魔法少女リリカルなのは gdgd剣士の奮闘記 第5話 事態は進むよ勝手にね
魔法少女リリカルなのは gdgd剣士の奮闘記 第5話 事態は進むよ勝手にね
side-行長 修
現在、すずかが塞ぎ込んでしまったので、どうしようかと思っている。
そうしたら、忍さんが帰ってきてくれたので、相談をしようと思ったのだ。
なんかすごい格好いい人もいるが、誰だろうか?
・・・リア充め、もげろ。と思ってしまったが、俺は悪くない。
「修くん。申し訳ないけど、しばらく一人で行動するのは避けてください」
いきなり忍さんにそうお願いされた。
どう考えても、さっきのメタボなおっさんが関係してます。
「どういうことですか? シロップさん」
「人を濃厚な糖液の総称にするな。私の名前は忍よ」
「失礼。噛みました・・・忍〇 忍さん」
「違う。わざとだ・・・って、ホントに違うよ!? なんで、あの規制がかかりそうなロリっ娘吸血鬼になるの!?」
「乗ってくれるとは思いませんでしたよ」
少しは心を開いてくれたと思ってよろしいでしょうか?
あの作品を俺はリスペクトしてます。
「まぁ、それはともかくですね。あのメタボなおっさんは何者でしょうか? アンジェロでしたっけ?」
「さっきの太ったおっさんは月村 安次郎って言うの。わたしの叔父にあたるわ。ジョジョ第四部の敵スタンド使いの名前にするな。
そして、ボケるためにわざわざ音読みするな」
「はっきり言って、忍さん嫌いでしょ」
「そうね。大嫌い」
うわー。全く言葉を飾らないなんてよっぽどだよ。
「あいつ、わたしの家の財産を欲しがっててね。色々やられてるのよ」
「話しただけで粘着質なやつだというのはわかったんですが、そんなに危険なんですか?」
「ええ。あいつには誘拐紛いや突き落とされたりと色々ね」
「殺人未遂じゃないですか!」
いやいや。普通にやばいでしょ。
ましてや、誘拐されたら・・・ぐ、こんな美人が誘拐されたら18禁の展開になるのは必てぎゃぁぁぁっ!?
「今、不埒なことを考えましたね?」
「なんであなたは俺の考えが読めるんですか!?」
「否定しないんですね」
「は!? カマをかけられた!?」
5連ロケットパンチが飛んできた。
「お、おい。忍。ノエルさんが・・・」
「言わないで・・・最近ノエルがとてもおかしいの」
とても哀愁を帯びた忍さんの声が哀れだった。
「そ、それはともかく」
「あ、はじめまして。僕の名前は行長 修と言います」
「俺の名前は高町 恭也だ」
なんてクールな声。
その声は自爆がとても痛いと評することができる少年兵。または英語とイタリア語を理解でき、少年誌で騎乗・・・
「それ以上はNGです」
「すいません! ちょっと調子に乗りましぎゃぉぅ!?」
「えっと・・・ノエルさんが明るくなったんだから・・・えっと」
「慰めないでよぉ・・・余計に悲しくなっちゃうから・・・」
とてもカオスな光景が広がっていました。まる
そんなこんなでまたお話。
「でも、なんで財産が欲しいんですか? そんなに金に困ってるようには見えないんですけど」
少なくとも身なりは良かった。
スーツはブランド物だったし。
品性が下劣っぽいのは、隠しようがなかったけど
「そうね。欲しいのは、お金じゃなくてノエルとファリンよ」
「わかりました。あのエロジジイ、二度と地面の感触味わえると思うなよ」
ノエルさんとファリンさんを奪おうとしているだと?
気絶どころか昇天するまで、空中コンボの刑に処してくれる。
まずは天翔百烈拳を10発かましてくれる。
皆様引いているが、俺は気にしない。
「え、えっと・・・そういう訳だから、ノエルが無事ならわたしとしても文句はないわ」
「当然です。世紀末覇者の奥義・・・見せてやる」
「ラ〇ウか!? というか、あんた剣士じゃないの!?」
「あまいですね。天将奔烈などを始めとした数々の技を練習し、使えるようになっています」
「人間!?」
「ですが、そうですね。忍さんがそういう以上、天翔百烈拳×10の後に天将奔烈をぶち込みましょう」
「死ぬ!? 死んじゃう!?」
いえ。本当の意味での奥義ではないですよ。
似たようなことができるだけで。
「・・・っていうか、あんた本当に強いの?」
「うーん・・・強いと思いますよ?」
「疑問系なんだ」
「だって、こっちの人の強いがどれくらいだかわからないですから」
ノエルさん級がゴロゴロしているとしたら、流石に危機感を覚えるのだが
「そうね・・・ノエルが多分、トップクラスね」
「ふむ。なら問題ないかと」
「本当に?」
「本当ですよ。高層ビルだろうと垂直に駆け上がれますよ、俺」
「あんたはライダーか!?」
「セイバーですよ。剣使うんで」
忘れてはいけない。
俺は剣士です。
天将奔烈が使えるけど!
「というか、あんたが剣使ってるの見たことないんだけど?」
「いやだなぁ。明確な証拠があるじゃないですか」
「証拠?」
「題名にしっかりと剣士って書いてあ」
「メタな発言はやめなさい!」
「このSSはメタ発言で構成されてるんですよ。特に日常パートは」
「パートって言うな!?」
あんまり酷いと規制されちゃうかもしれないので、少し離れましょう。
「冗談はともかく」
「どこまでが冗談だったか言ってみなさい」
「・・・今、思うと冗談だったところありませんでした」
「まずい。この子そのままにすると本当に何するかがわからない」
忍さんが戦慄しているが、どこに戦慄するところがあったのだろうか?
「地面の感触については冗談にしてくださいね。あなたに会えるのが刑務所だけなんて嫌です」
「だいじょうぶです。細胞一つ残しませんので」
「頼もしいですね」
「・・・ねぇ、なんかおかしくなかった?」
「奇遇だな。普通におかしかったよ」
「最近、常識の範囲がストライクゾーンから離れているような気がするのよね」
恭也さんとの会話を楽しんでいるらしい。忍さんだがなんか顔色悪いし、声も暗いんだが。
「大嫌いだったけど・・・安次郎。あんたのことがちょっと哀れだわ」
とまぁ、そんなことがあって
「そんなことより修くん」
「はい?」
「安次郎どこいったの? 帰ってきたら、すでにいないんだけど」
うむ。あの野郎。すずかを傷つけるようなことをぬかして、それで強引に連れて行こうとしたもんだから。
「『パンチから始まる交渉術』って超便利ですね」
「バカテス!? それ交渉じゃないわよ!?」
「腐ったブタのような声上げて吹っ飛びましたね」
「あ、あんたが殺されるわよ!?」
「だいじょうぶ、だいじょうぶ。その後『バックドロップで追撃する交渉術』と『ジャイアントスイングで締める交渉術』したんで」
「たいへんだ。安次郎のことだから、きっと修くんを排除しようとするに決まってる」
今度は忍さんから心配そうに見られちゃいました。
普段からツッコミ役な忍さんの心配そうな顔は中々レアではないだろうか。
そして、そんな俺を微笑ましそうに見てくれるノエルさん、マジ天使です。
「すずかお嬢様のことをお願いします」
「どういうことですか? ブッシュ・・・さん」
「今、何を言おうとしたんですか?」
「ブッシュ・ド・ノエルさんと言おうとしたら、本当に噛んでしまいました」
なんで、こんなところで噛んでしまったのだろうか。
やはり、ノエルさんを欲しがっているとか、すずかを傷つけたとかで冷静じゃないみたいです。
「あまり上手くないですね」
「本気で噛んだ上にダメ出しされたよ!?」
「あ、あたしもそう思う。でもね、頑張れば上手くなるよ」
「うう・・・ごめんなさい。謝りますから忍さん。そのとてもいい笑顔はやめてください」
なんというか慈悲に満ちたその笑顔は本当にやめて欲しい。
もしかしたら、心はないのかもしれないが。
「大丈夫。今なら、君に優しくできるから」
「うう・・・」
「修くん。起きてください。それとお嬢様。修くんを慰めるのは私の役目です」
そう言って、優しく抱きしめられた。
やばいです。この感触。なんかエロい気分が全然沸いてこないほどに、優しい感触なんですけど。
「もう一度言います。すずかお嬢様のことをお願いします」
その台詞は、忍さんに雇うのを許可された時に聞いたのと同じ台詞だった。
・・・ああ。こういう事態のために俺を雇ったんですね。
そして、こういう事態になればすずかが引きこもってしまうのも分かっていたのだろう。
つくづく碌な事をしないな、あのメタボ親父。
「でも、俺でいいんですか? 忍さんやノエルさん、ファリンさんの方が」
「いいえ。あなたの言葉だからいいんです」
今までにないような口調でノエルさんが断言した。
優しく髪を梳かれて、それがとても気持ちいい。
それは何かを期待するような声音だ。
「・・・なんか勘違いされているようなんで言いますけど、俺は基本的に友達に甘いです。
けど、相手が身勝手だったり、甘えてたりするようなら、張り倒して活を入れるタイプですよ」
「それも含めてです」
「・・・・・・」
「友達や身内には甘いんでしょう?」
見透かされている気がする。
加えて、この人月村家に雇われる時に話したことも含めて話してるっぽいな。
『貴方にとって友達とはどういう存在ですか?』
『一緒にいて温かい人。それでどんな時でも裏切っちゃいけない人のことです』
我ながらクサいこと言ったと思うが、これは俺の本音である。
ちなみにすずかだけじゃなくなのはやアリサも友達だと思ってる。
まぁ、3人に伝えた事があり、拒絶はされなかったので良しとしよう。
「そういえば念のために確認しておきたいことあるんですけど?」
「なに?」
「外から叔父が来るってことは、忍さんのところって血縁者何人かいますよね」
「まぁね」
ふむ
「ってことは、あいつプライド高いですよね」
「うん」
「で、お金持ってて、権力あって、貪欲で、プライド高くて、粘着質なんですよね」
「そうだけど」
「だけど、睨まれるから、バレないように色々手を尽くしてるんですよね」
「何が言いたいの?」
「で、忍さんたちって、普通の人じゃないでしょ? 吸血種だと予想してますが」
「・・・・・・なんで知って・・・」
「そんな奴がぶん殴った人間の子供を――しかも身元不明――だったらどうしますかね?」
「・・・・・・まさか、計算して」
その通りでございます。
「なんで、そんなことを!?」
「いやいや。言ったじゃないですか。僕、友達には甘いんで」
「命が賭かってるのよ!?」
「命だったらいつでも賭けてます」
俺が関わるんだ。命ぐらい張るさ。
「許せませんね。俺の友達を泣かせて、強引に連れて行こうとするなんて・・・」
「う・・・」
「流石に地面がどうこうとかはちょっと冗談ですが、ボコボコにしてやりたいのは嘘じゃないんですよ」
はてさて、どんな醜態を晒すのか・・・考えただけでワクワクしてきた。
忍さんも恭也さんも引いているぐらいなので、とてつもない顔をしているんだろうなぁ。
俺は自分の額に拳を打ちつけて
「じゃ、猫に餌やったらすずかのところにいきます」
「いってらっしゃい」
ノエルさんの言葉を受け取り、すずかの猫部屋に向かう。
ちっと落ち着いたわ。
「忍。今、部屋を出る動き見えたか?」
「ごめん。どう動いたのかも気付かなかった」
・・・ついつい瞬動を使ってしまったみたいだ。
それはそうと・・・
「どう考えてもこの山猫・・・普通の生物じゃないな」
猫部屋に入って、山猫を観察したのだが、生物であることは間違いないっぽいんだけど、何か違和感がある。
該当しているとすれば、化け猫関係なんだが・・・
「おーい・・・生きてるなら返事しろー」
だが、反応がない。
生きてるのはわかっているが、今にも消えてしまいそうな・・・なんというか生命力がない。
寿命ではない。身体的には問題がなさそうだが・・・
「なんだろうな・・・動かすための燃料が無いというべきか」
となると、燃料を補給できれば良いわけだ。
だが、その燃料をどう調達するか。
(食事はしてたっぽいから、単純な栄養ではない・・・俺が戦闘に使う『気』でもやるか?)
どのみち、今のままだと死ぬだろうし。
一か八かで分けてみよう。
死んだら・・・その時は、俺が忘れずに供養してやる。
左手の爪先で右親指を切る。
血が滲み、それを無理矢理飲ます。
(あの吸血鬼はただで飲ませろ飲ませろ、うるさかったなぁー)
思い出すのは、ある時の会話。
『貴様の血はとても美味いと思う。だから、飲ませろ』
『いいぞ』
『む、やけに素直だな』
『条件がある。飲むのなら』
『ふん。私の秘蔵の宝石か? 美術品か?』
『いや、血を飲んでる間セクハラするから耐えてぷべらぁっ!?』
『き、貴様という男は・・・マジメになることはないのか!?』
『ああ!? てめぇの推定Bカップの胸で手をうってやるという俺の優しさがわからねぇのか!?』
『なんで逆ギレ!? あ、あとだ、誰がBカップだ!? し、Cカップだ!?』
『見ればスリーサイズなどミリ単位でわかる男。それが俺。おまえBだろ。もう少しでCだったのにな』
『ぐ、ぐぐぐ・・・この変態』
・・・あれ? もうちょっとマジメな会話もあったはずなのだが、思い出せない。
あの娘が死にそうになっていたけど、血を分けて助けたときの事を思い出そうとしたのだが・・・
ちなみに上の騒動のあと、結局血は飲ませた。
あいつも満足したが、俺もとても満足したというエピソード。
「ま、無理矢理飲ますけど、死んだらゴメンね」
俺の血ってかなり活力というか、力が溢れてるんだよね。
渡す力が強すぎて死んでしまうという可能性は多分にあるのだ。
だが、このままだと死ぬのではなく、消滅する可能性が高い。
だけど、こいつ少し前に本当に小さな声で
「生きたい」
と言った。そう聞こえたのだ。
助けてなんて、言っていない。だけど、願いを口にしたのだ。
願いなんて叶う事が稀だ。そんな事は知っている。
願うだけでかなうのなら、意味がないのだから。
だけど・・・コイツは願いを口にした・・・それを俺は聞いてしまったのだ。
だから勝手にさせてもらう。
「俺は全部助けてやるなんていうことはしない」
そう言って、山猫の口内に指を突っ込む。
助けてほしいという意思があるのなら、それを伝えろ。
俺に向かって、伝えられた言葉ではない。自分の感情をそのまま吐露したのがあの言葉なのだろう。
「助ける可能性はやる。あとは自分でなんとかしてくれ」
血を舌に落とし、口内から取り出す。
聞いたのは一言だけ・・・傲慢にも程がある。
見えない所で人が死んでもどうでもいいと思うのに、目の前で請われたら助けたいと思う。
ホントいや。そんな自分に反吐がでる。
「それでも、助けてほしいなら助けてほしいと叫んでくれ。俺ができることは全部やってやる」
「大丈夫です・・・可能性だけくれるのなら・・・私は自分の力でなんとかします」
うむうむ。瀕死の筈の化け猫? の言葉を聞き、俺は猫部屋から出た。
さて、すずかだがどうするか・・・
すずかからはまだどうして欲しいとか聞いてないし・・・
ノエルさんからのお願いしか聞いていない。
いくら、ノエルさんの頼みでも俺には俺なりのルールがあり、それを破るわけにはいかんしな。
いつも通りにゲームでも一緒にしますかね。
こういうことはすずか本人の意見を聞かないとね
安次郎はお子様には見れないようにするのは確定してるけどな!
後書き
まぁ、徐々にシリアスになってきました。
とりあえず、このSSは基本的にこんな感じですかね。
最初が逆で、段々とシリアスに移行していくという。
すずかをどうやって説得しましょうかね。
あと、魔法サイドですが、個人的にお気に入りなあの使い魔さんが登場。
修のセクハラが待っていますが、頑張ってくださいとしか言えません。
では、拍手の返信です。
※iseizinさんへ この「gdgd剣士の奮闘記」はどの時期の話しなのでしょうか?
※もし「A's」の時期なのでしたら、はやてとの漫才を所望するぞ!!!
現在、無印の前。もっと具体的に言うと2年生で3月ぐらいです。はやてとは漫才+セクハラ談義で頑張ってくれると思います。
※作者さんへ。前回も感想を送ったものです。頑張ってください、この作品の続きがとても気になります。
このSSを作品と呼んで頂けるとはありがとうございます。主人公がアレですが、頑張りたいと思います。
※iseizinさんへ この主人公、最高すぎるだろwwwww
変態ですいません。こんな主人公を最高と言ってくれてありがとうございます。
※iseizinさんへ 新作、面白かった!この主人公ならフェイトも美味しく料理ができますな
ちなみにすでに幾つか調理法は考えてあります。天然なフェイトさんは間違いなく餌食になります
感想ありがとうございました。これからも鋭意頑張らせていただきます。
追加情報としましては、私『にじファン』でMUV-LUVのSS投稿してますので、興味があれば是非見てやってください。
一部、HENTAI的な表現もあるので、ギャグも楽しんでいただけたらと思います。
作者さんへの感想、指摘等ありましたらメ−ル、投稿小説感想板、