魔法少女リリカルなのは gdgd剣士の奮闘記 第4話 生兵法は怪我の元
side-行長 修
そんなこんなで2週間程が立った。
時々、なのはやアリサがやってくるが、なのは『で』楽しく遊んでいる。
あ、決して間違えてないからな。
あんな楽しい玩具は中々いない。
最近、口で対抗しようとするのだが、語彙には乏しいらしく、やりこめている。
反面、どうしてあんなに計算が強いのだろうか? と疑問に思う。
「ふふーんだ。どうすごい? すごい?」
「すごいな」
「えっへん」
「でも証明問題の漢字の部分が平仮名でとっても残念極まりないがな」
「ば、ばかばかばかぁー!?」
「やっぱり文系が−だから理数系が+なのだろう。これを『一長一短』というのだよ、なのはくん。一つ賢くなったね」
などとからかってみた。
その後も上のような会話を続けていたのだが、あともう一言あったら、なのはが泣いてしまったかもしれないのは反省点だ。
泣かせるのはダメ。絶対に。
「とはいえ、普通に使う漢字ぐらいは書ける様になろうよ。成績を成積とか書きそうだし」
「うう・・・でも、覚えられないんだよぉ」
そんななのはのために、和菓子セットを食べさせて一緒に勉強を行う。
なのはの餌付けと教育(アリサ曰く洗脳)は今日も順調に行われているのだ。
そういえば、なのはの母はパティシエらしいので近々寄らせて貰おうと思う。
忍さん曰く絶品らしいし。
アリサとも基本良好だ。
「いいか、なのは。アリサはこういうだけで男を侍らせられるんだ。『べ、別にあんたのためじゃないんだからね!』」
「そうなの!?」
「信じるなぁ!? そんなやつがこの世にいるわけあるかぁ!?」
「う、嘘つき嘘つき!」
「いや、嘘じゃないって。言ってくれるんなら、俺土下座できるわ」
悪ノリしたアリサが強要してきたので、土下座しました。
「『べ、別にあんたのためじゃないんだからね!』」
「アリサぁぁぁぁっ!」
「ぎゃぁぁぁぁっ!?」
我慢できなくて、つい抱きついちゃいました。
この後、アリサにマウントポジションで顔面に乱打を喰らい、なのはに手当てをしてもらいました。
・・・女の子なんだから、拳じゃなくて平手が普通なんじゃないかと、問い詰めたい。
「こ、このセクハラ男」
「ふっ・・・この行長 修。セクハラ男、変態野郎と呼ばれればむしろ悦ぶ男だ」
「さ、最悪だよ、この人!?」
なのはとアリサが戦慄している。
だが、アリサはあれだけ見事なマウントポジションで連打できるんだから、俺よりではなかろうか?
「今度やったら「バカ犬って呼ぶ」って違う!? 被せるな!?」
「すごい似てたね・・・」
「やろうと思えばありとあらゆる声優ネタを俺一人で出来ます」
調子がよければ、声紋さえも誤魔化せます。
「あんたはマジメになることはないわけ?」
「常にマジメに自分を表現してます」
「それでアレなの?」
「アレなんですよ」
アリサとなのはが再び戦慄した。
そして、アリサとなのはが帰ったらノエルさんの10連ロケットパンチが待っていました。
相変わらず、絶妙な掠り具合が恐ろしい。
「まったく・・・わたしだって言ってくれたら」
「お願いします(再土下座)」
「べべべ別に言いたかったわけじゃないんだからね!」
「なんかアレンジされてるし!?」
ノエルさんとの一幕でした。
ノエルさん可愛いよ。と1日1回は心の中で叫んでます。
ちなみにすずかともよく遊んでいます。
すずかにはかなり事情を話しているので、遠慮なく遊んでます。
「あ、これわかる?」
「ああ。これは」
ちなみに現在宿題を教えております。
俺、高校は中退してますが、それまでは結構成績良かったんで。
ちなみに理系。
「う、嘘よ・・・この子が頭いい? ・・・あ、幼稚園で『たいへんよくできました』を貰えるぐらいよね?」
「どこの金〇一少年ですか・・・中学ではオール5でしたし、中退する前の高校のテストは3位でした」
「・・・ごめん。よく聞こえなかった。もう一度」
「オール5で、高校時は3位でした」
「嘘だ!」
「本当です」
「じ、実は10段階で、下から3位なのね!?」
「5段階です。というか、10段階だとしても下から3位にはなれませんよ、オール5だと」
という忍さんとのやり取りがありましたが。
ただ、すずかなんだが妙に元の世界の話を聞きたがる。
特に厭二病の吸血鬼にご執心だ。
あの吸血鬼は普通に技名を考えれば、SAN値に直撃して、俺たちの腸を捩じってくれたものだ。
・・・まぁ、流石にね。感づいてますよ。
すずかは隠しているつもりみたいですが、ね。
「でも、女の人のお話しかしないなんて、やっぱりエッチな子だね」
「いえ、男の友人もいるんだけど・・・」
「けど?」
「俺の友人ですよ?」
「・・・・・・ごめん。聞かないでおく」
すずかが空気を読んでくれました。
実際は、マジメな奴らも少数いますよ。多かったのは否定しませんが
まぁ、女子からすると相当頭が痛くなるような話になる。
例えば・・・
『バッカ! おまえはニルファのゼオラの破壊力を忘れたか!?』 ← 俺
『ああん!? てめぇこそ確実に90を超えてるラミアタンを忘れてるだろうが!?』
『はん! 明るいお姉さんだけど、意外と純情なエクセ姉さんこそ至宝だろうが!?』
『クスハタン、ハァハァ』
『オウカ姉さまとヴィレッタお姉さまマンセー』
『レフィーナ艦長とダンディライオンちゃん2号の戦闘アニメはセカイイチィィィィ!』
『はん! アンジュルグとヴァルシオーネを忘れ』
『『『『『『それは機体だろうが、この極大バカが!?』』』』』』
その後、やれリューネだ! αのヒロイン勢忘れちゃあかんぜよ! オッドアイで金髪なんて究極だろうが! 否、人妻の方が究極だ!
アクアとミズホ忘れんな!etc etc・・・様々な意見が飛び出し
『やはりスパロボの女性陣は乳により映える!』 ← 俺
『『『ちょっとまてや、ゴルァ!』』』
新興勢力である『ロリ・ツルペタ連合』の誕生である。
『てめ、ラト忘れるなんてどういう了見だ!? ラトとシャイン王女の絡みなんて見て、感激したっての!』
『負け犬だの散々な言われようだったアイビスタンの覚醒を忘れたか!?』
『ああ!? アルフィミィを見ろ! 穿いてないんだぞ!』
『むぅ・・・フェアリオンも捨てがたい』
『『『『『『『『『だから、リアルリュウセイは黙ってろ!!!』』』』』』』』』
・・・こんな楽しい会話のせいで、どこぞの謎な魔法で作った城と大地が吹っ飛びかねない大惨事となったのだ。
あの時、俺は確信した。
世界を斬ることは可能なのだと。
そんな内心を全く出さずにすずかと会話を続ける。
「あ、修くん。また、猫拾っちゃったんだけど、山猫みたいなんだけど、飼い方分かる?」
「すずかは優しいなぁ。その優しさがアリサに宿ってくれたら」
「アリサちゃんは良い娘だよ。それよりも修くん。あんまりエッチなことや、奇行は控えてね」
「えー!? 俺のアイデンティティーを崩壊させるなんて、すずかは悪い娘だ!?」
「なんで!?」
「フッ・・・俺から奇行抜いたら、存在そのものが消滅するぜ!」
「いやいや!? 修くん料理上手いし、ゲーム上手だし、勉強もできるじゃない!?」
「全部漫画やアニメのキャラの設定を反映させる! とか言って、できるようになっただけなんだ。実際
つまり、すずかが言ったことは全部『奇行』の産物なのだ!」
「そ、それでもできるようになったからすごいよ!?」
「嬉しいので、頬擦りをさせてぷべらっ!?」
すずかのハリセンが炸裂した。
最近、ノエルさんに感化されたのか、すずかがハリセンを振るうので困る。
避けられないし。
「エッチなのはいけません」
「ええ・・・本当なら『すずかー』って叫んで後ろから抱き着いて頬擦りし・・・あべしっ!?」
「修くんは『ありゃりゃ木さん』になっちゃうから、調きょ・・・教育しないとね」
「待って!? 今、すずかさんが俺に対して調教って言おうとしなかった!?」
「しないとみんなが危ないから」
「する人は選ぶって!?」
「誰にする気?」
「無論、君たち3人ゲラッチョ!?」
ハリセンが炸裂した。
なんで見えないんだろう?
そんな感じで日に日にノエルさん化していくすずかに戦慄を感じています。
俺専用の包丁をノエルさんが用意してくれたので、俺が今日は夕食を作る事になった。
この家大抵の食材あるから、何を作るかを迷うことができるのだ。
少なくても一般家庭では見ることができないような食材あるしね。
忍さんからはカレーと言われた。
どうも俺が料理人ということをホラと思われてるっぽいので、簡単で失敗しない料理をリクエストしたと思われる。
・・・まぁ、ネタ料理しか作ってなかった俺が悪いと思うとしよう。
美味しい料理作って、食べてもらって元気を出してもらおう。
(鶏の丸焼きにカレーソース風にしたものを加えて・・・)
そう言って、スパイスを炒め始める。
スパイスの特徴は香りなので、その香りを引き出すためにゆっくりと確実に炒める。
そうしているうちに、すずかたちの気配を感じた。
「修くん・・・あれ? いい匂い」
「カレーでも作ってるの?」
「ああ。忍さんがカレー食べたいっていうから、ガラ・・・カレー粉作ってる」
ガラムマサラなんて言っても分からんかもしれんし、一般的な名称をだしてみる。
「カレー? あんた料理なんてできんの?」
「なのはに餌付け用・・・あ、ゴメン。なし。みんなに和菓子とか洋菓子作ってたじゃんかよ」
「今、餌付けって言った?」
「気にするな。俺は気にしない」
「気にするんだよ! い、いいですか? 修くんはわたしのことをなんだと思ってるんですか!?」
「おもちゃ」
「即答!?」
「で、あんた料理なんてできんの?」
「アリサちゃんにも無視された!?」
すずかが苦笑いして、なのはを宥めている。
そういう反応をするから玩具にされるのだとまだわからないらしい。
「できるよ。具体的に言うとそこらの主婦をorzさせたことある」
「へー」
「忍さんのリクエストだけど、なんか最近元気ないんだよね。少しでも元気になってほしい」
美人は世界の宝です。
それは俺の合言葉。
「・・・元気にさせたいとorzは全く逆だということに気付きなさい」
「調理する人の立場を考えていたら、料理人は料理つくれん」
調理する人間の立場になってはいけません。
食べてもらう人の気持ちを考えるのが、料理人なんです。
「いつもと違うわね。いつもそんなにマジメな顔してればいいのに」
「料理するときは真剣なんです」
本気の時はそんな感じです。
あんまり、喋っていると時間なくなりそうだし。
「わるいね。レアチーズケーキ作ってあるからこれ食べて、感想頂戴」
「あ、美味しそう。お礼に今度、修くんにお母さんのシュークリーム持って来るね」
「一緒に食べよう。なのはのお茶も飲んでみたいし」
よっしゃ。予約GET!
とまぁ、こんな感じです。
「ひゃぅ!?」
ファリンさんには今日も勝ちまくってます。ゲーム的な意味で
そんなこんなで夕食の時間がやってきました。
忍さんが鶏をナイフで切り分け、口に入れる。
鶏の弾力を残しながらも、歯を断てれば鶏肉の旨味が口一杯に広がり、スパイスの香りがそれを押し上げる。
鶏の中に詰め込んだ野菜も心地よい歯応えを残しながら、鶏の旨味で活性化され、食欲を増進させる。
片方だけ食べても美味しいし、同時に食べても美味しいように計算された料理なのである。
「・・・・・・美味しい」
「よし!」
丸鳥の中に野菜を詰め込み、ガラムマサラを使い、蒸し焼きにする。
言葉にするとそれだけなのだが、野菜に風味をつけるために色々したり、蒸し方にも気を使ったのだが、書き切れないので省略。
ちなみに、前菜も作ってあるが、それも省略だ。
スパイスの味が濃いため、デザートも口をすっきりさせるように組み立てている。
「これは本物か」
「前居た場所だと、創作料理作ってたんで」
ちなみに調理師免状も持っているし。
「ふーん」
「あ、信じてないですね。河豚の調理師免状も持って・・・?」
あれ?
「あ、なんか記憶が戻ってきた。後輩が河豚の刺身を持ってきて、何故か切り身が宙に浮いて、俺の口に」
「OK。あんたの今の状況が少し見えてきたようね」
考えたくないけど、当たってるっぽい?
俺、もしかして毒入り河豚食わされた?
「でも、あんたが河豚の毒で死ぬなんて、それ『フグ鯨』なんじゃないの?」
「バカな。あれは実験段階でまだ食用じゃ」
「作ったの!?」
河豚の毒を一点に集める事ができるか、実験しただけなのに!?
まだ成功してないのに!?
・・・あ、だから全身が毒化してたのか。
「大方、それで死にそうになったから、俺の友達が何かしようとして転移したって言ったところか」
「いや・・・なんでそんなに納得が早いの?」
「この程度で驚いていたら、あいつらの友達はできません」
普通に人外共だったからなぁ。その人外のトップが揃ってるってどんだけだよ。
スパロボ(乳)談義で、何故か建造物とその周辺の大地を吹っ飛ばす奴らですが。
俺が忍さんのために料理を作ってから約1週間。
月村家の食卓が和洋中など思いつく限り作った、俺にとっての幸せな時間が1週間ほど立った日のことだった。
中々平穏な日々が続いていたのだが、長くは続かなかったみたいだ。
ある日のこと。
すずかとファリンさんと、仲良くパーティーゲームをやっていた時のことだ。
メタボなおっさんがやってきたのだ。
後書き
基本的にこのSSの主人公は変態です!(きりっ)
まぁ、冗談はともかく。このSSの主人公は基本的に相手を見てリミッターを解除するので訴えられません!・・・あれ?
むしろ悪化した気がする。
何よりも問題は感染するので、故にSTSでは・・・(邪笑
しばらくは月村家編となりそうです。
あと、MXのアクアを超優遇してましたが何か? +ラミアタンが大好きです。
あと関係ないですが、今回3回も書き直してたりします。
主に会話が不自然だったり、短かったりしたので・・・
少しづつ向上させて行きたいと思ってたいます。
では、拍手の返信です。
※iseizinさんへ ダ○ジョーブ博士の能力UP成…功…だと…!? なんという無駄な運の良さwww
この主人公は幸運EXです。ただし、自分から事件に首を突っ込むと幸運の加護が無くなる仕様になってます。
※iseizinさんへ 新作、 もう傑作としか言い様がないです
ありがとうございます。身に余る光栄です。もっと面白くなるように頑張ります。まずはスランプ脱出から
あと、業務連絡としましては現在スランプ脱出のため、色々思いつくままに書いています。
その過程でFateの短編も2K程度ですが書いていますし、全く別の二次創作やオリジナルなんかも書いています。
もしかしたら、別の場所でお会いする事になるかもしれませんので、ご了承ください。
ここまで読んで頂き、ありがとうございます。