいないといけないのかなー。

上司の長話程ダルいものも少ないよなー。

「さて、本題ですが」

あ、やっと?

「ケイスケ陸士、貴方は教会施設で育ったのですね」

「あ、はい」

「教会に入りません?」

……はい?






「へ? カリム正気?」

うんうん、そーだよね。

とりあえず部隊長後で覚えてろ。

で、カリム理事何で?

「実はね……」

まとめると、前の事件みたいな時にカリム理事の意向で動く独立した人間が欲しいと。

「陸士は魔力無しの戦闘可能者ですし、受けていただければ可能な限りの火器使用許可も取り付けます」

……ちと考える。







ぶっちゃけ裏仕事しろってことだよな……

断ろう。

「勿論、立場は保障しますし、私も後盾にして構いませんよ」

むう、つまり完全に耳に手になれと……

そうなると話は変わる。

でも……






「すいません」

ペコリと頭を下げた。

「……一応、理由は聞かせてもらますか?」

自分の中でまとまった理由がある訳じゃない、多分、結構支離滅裂な理由になる。

「……俺、嫌なんです、人の為って」








人が人を傷付ける理由ってやつは幾つもある。

それは、恨みだったり、苛立ちだったり、仕事だったり。

「上手く言えないけど、何かの為になら……許されるとか、やってもいいとか、そういうのは、違うと思う」

だから、何かをするのに、人のせいにできる理由は……

きっと甘えちまう。

吐き出した、俺に対しても理事は

「そうですか」

と答えてくれた。










「ところで話は変わりますが」

はい?

「陸士は教会施設で育ったと聞いています」

「まあ、はい」

「きっと厳しい管理者の方だったのでしょう」

な、何か風向きが……

変だと思った時には手を取られていた。

う、なんだこの人?

六課の、それ以前に知り合った誰とも違う空気。

それに混乱しているのかリアクションが出来ない。

「一度案内して頂けます?」

……は、ハメられた!!
















ギンガ視点

「ちくしょうハメられた、クソ」

「ごめんなさいね」

前を歩く二人、ケイスケと騎士カリム。

私は何となくシスターシャッハとペアになる。

六課に何気なく連絡すれば、ケイスケがお二人を案内するとの事。

あの時の……未だに潜伏し続けるナンバーU、ドゥーエの元に。










ヘリに届けて貰って以来、あの人とは会っていない。

父さんは一度話を聞いたそうだけど。

確か……

(まあ、アイツを育てた人だなあ)

って……

私も、ナンバーズを預ける身だし、もう一度会いたかったから同行を申し出た。

だけど









「あの、シスターシャッハ」

「はい?」

気になるのは一つ、何であの人を知ってるのか。

彼女について知っているのは私達、ナカジマ家とケイスケだけのはずなのに……

「何でまた、ケイスケとその、これから会う人を」

合点がいったというように、シスターの表情が明るくなる。

やっぱり可愛らしい方。

なんだか年上に思えない。

「陸士の処分、ご存じですよね」










……ケイスケはJS事件の最後に介入した。

その理由は……私達だ。

ケイスケは自分の為と言い張るけど、でも私が捕まらなければ?

ヴィヴィオちゃんを守れていたら?








確かに、正直嬉しかった。

年下の、弟みたいな男の子は、いつの間にか、男性になったのだから。

オーリス三佐のおかげで事実上謹慎ですんだのだけれど……

「それでも、騎士はやてからの報告くらいはきます」

っやっぱり。

「ああ、勘違いしないでください、彼をどうこう、って話じゃありませんから」

あれ? 緊張が顔に出ていた?

「……カリムは、気に入ってるんですよ彼を、はやて達のように」

「それは、どういう……」

「周りに、ではなく、自分の判断を下せる人だから、ですね」

それは、組織人だから、なのだろうか?

前を歩く二人は、打ち解けた感じから、ちょっとした羨ましさを感じた。




















周囲の雰囲気が変わって来た。

何というか、下町というか、スラムというか……

道路端に寝転がった人、いかにも夜働いて今から帰るって人。

回りから聞こえる声には甲高いおばさんの客引きに、ドスの効いたお金の取立。







「ケイスケ、本当にこっちなの?」

なんだか不安になってくる。

騎士カリム達の顔も若干隠し切れない不快感と不安が見える。

「あれ? こーゆーとこ初めて?」

対してケイスケはむしろ落ちついた、リラックスしたような……

「おう、にーちゃん!!」














突然かかって来た声の方を見れば、サングラスに頬傷のいかにもあっちの人が。

「カリム、後ろに」

「シャッハ」

これは絡まれるということ?

警戒する騎士カリム達、ここは私が

「あ、ジョンさんおひさ〜」

って!?









「「「知り合い!?」」」

悪びれもせず、うんと頷く弟分。

二人は思いっきり談笑して……

「あの、ケイスケどんなお知り合い?」

「ああ、この辺のヤク……ではなくて」

ヤク!! 明らかに切ったわよね!!

「いやいや……そう、町内のトラブル解決してる人だよ」

「いやー、どうも、どうも、ボウズのとこの姐さんにはお世話になっとります」

う、何だかサングラスの下の目線が……

「ボウズ、やるな!!」

「何が!?」

ケイスケ、こんな付き合いもあったのね……

「教会の教会の人間が……」

「ああ、カリムしっかり!!」

ケイスケがジョンさんを奥の方に連れて行って。

小さく話してるけど、聞こえてしまう。

「やるなあ、三人たあ」

「違う!! 姉貴分と偉い人だ!!」

「……義姉プレイか……やるな」

「があああ、なんだそれは!!」

……ケイスケの交友関係を一度把握した方がいいかしら……

さっきの人が別れ際にケイスケのポケットに何か入れていたけど……

何かしら? 四角くて、丸く膨らんで。


























そんな地区の中にあるというのに、だっていうのに。

少しだけど開けた庭。

そこで遊ぶ子供がいる事に、違和感を感じなかった。

その子達の目に共通するケイスケに似た感じ。

これが、ナンバーU、ドゥーエの潜伏する場所、私達の知らないケイスケの。
















「おい、ガキ共ー」

ケイスケの呼び声で、波みたいに子供達がくる。

「いきなり必殺キーック!!」

「甘いわー!!」

急に飛び掛かって来る子供を抱き留めて、ああ、ブンブン振り回して。

……ケイスケって本当にここにいたんだ。












「あの、陸士……」

あ、ドゥーエに騎士カリムを会わせに来たのよね今日は。

「……にーちゃん、これか?」

……見た目エリオ君くらいの子供が小指を立てる。

あ、殴った。

うんケイスケの住んだ場所ね。

「おめーら、シスターはどーした?」

五人くらいの子供達が指差すのは、外から見て台所とおぼしき場所。

「んじゃ後でなー」













私達を連れて、ドアを開けるケイスケ。

間を置かずパタパタと足音が近付く。

髪をあげて、エプロンをつけても、私から見ても美人だと思う。

ナンバーUドゥーエ。





「こんにち「ギンガちゃん料理出来るわね?」

はい?

「あー、やっぱし……」

やっぱしって、どういう事ケイスケ?

「そこのおかっぱは草むしり、金髪司祭、洗濯くらい出来るわね? 出来ないなら今覚えな!!」

「はい?」

「え?」

呆気に取られる私達を放置してなにか話が進んでるんですが。

「ケイスケ、二人の面倒」

「へいへ〜い」

え? え? え?

「シ、シスター! 私達は「うるさい、ここは私頂点、他平等!!」

えー!!

って、私の腕が引かれてあっという間に室内に

「あ、あの、お話しが」

「カリム理事、さっさと言われた事やった方が早いから」

「陸士、話をつけて」

「シスターシャッハ、無駄だから」

あ、あ、ケイスケー、ちょっとー。

「さあ、時間は有限、タイムイズマネーだよ」

「ちょっとー前と違いすぎませんかー!?」































シャッハ視点

何やってるんでしょう私は……

軍手で草を引き、根を鎌でちぎる。

たったこれだけですが、ずっと中腰でいるのが辛く、且つ訓練とならない。

私とカリムは確か、ケイスケ陸士と彼のいた施設のシスターを口説きに来た筈なんですが……

「うーん」

腰を思わず叩いてしまう。

しかし。









周囲に目回せば、庭の子達より若干年上の子供達が働いています。

流石にこれを見て、こちらの都合という訳には……

「シスターシャッハー、貯まった草、一か所にお願いしまーす」

む? 陸士のは随分山になっていますね、他の子供達も。

「これ裏の畑で焼くんで」

はあ、ゴミに出さないんでしょうか?

「私はビニール袋に入れていたんですが」

「焼いて肥料にするんで」

自給体制ですか、これは。

「まあ貧乏ですから」

……ちょっとこの辺りの司祭呼び出しましょう帰ったら……

明らかに20人を超えているのに。









陸士をカリムの方に送り出して。

「ねーちゃん、ねーちゃん」

「何ですか?」

いかにも子供達のリーダーみたいな強気な子が声を掛けてきて。

「誰がむしれるか競争しよーぜ」

む? 勝負ですか……いいでしょう。

「受け入れて立ちます」

可愛らしいものです、皆さん。

「おし、ビリは昼飯トップに半分だー」

ふふ、カモにする気ですか?

陸戦AAA、舐めないでいただきたい。

久し振りに熱くなってこういう事をしました。























カリム視点

比較的に頑丈そうな物を選別して回した洗濯機。

それでも、まだ汚れ物はあって。

「えーっと……」

エリオ陸士より少し年上? くらいの女の子が洗剤と洗面器、洗濯板を出してくれる。

「あのね、カーテンは干さないんです」

「あ、そうなんですか?」

付けるのを手伝うとしますが、二人一組で肩車してヒョイヒョイとカーテンを。

しっかりしていますね。

洗濯板で洗うと、何だか学校時代を思い出します。










「ちーっす」

「ああ、陸士」

ケイスケ陸士はここに来るなり、子供達に蹴られていますが。

だけどそれがスキンシップである事は皆さんの笑顔でわかります。

「……」

「? 陸士、何か」

私の洗い方何かおかしいでしょうか?

「いえ、意外に慣れてるなーって」

ふふふ、やっぱりそう思いますね。

私、これでも教会の人間です。

自分の身の回りの事くらい出来ます。

「意外だ……」

どうも。











「こう見ると陸士も男の子なんですね」

「はい?」

陸士のイメージははやてと一緒か、事件の時のですからね。

リラックスしてる時は始めてです。

しかし、ここのシスターの着ているもの、極端です。

派手で高そうなのもあれば、凄く安そうなのも……

あ、私より大きい。

「あ、その辺の素材、洗剤使わないでください」

「はい」








……? 何か凄い違和感がありません?

「……陸士?」

「……ありますよ……洗った事」

……そっとして置くべきなんでしょう。

遠くを見る彼の目に光るものが……

























一枚一枚を手で板の上で擦り。

「……またか……」

「?」

陸士が見たものは白い綿の……何でしょう?

度々ある、色が付いた……

まさか、そんな……

「あー、理事、汚れあったら回していいっすよ」

よ、汚れって……ふと自分の持っているもの……

茶色いのって、まさか……

うーん。

「おわ、倒れた、衛生兵ー衛生兵ー!!」

「男の子のって嫌よねー」

うう、何のためらいも無く女の子があれを……

ここの子供は逞しすぎます……































ギンガ視点

何かケイスケが叫んでるけど……

あの子また何かやったんじゃ……

厨房に連れてこられてまず渡されたのはエプロンとナイフ。

そして野菜。

「取りあえず皮むいて、切って、カレーだから」

ドゥーエはさっさと私に仕事を渡して自分は圧力鍋でタマネギを炒め始めた。

手付きがすっごく慣れてる。












取りあえず言われた通りに切ってはボールに入れていく。

そのうち、私の切った野菜や肉が鍋に入れられて煮立てられていく。

灰汁取りが終わって、ルーと隠し味らしいものが入ったら、今度はお米研ぎ。

三つくらいの炊飯器に水を少なめに入れて炊いて行けば少しは余裕が出来る。

私達の後ろでは子供達が野菜を煮たりちぎったりしてサラダを作ってる。

子供の手伝いはドゥーエに止められた。

……こんなふうに……











「ん? どうかした?」

「こんなふうに、ケイスケも」

「ああ、ここに潜り込んでからこんな感じね」

の、割にだらしないけど……





「あいつはねー、早いうちに道場叩き込んじゃったから、サボるの先に覚えちゃって」

「何だか、らしいですね」

ヒョイヒョイといなくなるあの子の様子が手に取るようにわかる。

「まあ、逃げたら飯抜きってルール決めたら真面目になったわよ」

あ、あはは、それも手に取るように分かる。










って雑談もいいけど、私の本命は、このタイミングが一番。

丁度騎士カリム達もケイスケもいない。

「あの、ドゥーエ、さん、ありがとう」

「ん?」

うう、何だか素直に言えないわね。

エプロンの下は汚れていいような服で、お化粧もしていない。

それなのに、何だか、綺麗だし。

スタイルいいし……

「事件の時とか、ケイスケの事とか」

「ああ、気にしないの、それにケイスケの件はこっちも仕事だよ」

それでも、私、あの子の姉代わりだったから。

だから、やっぱり。

「ありがとうございます」



















準備が出来たら全員を呼んで。

「さあ、もう一仕事するよ」

「はい?」

外の子達が一斉にこっちに走って……

「くおらあああ!!片付けして手を洗いなさあああい!!」

!! 耳が!!

子供達はそれを聞いても止まらずドゥーエも抱え込んで捕まえて。

「ギンガちゃん、抜けたの確保!!」

「は、はい!!」

く、無駄にフェイントかける!?

妙に洗練されたステップと小柄さで抜けられしまう。

「やっぱり、受け継がれたか……」

「ロッサを量産してるんですかここは!!」

「うーん」

やけに慣れたケイスケとシスターシャッハ、何故かダウンした騎士カリム。

ああ、心底分かった。

ここがケイスケの育った場所だ……



















「さて、今日の食事に、食材と形だけ聖王さまに感謝の祈りを」

「同僚と上司を前によくもまあ……」

シスターシャッハは呆れてるけど、

……ケイスケに懐くヴィヴィオを見るとね。

解禁の合図が降りてからは、正に怒濤の勢い。

もう、みんな食べてはおかわり食べてはおかわり。

凄いわね。

「ねーさん、静かに食ってればいいってルールは無いぞ」

「……スタイルの秘密はその食欲? いえ、それならフェイト執務官は……」

? ケイスケもシスターシャッハも何を?

あれ? 騎士カリムは? さっきから静かですが。

「いえ、ちょっと……」











瞬間、私達を除く全員に何かが走った。

擬音でピピーンとか、キュピーンって聞こえた。

な、何、何、何?

この緊張感は何?

バンとテーブルをドゥーエが叩いて。

「うちのメシが食えんのかー!!」

すぐさまテーブルがひっくり返って、え、えー!!

け、ケイスケ達は既に食事を回収してる。

あ、さり気なく私達のも……

「……い、いえいえ、ただちょっと……」

「言い訳はいら……」

「落ちつけシスター、お客さんお客さん」

「だめー、何時もの罰はだめー」

「お、お姉さん、食べて、無理してでも突っ込んで!!」

な、何なの? 何? こんな展開何!?

「施設掟一つ、お残しは全裸に剥いて外にポイ」

は……はあああああ!?

フッと声の先には眼鏡をかけた男の子が、

「!?」

「例外は〜〜」

「ストップ、ストーップ!!」

「騎士カリムに無礼は」

「お姉さん早くー!!」

ああ、本当にケイスケが育った場所ね……



























ケイスケ視点

「ちょっと、待っててくださいね、ケイスケ来な」

へいへい、仰せのままに。

食事が終わり、あいた時間でようやく、理事達の話を聞く流れに。

しかしながらシスターの部屋は






「下着脱いだままにするなよ、あスーツに皺……」

まあ、見えないところはひたすらこんなんだしこの人。

室内は、ずぼらな女の部屋を絵に書いたような状況。

「ぶつくさ言わないで手動かしな」

止めてねえだろ手ー

スーツはハンガーに入れて、下着類を適当な箱に詰めて。

「あ、一枚くらいなら上げるわよ」

「いるか!!」

何が悲しくて使用済がいるんだよ!!

「しかも染みあるし!!」

「昨日のよ」

「聞きたくないわ!! そんなネタ!!」











この人、貢がせるのに平気で寝る人だし……

今思うと、情報収集も兼ねてたんだろう。

まあ、半分その金で育ったし、本人結構好きでやってたし。

その辺はなんも言えん。

この辺は夜の仕事のねーちゃんいるし、

出ていってそーいう店入った人もいるし。

……六課メンツに囲まれたせいか、そっちの世界と離れてたからな〜

















ある程度荷物をかたしてようやく皆さんを招ける状態に。

かなりドキドキする、バレないかが。

「こほん、さて陸士、今更ですが紹介願います」

本気で今更だな。

さっきまでの大騒ぎを自己紹介も無しにやったのがここのカオスを物語る。









「えー……よく知らないが、取りあえず教会と管理局の偉い人カリムさん」

「ケ、ケイスケ……あなたね……」

「姉代わりでおっかないギンガ姉さん」

だってあんまし接点無いし。

「ベルカ式AAAのシスター、シャッハ」

うわ、これが一番まともに思える説明だ……

「で、ここの女王様なシスタードゥーエ」

「よろしくお願いします」

名前ぐらいは証拠にならんとはいえ……

そのまんま名乗るシスターの根性は異常だよ。











「こほん、さてシスタードゥーエ、実は……」



俺の時と同じような口説き文句。

この人達も結構、隊長たちと同じ、基本的にいい人だから。

真面目に自分達でも動きたいんだろう、人にやらせるだけじゃないく。

「いいよ」

軽!!

目をフクロウみたいにパチクリする三人、ドードーとしたシスター。

どっちが偉いのか判らん。

「あの……本当に?」

確認を取るために、威厳も何もないが声を出すカリム理事。

「ええ、ちょっと騎士カリムのお願いを聞くだけですよね?」

まーそうだけどさ。

「あ、あのここの子達は」

質問したのは姉さん、今まさに七人の面倒を見る姉さんは気になるんだろう。

「へーきへーき、ここの子供達は逞しいから」

……何故納得がいったように俺を見る。

「で、ギャラは?」

……今更だが、生臭シスターだなこの人……


















さて、様が済めばさっさと帰るべきだなうん。

「んじゃ帰りますか」

そういってみんな立ち上がり、お暇準備。

さっさと帰って下手な事言われないようにしよ。

「そうですね、それでは」

よし、理事さえ撤収すればみんな帰るのに反対するまい。

ここには俺の過去の遺物が山とあるのだ。

「あーケイスケ、気持ちは分かるけどそんなに焦っちゃだめだよ」

な、何を言い出すこのなまぐさ!!

極めて淑女面したって俺は騙されないぞ。

「いやいや、あたしゃびっくりだよ、まさかこんなアブノーマルに」

まてや。

「何の話だなんの!!」

「??」

い、いかんこれ以上喋らせると死亡フラグが……

「だってポケットの……むぐぅ」

極めて迅速にテーブルを乗り越え口を手で塞いだ。

何故判る、いやシスターだしで納得出来るんだが……って、イテエ!!









「……ドゥーエさん、何を持ってるんですか?」

石みたいな物で殴られた衝撃から振り返ると

ね、姉さんの背中に赤い何かが見える!?

いや、マジ勘弁マジ勘弁。

ああ、シスターシャッハは、何んで理事かばって距離置いてるの!!

「何って、ゴムよゴム、三つなんてこれからその気何でしょ?」

「?……あ……」

お、押しつけられたなんて言い訳……通るかな?だめか……

はっはっは、三名さまゆで蛸のようだね、この施設じゃ貴重だよ、うん。

耳の安全対策よーし、覚悟よーし、さあ、姉さんの口から地獄から響く呻き声を始めに怒声が響いた。







後書き

ドゥーエネタも書こうということで、

ついでに教会組、ギンガに出番を追加しました。

ケイスケはこんな環境で成長していったのです。



>鬼丸さんへ
>シグナムの嫁に来い発言と言われたケイスケ、両者共に全く違和感ありませんね。
>その発言を知った女性陣の反応とかが少し気になりました。

いや、冗談なのはみんな分かってますってw


>鬼丸さんへ
>何と言うか、見事にパパさんしてましたねケイスケwww
>それにしてもなぜリリなの男オリ主は主夫(嫁)属性持ちが多いのでしょうかね?
>周りの女性が男前過ぎるからなんでしょうね。

耕介(とらハ2の主人公)のせいですね(うんうん
ケイスケは一人暮らしでここの生活が。


>鬼丸さんへ
>ラブコメ、エロコメ、純愛ときたら、はやてENDは昼ドラですか?
>はやてがシグナム、ヴィータ、シャマルの内の誰かに「この泥棒猫ッ。」という
>台詞が出ないかなと期待しています。

ちょ!? なんという展開w
刃傷沙汰!?


>鬼丸さんへ 
>あそこまでやるならぜひディードIFを!!

あははは、もしやるなら教会行きですか?ケイスケ。


>鬼丸さんへ
>ぬこみみ、尻尾、首輪を着けたオットーとメイド服を着たディードに御主人様と
>呼ばれ修羅場になるケイスケという電波が‥‥

いや、それは強力すぎません?
ちなみに私の妄想では執事服オットーにオプションがw


>鬼丸さんへ
>ティアナENDはなんかでき婚になりそうな予感が‥‥

何で!? いやありえそうですが、あの二人だと。


>ケイスケ、いい職場あるよ。その名も「神楽総合警備」。君なら生きていけるよ。

ネコだらけ!? ……なじめるかもしれない。


>鬼丸さんへ 
>番外編読みました。今回のこれってつづきあるんですかい?あとクリスマスやら
>正月やらが近いですがそれネタもやるんでしょうか?

今のところ続きは考えてはいません。クリスマスは書いています。
正月は、どうなることやら?


>鬼丸さんへ
>フェイトENDに足りないのはッ!情熱糖分甘味イチャイチャラブラブキャッキャ
>ウフフ!そして何より――甘 さ が 足 り な い !
>そして甘々なティアナENDを期待しています。

甘さ控えめいやブラックです!!
どーやったら甘くなるんでしょうティアナは?


> 「鬼丸さんへ」「ケイスケシリーズ」……いやはや、自分が拝見してきたSSの
>中でもかなりレベルの高い作品です。
>しかもある意味GoodEndの極みだと思っておりますよ、コレは。

ありがとうございます、そういって頂けると光栄です。
30話かけて関係繋げて来たのが報われます。


>「鬼丸さんへ」「ケイスケシリーズ」ですが、
>スバルだとノーマル、なのはではグッド、フェイトではトゥルー……
>といった各種エンドが頭の中を過ぎりましたよホント……
>で、バッド(もしくはギャグ一色)は?もしかして、「番外編 ケイスケの厚生施設」ですか?

いやそんなイメージは持ってはいなかったんですが、
そう見えましたか、驚きです。
この先書いたらどーなるんでしょう。


>ケイスケの機動六課 フェイトIF END見ました。良かったです。
>次はシグナム、ギンガ、親子(なのフェイヴィ)が見てみたいですね!
>もしくは夜の一族(すずか)ENDですかね(^-^)/

ちょ、要求高いっす、というかすずかは真面目に数話掛かりますよ!?
全く貯金無いんですから。


>鬼丸さんへ
>なんだろう…ケイスケがこの施設で二週間くらい暮らしていれば絶対に何人かと
>フラグを立てていますね。
>そしてケイスケを取り合っているナンバーズを見たギン姉が嫉妬しだして…
>という話も面白そうですよね。

いやいやまさか〜そんなことは無いですよw


>鬼丸さんへ
>ヴィヴィオが荷物に忍び込んだのに気付かないケイスケって…
>もしや無意識にケイスケの陰行術を発動しているのか!?

うむ、そのとーりです(う そ
ヴィヴィオが認識阻害を使ったのですよw


>鬼丸さんへ
>こうなったらいっそのことオーリスENDはどうでしょう!?

意外に人気者ですかオーリスさん!?


>鬼丸さんへ  
>黒ネコオットー……な、なんてイイ萌えw この発想は無かった!!
>あぁ……ディードといいオットーといいナンバーズ内の私的ランキングに大きな変動が……w  
>あれ?そういえば、もしかしてヴィヴィオってIFの出演率が高い!?
>この際、IFの全てに出演をw 次はリィンENDですね。
>無理だと分かっていても期待しますw ルー子でも良いよ?

計画通り(ニヤリ)
すみません、孤児院訪問編でした。


>鬼丸さんへ 
>ふと思いついた妄想。 フェイトと一緒になったケイスケ。
>子供も生まれて順風満帆に思えたが、時間があるときに面倒を見ていたクロノの子、
>カレルとリエラになぜかパパと呼ばれ始める。
>エイミィとの不倫疑惑まで持ち上がり、泣くフェイト。落ち込むクロノ。
>頭をゴリゴリとかじるアルフ。そして後ろで砲撃準備をしている高町母娘。
>おまけになんか楽しんでる風な八神家+リンディ。 本編終わってもドタバタが
>とまらない!!シリアス?なにそれ?静かな日常?何のことやら?
>IF フェイトENDサブストーリーこうご期待!!!         
>なんてやりませんけど、どうでしょ?なのはENDでもOK。
>その場合、魔都海鳴が立ち上がるのでケイスケの死亡が決定しますが。

ちょ!?面白そうというかありえそうで困るじゃないですかw
エイミィさんもここぞとばかりに寂しいのをアピールするんですなw
収集つかねえ、いやまた真っ赤になってくっさいセリフを吐くんですねケイスケが


>鬼丸さんへ 番外読みました。
>まぁ、諦めろケイスケ。お前だけ聖王からは逃げられないから。

ケイスケは魔王からは逃げられる、聖王からは逃げられない?


>鬼丸さんへ 
>番外編というよりナンバーズ編面白かったです。突っ込みどころ満載でしたがあ
>えてスルーで(おい)次も楽しみにしてますね

ええ、勢いとアホだーってつっこんでくださいw


>鬼丸さんへ
>スバル なのは フェイトと来たんだ!次はギンガEDを希望!すんごく希望!超希望!
> え、はやて?それ誰?

これは……お気に召したでしょうか?




追記 拍手は出来るだけあて先を書いて送ってください。

拍手はリョウさんの手で切り分けられています。

作者さんへの感想、指摘等ありましたらメ−ル投稿小説感想板
に下さると嬉しいです。