あらすじ
なんかスバルがさらわれたよ。
拝啓――ティアナ様
――
残暑の厳しい今日この頃、如何お過ごしですか。
最近、アパートのベランダに冗談でスイカの種を撒いたところ、一夜でボウリングの玉ぐらいの大きさ育ってしまいました。
世間では、新型インフルエンザが流行っているみたいなので、きっとそのせいでしょう。
まぁ安アパートのベランダですから、スイカの重みに耐えられず、床が抜けてしまったのはご愛嬌でしょうか。
あと、スバルがさらわれました。
クッパと呼ばれる、韓国料理っぽい名前の大きなカメにさらわれました。
「やべっ間違えた」
「捕らえられた、美人で儚く優しい夢のような彼女を助けに来る彼氏……うん、悪くないよ。さぁGO!GO!GO!」
色々と突っ込みどころのある会話でしたが、一応スバルの彼氏として、助けに行く事にしました。
同封した花がありますが、出先で見つけた、変わった花です。コレを使うと火の玉が出せます。
才能がないないとよく言われていますので、これを機に、ファイヤーティアナにジョブチェンジするのも悪くはないのでしょうか。
最後に、休職届けを出していませんでしたので、変わりに出して頂けると助かります。
それでは、お体に気をつけて、元気に過ごしてください。
ヨースター島より愛(笑)を込めてケイスケ・マツダより。
「アホかぁー!!」
朝っぱらから意味不明な手紙を見てしまい、怒鳴り声を上げるティアナ。
それでも律儀に休職届けを提出してやろうとする彼女は、まさに親友の鑑と言える存在ではないだろうか。
「って、こんな理由で受理される訳ないわよ!」
彼女の叫びが朝の空に消えて行く。
最後に、普通に受理されました。
了
この作品を展示して頂いたリョウさん、掲載を許可して頂いた鬼丸さん、そして、最後まで見て頂いた読者の皆様に感謝を
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