某月某日

 携帯の充電器をなくした。

 ……どこの契約会社に行ったらいいんだ?(六課特製携帯電話)

某月某日

 夏も終わりにち近づき……

 蚊取り線香の残りを処分するために一斉に焚いた。
 
 ミヤが匂いに酔って飛ぶ事すらままならなくなった。

 デバイスにも効くのか……


某月某日

 充電器をなくし、携帯電話の電池が切れて数日。
 
 以前は連絡つかなくなって泣かれたな。
 
 今回は対策本部とか出来ていても驚かねえぞ。

 携帯電話の入手ルートである六課に行ってみることに。

 『救出本部』なるものが出来ていた。

某月某日

 ロボット物・SFのお約束
 
 ビーム●ーベルをシャリオが作ったらしい。

 今さらだよな……(例・ザンバー)

某月某日

 穴の開いたリュックが出てきた

 「フリードちょっとこっち来い」

 「?」

 「フリード、ライドオンッ!」

 リュックに飛び込んでくるフリード

 うむ!(満足気)

某月某日

 今敵犯罪組織と戦闘中だ!

 魔法が頭上を飛び交い、爆発があちこちで起こってる状況の中。

 俺とキャロは遮蔽物の影に隠れている。

 「キャロ!!アレだ!アレを撃つんだ!!」

 「アレってなんですかぁぁぁ」

 俺の台詞になみだ目で問いかけるキャロ。

 「メガフレアだ!!!」

 「そんな技ないですぅぅぅぅぅ!!」

 「フリードなら出来る!!」

 そんな言い合いをしながら何とか事件を乗り切りった。

 結果はメガフレアで敵殲滅…

 撃ったのはなのはのヤツだったが…

某月某日

 シャリオのヤツが魔獣捕獲用のデバイスを作った。

 形状は紅白の色分けされた黒いラインが入ったボール…

 なんとなくそれでフリードと久遠を捕まえた後

 「久遠とフリードゲットだぜ!!!」

 って言った俺は悪くない…

某月某日

 充電機を無くした事を知った一同は俺の携帯をさらにバージョンアップした…

 まさかロストギアを内臓させ、エネルギー切れを無くすとは…

 コノ携帯の制作費がどれくらいかきになった…

某月某日
 
 速さしかとりえが無いと悩んでるエリオに在るビデオを見せてみた…

 結果

 「僕はこう思うんですよ!

  遅い事なら誰にもできる!年数かければ誰でも進歩する!!
   
  時速より音速!!音速より亜光速!!!亜光速より光速!!!

  速さは文化の基本法則!!!

  そう思うよね!

  ジャロ!!!」

 「私の名前はキャロですぅぅぅぅ!!」

 ってな事を事件現場でやったそうだ…

 もちろんあとで説教を食らった…

某月某日

 アイスで釣ってスバルと一緒にあるビデオを見た

 結果

 「衝撃の!シェルブリットォォォォォォォ」

 てな事を叫びながら相手を殴り倒したそうだ…

 なのはのヤツにアクセル100連発を食らった…

某月某日

 ちょっとテンション上がりすぎたエリオを、さざなみ寮に連れてきた。

 「物事を早く成し遂げればその分時間が有効に使えます。遅いことなら誰でも出来る。二十年掛ければバカでも傑作小説が書ける。有能なのは月刊漫画家よりも週刊漫画家 週刊よりも日刊です。つまり速さこそ……」

 「漫画家の苦労を舐めるなぁ!」

 まぁこれで元に戻るだろう。

某月某日

 前回のヤツがダメならと新しいビデオを仕入れてきた。

 で、またアイスで釣ってスバルと一緒にあるビデオを見た

 結果

 「ブロォオオオクンッマグナムッ」

 てな事を叫びながら敵を吹き飛ばしたらしい…

 ヴィータのヤツがヘル&ヘヴン出来ないか相談に来た…

某月某日

 リンディ提督が転んで書類をばら撒いていた。

 なんでいつも俺の前で転ぶんだ。

 書類を覗くのは当たり前だがな。

 六課の身体検査データだった。

 「〜「何を見ているんですか……」〜」

 興味本位で目を通していると効きなれた声

 あ、これは墓場行きか……?

某月某日

 シャリオがビーム●ーベルに続きビー●ライフルを作った。

 スターライトブレイカーより威力出るのかと聞いたら泣きながら走り去った。

某月某日

 ヴィータのヤツがヘル&ヘブンが出来ないか相談に来たので…

 例のビデオを見せつつ

 「お前ならコッチだろ…」

 って言ってやった!

 結果

 「ゲボウサコネクト!!!

 ゴルディオンハンマァァァァァァァ!!

 光になれぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 <呪文が違います、再度呪文の入力をお願いいたします>

 グラーフアイゼンが対応できず、犯人を逃しそうになったそうだ…

 あとでヴィータと二人ではやてに説教された…

某月某日

 リンディ提督が転んで書類をばら撒くのにまた遭遇した…

 で何時も通り書類を覗いた…

 『宮本良介の高感度調査報告書』

 見なかった事にした…

 ただ一位のヤツが最近見なくなった…

某月某日

 ティアのヤツを上手く口車に乗せ、映画に誘った。

 見た映画は昔の映画のリバイバル。

 内容はガンアクション主体の映画で、遥か未来、感情を抑制された世界の話だ!

 見終った後、

 「コレならなのはさんに勝てる!!」

 っていきまいてやがった…

 てか無理だろガン=カタは…

 一瞬であそこまで思考するのは無理だし、銃弾と違って意志一つで弾道を曲げる事できるんだぞ!!

 結果次の模擬訓練でフルボッコ担ったティアが居た…

 見た映画:リベリオン

某月某日
 
 仕事の報酬で遊園地のチケットを貰った…

 虫取りの時の事を思い出し、キャロとエリオを誘ってみた。

 で、遊園地に着いたら着いたで子供のようにはしゃぐ二人だった。

 たまには良い事をするっていいなぁ…

 ただ誘ってもいねぇどころか、行く事も話してないのに、集合時間に居たはやて達には驚いたがな!

某月某日

 移動用のためにシャリオにバイクを作ってもらった…

 「コレが装着型デバイス!ガーランドです!!」

 何故だか変形して強化外骨格になるバイクが完成していた…

某月某日

 スバルにマッハキャリバーを借りてみた。

 足のサイズが合わなかった……

某月某日

 前回の屈辱を晴らすためにもう一度マッハキャリバーを借りてきた。

 だが今度は履かない!

 以前改造した、はやての車椅子に搭載したっ!

 いざ行かん、はやての改造車椅子ヴァージョンU!

 魔力が足らず動きませんでした。

 律儀に謝ってきたマッハキャリバーのやさしさが身に染みた。

某月某日

 三度目の正直!

 今度こそは成功させるぞマッハキャリバー!

 そして今回、シャリオのところからレイジングハートの予備の『カートリッジシステム』を持って(盗って)きた!

 しかもカートリッジはなのはの部屋から持って(盗って)きた!

 しっかりと組み込んだマッハキャリバー!

 本体部分に積んだカートリッジシステム!

 とどめになのはの魔力のカートリッジ!

 俺の魔力が足りなくてもコレで大丈夫だ!

 今お前に命(魔力)を吹き込んでやる!

 レイジングハートがよくやるように、連続でカートリッジをぶち込む。

 マッハキャリバーがカートリッジ(なのは)の魔力に耐えられなかった。

 ごめんよ、マッハキャリバー……

某月某日

 無限書庫に剣客物の本が無いか探しに来た。

 そんな中一冊の本を見つけた。

 ゼ○の使い魔

 日本語で書かれた本がコレしかなかったんで持って帰って読んで見ることにする。


某月某日

 アルフを膝に抱え読書。

 キャロとぱっと見共通点が多い(主に色)この魔法使い、魔法が使えないって大変だよなぁ……

 それにこの魔法使いにぼろぼろにされてる剣士にも同情してしまう。

 俺もゴーレムにはいい思い出なんて無いしな……

 それに……

 「このルーン欲しいな……使い魔になるのは微妙だが」

某月某日

 「フェイトからルーンと使い魔について調べてくれって要求が毎日のように無限書庫に来るんだけど……何か知らない?」

 俺が知るわけ無いだろう。

某月某日

 果たし状を貰った…

 ただ…

 「良介!ソレを置いて離れるんや!!

  シャマル!旅の鏡で転送!!!」

 「ハイ!はやてちゃん!!」

 「リョウスケさん、先ほどの手紙は爆発物の危険があります!!

 一時こちらが保管します!!」

 って感じに六課のヤツが部屋に乱入してきて果たし状を奪っていった…

 結局誰が俺に送ったんだろ…

 ただ最近ティアナのヤツとあってないなぁ…

 果たし状:実はツンデレなティアが書いたデートのお誘いだった事は秘密である。

某月某日

 マッハキャリバーを壊してしまったお詫びに、翠屋で学んだ御菓子作りの技量を全てをつかって御菓子を振舞ってやった…

 「おいしぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」

 「そぉだろぉ〜そぉだろぉ〜」

 最初は爽快なほどパクパク食べるスバルに気を良くしてたんだが…

 「お代わり!!!」

 「コイツの胃袋は底なしか!!??」

 コイツの大食い加減を忘れていた事が敗因だった…

 今月の小遣い全部飛んでった…

某月某日
 
 昨日の御菓子の残りをなのは達にもってってやった…

 チビどもは喜んでくれて、ティアのヤツは

 「貴方にもとりえってモノがあったんですね…」

 とか憎まれ口を言っていたがそれなりにパクパク食ってたので悪い気はしなかった…

 ただ…

 「兄さんが差し入れなんてどうしたんですか?」

 って聞かれたんで…

 つい…

 「昨日スバルのために作った御菓子が余ったんでな…」

 そぉもらしてしまった…

 結果…

 「スバル…

  ちょっとお話しよぉかぁ…」

 「「なのは(ちゃん)、私もスバルにお話したいんだけど(やけど)いい(ええ)かなぁ?」」

 その後スバルは三人に連れて行かれた…

 それから数日スバルの姿を見ることは無かった…

某月某日

 月村のヤツがマタゲームを作った…

 内容はなのは達を動かし、ガジェットを打ち落とすシューティングだった…

 出来は良くて面白かった…

 ただ…

 「「「誰をメインに使ってるの(んや)(んですか)?」」」

 って質問されたから…

 唯一接近して斬撃するってコマンドがある

 「フェイトだが?」

 って答えてやった…

 そしたら…

 フェイトのヤツは嬉しそうにもじもじしながら

 「うれしいよ…」

 とか言い出して…

 なのはとはやてのヤツは

 「「選ばれなかった…選ばれなかった…」

 とか繰り返して怖かった…

 少したった後

 「「なんで私を選ばないのぉぉぉぉぉ(んやぁぁぁぁぁ)!!」」

 とか言いながらツインバスター撃たれた…

 多分俺は悪くない…

某月某日

 月村が前作ったゲームの第二段を作った。

 今回はシグナム達も使えるようになってた…

 で、お約束として…

 「「今度は私をつかってるよね?」」

 って鬼気迫る顔で聞くなのはとはやて…

 「今回も私だよねぇ〜」

 と真っ赤な顔で聞いてくるフェイト…

 だが今回は

 「シグナムだが?」

 と答えた…

 やっぱりエネルギー系の剣より、実態を持った剣の方がいいよなぁ!!

 そぉ思いつつ

 「「何で私を選ばないのぉぉぉぉぉ(んやぁぁぁぁぁ)!!

  今度こそと思ったのにぃぃぃぃぃぃ!!」」

 「リョウスケの浮気ものぉぉぉぉぉぉ!!」

 とトリプルブレイカーを食らった…

 ただ…

 はやての護衛として着いてきたシグナムが紅い顔でもじもじしてたのは幻覚だったのだろうか…

 少し気になった…

某月某日

 なのは達六課とたまたま仕事がかぶった。

 しかし・・・このことであんな恐ろしいことがあるとは・・・

 犯人の杖により不覚にも負傷した。

 そのことでなのは達が

 『よくも兄さん(良介)[リョウスケ]をーーーーー』

 「P・スタラーイトーーー……」

 「P・サンダーーーーー……」

 「M・ラグナロクーーーー……」

 『ブレイカーーーーーーーーーーーーーーーーー』

 このことで犯人は捕まったけれど半径数十キロが吹っ飛んだ・

 少し犯人が哀れに思えた……

 ちなみになのはのPはプルート、フェイトはプロトン

 はやてはムーンらしい……

 どうやら某王計画のビデオから作ったらしい……

某月某日

 桃子に頼まれて臨時で翠屋のウェイターをする事に。

 女子学生に年齢を聞かれたので答えたら驚かれた。

 若さの秘訣を聞かれたが……

 ココの店長と外人のチーフ、そして黒髪のウェイトレスにこそ聞けと言って

 3人の実年齢を言おうとしたら、女子学生が逃げ出した。

 無性に振り返りたくなかった。

某月某日

 車に轢かれそうな子供を助けて、足を挫いた。

 海鳴大学病院のすぐ近くだったのでフィリスに診てもらった。

 ただの捻挫だったらしい。

 なぜか検査入院させられたが。

某月某日

 入院させられた。

 フィリス曰く、呼び出しても定期健診をサボるから今のうちに、らしい。

 検査中になのはから携帯に電話があった、出る前に没収されてしまった。

 病院で携帯電話は厳禁だそうだ。

 電源が切れない仕様なんでフィリスに預ける。

某月某日

 海鳴大学病院に行ってから3日目。

 今朝方、フィリスの家が強盗のような空き巣に狙われたらしい。

 玄関と寝室の扉をふっとばし侵入したらしい。

 取られたものもないそうで、今日フィリスはリスティに事情聴取を受けている。

 そんなこんなで、やっと一通り検査が終わって開放された。

 捻挫なんてとっくに治っている。

 助けた子供の親が見舞いとお礼にと、なんとメロンを持ってきてくれたのだ!

 人助けはするものだな、うん。

 何か忘れている気がするが、メロンほどのことじゃないだろう。

 家に帰ると、アリサとミヤ……六課隊長陣が待っていました。

 話を聞くと……

 「おにいちゃんの携帯に連絡がつかなくなったから心配で……」

 「発信機を頼りに場所を割り出したんや」

 「そして発信源を特定したので非常手段に出たの」

 とのこと。

 わざわざこっち来なくてもよかったってのに。

 ……メロンの取り分が減るじゃねえか(頭の中メロン一色)

某月某日 機動六課の動き

 良介の発信機のチェック。

 海鳴大学病院にマーカー。

 心配になりながらも、遊びに行っただけかもしれないと放置。

某月某日

 良介のマーカーがいまだに海鳴大学病院にあることを確認。

 良介に連絡を取るも連絡つかず。

 アリサに連絡を取ると、検査をサボり過ぎたための検査入院とフィリスから連絡があったとのこと。

某月某日

 朝方のチェック。

 マーカーがフィリスの家の「寝室」から。

 部隊長に強襲許可申請→承認

某月某日

 なぜだか助けた子供に気に入られ…

 子供のお願いにより、子供の母親と子供、そして俺とで遊園地に来ている…

 「デート♪デート♪おにいちゃんとデート♪」

 何が楽しいのか俺の片手と母親の手を握り締め、そんな事を言ってるコノガキを見て何となく和んでしまった…

 俺は家族ってか親子ってモノが良く解らない…

 親モドキなら多数居るが…

 実際自分がそういうモノを受けた記憶以前に親が存在しないからなぁ…

 まぁコノ雰囲気は…

 悪くない…

 その日一日母子家庭であるコイツらのレンタルパパをやり遂げた…

 とりあえず充実した一日だったと言っておく…

某月某日

 また遊園地に来ている…

 理由は…

 「リョウスケはレンタルパパもやってるんだよね?

  なら私とエリオ、キャロのためにレンタルパパやってくれるよねぇ?」

 ってな事を暗黒オーラを背負った笑顔のフェイトに言われたからだ…

 なんせプレシアと対峙した時の恐怖を感じたからな…

 まぁチビ二人が楽しそうだったから良しとしよう…

某月某日

 二度あることは三度ある…

 また遊園地に来ている…

 今度はなのは・ヴィヴィオの親子だ…

 なのはの場合は

 「行くよね?それとも逝く?」

 ってな事をエクセリオン片手に聞いて来ればうなずくしかなかった…

 救いはヴィヴィオが楽しんでくれた事だな…

某月某日

 今回で4回連続で遊園地に来ている…

 ミヤのヤツが

 「良介だけ遊園地に行くなんてずるいです!!!!」

 って駄々をこね…

 「確かにずるいわね…」

 それにアリサが便乗し…

 二人の騒音と冷徹に根負けした俺は遊園地に来たと…

 その日一日家族サービスと言う名の、強制労働にいそしみました…

 もぉ遊園地なんてぜってぇこねぇ!!

某月某日

 「なのはちゃんやフェイトちゃんばっかりずるいと思わん?」

 「リョウスケ、親分命令だ遊園地に連れてけ!」

 「わたしももう一回行きたいですー」

 夜天の王と白い鉄槌の騎士のおねだり(脅迫)

 入場門の係員に冷たい目で見られているのはきっと気のせいだ。

 もう遊園地なんて絶対行かない。

 そう思っていた日もありました。

 もう遊園地には来たくねぇ……

某月某日

 俺は何でここにいるんだろう……

 今日で6回連続の遊園地。

 「すみません、久遠が我侭を言ってしまって……」

 俺に謝っているのは那美。

 事の始めは……

 「りょうすけ、ゆうえんち行きたい……」

 「こら久遠、良介さんは疲れているみたいだから我侭言ったらだめよ」

 「……ぐす(涙目)」

 という事だ、力ずくじゃなくて人情に訴えてきやがった。

 今回俺は行きたくないと言ったのだが……

 「久遠、那美さん……こんなのでよければ連れてっていいから……!」

 とアリサが陥落

 入場門の係員が敵意を向けてくるのは気のせいだ、気のせいだと思いたい。

某月某日

 一週間連続遊園地達成だコノヤロー

 ルー子と虫に拉致されて入場門前まで来ちまったよ!

 『へー遊園地ってこんなとこなんだな』

 「ってかなんでユニゾンしてんだよ」

 『すごしやすいんだよ、お前の中』

 「早く」

 「そんなひっぱんな、それよりお前らお尋ね者だろう、こんな所で油売ってていいのかよ」

 「幻覚魔法をかけている」

 『周りの人間にはルールーの姿は見えてないんだよ、人ごみにまぎれるまでは使っておいたほうがいいからな』

 「へーそりゃ凄いな……それじゃ俺達は透明人間みたいなもんか」

 「私だけ」

 『魔法かかってるのはルールーだけだぞ』

 「……それじゃ俺は今一人でしゃべってる怪しい人?」

 「……」

 『……さぁ早く行こうぜ!』

 「答えろよ! ルー子もひっぱんな!」

 入場門の係員から生暖かい目で見られた。

某月某日

 なのは達の依頼により、六課の訓練に参加している…

 仕事内容は犯人に扮し、六課のガキドモから逃げるってもの…

 場所は廃墟と何時もの訓練場だ!

 現地調達した物資と、何時も持ってる罠製作ツールを使用し作った罠で全員はめてやったがな!

 「虫がぁぁぁぁぁ!!」

 「フリード!!道に落ちてる物食べちゃダメだってばぁぁぁ!!」

 「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……」

 「大量のボンドが頭上からぁぁぁぁぁ」

 「落とし穴!?」

 「……吸盤付の矢?……殺す!!」

 etc.etc

 いい感じに鳴いてくれたので面白かった!

某月某日

 今日は無限書庫に来ている…

 そしたらある魔道書を発見した!

  『ネクロノミコン』

 とりあえずツンデレロリッ娘はアリサで間に合ってるし、魔道書の妖精もミヤが居て間に合ってるので見なかった事にした……

某月某日

 今日も無限書庫に来ている……

 てか実は昨日から居る……

 「本気で無限かよ!!!

  てか出口何処だよ!!!

  さっきへレットの干からびたミイラも居たしよ!!

  出口はどこだぁぁぁぁぁ!!」

 ちょっと奥の方へ足を伸ばしたら迷子になった……

 一週間後に携帯の発信機を頼りになのは達が救出に来てくれて一命を取りとめた……

 死ぬ気になれば本も食べられるんだなぁ……

9月2日

 一日二日が土日のため、今日が夏休み最終日である。

 ふと昔の事を思い出した……

 夏休み終わり間際になると俺はなのは、フェイト、はやて三人の宿題の手伝いさせられたっけ……

 なんせ小学生の頃から管理局の仕事に借り出され、夏休みの宿題をする暇が無かったからなぁ……

 夏休み終了間近になると泣き付かれたっけ……

 まぁコイツらは理数系に特化してるだけにそっちは何とかなるらしいが……

 文系などはヤバかった……

 アリサのヤツに文系の宿題を担当してもらい……

 シグナムは資料を渡しなどのアリサの補助……

 ヴィータとミヤは夏休み中三人娘の替わりに朝顔を育てさせ、日記をつけさせた……

 シャマルは俺たちに夜食を作ると言い出したので、戦力が減るのを恐れた俺たちはバインドやロープで縛り、部屋に拘束しておいた……

 そして俺はザフィーラを上手くつかって自由研究の工作を担当した……

 終了するのは何時も始業式の日の朝日を拝んでたがなぁ…

 まぁコノ程度の徹夜なら眼鏡の悪魔のアシスタントで慣れたがが!

 これも良い思いでである!!

某月某日

 なのはのレイジングハートのオプションを製作するとかしないとか……。

 そんな話が出たので、ちらり、と計画書を覗いてみる。

 『レイジングハート強化オプション『R−GUN』』

 ………

 確かに、似合ってそうな気がしないまでも無い。

 だが、あの顔で、あの声で、あんなシーンを連想すると笑えてくる。

 『私を憎め――スバル=ナカジマ。』

 『なのはさん……いや!高町なのはァッ!!私はお前を絶対に許さない!!』

 ……………

 …………

 ………

 ぶははははは!!!

 にあってねぇぇぇぇ!!!

 等と、げらげら笑っていたら後ろから魔力反応。

 ……ああ、やっぱりこれはアレか?何時ものアレか?

「兄さん。そんなにR−GUNが好きなら、セリフもつけてあげるよ♪
 ……スターライトブレイカー、デッド・エンド・シュートォォォッッッ!!!」

うん、こいつはアスト○ナガンなんか作らなくても十分強ぇや。

某月某日

 リンディが再び書類をバラまいた。

 ……毎度毎度嫌な予感がするが、拾ってやる。
 
 そして、拾ってみた書類にはこんな文字が………。

 『ATX計画』

 やめとけ。

 コストと能力の問題で計画頓挫は眼に見えているぞ。

某月某日

 ギンガに対抗する為にスバルにハサミを付けてみた

 スッ●クビートルクラッシャー!!

 千切れるかと思った。

某月某日

 スバルに合わせるためにクロスミラージュにフライトユニットを付けてやった。

 いきなり撃墜されてさらわれた。

 必死になって助けてやったら真っ赤になりながら撃ってきやがった。

 オク●タンを渡した覚えは無い。

某月某日

 パワーアップ時期らしいので俺も追加装備が欲しい。

 いつもと違いミヤと相談した。

 何故かアリサとミヤがフリフリのドレスを着てダンスしていた。

 俺は?

某月某日

 ミヤに裏切られた俺は唯一の希望シャリオに頼んだ。

 普通にやたらと重装甲な装備を渡してきた。

 こいつはすごいぜ、なにせテストでなのはの攻撃を半壊しつつも耐えられた。

 これなら俺も満足だ。

 「すいません師匠、これもうパーツが無くって直せません」

 すげえ絶望した。
 
某月某日

 リンディが書類を…

 内容はこうだった。

 「Z計画」

 被験者 宮本良介

 千切れる千切れる、一回転とか無理ぃぃぃぃぃぃぃぃ。

某月某日

 俺の絶望具合が余りに不憫だったらしく…

 俺用の兵装をシャリオがまた作ってくれた…

 「まさしく俺の欲しかった兵装はコレだ!!!

 よし!ためしぎr…


    プチ

 リアル斬艦刀は人用サイズにしても重量的に無理があった…

某月某日

 「今度は大丈夫です!!」

 とシャリオが新しい武装を作ってくれた…

 鋭角なサングラス型の太刀だった!!

 何か兄貴って感じがして俺は気に入ったのだが…

 「兄さん!死ぬ気ですか!!!

 兄さんは私に

 『兄さんは死んだ! もういない!
   
 だけど私の心に、この"お腹"に! 一つになって生き続ける!
   
 敵を撃つなら完全に! 誤射して知り合い撃っても!

 全て堕とせば、私の勝ち!

 私を誰だと思ってますか!

 私はなのはなの、兄さんの妹じゃない!

 私は嫁だ! "宮本"なのはだぁっ!!』

 とか言わせたいんですか!!??」

 「行き成り出てきて何言ってやがる!!

 てか"お腹"ってなんだぁぁ!!!

 あと嫁って何時なったんだよ!!!」

 「じゃぁエリオに言わせる気!?

 10倍返しの約束は嘘!?」

 「フェイトも突然現れて便乗するな!!

 てか10倍ってなんだよ!!」

 「そうです!銃使いなら私が適役です!!」

 「ティアナ!お前も行き成り出てきて何のってる!!!」

 って感じに収集が着かなくなった…

 結局そのままお蔵入りに…

某月某日

 なかなか新武装が決まらずうなっていると…

 「…「ならコレはどうですか?」…」

 各自が自分のデバイスの同型を渡してきた…

 その後は語りたくない…

 言える事は…

 敵味方入り乱れ、さらに魔力・超能力・霊力・妖力etc.etc入り乱れの大惨事だった…

 良く生き残れた俺!

某月某日

 どうせパワーアップするなら武器を増やしてみよう。

 そう考え、シャーリーに頼んで新しい小太刀型のアームドデバイスを作ってもらった。

 二刀流はなかなか使い勝手がいいよな。

 これなら集団戦が無敵だ、うんうん。

 だが………

 「リョウスケーッ!!また浮気しましたねー!!しかも今度はそんな小さい子に手を出すなんて!!」

 小さい子=小太刀型デバイス

 しかも、この発言を聞いた3大魔王が勘違いをしトリプルブレイカーをかましてきやがった。
 
某月某日

 ミヤと融合したら、凍結魔法を行使できる。

 俺の剣技と融合し何か新しい技が出来ないか試してみた。

 そこで、何時も俺に勝負を挑んでくるティアナの誘いに乗ってやった。

 「………どうして勝負をする気になったんですか?先輩」

 「最近、お前動きが良くなったってなのはが褒めてたぞ。一回手合わせしたくなってな」

 本当は俺のためなのだが、適当に誤魔化さないと怪しまれる。

 「………ありがとうございます。私がどれだけ強くなったか見せてあげます」

 何故か微笑むティアナ。

 やれやれ何時もこうだと可愛いんだが。

 そして戦闘が始まった。

 クロスファイアー、バリアブルと多彩な銃技で攻めてくるティアナ。

 なかなか近付く事ができない。

 さすがはなのはの教え子だ。自分の戦い方を弁えてやがる。

 しかし完全に隙が無いわけではない。
 
 俺は放たれたバリアブルの弾道を見切り、最小限の動きで回避する。

 ティアナの懐に潜り込み、一撃お見舞いしようと斬撃を放つ。

 しかし、ティアナは不敵に笑い。

 「何時までも、射撃だけがとりえだと思わないで下さい!!モード2!!」

 そういうと、クロスミラージュが変形し、モード2ダガー形態になり交差させて俺の一撃を防いだ。

 「なにっ!?」

 まさかこれが止められるとは思わなかった。思わず、狼狽の声を出してしまう。

 そして足元を見ると、カードリッジの薬莢。

 なるほどカードリッジロードで刃の硬度を強化したのか。

 「ゴメンなさい、先輩」

 そう笑うと、ティアナの背後からいきなりクロスファイヤーが出現し俺に向かって来た。

 突然の奇襲。

 だが。

 俺は咄嗟に刃に魔力を込め小規模の爆発を起こす。

 その爆風を利用し後方に跳躍し、相棒の名を呼ぶ。

 「ミヤ!!」

 (任せてください!!)

 俺の声にミヤはベルカ式魔方陣を展開。

 (刃を以って、血に染めよ………穿て、ブラッディダガー!!)

 空間を歪曲して現れた真紅の刃がクロスファイアーと着弾しオレンジの弾丸を相殺しいていく。

 硝煙が晴れ、対峙する俺たちは再び跳躍、刃を交える。

 始めてあった時と動きが段違いで、俺も少しギアを上げる必要がある。

 そうして数分。

 戦闘は続行中。

 ティアナはロングとクロス、異なる距離の武器を巧みに使い分けてくる。

 ティアナの予想外の粘りに思わず感嘆の台詞が出た。

 「久々に楽しめそうだ」

 「先輩こそ今日はどうしたんですか?」

 「気にするな、俺にもこういう日がある」

 「何時もこうだと、皆さん喜びますよ?」

 「それはめんどい。で、そろそろしんどくなってきたんでな。行くぞ!!ミヤ!!」

 (はいですっ!!)

 「はあああぁ!!」

 俺の僅かな魔力を剣に集中。

 凝縮されても、元がちっぽけな量の魔力だ。大きさはたかが知れている。

 …俺だけの魔力なら。

 「アクセス―『ミヤ』」

 ミヤの頁にアクセスし、ミヤの保有魔力を俺の魔力に上乗せする。

 カードリッジシステムと同様の発想だ。

 「な、何?何なの?」

 いきなりの俺の行動に戸惑うティアナ。

 「わりいな、ティアナ。初めて出す技だから――加減が出来ねえ」

 「えっ!?」

 「(氷結剣技)!!」

 振り上げた剣に氷の煌きが宿っていく。

 「アブソリュート・ゼロ!!」 

 放たれた冷気の嵐がティアナを襲う。

 「ク、クロスミラージュ!!」

 『protection』

 ティアナの指示で障壁を展開するクロスミラージュ。

 だが。

 「ちょ、キャアアア!!」

 障壁が凍りつき、展開した障壁ごとティアナが吹っ飛ばされた。

 「………ちょっとやりすぎたな」

 (全くです。リョウスケはもう少し加減と言うものを覚えてくださいです)

 放たれた冷気の嵐が通った後は見事に凍り付いている。

 「お前も結構ノリノリだったじゃねえか」

 (はぅ、だってリョウスケと一緒に技を放つとか余り無いじゃないですか。って、ティアナさんを!!)

 「ヤベッ!?忘れてた。お、おーいティアナ」

 その後、気絶したティアナを医務室に運んだ。

 次の日からティアナの態度が妙に素直になったのは気のせいだろうか。

某月某日

 シャーリーにミヤと一緒に呼び出された。

 「ミヤさんも納得するように2人で使うデバイスです」

 「で、どこに?」

 金槌を渡された。

 これから打てと?

某月某日

 三日かかってやっと完成した。

 日本刀型デバイス、レッド●レーム。

 更に手から雷●球、フェイトとエリオもうれしそう。

 ミヤも納得したようだ、うむうむ。

 後日、アギトとでもOKと分かりまた喧嘩になった。

 さらにライトニング組以外は機嫌が悪かった。

某月某日

 新型は色々使えるらしい、空を飛ぶのはもちろんオプションで海にも潜れた。

 海の中でヴォルテールくらいある魚を見た。

 ミヤも見てたが誰も信じなかった。

 いつか釣ってやると決意した。

某月某日

 シャーリーがやたらとデカイ鉱石を運び込んでいた。

 すげえ嫌な予感がした。

某月某日

 さる仕事中、デバイスが折れた。

 ミヤもアギトもかなり凹んだ。俺も凹んでる。

 「折れた剣は直せばいいんです」

 シャーリーの一言で三人で協力して修復を始めた。

 今、お前を蘇らせてやる。
 
 六課や数子達からの差し入れが心に沁みた。

某月某日

 苦労のかいあって復元は完了した。

 二回目ということと、ミヤ、アギトが揃っていた事も大きい。

 ミヤもアギトもやり遂げた、って顔をしている。

 「お疲れ様です。お祝いを用意しました」

 シャーリー、やはりお前は最高の弟子だ。

 つれて来られたところはやたらと大きな場所だった。

 「最新オプション、150Mガー●ラです」

 色々台無しだった。

某月某日

 使ってみた、当たり前だが動かなかった。

 シャーリーもはやてに給料カットされてた。

 何か改造されそうな予感がして三人で逃げ出した。

某月某日

 ふとなのはとフェイトへのいたずらを思いつきヴィヴィオをけしかける。

 「ママー、いきおくれや適齢期ってどういう意味ー?」

 その後しばらくなのは達だけでなく、知り合いの女性陣のほとんどに会うたびに血走った目で追いかけられた。

某月某日

 シャーリーに、今度は大丈夫ですから、と言われてまたこの場所に連れて来られた。

 「最新追加オプションです。これがあれば150ガ●ベラも使えるはずです!」

 出てきたのはパワー●ーダー。

 ガー●ラに比例してむちゃくちゃな大きさだった。

 これに乗ればあのバカデカイ刀を振り回せるという。とりあえず今度使ってみる事にした。

某月某日

 なのは達が訓練しているところに混ぜてもらい、パワーロー●ーの性能を試すことに。

 新人達のチームになのはを加え、いざ勝負!

 結果――惨敗。

 「あの、大丈夫ですか、兄さん?」

 「……シャ〜リ〜の野郎〜っ!」

 んだよこれは!? 機動性がまったくねぇじゃねーか!!

 なのは達の動きについていくどころか方向転換さえむずいぞ!? こんなんじゃ刀を振り回すこともできねぇよ!!

 大体これ、俺の乗ってるところ丸見えだよな!? 弱点晒してる!?

 とまあそんな感じでパワー●ーダーを避けてアクセルやクロスファイヤーでピンポイントに狙われ、俺はボロ雑巾のように宙を舞った。

 なのはが包帯を巻いたりと治療してくれたが、その傷の殆どをお前が作ったということを俺は忘れない。一週間は着信拒否にしてやる。

 そしてシャーリーの野郎にはお返しをしてやらねぇとな……ふっふっふ。

某月某日

 現在オレはなんでか知らんがなのはと戦っている。いつも一方的にやられているオレだが、今回はミヤと融合までして抵抗しているかなりの本気モードだ。

 「わからないでしょう! 乙女心をもて遊ぶ兄さんには、この私の体を通して出る力が!!」

 「乙女心だと? そんなものでこの兄を倒せると思うな!!」

 なのはにつっこむ俺。だが、なのは慌てた様子も無くレイジングハートを構える。

 「私の体をみんなにかします! だからお願い、力を貸して!!」

 「な、なんだ体が!? 動け、ミヤ! 何故動かん!!」

 『こ、こわいです〜』

 突然、体が動かなくなってしまい焦る俺を無視して、なのはに星の光が集まりはじめる。これはマジでやべぇ、と思ったがもはや手遅れだった。


 「ティアナと事故チュー(事故でチュー)した罰です! いきますよ。全力全開、スターライト、ブレイカーーーー!!」

 「ぐおおおおぉぉぉぉ!! くっ、だが、俺一人で死ぬわけじゃない! お前の心も一緒に連れて行くぞ、なの……は…」

 今回は俺はまったく悪くないのに、いつものように吹っ飛ばされた。

後日

 「うう、なんどやっても繋がらない……着信拒否なんてあんまりです、兄さん」

 さらに後日・六課の医療室にて

 「兄さん、あの時は私が悪かったです! ですから携帯の着信拒否を解除してください!!」

 「おたくだれ? ごめん、しらないんだ。たぶんおれは154にんめだから(超棒読み)」(数字はSLBで吹っ飛ばされた数)

 「うわーーーん! 許して兄さーーーーん!!」

某月某日

 管理局内をぶらぶらと歩いていたらリンディのやつに捕まってそのままリンディの執務室に拉致された。

 仕事が片付かないので、書類を整理するだけでもいいから手伝って欲しいそうだ。普段なら即効で断るのだが、普段世話になっていることもあって手伝ってやることにした。

 「優しい俺に感謝しろよ」

 「はいはい。それじゃ今度メロンでも持っていってあげるわ」

 数時間後。メロンの一言で機嫌が良かった俺は、持っていた菓子を休憩の意味も込めてリンディに振舞ってやった。

 本当はなのはたち(正確にはチビどもに)にくれてやるつもりだったのだが、相手がリンディならあいつらも文句は言わないだろう。

 余談だが俺の手作りの菓子を未だ理解できない『あのお茶』と一緒に機嫌よく食べるリンディを見て、無性に張り倒したくなった。

 後日、見かけるたびに仕事を手伝わされ続け、いつのまにかリンディ専属の秘書とパティシエにさせられていた。なぜ!?

某月某日

 未だリンディの専属秘書&パティシエをさせられていたある日、リンディの部屋にフェイトが鬼気迫る顔で乗り込んできた。

 「母さん! なんで良介が母さんの専属になってるの!?」

 「ごめんねフェイトさん。でももう母さんは良介くんの(お菓子)に夢中なの」

 「なっ!!!? 良介の、に……? っ!!」

 目じりに涙をためながら部屋を飛び出していくフェイト。あの〜フェイトさん、あなたもしかしてとんでもない勘違いをしてませんか?

 数分後、近づいてくる複数の大きな足跡と、その足音とは別方向から感じるひんやりと冷たい空気を感じながら、俺は遺書を書くかどうか本気で迷った。

某月某日

 現在、俺は翠屋で先日あった事件のことで桃子に愚痴っていた。


 「ったく、どーしてあいつらは人の話を聞こうとしないんだ? 桃子〜〜お前なのはにどういう教育をしたんだよ」

 「あら、私はごくごく普通に育てただけよ。なのはや他の子達が見境がなくなるのは貴方だからよ。恋は盲目っていうじゃない」

 「その盲目のおかげで俺は死に掛けたんたぞ!」

 不毛とは分かっていても言わずには言われない言葉を桃子は文句一つ言わずに聞いてくれる。それが少し嬉しくて、ついあんなことを言ってしまったのだろう。

 「はぁ〜〜もし結婚するなら桃子みたいにやつにしたほうがいいのかもしれねぇな」

 「あら、だったら私と結婚する?」

 「おい、冗談でもそういうことを言うな。もしそのことがあの二人に聞かれたら「兄さん…」「宮本…」ら………」

 後ろを振り返ってみれば、コロス笑みを浮かべた御剣の剣士と管理局の白い魔王。

 その後、最強にして最凶になった兄妹二人を相手に、海鳴全体を舞台にした盛大な鬼ごっこが開始されることになる。

 ついでに周囲の野次馬連中から『未亡人キラー』の名前が送られた。やっぱり俺の周りには馬鹿ばっかりだと再認識した。

某月某日

 今日は六課の隊舎でヴィヴィオと一緒にアニメを見ていた。そして、炎と氷の勇者ロボが合体するところを見てヴィヴィオが―――――――

 「パパはミヤお姉ちゃんとユニゾンしたら氷になって、炎のシグナムお姉ちゃんと合体するの?」

 と聞いてきた。というよりもあいつらは男なのだが―――――――どうもヴィヴィオのなかでは『氷=俺』『炎=シグナム』になっているっているらしい。とりあえず否定しておくとつまらなそうな顔をしていたが、今言っておかないと大変なことになる。

 そして、物語が進むと―――――

 「あ、パパとフェイトママが合体したー!」

 氷と雷の勇者が無理やりな合体したところを見て嬉しそうにはしゃいでいた。どうやら『雷=フェイト』らしい。アニメのなかのロボは男なのに……まあ、いちいち否定するのも面倒なので放っておくと後日――――――

 「ねえ、兄さん。ヴィヴィオから聞いたんだけどフェイトちゃんと合体したって本当?」

 「それにシグナムとも合体したんやてな。最近六課の地下に増設したごうも……いや普通の部屋があるんやけど一緒に来てくれるか? ヴィータたちもまっとるから」

 いやあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーっっっっ!!!!!

某月某日

 最初にミヤのヤツが

 「コノ子(レッド)は良介とミヤとで作り上げたデバイス!

 つまり二人の愛の結晶です!!!

 貴方なんかが使って良いデバイスではないんです!!」

 それに対抗心を燃やしたアギトのヤツが…

 「なら俺専用のヤツをリョーと一緒に作ってやる!!」

 てな事でもう一本作る事になった…

某月某日

 4日かけてやっと完成した…

 一度一本作り上げてる事や、修復をしていることからある程度ノウハウを理解していたのだが…

 ある事情からてこずってしまった…

 「バッテンちびと同じじゃ意味がねぇ!!
  
 アイツのスキルでは単に手伝っただけだが俺は違う!!

 俺お得意の炎を使って熱し、打ち上げれば本当の意味で俺と良介の合作だ!!!」

 てな事で魔力で作り上げた炎による鉄製お行った結果…

 デバイスだから魔力が宿ってるのは当然なのだが、魔力の炎で精製したため、素材事態に魔力が篭ってしまった…

 結果完成したのがコノデバイス

 妖刀型デバイス ゴールド●レーム!

 妖刀だけに切れ味も去ることながら、コノ刀思わぬ副次効果があった!!

 なんとコノ刀を持つと身体能力がアップする!!!

 まるで簡易のソニックフォームのように!!

 その作用に気を良くするフェイトとエリオ!

 完成品を見たアギトも納得していた!

 後日

 「ふふぅん…

 俺も作ってやったぜ…」

 とミヤに勝ち誇り、ミヤの機嫌が悪くなった。
 
 あと何故だかライトニング以外のヤツラがさらに機嫌が悪くなった…

某月某日

 珍しくなのはと町に出た、ヴィヴィオの土産とかを二人で見てると

 「なんだか夫婦みたいですね」

 なんだか悪意無しのなのはの笑顔を久しぶりに見た気がする。

 突っ込みしたいが不覚にも見とれてしまった。


某月某日

 事務所に誰かが侵入してきた。

 名乗る前にアリサとミヤがRHBでフルボッコしていた。

 正直正視に堪えない位見事だった。

 そこで俺は思った。

 合体攻撃ってよくね?と。

某月某日

 とりあえずなのはを誘ってみた。

 子供のころを思わせるすっげえ笑顔だった。

 俺の剣にシューターをまとわせる案。

 思わず「僕の玉が」とか思ったが

結果

 切る意味無いと気がついた。

某月某日

 次はフェイトに頼んで見た。

 とりあえずシンプルにライデ●ンストラッシュをやってみることに。

 恭也に頼んでがんばってストラッシュの真似事を覚えた。

 今度こそ!!

結果

 感電した。


某月某日

 はやてに頼んでみた。

 「二人とも駄目やな〜」

 と素晴らしくやる前から危険フラグをおったててくれた。

 すっごい得意そうでどうするか気になったが

 「ミストルティンverソード」

 できるのーーーーー?

 ヤドリギの剣か、悪くないかもしんない。

結果

 誰でもできるとなのは、フェイトの突っ込みの元

 バトルロイヤルが発生した。

某月某日

 レッド●レーム、ゴールド●レームの二刀を作ったはいいが、ミヤとアギトの仲は更に悪化した。

 弟子のシャーリーに相談してみたところ

 「いっそのこと3人で使えるものを作ってみましょうか?」

 とのことでもう1本作ることになった。

 三本目か・・・・・・今なら刀剣マニアの美由希の気持ちが分かる気がする。

 いつか自慢しに行こう。

某月某日

 シャーリーから例のブツが完成したと連絡が入った。

 「これが新しい万能刀剣型デバイス、ブルー●レームセカンドです!

 カートリッジシステムを内蔵し、刀剣にガドリング砲、更には陽電子破城砲にもなる自信作です!」

 おお、まさかガドリングまで仕込むとはさすが我が弟子!!

 早速連れてきた(拉致してきた)ミヤとアギトと同時ユニゾンしてみた。

 どうやらアギトは刀剣状態が、ミヤは砲撃形態が気に入ったらしく珍しく喧嘩しなかった。

 しかも偶々見に来ていたなのはは自分のSLBに近いものを感じてか、終始物凄い笑顔を浮かべていたのが何故か気になった。

 しかし…………何故セカンド?

某月某日

 「何でなのはちゃんとフェイトちゃんの気に入るデバイス作ってウチのは無いんや〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」

 と涙ぐみながらはやてにラグナロクをぶっ放された。

 …………どないせいと?


某月某日

 暇つぶしに無限書庫に行くと、三刀流の剣士が載っている漫画を見つけた。

 ふむ……

 「やってみるか……」

 次の日、管理局の訓練所でレッド●レームを口に咥え、

 「鬼……●り!!」

 結果、あごが外れた。

某月某日

 しかたないのではやてが気に入る武器をシャーリーに作らせた。

 「出来ました!師匠。これならきっと気に入りますよ!」

 「名づけてターン凵I」

 なんかいろいろだいなしだった……

某月某日

 ふいに、

 「……自由に空が飛びたいなぁ」

 と、呟いてしまった。

 「ふ〜ふ〜ふ〜。今、空が飛びたいと言いましたね?師匠」

 「その声はシャーリー!!だが、なんだその笑い方は?」

 「そんな師匠に朗報です!たった今開発した、新型デバイス[タケ○プター]です」

 シャーリーが懐から取り出したのは某青猫ロボが持っているアレだった。

 「それはまさしくタケ○プター!!どうしたんだこれ?」

 「こんなこともあろうかと秘かに作ったんです。さあ、師匠これで空を自由に飛びましょう」

 「早く貸してくれ」

 俺が手を伸ばすとシャーリーは手を引っ込める。

 「?、どうしたんだ?早く貸してくれ」

 「師匠あのアニメでは眼鏡の子はそんなに高圧的でしたか?」

 「まさか、あれをやれと?」

 俺は冷汗を垂らす。

 「そうです。さあ、師匠言ちゃってください」

 くっ、ここは我慢だ。

 「……しゃ、しゃりえモ〜ン。僕、空が飛びたいよ〜」

 「もうしょうがないな〜良太君は、ハイ、タケ○プター!」

 シャーリーは俺の頭にタケ○プターを設置する。

 「これで空を自由に飛べるんだな、しゃりえモン」

 「ふ〜ふ〜ふ〜。そうだよ良太君。さあ飛ぶんだ!!この青い空を自由に!!」

 ガラッ(窓を開ける)

 「おー、いくぜ!!」

 結果:魔力が足らなくて落ちました。

某月某日

 ふいに、

 「……なのはのアクセルをひらりと避けたいなぁ」

 と、呟いてしまった。

 「ふ〜ふ〜ふ〜。今、ひらりと避けたいと言ったね良太君」

 「その声はしゃりえモン!!」

 「そんな君にはこれだ[ひら○マント]〜」

 シャーリーが懐から取り出したのはまさにひら○マントだった。

 「貸してくれ!!」

 「もう忘れてしまったのかい?良太君」

 「ああ、そうだったな。コホン……しゃりえモ〜ン。僕、なのアンのアクセルをひらりと避けたいよ〜」
 
 「しょうがないな〜良太君は。ハイ、ひら○マント〜」

 「おっしゃ。これさえあれば!!」
 
 結果:一発目はかわせたがそれで壊れてしまい、俺はボロボロになった。

某月某日

 暇だったので外を歩いていると、エリオが一人で修行していた。

 暇なので俺も付き合うことに。

 1時間後。

 「行きます! 貫け! 僕の武装●金!!」

 「甘いぞエリオ! 俺とソード●ムライXを貫けると思ったか!」

 何故かこんなことになっていた。

 理由は俺にも分からない……。

某月某日

 暇だったので外を歩いていると、スバルが一人で修行していた。

 暇なので俺も付き合うことに。

 1時間後。

 「や、やった、完成しました!」

 「ああ。それがお前の新必殺技! デン●シーロールだ!

 お前なら振動破砕と組み合わせることで、世界タイトルも狙える!」

 「はい! 会長!」

 何故かこんなことになっていた。

 理由は……やっぱり分からない……。

某月某日

 暇だったので外を歩いていると、キャロが一人で魔法の練習をしていた。

 暇なので俺も付き合うことに。

 1時間後。

 「出てきて……召喚獣・バハ●ート!!」

 「おおーっ!」

 「お願い……シル●ィード!」

 「完璧だな、キャロ!」

 何故かこんなことになっていた。

 俺には理由は分からない……たぶん。

某月某日

 気がついたら、俺はどこかの遊園地にいた。

 そのなかで、占いの館なる場所があった。外見は紫色をした小さいテントのようなものであった。

 普段から占いなどには興味がない俺だが、なぜだかしらないが今回だけは行ってみることにした。

 中に入ってみると、テーブルの上に水晶、奥にまるでおとぎ話にでてくるような魔法使いの格好をした女性が座っていた。

 「何を占って欲しいんだい?」

 女性はたずねてきた。

 俺は適当に、「なんでもいいから占ってくれ」と頼んだ。

 女性はコクリと頷くと水晶玉に両手を添えながら、占いをはじめた。

 そして数分経った頃、女性は結果を述べた。

 「あなたは、30歳になったら……死にます。」

 ……俺の意識は忘却のかなたへ飛んで行った……

 目が覚めたら、俺はベッドの上だった。どうやら夢だったらしい。それにしてもいやに現実的な夢を見たものだ……。

 その後、その夢で言われた一言が俺の頭からなかなか消えなかった……。

某月某日

 いつものことだが数子達に六課に海鳴のメンツにフルボッコされた。

 いつもと違ったのはなぜか対物指定になっていた一発を貰ったこと。

 やばい、マジに走馬灯が………

某月某日

 目が覚めた、よかった生きてたよ俺!!!

 周りを見渡すと

 手術台、ライト、白衣のスカ、マリー、シャーリー、クワットロの四人でした。

 思わず叫びました。

 「やめろジョッカー!!」

某月某日

 要約すると

 死にそうでした、助けましょう、ついでに改造

 だっそうだ。あほかあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

 腰のベルトが1号だったのを見て感動してしまったが。

某月某日

 スカが逃がしてくれた。

 さすがだ、分かってる。

 モチロン逃げるときに数子たちの攻撃から俺をかばうのも忘れない。

 「博士ぇぇぇぇぇぇぇぇ」

 スカは笑顔で、そして目でこう言っていた。

 「GJ」と

某月某日

 お約束を知る俺は翠屋に行った。

 後日、バイクが届いた。もちろん変形した。

 最高だぜ。

某月某日

 数子たちと六課がやりあってる場所に直行した。

 変形バイク、サイ●ロンを加速して変身して見た。

 ヘルメットがフルフェイスじゃなかった。

 「ってノリダーかよぉぉぉぉぉぉ!!!」

 スカが青空にすっげえいい笑顔で写ってた。

 巻き添えでまた死にそうになりました。

某月某日

 暇だったので外を歩いていると、ティアナが一人で魔法の練習をしていた。

 何時もの事なのでほっといて去ろうと思った…

 何か期待した目でコッチを見てるが無視の方向で…

 パシュゥゥゥゥゥン

 と思ったら後方から撃たれた…

 「何すんだ!!!おめぇ!!!」

 「別に…

 手元が狂っただけよ…」

 何か紅い顔でそっぽ向いてるが気にせずまた去ろうとした…

  パシュゥゥゥゥゥン

 「だから何でまた撃つんだよ!!!」

 「だから手元が狂っただけよ!!」

 そんなやり取りを数回繰り返した…

 で、仕方がなく聞いてやったら…

 「何か恨みでも……あるだろうなぁ…

  てか本題をきっちり言えよ!!!」

 「あんたが他の皆の練習の手伝ったり、新技の開発してるのに私だけ無視するからよ!!!」

 と言い返してきた…

 だが…

 「兄さんと何やってるのかなぁ…

 へぇ…兄さんと個人レッスンかぁ〜

 すこし…頭ひやそうか…」

 何故かなのはが後ろに居た…

 しかも魔王モードで…

 その後は流星群を見た…

 ピンク色の…

 良く生きてた俺!!

某月某日

 最近見た夢(自分が30歳になったら死ぬ)が頭を離れない…

 リアルな夢だったし…

 起きても忘れてなかった事が原因だと思う…

 それに言っちゃぁなんだが…

 俺の人生考えると本当に実現しそうだしなぁ…

 まぁ知り合いにでも話せば気も晴れるだろうと思い、話してみた…

 結果…

 ちびっ子どもには泣かれるは抱きついて離さないは…

 なのは達と数子どもは協定にもとずいて俺の護衛スケジュールを決めだすは…

 終いには

 「…「大丈夫です!!

 良介(各良介の呼び名)の死因は大往生か腹上死だけです!!」…」

 とか言ってくるし…

 まぁ…

 其処まで思ってくれるコイツらが…

 すこし嬉しかった…

某月某日

 ミアが三日間の集中メンテを受けたくないと駄々を捏ねたので

 メンテ中でも動かす事の出来る仮ボディをシャーリーに作ってもらう。

 『カラダヲヨウイシテクレタリョウスケニハカンシャシテイルノデスガ、

 コノデザインハナンナンデスカ!?』

 微妙にカタコトなミアの声と共に、はやてのデスクの上に

 鎮座している黄緑色でバスケットボール大の丸い物体が跳ねた。

 「そいつはハロっていってな。ガンダムシリーズの初代の頃から存在する由緒正しきマスコットロボットだ」

 『アウウウ……ミア、マンマルニナッチャイマシタァ……』

 だが、以外にもハロを知っていたなのは達に受けが良かったのには驚いた。

某月某日

 「ちわ〜、三河屋でーす!」

 『リョウスケ、イツカラサカヤサンニナッタデスカ?』

 久しぶりに六課のオフィスに顔を出したのだが、

 はやてのデスクの上にぽつんと置かれているミアハロ以外

 誰もいなかった。

 「他の連中はどうした?」

 『……リョウスケガ、マタシラナイコトナカヨクシテルッテ

 ホウコクガハイッテ、ミンナデテイキマシタ』

 ………ゴッド、俺の行動は常に奴らに監視されているのですか…

 「……あいつらめ…俺のプライバシーを悉く無視しやがって…」

 そこで俺は奴らに仕返しをする為にある事を実行する事にした。

 『ナニカイテルデスカ、リョウスケ?「辞表だ」

 ジヒョウッテ…ミカワヤサンヲヤメルデスカ?』

 「そのネタはまあ追いとくとして、やめんのはあいつらの家族や友人や子分をだ」

 『エエェェェェェェ?!』

 うお、うるせえ?!ミアの大声に驚きつつ、

 お決まりの内容を紙に書くともう一枚紙を用意し、

 それにもある事を掻いておく。

 その二つの封筒の内片方をはやてのデスクの上に、

 わかりやすいように置く。

 そしてもう片方をなのはのデスクの引き出しの中に滑り込ませておく。

 「そんじゃあミア、今まで世話になったな。

 あいつらには宜しく言っといてくれ」

 そういい残して俺は俺はミアに背を向けた。

某月某日

 『……トイウワケデシテ、フホンイデハアリマスガ

 シバラクオセワニナルデス』

 何でこうなっちまったのかなあ?

 「リョーが裸一貫で飛び出してきたんだ、

 ここでここで助けなきゃアタシがすたらぁ!」

 俺の背後で不倶戴天の仲だった筈の二人が仲良そうに

 喋っている声が聞こえる。

 あの後、自分は六課のミアじゃなくてリョウスケの

 ミアハロだから一緒に行くと行って騒ぎはじめたミアハロを

 抱えて六課を出たまでは覚えている。

 「ローゼン、良かったら一緒に散歩に行かない?」

 「……似顔絵描いて」

 その夜は確か郊外の森で野宿した筈なんだが、

 翌日目を覚ましてみれば、数子達のアジトに連れ込まれていた。

 オマケに、普段なら顔を会わせる度に口喧嘩の耐えなかった

 アギトとミアが、何だか協定がどうのと、仲がいいような気がしなくもない。

 まぁ、ほとぼりが冷めるまでは戻る積りもねぇし、

 暫くここで数子達をからかうのも面白そうだ。

某月某日

 気がついたら、おれは怪獣の体内の神経系統と一体化していた。

 そのためか、俺の下半身と両腕が肉体と一体化している。ついでに視覚も共有している。痛みも……

 この怪獣と戦っているのは、機動六課を中心とした時空管理局の全戦力である。

 戦場は、この怪獣によって都市の90%が破壊されたクラナガンであった。

 俺は、必死に叫んで彼女達に助けをもとめると同時に怪獣の動きを止めようと色々なところで必死だった。

 しかしその願いは届かず、怪獣の本能のほうが強すぎて制御できないし、体内のためか声も彼女達には届かない……

 いつしか時空管理局は、この怪獣を倒そうと最終兵器の発射準備をしていた。

 「やめろぉぉぉぉーーーーー!!!!」

 おれの必死の叫びもむなしく、最終兵器群が一斉発射され、怪獣と怪獣の体内にいた俺は消滅した……

 ……そこで飛び起きた……自宅のベッドの上だった……夢だった……超現実的の……寝汗ビッショリ……

 その後、俺は本能的に時空管理局およびその関係者たちを避けるようになった……

某月某日

 またミヤモト関連で機動六課に問題が発生したらしいが、今回は内容が未報告だ。

 査察官の報告では皆の顔色が土気色で精気も無い様だ。

 ……いつになく危機感を感じる。

 クロノハラオウンの日記より抜粋

某月某日

 数子達と御菓子の材料を買いに町に来た!

 そんな時に運動会の音楽が何処かから流れてきた…

 そういや運動会の季節か…

 なのは達の運動会にも参加したなぁ…

 なのは達の学校は良い所のお嬢様が通うだけに入場券が必要だったし…

 ってあれ?なんで入場券を俺が持ってるんだ?

 てか日曜にわざわざなのは達の為に行動って…

 あぁそういえば

 「「「来るよね?」」」

 って全力全開の魔法発射寸前の状態で脅されたんだった…

 行ったら行ったで…

 これねぇ桃子の替わりビデオカメラ渡されたっけ…

 まぁ交換条件に弁当のデザートはメロンにしてもらったけどな!!!

某月某日

 秋と言えば食欲の秋!!!

 宿代として今数子達に御菓子をつくってやってる!!

 そう言えば最近リンディのヤツのお願いで御菓子とか作らされたっけなぁ…

 しかもリンディの執務室で…

 でも一つ疑問があるだよなぁ…

 リンディの執務室にあるキッチン…

 給湯室って感じのせまっちぃキッチンじゃや無く、本格仕様のキッチンなんだよなぁ…

 いったい何処からリフォーム代を捻出したんだろ…

 知ったら知ったで何かヤバそうだからいまだ聞けないんだようなぁ…

 そんな事を考えつつ作った御菓子は数子やちびっ子、そして虫には大人気だった…

 まぁ悪い気はしなかった…

某月某日

 今日は台風である…

 今はミヤハロ状態で風に飛ばされる事は無いが…

 本体の時は…

 良く風に飛ばされてたなぁ…

 しょうがねぇから胴体にヒモ結んで飛ばされないようにしたっけ…

 ただ…

 その光景を見た誰かの話が尾ひれがついて進化したみたいで…

 「兄さん!ミヤちゃんに首輪つけて街中歩いたって本当ですか!?」

 レイジングハートを握り締めて殺す笑みのはのはや

 「リョウスケ!そんな鬼畜な行為したなんて!!

  ムチで打たれると本当に痛いんだよ!!!」

 経験者は語るって感じに切実に訴えてくるフェイト、

 「良介…

  そんな趣味があったんかぁ…

  しょうがないなぁ…」

 なんか嬉しそうに首輪巻いて犬耳装備でやってくるはやて、

 「良介さん…

  猥褻物陳列罪及び婦女暴行の容疑で連行します!!」

 令状片手に乗り込んでくるギンガ、

 などなど…

 俺の事務所に押しかけてきたっけ…

 でも俺は悪くなかったよなぁ…

 なんで知合い全員にフルボッコにされて留置所に入れられたんだろ…

 あ、目から水が…

 泣いてない、泣いてないぞ!!

某月某日

 使い古したバイクがぶっ壊れた……ので、とりあえずプレシアに修理を頼んでみた。

 俺の首にぶら下がる中学生のアリシア……こいつ見てフェイトの姉だって信じる奴は多くねぇだろうなぁ。

 良介「おぉ、さすがだな。完璧直ってる……っていうかパワーアップしてね?これ……?」

 プレシア「当然よ。私を誰だと思ってるの?」

 良介「元・虐待ママ」

 プレシア「………………あなたは人の傷口ほじくって楽しいのかしら?」

 良介「冗談だって。ほら、あんたも俺のバイクの傷口ほじくってくれたろ?だから俺も感謝の印にあんたの傷口を……」

 プレシア「ほじくらんでイイわぁァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」

 サンダーフォールを落とされて黒焦げになった。
 
 ……あんた不治の病持ちじゃなかったっけ?

某月某日

 地球の聖地にて、購入した同人誌をイレインの前で朗読してみた。

 無論おちょくるためだ。

 (音声切替術)

 【孫悟空『三蔵!!体が・・・体が熱いんだ!!』

 三蔵『うるせぇ!!馬鹿猿!すぐに鎮めてやるからジタバタすんじゃねぇ!!』

 そう言うと三蔵は縛った悟空にのしかかり、乱暴に服を引き裂いた。

 その手を鍛えられた胸筋に這わせ、強引に股を開かせる。

 前戯もしていないのに、悟空は○○しかけていた。

 三蔵はお構い無しに、自分を悟空に挿…………】

 全部読み終える前に『静かなる蛇』で、KOされた。

 目が覚めたら、忍とノエルに説教された(イレインの教育方針と薔薇趣味の非生産性について)上に同人誌がなくなっていた。

 月村とノエルに聞いても本当に知らなそうだった。

 燃やされたり、捨てられたりした痕跡はなかったが……なんで?

某月某日

 今度はミットチルダの聖地で購入した同人誌を、はやての前で朗読してみた。

 (音声切替腹話術)

 【リィンフォース『ふふ……ミヤ、そんなに苛められるのが嬉しいのか?』
 
 ミヤ『あ……はい、嬉しいですぅ。リィンお姉様…もっと…………もっと虐めてくださ……』】

 リィンフォース「待て待て待て待て待て待て待てィィィィィィィィィィィィィィィ!!!」

 はやて「……女色の趣味あったんか?リィン……」

 リィンフォース「違います。主はやて!良介!こんな物、どこで仕入れてきた!?」

 良介「ミッドチルダ・セントラル聖地にて購入。三大エースとその従者であるヴォルケンリッターって結構巷で有名らしいぞ」

 リィンフォース「しょ、肖像権の侵害ではないのか!?訴えるぞ?そして勝つぞ!!」

 ミヤ「あ、あの、ミヤはお姉さまとだったら別に……」

 はやて「あやぁ〜、ラブラブやなぁ(赤面)」

 リィンフォース「違います!私はノーマルです!!ミヤもそんな眼で見るな!!」

 良介「アニメの方の観点から見ても妖しいもんだがな。」

 結局その後、闇に沈んだ。

某月某日

 「良介、どうしても行くんか? ……なあ、今ならまだ間に合う。だから思いとどまってくれへんか?」

 「残念だが、もう決まったことだ…」

 「どうして……どうして私達の声が届かないの? あの優しかった兄さんはどこにいったんですか!?」

 「そうだよ。私の知ってる良介ならこんなことはしない! あの時私を救ってくれた良介は………こんなことはしないよ」

 悲痛な顔で俺を呼び止める三人。だが、今の俺は三人の思いに応えることは出来ない。今や少女から美しい女性となったなのは達の声は………俺には届かない。

 だがそれでも三人は諦められずに俺に言葉を投げ続ける。そんな三人に俺は――――――――

 「てめぇらは有給とれなかったんだから仕方ないだろ! 土産は買ってきてやるから大人しくしてろ!!」

 「うう、でも私達だけ残してみんなで温泉旅行なんてずるいわ…」

 「…………(無言で訴える)」

 「あ〜ん、なんでこんなときに限ってデスクワークがこんなにあるのーーー」

 懸賞で当たった温泉旅行についていけないので駄々をこねてる三人に雷を落としておいた。ったく普段は大人っぽいのに、なんでこんなときだけ子供っぽくなるんだ?

某月某日

 今日は機動六課のメンバーでカラオケに行った。連中の歌の実力は、俺には及ばないもののなかなかのものだった。

 そして、ようやく俺の出番がまわってきた。俺が歌うのは某シリーズのなかでも、最終回でとびきり熱いラブシーンを迎えたロボットアニメのEDテーマだ。

 「―――――優しさだけじゃ、愛は奪いきれない。そうだれか傷つけても、君の笑顔だけは譲れない」

 この歌詞を聴いたあと、六課の連中が「優しさだけじゃダメなのか?」とか「例え相手を傷つけても……最後に残れば勝ち?」とか深刻な顔で呟いていた。

 帰り道で殺気で相手を牽制しながら、俺を獲物を狙う猛禽類のごとき目で見ている連中の顔がいまだに忘れられない。

某月某日

 六課の隊舎を歩いていると、廊下になにか落ちていた。拾ってみると―――――

 『じゃ●にか暗●帳 ふくしゅう なまえ・●のは』

 な、なんでこのノートがこんなところにあるんデスノゥーーーーっ!!

某月某日

 隊舎を歩いていると、またなにかが落ちていた。再び拾ってみると――――――

 『宮本良介観察日記 NO,34 はやて』

 はやてのやつ、こんなものをつけてなにが楽しいんだ? っていうかこんなものが最低でもあと33冊はあるのか!?

某月某日

 隊舎を歩いていると、またまたなにか落ちていた。拾ってみると――――――

 『私と良介さんの新婚生活プラン極秘計画書 シャマル』

 ………とりあえず燃やしておこう。

某月某日

 隊舎をあるいていると(以下略)―――――――

 『宮本良介の行動・逃亡パターン、及び潜伏場所の予測データ 製作者・ギンガ=ナカジマ』

 どうやら俺の行動パターンはいつの間にかデータ化されていたみたいだ。くっ、さすがはとっつあん。

某月某日

 今度は機動六課ではなく、数子たちの秘密基地のひとつを歩いているとなにかを拾った。なんだろうと見てみると―――――

 『ローゼンのナンバーズ化計画 発案・スカリエッティ、及びナンバーズ一同』

 とりあえず洗脳される前に逃げようと思った。

某月某日

 以前作らせたターン凾起動してみた……

 なぜか逆三角がくっ付いていた。

 シャーリー「さあティアナ、はやて部隊長。あの逆三角に射撃魔法を!」

 おいおいおいおい!どうするつもりだ!

 そして『クロスファイヤーーーーーー』「ミストルティン!」

 [シューーーーーート]

 そして逆三角が開いて光りだした……

 シャーリー「これぞマジックブースト!ティアナかはやて部隊長の魔法を受けることでその魔法を使うことやスピードが上がります!」

 このことでティアナとはやてがすごくご機嫌だった気がする。

某月某日

 知り合いの伝で中古のバイクを格安で手に入れた。

 型が少し古いが、フォルムやデザインが俺好みだ。

 早速ツーリングに行こうと思い誰かを誘おう六課に向かったのだが………

 「兄さん、是非私を連れて行ってください!!」

 「リョウスケ………私リョウスケのバイクに乗ってみたい」

 「良介、当然私を乗せてってくれるやろ?」

 などと、お互いにデバイスを出して牽制し合ってる隊長陣たち。

 他の奴らも止めるどころか自分が乗ると言い争っている。

 仕事しろ、お前ら。

 とりあえず、交代で乗せると言ったらようやく大人しくなった。

某月某日

 光速のランニングバックが活躍する某アメフト漫画をエリオに見せてやった。

 「ライトニング・ゴーストッ!!」

 次の日から顔を隠すアイシールドを着けるようになった………

某月某日

 キャロに昔遊んだゲームをやった。

 召喚術をテーマにしたシュミレーションゲームだ。

 「抜○覚醒!!」

 魔剣を召喚しようとしたり………

 「お願いね、シル○ァーナ!!」

 とか………

 「憑依召喚行きますっ!!」

 俺に向かって何かを憑かせようとした。

 最近の子供って染まりやすいなぁ。

某月某日

 「エリオとキャロに変な事を教えないでっ!!」

 フェイトが涙目で訴えてきた。

 あれ?こんな事前にあったような………

 フェイトはすっかりむくれてしまった。

 何話しかけてもそっぽ向いてやがる。

 困った俺は、

 「今度好きな物を買ってやるから、いい加減機嫌直せよ」

 と不覚にも言ってしまった。

 するとフェイトの顔が真っ赤になり

 「じゃあ………今度休みに私と一緒に………ッ!!」

 フェイトはいきなり俺に抱きついてきた。

 柔らかい胸の感触が、げふんげふん。

 ソニックムーブを発動した。

 そして今俺たちがいた場所に桃色の魔力弾と、赤い短剣が突き刺さった。

 「フェィトちゃん………抜け駆けしないって約束したのに」

 「良介………昔からフェイトちゃんに甘すぎとちゃう?わたしにはそんな優しい台詞言ってくれた事ないのに………」

 魔王モードになっているなのはと、全身から暗黒オーラを噴出しているはやてがバリアジャケットを纏い立っていた。

 結局3人で出掛ける事になり、なのはとはやてはご機嫌。

 フェイトが落ち込んでいた。

某月某日

 ミヤとの連携で『氷結剣技』。

 アギトとの連携では『灼熱剣技』が使えることを発見した。

 他の奴らと合体技が出来ないか試してみよう。

なのはの場合。

 「やるぞ、なのは!!」

 「ハイッ!!兄さん!!」

 なのはが必殺魔法SLBの要領で周囲の魔力を収束させる。

 「兄さん!!」

 集めた魔力を俺にぶつける。

 『星光剣技っ!!』

 俺の手に桜色の輝きを放つ大剣が握られている。そのまま振り上げ

 「スターライト・インパクト!!」

フェイトの場合。

 「行くぞ、フェイト!!」

 「任せて、リョウスケ!!」

 フェイトが己の得意魔法であるサンダーフォールを発動し、そのイカズチが俺の剣に宿る。

 『雷撃剣技!!』

 『疾風迅雷ッ!!ヴォルテクス・ディバイト!!』

はやての場合

 「やるよ、良介」

 「頼むぞ。はやて」

 『夜天剣技』

 静かな口調で、はやてが広域戦闘魔法の魔方陣を展開。

 閃光は放たれず俺の剣に吸収される。

 『ラグナロク・メテオ』

 上空に無数の魔方陣が展開。

 放たれた無数の閃光が周りの敵を薙ぎ払った。

ティアナの場合

 「失敗しないで下さい、先輩」

 「ちゃんとあわせろよ」

 『惑乱剣技!!』

 ティアナが7人の俺のフェクシルエットを生成。

 『ファントム・エッジ!!』

 7人の俺が敵に一斉に斬りかかった。

某月某日

 暇だったので、1人でカラオケに来ていた。

 カラオケは日本発祥の文化です。

 という訳で早速1曲目。

 〜〜〜〜〜〜〜♪〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 「風の中の昴〜〜♪砂の中の銀河〜〜〜♪みんなどこへ行った〜〜〜〜♪」

 ギュイイィィィ〜〜〜〜〜ン…………

 ・・・ん?

 隣の部屋から聞き覚えのある回転音が聞こえてきたような……気のせいか?

某月某日

 今日も1人でカラオケに来ていた。

 前きた次の日から、しばらくナカジマ姉妹を見なかった気がするが、まあ忙しかったんだろう。

 さて、と……ポチっとな。
 
 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 「風にまかれて……〜〜ガラクタじみた〜……」

 ピカッ!!

 んお?

 今度は金色と紫の光が両隣から見えた気が……ミラーボールか?
 
 翌日、6課に行ったとき、普段より5割増の笑顔を浮かべたフェイトを、街中でルー子を見かけた。

某月某日

 今日もどこかでデビル……もとい、今日も今日とてカラオケに来ていた。

 何故何度も来れるのかって?

 そりゃ、仕事の報酬ついでにタダ券もらったからに決まってる。

 じゃ無きゃ来ねぇよ、何回も!

 さて、今回は、と……

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 「闇の〜中〜……見つめ〜てる〜〜……手を伸ばせ〜……掴み取れ、君、求めるもの!」

 翌日……

 「待つです〜〜〜〜〜!リョ〜スケ〜〜〜〜〜〜〜!!」

 「待てるか〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」

 何故か朝から晩までブラッディダガーぶっ放しながら追いかけてくるミヤからの逃走劇を繰り広げていた。

 お、俺が何をした〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!?

某月某日

 今日は偶々有給とっていたシャーリーと一緒に来ていた。

 「やっぱりここは……」

 「はい」
 
 「「アニソンでいくか(行きましょう)!!」」

 数分後……

 「ターン●ターン……ターン●ターン……」

 「●ィアナ様〜〜〜〜〜〜〜!!」

 「疾風のように〜〜〜……サ●ングル〜〜〜ザ●ングル〜〜〜〜!!」

 「ジロン〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」

 「Oh.....Oh.....Da.......!!」

 「お前とーーーーーーーーーーーーーー!!!」

 「始まりはいつもそう 群青の空の下……」

 「クロ様〜〜〜〜〜!!」

 「ガガガ、ガガガ、ガオ●イガー!!」

 「ゴル●ィオン……ハンマーーーーーーーーー!!!」

 いや〜、歌った歌った!!

 翌日……

 何故か俺の事務所にティアナ、はやて、エリオ、数子達、スバル、ギンガ、ヴィータが差し入れのメロンを持ってきた。

 なんかよく分からんがとりあえず美味しく頂いた。

某月某日

 アリサにミヤ〜ティアナとの合体攻撃の話をしてみた。

 「……アンタ、きっと太正時代に生まれそこなったのよ」

 それは字が違うんじゃとツッコミを入れるがアリサ曰く違わないそうだ。

 謎だ。

某月某日

 「で? 辞表出して行方不明のはずのアンタが普通に合体攻撃の練習って変と思わないの?」

 アリサの一言に茶を吹いた


外伝1 影編

某月某日

 無限書庫で仕事をしていた。

 帰ろうかと思ったら、鍵が掛かっていた。

 僕はまだ居るのに……

某月某日

 挨拶をしてるのに、誰も返してくれない。

 何でだろう?

某月某日

 僕は影が薄いと気づいた。

 だから少しでも人目を集めるために、

 何かと騒動を巻き起こす、宮本さんに変身魔法で、変身した。

 だけど結果は変身する前と変わらなかった。

 宮本さんも影が薄いんだ。

 僕は希望が持てた。

 ユ●●・●ク●イ●の日記より抜粋。

 インクの染みにより一部解読不能。


外伝2 遊戯王編2

某月某日

 『青眼の白龍』1枚と神のカード2枚を拾ってから数日が過ぎた。

 あいかわらずカードからは謎のオーラを感じている。

 この3枚を見るたびに、デバイスじゃなければなんなのだろうかという疑問が頭をよぎる。

 しかし、俺の頭では流石にそれ以外のことが思い浮かばない。

 本当にこれは何なのだろうか?
 
某月某日

 今日は翠屋でバイトをした。

 特に何も起こらなかった。たまにはこういう日も悪くはないと思った。

 だが出来事は起こった……

 帰りに桃子から直接給料袋をもらって帰宅し中を確かめたら、今月のバイト代と一緒にお札とは違う何かが入っているのに気づいた。

 遊○王カードだった。『ラーの翼神竜』だった。こいつからも他の3枚と同様、不思議な力を感じた。

 俺はすぐさま桃子に電話し、カードのことについて話した。

 しかし桃子は、

 「お給料以外の物を入れた覚えはないけど……」

 と返してきた。

 俺は給料袋を終始持ってたし、すれ違いざまに掏られた覚えもなかった。

 するとこのカードは、転移魔法かなにかの類でこの袋の中に入っていたということか!?

 でも、誰が……

 これで神のカードが3枚揃った……いやな予感がしてきた……

某月某日

 今日は、近くにあるカードショップに行った。

 神のカード3枚が揃ったせいなのか分からないが、ブルーアイズのカードから感じる力が強くなった。まるで仲間を求めるかのように。

 そういう事情があってカードショップの中古レアカードのコーナーに行った。

 ラッキーなことにブルーアイズのカードを発見。しかも値段が500円とかなり安い値段だ。

 一瞬5000円の間違いかと思ったが本当に500円のようだった。噂では、ブルーアイズの中古カードは現在では最低でも5000円以上の価格があるのに……
 
 まぁ、ラッキーだなと思いつつカードを2枚1000円で購入した。どういうわけかこのカードからも不思議な力を感じる……

 俺の拾う(もしくは手に入れる)遊○王カードって一体……

 で帰宅し、他の2枚のカードを前から持っていたブルーアイズの隣に置いた。

 そして夕飯の準備をしようと台所に向かおうとした瞬間ありえないことが起こった。

 なんと3枚のブルーアイズのカードが光りはじめたのである。

 そして3枚のカードは宙に浮かぶと1つに重なり、1枚のカードとなって床に落ちた。

 床に落ちたカードを拾ってみた。

 『青眼の究極竜』

 ……信じられないが、融合した……

 本当にこのこと、誰に相談すればいい?

 その後すぐにアリサが帰ってきたが、俺の顔を見て

 「何、変な顔してるのよ?何かあったの?」

 と訪ねてきたが、「いや、なんでも」と答えた。

 その後、俺の部屋になのは、フェイト、はやてがやってきて泣きながらおれに抱きついてきた・・・。

 口々に無事でよかったみたいな事を言っていたがその時の俺はよく聞こえなかった・・・。


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1、誤字ではありませんが、「・・・」と「……」が混在していましたので、「……」に統一させていただきました。




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