魔法少女リリカルなのは gdgd剣士の奮闘記 プロローグ


side―???

「何故、俺は森で倒れているのだろうか?」

疑問を口に出してみるが、答えは出ない。
不思議な点があるとすれば、俺はとある料理屋の厨房にいたはずだという一点だけだ。

「・・・身体が動かない理由が分かった」

グー・・・とても大きな腹の虫がなった。
空腹による身体機能の低下。それが大きな要因だ。
一つの答えがでたが、それは新たな問題を生み出している。

(というか現状の問題点は全部洗い出そう。一つ一つ出していてもキリがない)

一つ、ここが全く見覚えがない場所である事。
二つ、空腹で身体が全く動かない事。(あえて、言わせてもらえば絶食4〜5日ぐらいだな)
三つ、何か身体が妙・・・というかはっきり言って・・・





(なんで縮んでんの? え? なに? もしかして、異世界に転生したとかどこぞの携帯小説みたいなベタすぎる状態になってね?)





恐らく10歳前後だろう。
はっきり言って、脈絡がなさすぎて意味がわからない。
俺は22歳までに不思議体験を色々したけど、料理人にジョブチェンジしたはずなのに・・・
と嘆きながら、近くに生えている雑草を咀嚼する。・・・不味い

「雑草とは! ・・・ぐ、面白いことが何も思い浮かばない。俺、一生の不覚」
「空腹なのに、そのようなことを考えられることが疑問なのですが」

あれ? 声が

「あなたが侵入者ですか?」

と怜悧な声が聞こえる。
なんとか視界を向けるとメイド服を着た女性(しかもとてつもない美人)がいる。
だが、その視線は控えめに言っても友好的ではない。

「侵入者かとお見受けしますが・・・」
「・・・すいません。正直、全く身に覚えはないのですが、ここにいます」
「そうですが・・・ところで、その食べている草は美味しいのでしょうか?」
「正直、不味いです」

私有地だったのか。となると資産家っぽいなぁ・・・
ただ、このメイドさん優しいのか抜けているのか・・・少し同情の色が混じった。一瞬だったけどさ。

「事情聴取は屋敷で行います。軽食ぐらいなら出しましょう」

訂正。今も同情は続いていたようだ。
無用心だなとは思うが、同時に俺の第六感もざわめいているので、そういうことなのだろう。
メイドさんに背負われ、屋敷とやらに向かうのだった。



正直、子供で良かったと思う俺は悪くない。



とはいえ、行動の自由は制限された。
どこぞの一室に入れられ、外から鍵をかけられた。
メイドさん曰く「食事の準備をしますので、少々お待ちください」とのこと。
永遠とも思えた30分後。

「出来合いで申し訳ありませんが」

と、出されたのは蜂蜜が添えられたフレンチトーストだ。
ティーポットからの香りは恐らく紅茶。それも上物だろう。
どうやら、これの準備に時間がかかったのだろう。
わざわざカップも温められている。
なんというか侵入者(?)に出すようなものではない。

「では、質問します。まず、お名前は?」
「行長 修でお願いします」
「私はノエル・綺堂・エーアリヒカイトと言います」

偽名ということはスルーですか。そうですか
スルーしてくれるんなら、ありがたいが。

「なぜ、敷地内にいたのでしょうか?」
「目が覚めたら、あの場所にいました」

俺が思っていることをそのまま返してみる。
というか、なぜあの場所にいたのか俺が一番知りたい。
1時間後

「監視カメラでは本当に突然現れたようで、こちらもよくわからないというのが現状です」
「僕としては成人男性だったのですが、若返っていて、空腹で、いきなりあの林の中にいましたね」

色々と端折ったが要約すると、こんな感じである。
まぁ、そんな話をしてみたのだが、どうもこのメイドさん・・・軽く驚く程度で済ませている。
何か理由があるのだろうか?

「・・・失礼ですが、あまり驚いていないのでは」
「詳細はお話できませんが、そういうことは経験済みですので。行長様もあまり動揺していないようですが」
「そういうことに巻き込まれることは結構ありまして・・・当事者になったのは始めてですが」
「・・・苦労していますね」
「いえいえ、楽しかったですので」
「わたしもです」

おお・・・美人が微笑むと絵になって、それだけで男は幸せになれる。
友人の一人が言ってたことを、始めて認める事が出来た瞬間である。

「聞いてもいいですか?」
「一部抜粋しますと、幽霊と友達になったり、人間に憧れる妖怪おちょくったり、隠れオタな吸血鬼と漫才したりですね。
 俺が巻き込まれた場合、大抵相手と友達になってますね」
「・・・そうですか」
「友達になった直後にとある吸血鬼に





『14歳で吸血鬼になったんだって?』
『そうじゃ』
『ということは一生『厨二病』! あ、だからあんな恥ずかしいネーミングを』
『だ、黙れ! あれでも一生懸命考えたんじゃ!』
『うん。そうだよね。「考えた」んだよね・・・うわ、まだ第三の解放は早すぎる!』
『き、今日こそ貴様はくびり殺してやる。そこにおれ!』
『ううむ・・・本物の吸血『鬼』なのに『鬼ごっこ』とはこれいかに』





とかやってましたね」
「・・・・・・・・・」

普段から、貴様とかいう単語が出てくる時点で重症じゃね? って言ったら涙目で追いかけてきましたよ。
などとも言ってみるが、ノエルさんの反応がない。
どういう意味の沈黙なのだろうか?





Another Side -Noel-

嘘を付いているとは思えない。名前で若干の反応があったぐらいだ。
発汗なども見られず、視線も真っ直ぐ。
『私』の感覚では真っ白だ。
それが『人外』が友達と言った時もだ。
お嬢様は伴侶となる方が出来、以前とは比べ物にならない程、感情を表に出すようになった。
だが・・・

Another Side Out





何か迷っているような感じがしたが、顔を上げ

「今からフリますので、何かおもしろい事を言ってみてください」
「はぁ」







「実は私、自動人形というロボットなのですが、どう思いますか?」
「オッパイミサイル見せてくれたら信じギャァーー!?」







ロケットパンチが飛んできた。

「お、俺の第六感は外れなかった! やっぱりそういう人か!? あ、あとノエルさんは美人で最高だと思います!」
「エッチなのはいけないと思います」

まほろさんです。何故笑顔?

「でも、誉めてくれてありがとうございます。うちに滞在して、一緒に働きませんか?」

スカウトされた。



あれぇーー?





後書き
新作を書いてみた。友人との会話抜粋
今まで何してた? → ちょっと外国の短期出張。それに合わせたゴタゴタ。
Fateはどうした? → つまった。プロット練り直し。少しづつ書いていく。
割合は? → 新作7割。Fateは3割。当分、Fateはプロットの練り直しから。まずリハビリさせて。
話の内容について。
どういう話だ? → 強オリ主。話の中で設定は出していくが、基本gdgdで行こうかと。
序盤の時期は? → 無印前。なのはたちはあと1〜2ヶ月で3年生。
おまえ携帯小説読んだ? → 有名所は
読んでもらった感想







オッパイミサイルッテナニヨ? → 残念な名前の武装を出してみたかった。反省はしていない







以上、とある友人との会話でした。
仮復活のiseizinであります。
皆様からの返信もまばらで申し訳ありません。
これからも声援を頂けると本当にありがたいです。
次は3週間ぐらいでなんとかしたいと思います。







作者さんへの感想、指摘等ありましたらメ−ル投稿小説感想板
に下さると嬉しいです。