前回 化粧をツッコんだらおしおきされました。

ちょっと隊内のことで不安を感じました。

ランスターさんが撃沈されました。

どうすりゃいいんだろう






         ケイスケの機動六課の日々 その11




なのは視点

どうしてこうなったのかな。

無茶して、スバルの事も自分の事も考えないティア

それに対してのペナルティ、それもある。

チームプレイを教えてきたつもりなのに、個人技に走った。それもある

だけど

「やべえ、落ちる!!」

っしまった!!

ティアナに走り寄るのはケイスケ君

ティアナの下に滑り込み

「っ重!!」

ああ、やってしまった、ティアナの安全確保を忘れて

「ケイスケ、ティアは」

「平気、落ちてるだけ、医務室運ぶ」

スバルの、何時もの笑顔がなく。

彼も、私には顔も合わせなかった……






ケイスケ視点

とちった、まずった。

色々考えてたが普通にタイムアップ、時間切れ

「大丈夫、疲れが出てるだけ、直に目を覚ますわ」

シャマル先生の診察に安堵する三人、隊長達はなのは隊長のところ。

よーするに、ここが事件としての原本だろう。

ランスターさんは大丈夫だ、俺は運んだし撃たれたところを見たからわかるが実際巧い魔法弾だ。

ランスターさんに明日以降にはダメージが残らないように設定されていて

それでいて強力である。

懲罰としては満点をあげよう。







だが、ここに隊長組はシャマル先生しかいない。

全員が全員知り合いを優先したのだ。

なのは隊長の技量を信頼しているから、ランスターさんは大丈夫と思っている。

だから隊長のメンタルケアを上位に置いた。

友達としてなら満点をあげるよ、おめでとう、素晴らしい友情だ。

だけど…上司としては……最低だ














まっしゃーねーよな、切替え切替え。

人間、何でもかんでもできる訳ねーし

要はまたやんなきゃいいのよ

「ねえ、けーさんどうしてこうなっちゃったのかな……」

むむ、キャロを始め三人とも不安そうだぜ。

まあこっちのケアはやってやる。

なのは隊長、貸し一な











茶を飲ませて落ち着かせる。

「大抵の問題はコーヒーを一杯飲むうちに」は名言だと思う。

惜しむらくはウチの医者は、渋い人生経験豊富なオジ様ではなく、キャピキャピ女子大系なことか……

一番落ち込んでるのはやはりスバル。

模擬戦直後は興奮気味だったが、元々コイツはケンカをするタイプじゃない。

熱が引けば恨みは持続できない

「さてと、お前らどうしたい?」

返事が無い、いきなりは無理か?

「わかんないよ……」

と漏らしたのはエリオか、

「まあ、実のところ俺も分からん

なんせ、二人が何思ってどうしてこうなったのか聞いて無いもん」




人間、分かり合うなんてそうそうできるものじゃない。

簡単にできたら誰も苦労しないよ。

「それは! ……」

スバルが説明したいらしいが止めておく。

人がムキになる話だ、本人から聞いた方がいい。

どちらにせよ、こちらのグループはランスターさんが起きなければ始まらない。

今は自分の感情に整理をつける時間だろう。

コイツらも、そして俺自身も

ぶっちゃけまだイラついてます。








今日のところは隊舎に泊まることに

なのは隊長に話でもと思っていたが、訓練場にお篭りだそうで

仕事のストレスを仕事で開放する気かあの人?





ランスターさんは起きたそうだ、現在午後九時

「よう」

見つけたランスターさんとスバル。

医務室にいなかったので探したのだが、この方角からすると事務室行ってたのか?

「なのは隊長いなかったろ」

「………っさいわね」

あー、俺にとっては数時間前だがランスターさん起きたばっかだからな

スバルも後ろでゴメンポーズ。

なんだかいつもと逆だ、まあスバルって、何だかんだとフォローとかするやつだとは思うが

これは下手になんか話すより、しばらく時間を置いたほうがいいか?

そのままスバル達とは解散

できればこいつ等と本格的に話す前に、なのは隊長と話をしておきたいが

まだお篭り中か……













ちょっと屋上に、隠れてヤニを吹かしながらどうするか考え中。

うーむ、あれだな、やはり二人の話を聞かなければどうしようもできん。

正直な感想、撃墜はやりすぎだ。

しかしシューターが役目なのにへったくそな接近戦もいかんだろ。

正直あのインファイトなら俺の方が上手くできる。

なんの為にいきなりスタイルを変えたのかは知らんが

部隊内でだってレアな遠距離タイプだ、結構重要ポジだぜ。

第一、武器の進化は「より遠くに、より正確に、より強力に」だ

接近戦対策は必要だが後回しでいいんじゃね? と俺は思うよ。

どう聞くべきか、そしてどう解決させるべきか

考えれば考えるほど頭が痛くなる。







ウーウー

突然鳴り始める警報、これって出動!?







屋上に集まる前線組、「けーさん、見送りに来てくれたの」

とか言われたら帰る事もできない。

落ち着いたようでもチビ供の不安は消えていない。

ランスターさんの苛立ち5、落ち込み5みたいな表情を見れば無理も無いが。

「今回は空中戦だから私やフェイト隊長だけで行くからみんなは待機ね」

……ある程度は折り合いをつけたのかな? なのは隊長。

これで後はちゃんと二人で話し合えば、

どんな結末になろうとも、今回の件は終わるか?











「今回ティアナは待機から外れておこうか」

この言葉を聞いた時、俺は何も考えずに動いていた。

「ちょっ、ケイスケ君?」

ヘリの影になのは隊長を連れて行く。

ヴィータ副隊長がなんか言ってたが知るか

「何考えてんですか隊長!!」









「え?」

声の音量だけは落すだけの理性が残っていた事に自分自身が驚いた。

「あんな事あった直後に何言ってるって聞いてるんですよ!!」

「だから、今日は休んでいてって」

ブチっと擬音が頭を掠めたが、落ち着けよ俺、この会話を聞かれた方が不味い。

「アレじゃあ端から聞いて役立たずって聞こえるんですよ!!」

「!! 私、そんなつもりは!!」

「そんなつもりは無くてもそう取られるんだよ!!」

だんだん声が大きくなるのが止められねえ、

頼むよ、もっとしっかりしてくれよ、俺はアンタ達にダチの命を預けてるんだ……

アンタ達だって、ダチだと思ってるんだ……

ここだって六課だって気に入ってきたんだ

こんな馬鹿みたいなことで……

潰さないでくれよ……

















ティアナ視点

私の思考と体はもう離れてしまっている。

思考では、なのはさんの言葉は当然と受け止めていた。

先程起き上がったばかりの人間を危険な任務に付かせる訳が無い。

だけどそれとは別の所でさっきの言葉をこう捕らえていた。

「貴方は役立たず」と

だからアイツがなのはさんを連れて行っても、

その先で口論らしきものが聞こえても、

全く私は聞き取れなかった。

「お待ち」

「えっとね、ティアナさっきのは

今日の所は体調管理をしっかりして、明日からに備えてって意味だから」

戻ってきた二人を見ても、なのはさんの申し訳なさそうな顔を見ても











私の感情は、止まらなかった。

「言うこと聞けない人間は要らないって事ですか」

やめてよ、止まってよ、違うでしょ、ただ私の心配しただけじゃない。

「おい、落ち着けって」

「何でアンタが口出すのよ!!」

違う、冷静になれ!!

「アンタなら分かるでしょ? 私なんかいくらだって代わりがいる。スバルやエリオ、キャロとは違う!!」

「だから、少し落ち着けって」

「なんでアンタまでそっち側なのよ、そうよね、違うよね、アンタも」

駄目だ! これは本当に駄目だ、これだけは口にしちゃいけない!!

「私は兄さんの無念を晴らさなくちゃいけない、

アンタみたいに親を忘れてヘラヘラしてらんないのよ!!」











最低だ、私……

うるさいはずのヘリの近くなのに、まるで周りに何も無いみたいに感じる。

「……スバルから聞いたのか」

質問ではなく確認の問い、さっきまで煩わしいくらい感じた心を無くしたみたいに聞こえた。

「そうよ、全部聞いた!! お母さんの無念も晴さないでよく」

「先に謝る、すまん、そして歯ぁ食いしばれ」

頭が白くなるのを自覚して。

殴られたのを後になって知って、そして私の熱が冷めていった。










「オフクロは関係ねーだろ、オフクロは」

涙が出てくる、スバルの信頼を裏切って、コイツの傷を抉った自分自分が情けなくて

「なのは隊長、行けよ」

「え?」

「え、じゃ無くて出動だろ、終ったら休憩室に来てくれ話がある」

何も言えない、それどころか考える事も出来ない。

ようやく熱から冷めた頭はさっきまでの自分自身を嫌になるくらい反芻している。

このまま消えてしまいたい。

陳腐な表現だがそれ以外に今の私の気持ちを表す言葉は無かった。












エリオ視点

今日の事をきっと僕は忘れる事は無い。

ケイスケの家族について聞いた事は無かった。

僕の実家と呼べるところは、僕を守ってはくれなかった。

死んだ本物のエリオの代わりとして作られた僕は

結局代わりとしてしか思われなかった。

あの時あの両親は、自分達の悪い事がばれた事だけを気にして何もしてくれなかった。

棄てられた、そう思った僕を助けてくれたのがフェイトさんで

だから









休憩室に移動中は誰も喋らなかった。

シグナム副隊長さえも、黙っていた

いろんな事がありすぎて、みんな口を無くしたみたいだった。

ひょいっと財布が飛んできた。

これって

「エリオ、全員分」

いつもみたいに、コーヒーを買う。

一人じゃ無理だろうってキャロも手伝ってくれた。

「今日のけーさん、怖いね」

「うん」

今さらだけど、ケイスケと会ってまだちょっとしか時間はたっていないんだ。

僕達に会う前どんな生活をしていたのか、ぜんぜんまだ分からないんだ。










戻った僕達が見たのはタバコを吸ってるケイスケ。

「もう知るか、ヤニでも吹かさねえとやってらんねえ」

こういうことにはうるさい筈のシャマル先生も合流しているのに何も言わない。

「その、ケイスケ、ゴメン」

最初に口火を切ったのはスバルさん。

「いいよ、別にホントの事だしよ」

そう言うケイスケだけどいつもより口調がきつい

「その、けーさん、お母さんって」

キャロが聞きにくそうに、だけどしっかりと言葉を出す。

こんな時は女に人のほうが強いのかな。

「くっだらねえ話だよ、優秀な魔導師の息子はろくに魔法も使えねえ出来損ない

何処行っても、あの母親の子供なのに、子供に資質を次がせられなかった役立たず。

んなこと言われるから、子供は母親が死んだのをこれ幸いに、と名前を変えてしまいましたとさ」

何でもないような風にケイスケは言った。

「こんなもん何処にでも転がってるくっだらねえ話だよ、

名前変えようがどうしようが、オフクロの息子ってことは変らねえ事も分かんなかった馬鹿息子の馬鹿な話」








そうしてまた静かになった。

ここにいるのはケイスケ以外は魔導師、ケイスケに何も言えない。

「あー、くそだから言いたくなかったんだよ!!

言っとくがな、オフクロのことは悲しいことかもしれねえけど、俺は仕方なかったって思ってるよ

だからって、俺のその後まで悲しいとか思うな!!」

終わり終わり、って無理矢理終わらせた。

「大体今回の件と俺の話は何の関係もねえぞ」

「そうだな、確かに今議題にするような話では無い」

沈黙を保っていたシグナム副隊長の第一声。

そうだ、事の始まりはなのは隊長とティアナさんであって、ケイスケじゃない。

「あの、みんな、これを見て欲しいんだけど」

そう言って入って来たのはシャーリーさんだった。














なのはさんの教導の意味を伝えると言って映されたのは

なのは隊長の魔法との出会いと戦い。

そして敗北。

シャマルさんとシグナム副隊長の解説の元知らされた。知らない隊長達の歴史。

だけど

「なのはさんはみんなが怪我をしないよいに」

「そこまで」

そう言って遮ったのはケイスケだ。

「え、ケイスケ君?」

「やっぱり関係ねー話じゃねえか、それって、

だから撃墜されても仕方なかったんですよって分かり切った話をしたいんですか?」

「私はなのはさんがどんなに必死なのかを」

「そんな事みんな知ってる、病的なくらい熱心に教導に励んでる事位。



俺でもね」

ケイスケ? さっき以上に機嫌が悪い?

「いい加減うんざりだぜ、なのはさんじゃなくて周りが悪い、周りが悪いって、

どんだけなのは隊長をヒーローにしてえんだよ




……人間だぜ……あの人だって」

間違える事だって、失敗することだってある。

ケイスケのその言葉で、今度こそ誰も話す事は無かった。















ケイスケ視点

あーつまんねーこと話した。

周りの無言にイラついてヤニを吹す、灰皿はすでに吸い殻でいっぱいだ。

俺にとっては隊長達は普通の人としか感じない。

確かに広報とかで見た事もあったし、会えば会ったでその馬鹿魔力には正直驚いた。

だけど実際話せば欠点だって見つかるし楽しい人達だ。

だからおかしいと思えば言う。

全部あの人達が正しいなんて思わない。







無言で時間だけが過ぎて行く。

そうしているとヘリの音が近付いてきた。

それを聞いてこの場にいる人間は全員が分った、

これで今日という日が終わるって。









息を切らせて走りこんで来たのは、なのは隊長だった。

流石にこの場を包んでる空気を察したのか、すぐに呼吸を整えた。

そのうちに俺の吸い殻に気が付いて何か言いたそうだったが黙っていた。

そして後からやってきたフェイト隊長にヴィータ副隊長

そしてまた静かになった。






「ランスター、お前が何考えたのか話してみろよ」

この中でまだ怒りを保っているのは俺のようだ。

今更ながらランスターの頬が目に入る。

ハンカチで冷やされてもまだ赤い頬を殴ったのは俺

ならいい、今日はトコトン悪者でも、

これでここに居場所がなくなってもだ。










「……私、は………」

ヘリポートでの熱は完全に抜けたのか、もう勢いを感じない。

「強くなりたかった、兄さんは役立たずなんかじゃない、ランスターの魔法は負けないって」

そうして語る過去の話、兄が殉職した、そして上司はそれを無能とメディアで断じた。

だから証明する、兄の夢の執務官を兄の魔法でたどり着くことで……

どうもこの件は俺以外には周知の事実のようだ。

おそらく身辺調査あたりでも読み取れるぐらいに前面に出してきたんだろう。







俺はこれについては二つの疑問を感じていた。

一つ、兄の魔法を信じているだろうに、何故今回のようなその技を曲げるようなことをしたのか

二つ、はたしてその上司はどのような人間であるかだ。

まず、彼女にとっての強さの象徴である魔法について何で疑問に思ったのか

自分には才能が無いと彼女は言った。だが強いはずの兄の練った技を使ってそれに疑問を持つ

その兄さんが教えてない切り札でも持っていたのか

それとも、兄のヒーロー像を崩すことを極力考えないのか。












そして上司がどんな気持ちでそれを言ったのか

死んでしまった事に憤ったのか

それとも純粋に悪意か

または職業人としての意見か











正直悪意ならその人間が管理局地上にいる可能性はほぼ無い

ひげ中将が間違いなく飛ばしている。

あのおっさんは、そういう死んだ人間を貶めるヤツに対して本当に容赦が無い。

だからこそテロの絶えなかった地上の治安が回復したのだ。

死んでも必ず中将が家族を守ってくれると信頼されたから。








そういう意味ではすでに報復は成されているだろう。

この二つを言うべきかと少し考える。

おそらくこいつを今言えばランスターはしばらく立ち直れない。

だが出せるときにすべて出すべきか?

ふと、さっきから何も発言しないシグナム副隊長に目が合った。

小さく頭を振る、止めておけか。

なんで分かったのかは知らないが、これに気が付く人間だっていないわけじゃない。

いつかは直面する、ただそれが今じゃないだけ。

ランスターの告白が終わる。












「次、なのはさん」

いつの間にか俺は司会のようなことをしている。

正直やりたくなど無い、だけど、ここでどちらにも味方しない人間はおそらく俺だけだ。

まったく関係ない人間で、ランスター側にも隊長たちにも属さない人間は

「私は、ティアナが危ないことをしたからそれで……」

じっとなのは隊長の眼を見る

悪いが今日は隊長としての威厳とかその辺は全部無しでいってもらう。

そうでなければ、いつかきっと同じことを繰り返す。

「……ううん違うね、ちょっと頭に来ちゃったんだ、昔の私を見てるみたいで

無茶して、周りのみんなに心配かけちゃって、それでたくさん迷惑かけて






一番嫌いな時の私を見てるみたいで、だからだね」

すっごく辛そうで、だけど少しだけすっきりした顔だった。

「ティアナ、まず高町なのはとしてごめんなさい。

そしてスターズ分隊隊長の私としてごめんなさい。

私、貴方のことをしっかり見てなかった。

訓練だけ見て、数字の貴方ばっかり見てて、本当のティアナを見てなかったんだ」

唖然とした後に感極まったみたいに泣き出すランスター。

「明日から色々話そう、悩みがあったら教えて、私も一緒に考える。

それでも駄目ならみんなと話そう、きっとティアナの夢を応援してくれる。

ちょっと間違っても、きっと誰かが止めてくれるから」







なんつーか出来すぎだよな、なのは隊長って

たったあれだけで、俺の言いたかったことを察して自分を見つめなおしてる。

さてと、あんまり泣いてるとこにいるもんじゃない。

最後の締めがいる。

抱き合いながら涙を流す二人を後に黙って席を立つ。













少し歩いて自己嫌悪、ああいう重いのは趣味じゃなかった。

そうしたくないのに、何にもできないで、結局俺がしたのはキレてあの場を作ったことだけ

今だって、何をしなくちゃいけないのか分かってるのに

こうして自分に苛立ってるだけ。馬鹿にも程がある。

廊下の鏡に自分が写る、この馬鹿野郎が

振りかぶって殴ろうと、八つ当たりをしようと

その手が止められた。

桃色の髪が眼に入る






手を止めたのはシグナム副隊長

「あっち、いいんですか」

「なに、あれだけいれば問題ないだろう」

そう言って

「さっきのお前ではないが、先に謝るぞ」

頬にガツンと入り頭に抜ける衝撃。






「ふ、お前のような奴は慰めよりこっちが好みだろう」

ああ、クソ、悔しいけどその通り。

済んだ事で悩んでウダウダしてた脳みそが冷えた。

こんな気持ちが嫌だったら初めから関わらなきゃいい

きっとどうにかなった。

それができるだけの人達だ。

だけどそれは、きっとどっちかだけが泣く結果でそれは多分スバル達なんだ。

だから俺は両方の泥を抉る。

仲間ってのは何処かが対等であるはずだから

「で、次は何をするんだ」

つか、シグナム副隊長って本当に女か?

いちいち思考が男らし過ぎるんですが

そして俺の頭もいつもに戻った。

「カヤの外で拗ねてそうな人に報告ですよ」













「どうせ私は頼りになりませんよ〜

名前ばっかり部隊長ですよ〜、今の今まで誰も報告してくれませんよ〜」

部隊長室のイスに体育座りでクルクル回ってる部隊長、予想のまんまだ。

「はやてちゃんは出動の方の報告を後回しにして待ってたんですよ〜」

ちっさい上司も待ってたみたい。

「大事な課員やもん、仲間やもん

だけどお母さんみたいにでーんと構えてまってても、

だーれも報告も相談もしてくれんやもん」

私何のために居るのかな〜なんていじけてる。






「まー責任取り?」

「そーなんやけどねー、ホウレンソウのほの字もしてくれんと責任の取りようもないやん」

ちなみにホウレンソウは野菜ではない。

「まあ、こうして私達が来たのですから」

「そやね、じゃあ聞こか」












「……話は分かった、問題も分かった、だけど一点だけ」

下される今回のペナルティ、まあ仕方ないわな。

「いいのか、そのお前は」

やっちゃったものは仕方が無い、今更誤魔化すなんて無理だし

俺はしっかりと肯定した。
















なのは視点

朝一番ではやてちゃんからの呼び出し

昨日は、あれからティアナやスバルと今後の教導についての説明会を開いてしまった。

今更だけど、そんな事もしてなかったんだと自己嫌悪。

教導官は短い期間限定だから話す暇があれば叩く方針だ。

でも今回は長期間、ある程度計画的にするべきで隊員の不安も気を配るべきだったんだ。

今は常時待機で動けないけど、近い内に陸士訓練校の副学長さんとお兄ちゃんに相談しにいこう。

特にお兄ちゃんはお姉ちゃんのお師匠さんだし、

今は雫ちゃんの指導をしてるから具体的なアドバイスをしてくれるだろう。

そんな事を考えてるうちに今は部隊長室前

ノックをしてから型通りの名乗りをして入室。

うう、やっぱり空気が重い。







「高町一等空尉、おはよう」

いつもの関西イントネーションだけど、名前じゃなくって名字と階級を呼ばれた。

真面目な話って事、理由は言われるまでもなく。

「昨日の件は聞いとる、しかし最低でも口頭での報告はしてほしかったな」

「はい、申し訳ありません」

この場は友達としてでは無く、部隊長と部隊内隊長として話す。

公私のけじめは付ける。

部隊に誘われた時の約束だ。

「で、や。あんなに大騒ぎしといて何も無しいう訳にはいかん。

よって高町一等空尉、

並びにスターズ分隊は始末書と反省レポートの提出をしてもらうで、連帯責任や」

仕方がない、隊長自身でやっちゃったもんね。

この立場は自由じゃない、みんなにも迷惑をかけるんだ。

「はい、スターズ分隊始末書と反省レポートの作製を行います」

「はい、今後はこんな事無いようにしてや」

戻ってよし。

そうはやてちゃんが言って退室。










さて、みんなに伝えて、後ライトニングやアーチの方にも謝りに行って

後、ケイスケ君にはアーチとは別に謝らないといけないかな。

エリオ達から聞いたら色々気にしててくれたみたいだし、

正直、話の中の普通の子に見てくれてるって所は嬉しかったりして

最近はみんな白い悪魔、白い悪魔って

ヒドい時は冥王とか魔王だもん。

まったく、花の十九歳を何だと思ってるのかな?









エリオの部屋に行ってみたらもう誰もいなかった。あれ?

ちょっと隊舎の中を見て周る。

前をティアナが歩いていた。

聞くとやっぱりケイスケ君を探しているそうだ。

「その、昨日はアイツにひどい事言ってしまったし、

殴られはしましたけど、それもしょうがないって……」

そうだった、色々ありすぎて忘れていた。

そういえばはやてちゃんに報告したのって誰?

引き算だ、いなくなったのは彼とシグナムさん

なら報告したのも……




外を見る、隊舎を出て行く姿が一人

やっぱり!!

ティアナと一緒に追いかけることに、隊内での暴力行為

まさかとは思ってたけど!!








ケイスケ視点

さすがに一言二言、言ってから行くべきだったんだが

朝は忙しいだろうからな〜

とりあえずエリオに伝言、自分で言った方がいいんだが

用も無いのにウロウロするのもアレだし

「ちょっと、待って!!」

空から人が降って、じゃない降りてきた。

「ちょっと、なんでアンタが、第一昨日のは私が!!」

「ケイスケ君、はやてちゃんには私からちゃんと言うから」

「えと、なんなんでしょうか?」








いや、さっぱりわかりませんが?

「何って」

「問題行為で退職とか!!」

おお、台詞引継ぎとは高度なテクを!?

というか

「あの、たかだか謹慎三日で何でそんな大げさな……」

「は?」

「謹慎……三日!?」










いや、そうだろ? 

六課預かりってったってあくまで俺を雇ってるのって管理局なんだから

そうそう首なんてできるわけねえじゃん。

「私達に何も言わなかったのは……」

「朝で忙しいだろうから」

あれー、なんだか空気が冷えてきてますよ?

「あのね、ケイスケ君、あんな大騒ぎして当事者がいきなり隊にいなかったら

どう思うかな、かな?」

えっと、ちょっと隊長怖いっすよ?

「なのはさ〜ん、私昨日なのはさんがやったバリエーション、今ならできそうな気がします……」

「そう、じゃあもう一度お手本見せるね」

海の方を向いて

「クロスファイア、しゅーと」

海面が砲弾でもぶち込んだように破裂した。

あのー最後のひらがなに狂気を感じるんですが

「すごいですよ、なのはさん。じゃあ私も」

って指を向けるなランスター!!

「クロスファイア、シュート!!」

考えるより先に体がサイドステップした。

着弾点の道路に大きな貫通痕……



「こ、殺す気かランスター?」

「あれー、いつから呼び捨て許したっけ、ねえ、ねえ」

「ティアナ上手いよ、でももうちょっと収束できるはずだよ〜」

いやだ、この暗黒師弟!?

空中に浮き出す大量のスフィア

「足を止めてなぶり殺し、でしたよねなのはさん」

ちょ、それかなり違う!!

スフィアが動き出す前に、回れ右、Bダッシュ。

「逃げるなケイスケ!!」

「逃げなきゃ死ぬわーーー!!」

こんなんだったら関わんなきゃよかったーーーーー!!










おまけ

「ねえ、ティアナ、一つ聞いて欲しいんだけど」

なのはさんはそう真剣な顔で言って来た。

いったい何事?

なのはさんの悩み、全く想像が

「私ってオバサンくさい?」

はあ?




「いえ、全くそんな事無いと思いますよ」

というか、誰がそこまでこの人に言ったんだろ、勇気があるをぶっちぎって死にたいのか?

というか、いいそうな奴なんて一人しかいないのだが

「そ、そうだよね! うん、じゃあちょっと頼みたいんだけど」






最近の流行? を教えてくれ?

「ほら、今忙しいから、すっかり疎くなっちゃって」

へー、まあ完璧超人だからこその悩みってやつかしら?

返事は勿論イエス、こんな機会でも無いとなのはさんには色々返し切れない。

「よし! これでもう親父っぽいとは言わせないの!!」

やたらと気合いを入れているのに言い知れぬ嫌な予感がしたが

「まあ、どうせヒドい目に会うのはアイツよね」

私も段々毒されてきたなー

この間の借りを返す前に死なれても困る。

ある程度はフォローしてやろう。と考えたところで今日の仕事が終了した。






後書き

どうしてもこの回は納得いかないのでこうしてみました。

ティアナだけが反省するもんではないと思います。

さーてやっと、普段のノリに戻れる、次はギンガさん登場予定



拍手返信

>ケイスケに弄られるなのはが可愛いです。しかし、御神の剣士って四人だったかな?

うし!! っとガッツポーズでした。御神については下にもあったので一緒に。


>こんな小説が見たかった……才能が本当にない者がどうからむか……
>めっちゃ期待しています。(続く
>@親バカフェイトさんGJ

つ、次では親バカ出す予定ですので。(アセアセ


>なのはさんがおもしろかったです〜続き楽しみにしてます。

元々純真無垢な子だったはずなんですがね、
いつの間にやら漢認定やら悪魔やら魔王やら……
今回悪魔化しちゃったのはLV5w


>回を重ねるごとの面白くなってきてますね。
>これからもケイスケの活躍を楽しみにしています。

嬉しいです、でも同時にプレッシャー。
ぼちぼちケイスケ自身の話も進めたいなーと


>スバル、フェイト、なのはにはやて……
>こんだけ絡んで恋愛要素皆無ってある意味才能か?

スバルは幼馴染バリア、フェイトは子供を追いかけて射程外
なのはは常時ひらめき 集中 不屈 鉄壁使用、
はやては経験と資金を持ってく攻撃できないNPC

実はある程度仲良くならないとフラグ立たせたくなかっただけだったり


>ケイスケ君の師匠が気になりますね。あの年齢であの考え方は正直凄い。
>精神年齢を問えば六課でもかなり上に かなり上になるのでは? 
>正直なのフェイと一緒にいても同年代以上に感じられます。

ケイスケの原型は20歳でしたから、その名残もあります。
ケイスケにとって特定の師匠はいないです。
いろんな人に、いろんなことを教えてもらいました。ある意味全員が師匠です。
そして彼らが特に教えたのは心得というべきものです


>非力なケイスケに愛の手を!!
>ケイスケがスカリエッティに改造される予定ってありますか?執筆頑張ってください

率直に、ありません。戦うことになってもあくまで、ただのミッド人としてです。
応援どうもです。


>御神の剣士が四人?父と兄と姉と……伯母さんがいたか

上の質問の答え、設定上現在では見習いが1名増えています。
月村雫、3のEDに出てきた子
月村スペックのボディと御神の剣を併せ持つ、将来の近接最強候補ですw
外伝でなら年頃になったヴィヴィオと雫に振り回されるケイスケとか書いてみたいです。


>なのはが無闇矢鱈とかわいいですねw 
>ケイスケはユーノよりはお似合いな気がします><b

ユーノはフラグがありそうでないですから……
え? 出番? 出てきてもかわいそう役ですぜw


>あーた何してくれやがる
>本気で面白いですよw

今回はケイスケが目立ちすぎたのが不安だったり。
これからも面白いと言ってもらえるようにがんばります。


>良作だと思うのでぜひ完結まで書いてもらいたいです

うす、これを励みにします。
メインは日常なので話数は不明です。


>なるほど、確かに砲撃ぐらいしか見たことないな。
>本編でも仕事しかしてないように見えるし・・・。激しくG

ということで女の子ななのはさんでしたが気に入ってもらえてよかったです。
しかしラーズレイブン フルチューン装甲ボーナスな人なのでフラグまではなかなか行かないんですが…


>なのはさん…あなたクロノがいないと恭也以上に恋愛ごとに縁がないよね…
>(周り男少ないし…

元々は15でクロノと引っ付いたんですけどね〜
しかも、にぶちん設定まで追加されてしまって(つдi)


>最高です!!、ケイスケ君のキャラがとてもいいです。これからも頑張ってください。

こんな子を気に入ってくれて嬉しいです。
まだ設定全部出してないんでそこだけが不安です。
しかし急に魔法が使えたりはしない。


>ケイスケ、ナイスなイジリです!

しかし、いつかはなのはさん自身による反撃もあるかもしれませんw


>面白かったです フェイトさんサイコー

出番が無くってすいません。次では登場予定が


>フェイト→なのは ときたら次ははやてかw?? なんにせよ楽しみにしています

ティアナとなのはさんでした。
でもひょっとしてはやてが全部で一番出番があるかも?


>次の更新待ちきれないです

お待たせして申し訳ない。


>なのは弄りお見事!

ああ、よかった、あの天啓は幻じゃなかった……






作者さんへの感想、指摘等ありましたらメ−ル投稿小説感想板
に下さると嬉しいです。