はじめまして、ピカチュウと良く似た成分で構成されていると医師に告げられて激しく鬱なエリオです。
そう、医師です。
最近ミッドチルダでは風邪が大流行。
おかげで六課にも風邪が蔓延してしまい、急遽医師を呼んで皆を診断です。
あっ、キャロ!モンスターボールを投げつけないでよ。
……
…
すいません。話が中断してしまいまして。
えっ〜と、たしか六課に医師を呼んだところまで話しましたよね。
そう、診断の結果、僕とケイスケ以外は風邪を引いていたのです。
ちなみに男は僕とケイスケだけです。ヴァイスさんとロッサさんは出張中、ユーノさんは里帰り、クロノさんは艦隊勤務中です。
「ねぇ、スバル。その手、どけて」
「やだよ。ポカポカするし、落ち着くし、良い匂いがするし、とにかくやだ」
同僚のティアナさんとスバルさんです。
「見て分からないの、すっごく嫌そうな顔をしているわよ」
「そんなことあるわけないよ。ね〜」
二人とも訓練校時代からのパートナーでとっても仲良しです。
「っ!これだから脳筋は……ケイスケに変な匂いをつけるなって言ってるのよ!この泥棒猫!!」
「ケイスケはあたしのものだよ。どうしようと勝手でしょ。ティアこそ泥棒猫じゃない!!」
なんでも言い合える仲って良いですよね。
「……頭冷やさせてあげるわ。クロスミラージュ……setup」
「……頭冷やすのはティアの方だよ。リボルバーナックル……setup」
今日も二人仲良くじゃれ合ってますね。
っと、キャロ!スーパーボールを投げつけないで!
……
…
ハアハアハア……やっぱりモンスターボールよりも、破りづらいですね。
あっ、すいません。お見苦しい所をお見せしまして。
「お疲れ様です。エリオ様。良ければ一服如何ですか」
あっ、コーヒーですね。僕はディードさんが入れるコーヒーが大好きなんですよ。
う〜ん、マンダム。
あなたも如何ですか?
あっ、説明が遅れましたね。こちらのメイド服を着ている人はディードさん。
ケイスケの専属のメイドさんです。
「お見知りおきを……ところでエリオ様、ご主人様は…………ふぅ……またあの雌猫達ですかニャーニャーニャーニャーと五月蝿いわ、不愉快な匂いをご主人様に擦り付るわ……やはり野良猫は間引くに限りますよね」
お茶請けのクッキーも美味しいですね。
どうしました?顔色がわるいですよ?
えっ?なんでこんなに落ち着いているのかって?
それは最近資格をとったからなんですよ。
ええ、資格です。
スルー検定です。
スルー検定三級です。
今度準二級を受けようと頑張っているんですよ。
だから、スルーしてるんです。
ケイスケが縄で縛られて一服盛られて、気絶していてもスルーです。
でもあの三人のうち、誰かがケイスケと分子結合をして、責任を取らされる羽目になったら、結婚式には参加しますし、御祝儀も弾みます。
だって、ケイスケは僕のお兄さん的存在なんですから。
でも今はスルーします。
さて、それではそろそろ……って!?キャロそれはまさか、マスターボーうわっー!?
……
…
この日より十月十日後、ケイスケは三児のエリオは一児の父となったとさ。
おしまいおしまい。
ティアナメインの純愛SSを書いていたらこうなったでござるの巻き。
By名無しAS
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