魔法少女リリカルなのは gdgd剣士の奮闘記 プロローグ2


side―???

現在、わたし――こと『月村 忍』――は通学用のリムジンに乗り込み、ノエルの話を聞いていた。
だが、その内容は一つの事に絞られていた。



一人の少年を雇いたい。



とのことだった。
そして、その話のために遠回りをしているのだ。
正直に言えば、断りたい。
ノエルがどういう思惑があるのかはわからないが、少なくとも害になるようなことは決してしない。
それは断言できる。
だけど、それを差し引いても、見ず知らずの少年を雇うということは容認はできない。
わたしとすずかには、複雑な事情があるのだから。

「ノエルらしくないなぁ・・・なんで事後報告なの?」
「まだ正式採用でも仮採用でもありません。お嬢様に判断していただきたいのです」

・・・つまり、目で見て判断して欲しいということなのだろうか。
少し思考してみる。

「でも男性、ね。自分で言うのもおかしいけど、女だらけなんだけどな」
「大丈夫です。(見た目は)精通もしてないような男の子ですので」
「・・・ノエル。30分程話していたけど、そんなこと一言も聞いてないんだけど」
「できれば、触れないで貰いたかったです。そうすれば、屋敷について面白・・・いえ、驚くと思ったのですが」
「なんで言い直したの!? ノエルどうしたの!?」

大変だ! ノエルを整備しないといけない。
オーバーホールも検討しないと!

「お嬢様。人生にスパイスは必要です」
「今のノエルに必要なのはスパイスじゃない」
「そうですね。必要なのはワクチンですね」
「ウイルス!?」

遠回りなんてするんじゃなかった。

「冗談です」
「そ、そうなの」

わたしが大学に行く前と今のノエルは違うような気がする。
まだ6時間程度しか立っていないはずなのだが
整備は前倒しで行うべきね。

「でも、本当に大した事じゃないんです。彼を雇ってもいいと思ったのは」
「ん? マジメな話?」
「はい。彼は所謂『人外』の方々と『友達』と言ったからです」

それを聞いて



わたしは思考する。



「・・・それを信じたの?」
「私個人の勘でも白。センサーでも確認しましたが、発汗などの生理現象は確認できませんでした」

ノエルの根拠が本当なら確かに信じてもいいかもしれない。
だけど、疑問は色々ある。
どこにそんな人外がいるのか? そんなに種類はないはずだ。とか

「それにこれが最大の理由なのですが」

そう言って一呼吸置いて







「お嬢様が取り付けたロケットパンチ――あれを見てもあの子は私を『人』だと言ってくれたからです」







『お、俺の第六感は外れなかった! やっぱりそういう人か!?・・・』とすぐに言える者。とノエルは付け加える。
それを聞いて、私は驚き、そして微笑する。
ノエルがとても嬉しそうだった。
まだ見ていないその男の子に俄然興味が出てきた。

「ふーん・・・おもしろそうね。ノエル、その子とお話させて」
「OHANASHIですね。わかりました」
「・・・・・・ノエル。今、何か変じゃなかった?」
「何がですか?」

不思議そうなノエルを見て、判断に迷う。
何か大変なことが起きているのかもしれない、ノエル本人に。







side - 行長 修

現在、俺はもう一人のメイドさんであるファリンさんと共に『ポケモン』をやっている。
色々とノエルさんに確認したが、俺が知っている西暦とは違った。
加えて、ゲームソフトやハードの発売時期が違うのだ。(ちなみに発売して3週間。ファリンさんたちは先週に買ったらしい)
知っている有名ソフトにしても最大で5年違ったりしていて、中々に混乱する。
だが、俺の知っているポケモンとの差異はほぼ無い。
まさか、初代ポケモンを20××年にやることになるとは思わなかった。

「どこまで行きましたか?」
「バッチ三つ目」
「は、早すぎます!?」

ちなみに学生時代では通信対戦でもほぼ負け無しだったりする。
最新作まで図鑑を全部埋めており、友達からは「そ、それくれ!?」などと常に言われていた。

「とはいえ『10まんボルト』は使えて困る。何週もする必要があるな」
「そうなんですか?」
「命中率良くて、クリティカル高いですから。わざマシンは基本一つしか手に入らないから、気をつけて」
「ピカチュウ捕まえてなかったから、まだ使ってないですよ」

・・・××まえばを使うポケモンに使わなかったのか。強運だなぁ。

「交換します? 俺、2匹捕まえてるし、ヒトデマンください」
「お、お願いします!」

ファリンさんの好感度が上がった。だが、僕はそれ以上の利益を手に入れた。
しばらくは暇だろうし、軽く4〜5週しますか。







ちょうどいいところでセーブして、ファリンさんとスマブラをやる。
中々強いが、まだまだ甘い。
そんなことを思っている間にノエルさんが戻ってきた。
一緒にいるのは、ノエルさんの主人だろう。

「君が?」
「はい。僕の名前は行長 修です。そちらは?」
「月村 忍です」

にこやかに挨拶。
ファリンさんは仕事に戻るようにと指示が与えられ出ていった。
それにしても、忍さんが想像していたよりも美人で正直びっくり。

「そちらのノエルさんから一緒に働きませんかと言われたのですが・・・」
「話は聞いています・・・色々と複雑な事情があるとか」

ある程度は話しているみたいだ。
問題はノエルさんがどこまで話したのか? その一点だ。

「そちらも複雑な環境のようですが」
「そうですね。だからこそ信頼関係が重要なのです」

要は妙なことはするんじゃねぇよ、この野郎。ということだろう。
ふ、当然ではないか。

「では、お聞きします。ノエルの返答・・・どうしますか?」
「お受けします」
「理由は?」
「僕の要求に誠実に対応してくれた方がいますので、信頼できるからです」

ノエルさんが優しいということはよく分かっているのだ。
ならば、そんな職場で働きたい。

「本音は?」
「想像以上の美人さん揃いでひゃっほーーー!?」

ノエルさんのツッコミとロケットパンチが炸裂した。
バカテス乙。だけど、ロケットパンチは余計だと思います。

「こういう子ですが、ダメでしょうか?」
「今のを見て雇いたくなくなったわ」

まずい。残念な子だと思われている。

「そんな・・・こんなに正直に答えたのに、何が悪いんですか!?」
「正直と欲望の吐露は全然違うわよ!」

ですよね。

「ではどうするのです? このまま外に放り出しますか?」
「う・・・」

ノエルさんが助け舟を!

「まだ2月の半ばで雪もちらつきます」
「むう」
「施設に預けるということはできます。それをどうしてもするというのなら、私も手伝います」

うう・・・なんか流れが悪い?

「ですが、私は個人的に反対です」
「・・・」
「お願いです。彼を」
「わかった。わかりました。もう」

忍さんが諦めの溜め息を吐く。

「これで断ったら、私が悪役じゃない」
「マッドじゃないですか」
「マッドだと聞いてますが」
「あんたら喧嘩売ってんの!?」

カルシウムが不足しているのではないだろうか?

「行長 修君。君を月村家の執事として雇います」

そういって、真っ直ぐに見つめられる。
俺は頷き、見詰め返す。
「付け加えるなら『すずか』お嬢様の執事としてです」
「ノエ・・・!? そういう、ことなの?」
「それがベターだと思います」

僕にはイマイチわからないのだが・・・
どうもそのお嬢様が僕の相手というわけか

「ちなみにどんな子? どうも忍さんの妹またはそれに準ずるみたいですけど」
「忍お嬢様にそっくりですよ」
「おっと、騙されないぞ。年齢について触れてない」
「流石です。真っ先にその点を確認されるとは」
「とりあえず、修くん。君は黙りなさい。ノエルは今すぐに整備するから」

忍さんがノエルさんを連れて出て行こうとする。その直前





「修さま。すずかお嬢様をお願いします」





そう言って、部屋を出て行った。
・・・どうも、俺は厄介事に巻き込まれたらしい。





「あ、すずかって娘の執事になるみたいです」
「なら私と一緒ですね」

ファリンさんも一緒らしい。
楽しくなりそうだ。仕事的にも。ポケモン的にも。



TO BE CONTINUED



後書き
ピカチュウ餌に(この時点では)手に入らないはずのヒトデマン(スターミー)を手に入れる。
みなさんなら意味わかりますよね?
修によるポケモン情報はファリンには未公開なのです。
それはともかく、文章が長くならない。
当分、リハビリは辛くなりそうだ。



P.S  ノエルはずっとこんな感じです。
P.S2 修本人の人称ですが、基本は『俺』特別なときは『僕』。
ではレス返しです。
ただFateの方の感想に関してですが、読んでいますが、gdgdで書くのは控えたいと思います。
読んで力になりますので、もうしばらくお待ちください。
※iseizinさんへ gdgd剣士の奮闘記の感想
>iseizinさんが復活と聞いて思わず初めての感想を送ってしまいましたHOPEといいます。
>Crossing of the Fateを読んでからというもの、iseizinさんが更新するのを今か今かと待ち望んでいました。
>gdgdな話はある掲示板の作品を読んでからというものとても好きになったので期待しています。
>私はあまり感想は送らないのですが影ながら応援していますので、これからも頑張ってください。
初めまして、HOPEさん。感想ありがとうございます。たぶん、ある掲示板とのことですが、同好の士ではないかと思います。
こちらこそお待たせして申し訳ありません。少しづつと頑張っていきたいと思います。






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