絶体絶命都市
絶体絶命都市
概要
2005年、6月――架空の海上人工島「首都島」。
報都新聞社に赴任することになった主人公が初出社の当日、空港島と首都島を繋ぐ唯一の橋を行き来する新交通システム『うみつばめ』に乗車。
その時主人公は、突然の大地震に襲われてしまう。

被災した首都島で常に起きる余震、発生する火災、崩落、浸水、濁流――

徐々に水没していく人工島に主人公は避難。
この島のの裏側でうごめく陰謀とは・・・?



レビュー

ジャンルは「アクションアドベンチャー」となるが、 同種の「メタルギア」「バイオハザード」のように必要とあれば即戦闘になるということがない。
基本的にはとにかく地震による災害現場から逃げまくり、最終目的は人工島である首都島からの脱出がとなるが、
災害が相手のため予測がしづらく、一部理不尽な死に方のもの
(大木が倒れても、即死判定が大木そのものなので先端に当たっても死ぬ)もあるが、
地震振動での転倒から建築物の崩壊による瓦礫の直撃で即死など、現実味を帯びた作りになっている。
ただしゲームとしての範囲ということもあり、行動範囲外の地形には進入できないことや、
フェンスを乗り越えた方が早いとわかってても乗り越えることはできない。
初プレイで1回も死なずにクリアできる人間はまずいないと思われる、というくらいにやたらと死ぬ。
最初から崩壊しかかっている橋のところからという絶望感あふれる場所でのスタートに始まり、
余震で崩れる足場、ぎりぎりで引っかかっている電車の中に取り残されているヒロイン候補の救出など序盤だけでもかなり神経を使う。
ここで最低1回は死ぬ。
死因についても、高所からの墜落死・転落死、増水した川や池の中での溺死、
建築物や大型車の落下による圧死、炎上した地下鉄線落下での焼死などがあり、
ひどいものになると悪徳政治家が雇った傭兵のバズーカ攻撃で爆死というアホみたいな結末もある。
主人公はとにかく運がなく、ヒロイン候補は問題なく先を進むのに対し、
後に続くと大体被害が拡大する事態が発生したり、あげくにおいていかれそうになることもある。
また、市民より先に逃げだそうとした警官に銃を向けられたり、
上司に言われてスネーキングの真似事をさせられた上に見つかって拘束されたり、傭兵のヘリに襲われたりと枚挙にいとまがない。
まさにダイでハードな某刑事も真っ青な悪運である。

終盤で同行しているヒロインとの好感度が一定以上になると、納得できないエンディングになるので注意が必要だが、
予想される都市近郊での災害が表現されているので何かの役に立つかもしれないのでやってみるのもいいかもしれない。


執筆者:T2-NENさん



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