それは、数ある物語が交差した一つの可能性……。
今、物語は生まれたての風にのって、奇跡を奏で始める……。
 

 

[ミッドチルダ、機動六課玄関前]
 

青空が広がり、白い雲が浮かんでいる。
今日も平和だと俺―ケイスケ・マツダ二等陸士は実感する。
俺は管理局事務員として陸上部隊で適当に過ごしてきた。
だが、突然転属辞令を出された。
ここ[時空管理局本局遺失物管理部機動六課]へと。
俺としてはそのまま地上部隊の方で気楽にやっていたかったんだが……。
……まぁ、もう過ぎた事だ、気にしないでおこう。

「……玄関前で何やってんだ、ケイスケ?」
「いえ、なんでもありませんよ、秋人さん」

機動六課の玄関前に立っていた俺に、話かけてきたこの人の名前は八神秋人。
白い髪を腰に届くぐらいに伸ばしているここの清掃員で、俺がここに来て仲良くなった人物の一人だ。

「まぁ、それはいいとして聞いてくれ、今日はやてがな……」
(また始まったよ……)

秋人さんは基本いい人なんだが困ったとこがある。
それは秋人さんの妻にして、ここの部隊長でもある八神はやて二等陸佐との、のろけ話を俺に言ってくることだ。
他人ののろけ話ほど、どうでもいい物はない。
と、そんな時……。

「…っ!空気が変わった……!」

秋人さんが鋭い目つきで辺りを見回す。

「ケイスケ、感じないか?なんか変な感じを」
「はい、何となくですが……」

魔法の使えない俺だが、気配とかに反応することは出来る。
そして、俺の前に黒い穴が突如現れ……。

「退いてくれ〜!!?」
「!?」

そこから出てきた自転車に、思いっきり撥ねられた。
 

 
 

[第97管理外世界・地球]、

世界はこんなはずじゃなかったばっかりだ。

俺こと武ノ内ケイは、自転車を盛大に漕ぎながらそのことばかり考えていた。
誰が想像できようか、友人と一緒に近道として入った山道に熊が居て、追いかけられるなんて事は。

「あれって学校の放送でいってた熊だよなぁ、ケイオス!!」
「ケイの言うとうり、そうだろうね。
あ、スピードが落ちてきてるよ、ほら頑張れ」
「なら、後ろから降りろや!!」

チャリの後ろに座り、楽してやがるこいつの名前はケイオス・ルーヴェンセイル。
中学校にて知り合った俺の友人。
他人思いのやつなのだが、俺にたいしてなんか遊んでいる節があるやつだ。

「くっそ〜!あの熊しつこすぎるだろ!?」
「ロケットランチャーで吹き飛ばす?」
「なんでそんな危険なもん持ってんだよ!?っていうかどっから出した、それ!?」

こうゆう風に危険物を出すから怖いんだよ、ケイオスは!

「そっから先は確か……」
「なんだよ、ケイオス!」

たしか下り坂がこの先にある筈……!

「あ、思い出した。
たしか、いきなり急カーブになってたんだ」
「えっ……」

ケイオスの言うとうり急カーブだった。
だが、そんなこといきなり言われても止まれる訳がない。
だから、お約束のごとく急カーブを曲がれず、その先にある崖へと吹き飛んだ。
だが、そんな俺たちの前に突如黒い穴が現れ、飲み込まれた。
そして、訳わからん空間を抜けた俺たちの前に居た人を、思いっきり撥ねてしまったのだ。
俺、悪くないよ!?
 

 
 

これがこの物語の主人公たちの最初の出会い。
あらゆる可能性が重なったこの物語は、どういう結末を迎えるのかは誰も分からない……。
 

 
 
 

あとがき
シエンさん、鬼丸さん、ケイさん、ケイオスさんの許可を頂いてついに書いてしまった・・・。
ケイスケの機動六課の日々×時空を駆けちまった少年×神に挑む者×ケイオスさんのオリジナルキャラ×私のオリジナルという無謀を。
キャラが全力全壊するせいでたたかれそうな予感がヒシヒシしますが、頑張ります。
たとえ更新が亀以上の遅いペースでも!(ぉ





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