放流者

作者:吉 

この作品はフィクションであり、実在の人物・団体・事件・地名等とはいっさい関係ありません。

注1 この作品は、さまざまなアニメ、ゲームのネタを大量にパクッております。読んでいると「パクリすぎやん!」と感じるかもしれません。
注2  とんでもなくヘタな駄文です。展開も思い付きがほとんどなもので、完結できるかどうか未だ未定です。
注3  登場キャラクターの性格や台詞などに違和感があるかもしれません。



以上のことを了承したうえでお読みください。



読んだ後、不快な思いになられても責任は取れませんよ…。






    プロローグ




目が覚めると、冷たい石の感触が肌を通して伝わってきた。
体を起こそうと地面に手のひらをつける。
ザラザラした砂独特の感触がした。
目が慣れてくると、周囲をざっと見渡してみる。
そこはまるでエジプトのピラミッド内部と古代ギリシャの神殿を思わせるようなつくりだった。
ただし、長年使われた形跡がないくらいほこりっぽいのだが…。
そこで青年、斉藤 アズマは、自分が先ほどまでとはまるで違うことに気がついた。

(俺、何でこんなところに…。たしか、大学をでてマンションまで帰って、……そうだ、そのときにかなり大きな地震が起きたんだ。で、頭抱えてじっとしていたら、突然目の前が真っ白になって…)

そして目が覚めてここにいる。という状況だ。
とにかくこんなところに長くはいられない。というか居たくない。そう思ったアズマはもう一度あたりを調べてみる。
目で見るだけでなく、手で触って、体ごと床に寝そべって、調べまくった。
お気に入りのジーンズやジャンパーが埃と砂まみれになってしまったがそんなこといってられない。
ざっと見渡しても出口がありそうにないのだ。早く何とかしなくてはこのままここに生き埋め(?)になってしまう。
いや、その前に餓死か…。
気持ちが焦りはじめていたそのとき。

(…ん? いま、何か…)

アズマはもう一度念入りに壁や床を探ってみる。すると、星のようなレリーフが刻まれた壁の向こうから何を感じる。
それが何なのかは分からないが。

(どうする? 何があるかわからないし…けどこのままじゃどうせ死ぬんだろうし…ええい、考えるだけ無駄だ!やるだけやってみよう)

レリーフが刻まれた壁を中心に探ってみる。しばらく、室内に壁を擦る音が響いた。と、
ぼこっ!
星のレリーフが刻まれた岩を押したとき、それが内側に引っ込んだのだ。
ちなみに前のめりで探っていたため、その勢いで鼻を壁にぶつけてしまった。鼻の頭をさすってみる。血は出てい
ない。よかった。ここで怪我でもしようものなら、砂埃のせいで傷が化膿するかもしれなかった。

穴のあいた壁に体をねじ込んで、無理やり進む。服がさらにぼろぼろになったが、もう気にしない。いや、気にし
ていられない。
アズマは進んでいる先になにがあるのか。それだけが今、気になっているのだ。

穴を抜けるとそこは天井がドーム状になっている小さい広場のようだった。
天井には、花や鳥など様々なものを象ったレリーフのようなものが岩に刻まれている。
どうやらここは、本当になにかの遺跡のようだ。
ふと視線をおろすと、部屋の端に小さな祭壇のようなものがあって、その中心に深緑色の淡い光を放つ球体が静か
に浮かんでいた。大きさは野球ボールよりも一回り小さいぐらいか。どんな力が働いているのかわからないが、ふ
わふわと、ゆらゆらと浮かんでいるのだ。

「………」

ただ無言だった。普通の人が見たら驚いたり、意外な発見に喜んだりするかもしれないが、アズマは無言だった。
目の前の不思議な物体が放つ光になぜか惹かれるものがあって、少しずつ近づいていく。
そして、そーっと球体に左手を近づけた、そのとき

「!?」

突然球体の輝きが増したのだ。さらにそれはアズマの左手に飛び移るように移動し、手のひらに付着した。

「!!!」

手のひらの皮膚から異物が入り込んでくるのがわかった。だがわかったところでどうすることもできなかった。
痛み。異物が進入してくる痛みが左手から全身へゆきわたっているのだ。
怪我をした痛みではない。火傷のような痛みでもない。
ただ、痛い。
時間にして約1分ほど。深緑色の輝きが狭いホール状の部屋を照らし、その間、アズマは痛みをこらえようと必死だった。
だが、アズマにはその1分がまるで無限の時のように感じられた。
やがて光がだんだんと収まり、それにつれて痛みも引いていった。
光が完全に収まると、アズマはどおっと床に倒れ付した。
はあ、はあ、今度は荒い息遣いが部屋に響いた。
しばらくして呼吸が安定したアズマは体を起こす。背中についた砂粒が気持ち悪かったので、右手でぱらぱらと落とす。
そして、傷みの中心だった左手を右手で押さえると、なにか硬いものが当たっている感触がした。
骨ではない。何か金属のようなものだ。貴金属は安物のアナログ時計を身につけていたが、いつのまにかなくしていたからそれではない。
では何か?
そーっと右手を左手からどかしてみる。

「なっっ!!?」

なんと左手の甲の部分に、先ほどの深緑色の球体が埋まっているのだ。いや、正確には球体の一部分だけが、ぽこっと皮膚から突き出ているのだ。
慌ててとろうと右手でかきむしったが、

「いってーーーーー!!」

どうやら完全に皮膚と、というより左手と同化しているようだ。よく見るとくっついてる部分の皮膚が、球体に溶け込
むようになっている。
かなり、というか完全に非現実的な話だ。
よくアニメや漫画でこんな感じのシチュエーションがあるが、それはあくまでフィクションであって現実とはかけ離れ
ているものだ。
だが実際問題、今の自分はまさにその状況に身をおいている。

ふと、ある漫画のキャラクターが言っていた台詞を思い出した。
『ありえないということはありえない』
アズマはこの言葉が気に入っていた。
最初こそ、何を馬鹿な、と思っていたのだが、歴史を振り返ってみると現実世界はその当時からは『ありえないもの』で溢れかえっているのだ。
たとえば電気や電化製品。たとえば宇宙進出。etc、etc。上げればキリがない。
そう考えれば、今の自分の状況も『ありえること』だ。

と、いろいろ考えていたとき

「……?」

一瞬今いる部屋が揺れた気がした。
天井からはパラパラと砂粒や埃が落ちてくる。そしてついには完全に部屋全体が揺れ始めた。
その瞬間、アズマの勘はひとつの結論を導いていた。
この状況で部屋が揺れている。地震のような揺れではない。ということは。

……絶対崩れるよな、この部屋…

脱兎のごとく部屋の入り口へ駆ける。だが、そこで重大なことに気づいた。
今の部屋から自分が倒れていた部屋に戻っても、外へ続く出口はないのだ。
万事休すとはこのことか。
ご先祖様達は素敵な言葉を残してくれたものだ。
揺れがさらに酷くなり、天井に亀裂が走る。
部屋が崩れるのは時間の問題。どうにかしなくては…。

・・・・・・・・・

どうすればいいんだ?
万事休すなうえに八方塞りだ。
考えろ、考えろ、考えるんだ!
だが、残酷にも時間は刻々と刻まれていく。そして亀裂が入った天井がそれほど長くもつはずがなく、
はっと天井を見上げるがもう遅い。
轟音とともに崩れてきた天井が目前に迫っていた。
目を瞑って、腕で頭を守るような姿勢をとる。そんなことをしても、押し潰されるしかないのに、体は勝手に反応していた。


アズマが感染に押し潰されるその瞬間、左手の球体が再び深緑色の輝きを発する。
足元に深緑色の正方形の魔方陣が展開。それも輝きを発する。
その時間はほぼ一瞬だった。
そして、部屋の輝きが収ると同時に、部屋全体が崩れてきた天井に押しつぶされた。
だが、そこに先ほどまで立っていた人間の姿は影も形もなかった…。


プロローグ完


あとがき
皆様どうもはじめまして。まずは、ここまで読んでくれたことに感謝します。本当にありがとう。
ほとんど思いつきで書いたものなので、幾分物足りなかったり違和感があったりしたと思いますが、私はほかの人ほど文章力も構成力もないので、これが精一杯だと思います。
まだまだ精進しますので、続きが出たときはどうかよろしくお願いします。

それではまた!!




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