魔法少女リリカルなのは Crossing of the Fate 小ネタ集


※これもIF話ですので、細かい設定等に矛盾があるかもしれませんがそのあたりはスルーしてもらえると幸いです。
 また、設定は2008/6月現在の設定を使用しています。(私の脳内設定)

ある日の日常。
つい先日、ようやく魔法を覚えた。
『バインド』という敵を拘束する魔法だ。
覚えて、使用できるようになるまでに2ヶ月近くかかったが、それはスルーしてくれ。
というわけで、今日はなのはとの模擬戦だ。
全力で相手してくれと言っておいた。
手加減している状態で成功しても全く意味がないからな。

「いくよ」
「こい。なのは」

そうして始まった魔法戦闘。







なのはの誘導魔法弾である『アクセルシューター』はなんとか黒鍵で弾いたり





干将・莫耶で斬りつけて防御したりした。





そして、ついにというか。なのはが『ディバイン・バスター』の発射態勢に入った。
その隙は逃さん!
俺は素早くバインドの魔法を構成し・・・





「バインド!・・・・・・・・・あれ?」





なんで自分の手足にバインドがかかってるんだ?
なのはのディバインシューターが俺の目の前に現れ




次々と直撃した。




「・・・って、士郎くん!?」

なのはから『な、なんでバインドが自分にかかってるの!?』という驚愕の声が聞こえたが、無視。
だって、自覚すると泣いちゃいそうだし。

「く・・・だ、だがこれならどうだ」

そう言って、こっそり練習していた砲撃魔法。手を水平に突き出し、掌をなのはに向ける。
掌に魔力が集まるのが分かる。なのはと比べると明らかに出力不足だが、牽制にはなるだろう。
(それ以前に『か○はめ波』は男なら憧れるはずです。だから、練習しました)
手から砲撃が離れる感触を覚え、始めて成功したことに満足した。
空中に飛んでいるなのはに向かっていて、俺は褒めてやりたかった。






50cm進んだ時点で地面に墜落したけどな。






地面に激突し、爆発した俺の砲撃魔法。
その爆風に吹っ飛ばされて、俺は模擬戦を終了した。







・・・あの後、ネフェルとレイジングハートに聞いてみた。
魔法を使いたいなら、動かずに体力が100%の時じゃないと成功しないと言われた。
・・・・・・絶望した! 自分の才能の無さに絶望した!



後日談



「あたしは才能がないから、努力しないといけないんです」
「そんなことないよ・・・本当に才能が無い人はね。動きながらバインドをかけられなかったり、直射型の魔法を50CMしか飛ばせなくて、その時に起こった爆発で気絶しちゃう人のことを言うんだよ」
「なのは・・・久しぶりに戦闘訓練しようか。なーに。俺の『全投影連続層写』を全部避けるだけの簡単な訓練だ」
「え、えっと・・・え、遠慮させてもらえないかと・・・」
「ははは・・・防御したりするのも禁止だからな・・・さて、訓練開始だ」
「にゃ、にゃぁーーーーーーーっ!?」



フェイトさんとの場合



俺たちが聖祥の屋上にてお昼ご飯を食べていたときのことだ。

「・・・うーん。フェイトちゃんって、士郎くんの言うことやったらなんでも聞いてるんとちゃう?」

というはやての台詞から始まった。
どういう意味だろうか?

「今日だって、士郎くんの頼みごとというかお願い全部聞いてたやん」

ボールペンの芯が切れたり、掃除用具を取ってと言った位のはずだが・・・

「そ、そんなことないよ。少しは断ったりしてるよ」
「そうなの? あたしが知ってる限りだと、全部聞いてたような気がするけど」
「そうだね。わたしもしらないよ」
「うーん・・・魔法訓練のときでもきっついことでも全部聞いてたし・・・」
「そ、そんなことないよ・・・ほら! あ、あの極・凶悪コースの時とか!?」
「フェイトちゃん頷きそうだったよ!? あ、あのコースを躊躇いも無く頷きそうになるのってフェイトちゃんくらいだよ!?」

アリサとすずかがどんなコース? と不審げな眼差しを送ってくるが、無視しておくことにする。
いや。そのすいませんでしたとしか言えません。

「フェイトちゃんって結構犬属性なのかも・・・」
「もう・・・そんなわけないでしょ」
「冗談やって」

と言ってフェイトが膨れて、はやてが笑った。
そう言われるとそんな気がしてきた。
アリサが楽しげに、俺にアイコンタクトを送ってきて

(やりなさい)

え? まじで? 多分、こういうことだと思うけど・・・

「フェイト」
「なに?」
「お手」








「わん」







俺の手にフェイトは乗せた。
周りの音が全て消えたよ。
その後も色々あったが、今日この場ではフェイトが俺の言葉を拒むことはなかった。





後日談

「・・・というようなことがあったわけだ」

俺はエリオとキャロにフェイトのお話をしている。
まぁ、普通に聞かせられないような話ではあるな。

「フェイトさんって・・・」
「で、でも・・・治ったんですよね!?」
「うん? 何の話?」

フェイトがやってきた。ちょうどいい。状況を見せようか。

「ちょうどいい・・・お手」






「わん」





エリオとキャロは信じられないような顔をしている。
フェイトは二人に情けない姿を見られたから、涙目である。

「シャーリーに確認してもらったんだが・・・この時のフェイトの反応は0.07秒・・・人間を超える反射神経を見せるんだ」

・・・こうして、機動六課でもフェイトに『忠犬』の渾名が付く日は近いかもしれない。





シャマルの場合 現在、俺はと言うと八神家の家政婦というか執事というか・・・
とにかくそんな真似事っぽいことをやっている。
理由は簡単。
はやてが通院していて、そのさいに美味しい食事を出したくても出せない状況になったためだ。
現在、俺は創作スパゲティーを作っている。味噌とチーズを上手く合わせた和風クリームソースを作ろうと思う。
(味噌とチーズは合うのである)

「ふんだ・・・ふーんだ」
「さっきから何を不貞腐れてるんだ? シャマル」

自称『八神家の第2料理人』であるシャマルが何故かとてつもなく不機嫌なのである。
(ちなみに他称は言わないでおく。可哀想だから)

「どうせ名ばかりの料理人ですよ。若奥様失格ですよーだ」
「そんなこと始めからわかってることだろ」

ヴィータ・・・それを言っちゃお終いだと思う・・・

「ヴィ、ヴィータちゃんに裏切られた!?」
「裏切るも何も・・・あたしたちの共通認識じゃん」

そうだなぁ・・・何せ、あの時も・・・

「うう・・・これでも掃除とか上手くなったのに・・・」
「一応言っておくけど、シグナムの方が上手いぞ」
「道具を使った掃除だったらヴィータも負けてないし」

ヴィータと俺の容赦ない言葉が響く。
シャマルを後ずさって

「りょ、料理だって・・・」
「丸焼きとか焼き物限定だけど、ザフィーラは上手いぞ」
「あいつはアルフに作ってやりたいみたいだし、その他のこともあって俺が仕込んだ」

ザフィーラには以前アルフにご馳走した料理を教えたりした。
守護獣なので、護衛任務も多い(はやて以外だとシャマルの護衛だし)ので、まともな料理を食べさせるために俺が教えたのである。
説得の内容は以下の通りだ。
『おまえは守護獣だろ! 主であるはやてが旅行の時に安全のためにお前が料理を作るときがあるだろう!』
『し、しかし・・・主の方が上手いだろう』
『かもしれん! だが! 守る者ならば、常にベストを尽くすべきだろう!』

と言ってやったら、教わる気になったのだ。
いや、今は懐かしい思い出だね。

「・・・もしかして、私一番ダメ?」
「そんなの決まってんだろ」

ヴィータの本当に容赦のない一言を襲う。
もうちょっとオブラートに包もうよ
ほら・・・

「う・・・う・・・」
「な、泣いちゃったぞ!? ど、どうする!?」
「泣かしたのはおまえだろ!?」
「お、おまえだって容赦なかったじゃねぇか!?」

・・・結局、はやてが帰ってくるまでシャマルは泣き続けた。






・・・ちなみにこれ(シャマルいじり)を3回ほどやるとシャマルが巨大なフォークを手に俺たちに襲い掛かってくるのだが・・・
長くなるので割愛する。






ちょっとだけ具体的にいうと地獄を見るぞ





キャロの場合

空は快晴。俺はと言うと、のほほんと店の準備をしている。
バイトメンバーはやっぱりチンクがいて、他は現在バイトの席について争奪戦を繰り広げているとのことだ。

「ああ・・・平和・・・」
「お兄ちゃん!」

平和なんて気のせいだったのさ(泣

「お兄ちゃん! 聞いて・・・」
「なんだ? また、エリオが女の子をひっかけたのか?」
「なんでわかるんですか?」
「俺のことをお兄ちゃんって呼ぶ時は、毎回その絡みだからだよ!」

それ以外は士郎さんだろうに。
わかりやすい娘なのである。

「とりあえず、経緯を言ってみなさい」
「エリオくんが怪我をしたので、ヴァイスさんが無理やり外の病院に連れて行ったんです」

なるほど・・・オチが読めてきた

「そ・・・そこの看護士さんはその可愛い女の子ばっかりで」

以前、俺が怪我をした時と同じところだろう。
治してもらったあとに、六課全員と強制模擬戦を行ったな。

「怪我を治してもらったあとで・・・え、エリオくんが無自覚に女の子を褒めて」

やっぱりいつも通りだな。

「そ、その看護士さんがドジっ娘だったので、転んじゃって・・・」
「・・・抱きとめたのか」
「それだけじゃありません! む、胸も触ったんです!」

・・・いつも通りじゃないか。

「というわけで、士郎さん対策をお願いします」
「・・・なぁ、なんで俺に言うんだ?」
「エリオくんの無自覚女殺しは士郎さんから伝承されたからです」
「・・・ちなみに誰がそんなことを言ってた?」
「フェイトさんとなのはさん、部隊長やネフェルさん・・・その他諸々です!」

・・・なんだろう? 目から汗が出てくるんだけど・・・

「ルーちゃんも対策を練っていますけど、ここはやっぱりエリオくんの好みを知ってる士郎さんが良いと判断しました」
「・・・なんでルーテシアはいいんだ? その・・・ライバルじゃないのか?」
「え? エリオくんはわたしとルーちゃんの共同財産ですよ」
「・・・・・・」

エリオ・・・おまえ、その年で桃色と紫色の鎖で雁字搦めになってるみたいだぞ
とりあえず、エリオの好みを伝えて早々にお帰り願おうか

「エリオは制服ならブレザーが好みだ。特に清純な感じにすると効果は大だ」
「わかりました!」

あいつはセーラーよりブレザーが好みなのは確かだ。
現実にこの前夢でキャロとルーテシアがブレザー着ているのをみたみたいだし。(寝言で判断した)

「今度、俺がいる時に3人で来なさい。奢ってあげるから」
「はい!」

そう言って、キャロは帰っていった。

「・・・大変だな」
「全くだ」

チンクの言葉に頷いた。
まぁ、平和という言葉は俺には遠いものだということは理解できたよ。







(ある意味)魔王が生まれた日(時期設定 14〜15歳)






現在、三人娘はへこんでいた。
机に突っ伏し、顔を上げていない。そして、俺の顔を見て赤くなるやら、蒼くなるやらなっている。

「・・・なにしたのよ?」
「とりあえず・・・色々とお仕置きをしました」

言葉を吟味して、俺をもう一度見て、なのはたちを見る親友’S。
そして、何故かアリサとすずかは顔を真っ赤にしているが。

「ま、まさか・・・あんた3人まとめてやっちゃったんじゃないでしょうね!?」
「・・・ごめん。言い方がまずかったみたいだ。それと俺はそんなに鬼畜じゃない」

小声ですずかが「・・・やれそうだけどなぁ」というのは無視しておく。
何か聞くと怖そうだから。
とりあえず、昼休みになったら伝えるということを伝えて授業を受けることにした。








そして、昼休み。現在、屋上である。

「まぁ原因は俺なんだが・・・」
「何をしたの?」
「・・・あれはいつものごとく、三人が演習場をブッ飛ばした時のことだ」
「・・・その言葉の時点で何かがおかしくないかなぁ・・・」

すずかの力無いツッコミを最後に俺は当時のことを思い出した。






演習をしばらく禁止することを言いつけられ、何故か俺にお鉢が回ってきたのである。

「この三人にお説教したって、意味がないでしょう」
「そこまではっきり言われると清々しいんだけど・・・一番効果ありそうなのよ」

うーん・・・何かいい方法がないだろうか?
そう思って、天啓のごとく閃いた。

「罰の内容を伝えよう」

アースラスタッフは何故か緊張した。
・・・・・・極一部で、え、エッチィことでもするの? という極めて不穏当な発言が聞こえたが黙殺した
・・・・・・いや、俺の評価って本当になにさ? リンディさん? エイミィさん?

「罰の内容は『1週間俺の提供する食事メニューを食べること』だ。新作の予定だから、失敗するかもしれないしな」

三人娘はほっと一息つき、アースラスタッフは全員不満そうだったが、リンディさんとエイミィさん、クロノは冷や汗を流した。
後で聞いたのだが3人とも俺の背中には『悪魔の羽と尻尾が見えた』と語っている。







「それが何のバツになるのよ?」

アリサの当然の疑問。俺は真顔で答えた。

「初日の朝はわざわざ蒸しパンを作り、昼はエビチリ・・・夜は白身魚のフライのタルタルソース。おやつはかりんとう」
「美味しそうねぇ。あんたの白身魚のフライたくさん食べられるし」

アリサは暢気にいい、すずかは俺が提供したメニューに怪訝な顔をした。
三人娘は震えた。

「2日目に生ハムサラダと具沢山リゾット、昼はラードを使ったカツ丼、夜はマーボーナスと春巻、チャーハン。おやつはチョコレートケーキ」
「・・・あんたマーボー苦手じゃなかったけ?」
「作れるよ。それにナスだからなんとか我慢できた」
「・・・あ、あの・・・士郎くん?」

すずかが恐る恐る言うのに、アリサは怪訝な顔をしたが、黙殺して・・・
三人娘は地震にでもあったかのように震えている。

「3日目・・・多種類の魚介を使った海苔巻き、和風ステーキ丼、『3倍濃縮』カルボナーラ、おやつは中華式の月餅・・・」
「ちょ、ちょっとまって・・・今、なんかとんでもない単語なかった!?」
「その前に、今までのメニュー高カロリーなものがたくさんあるよ!?」
「そうだよ・・・上で言ったメニューの失敗って『高カロリーである』っていう一点のみなんだから・・・」

美味いんだけどね。特に女の子に食べさせるのには抵抗がありそうなメニューばかり食わせたのである。それを一週間。

「気分としてはフォワグラを作るために、エサを与える人だったな」
「なんとなく想像できるのがすごいね」

そんなに褒めるものじゃないぞ、すずか。
三人娘は撃沈した。

「ま、まぁわかったけど・・・落ち込みようがすごいわね」

フッ。まだ続きがあるのだよ。

「お仕置きの一環として・・・俺は見てないけど、最終日に体重計に強制的に乗せてやった」
「あんたは悪魔か!?」

アリサの実に的確な表現だった。だが、言いたい事はある。

「知っているか?」
「なにが?」








「あいつらが演習場をぶっ壊す時の修理費用がしっかりと決算と予算に計上されているんだぞ。しかも高い」
「同情の余地がないわね」








もうとんでもない高価なのである。だからこそ、俺は心を鬼にして(半分は楽しんで)メニューを提供したのである。
ちなみに・・・今日この日から演習場が壊されることが3分の1にまで減少した。








今回のオチ







まぁともかく。屋上でお弁当を全員で食べることにした。

「いや・・・美味しかったんやけどな・・・それこそカロリーのこと気にならないくらい」
「そうだね・・・食べてるときは本当に天国のように感じたもの」
「知らないのか? 最近の地獄は過程は天国で結果が地獄になるということを」
「知らないよ!? 誰が考えたの!?」
「俺に決まっている」

えっへんと胸を張る。まぁ、みんな慣れてしまったのか溜め息を吐くことさえ無くなってしまった。
ちょっと悲しい。

「そういえば、他に誰か食べた人いるの?」
「仕事の残業がなければ、ヴォルケンのみんなやリンディさんたちも混ざったよ」
「お母さんも美味しそうに食べてたし」
「運動・・・というか仕事がきつかった時はいいメニューやと思うんやけど・・・」
「ま、楽しくできたよ。特にカツ丼なんて俺が今まで作ったなかでも最高の出来だったし」

そう言って、また落ち込む。
ちなみに三人娘は野菜サンドである。極めて低カロリーなのである。

で、しばらく談話が続いて、こんな話題がでた。

「え? シグナムさんたちって成長するの?」
「そうやで・・・この前確かめたら大きくなってたわ」
「・・・はやてちゃん・・・なんでみんなを見渡すの・・・な、なんでわたしを凝視するの!?」

すずかの悲鳴と手をワキワキさせるはやて。
・・・考えていることが手に取るようにわかるから不思議である。

「ってことは、大きくは変化しないけど、誤差ぐらいだったら変化するのかしら?」
「そうだと思うよ。ヴィータちゃんもちょっと背が大きくなってたし」
「それだと・・・」

フェイトは言葉を切った。

「あ、あのね・・・シグナムやヴィータは前線に出てたよね?」
「ああ」
「ザフィーラも護衛とか出たり、訓練してるよね?」
「ああ」

言葉を悩みながら、フェイトは最後の言葉を伝えた。







「シャマルって・・・医務室でデスクワークだよね?」







言葉が全員に浸透して







ひぃぃーーーっ!?







何故か、シャマルの悲鳴が聞こえた気がした。



おまけ



「ところで『3倍濃縮』カルボナーラってなによ?」
「チーズやクリームを3倍使ったものだ」
「・・・しつこくないの?」
「それでもしつこくないようにするのが、俺のレシピだ」

えっへん



クロノの場合



俺は現在、クロノにとある魔法を教わろうとしている。
ちなみにその魔法は『スティンガーブレイド・エクスキューションシフト』である。
何故かって? 剣の形をしてるから、もしかしたらできるかもしれないからだ。
前回のなのはとの訓練で自分の才能の無さにはほとほと呆れ絶望したが、まだだ・・・俺は諦めん!
そんなこんなでクロノを説得し、練習を開始した。
思ったよりも上手く出来たのは、剣の形をしていたからか?
と、自分でも疑問に思ったができたのだ。
だが、俺の問題は移動しながらでもできるかだ。
というわけで・・・クロノと模擬戦しながら、使ってみたのだが・・・





「・・・ふむ。この魔法に関しては剣の威力など、僕の目から見ても問題ないだろう」

若くして、エリート執務官であるクロノに太鼓判を押された。
ちょっと嬉しい。






空を見ると、その嬉しさは半減するが






「だが、だ」

クロノも空を見上げている。
ちなみに表情はとっても引き攣っている。






「これでは『エクスキューション・シフト』ではなく『ジェノサイド・シフト』だ」






空を見ると、100本どころか400本相当の剣が乱立していた。
しかも、はっきりとクロノの剣と比べて、3倍はでかいというおまけつきだ・・・






あれー? おかしいなぁ・・・クロノとまったく同じ構成で作ったはずなのに、この差異はなんなのだろうか?






しかもさらに最悪なのが・・・






「・・・どう見ても、狙いの照準は君に向いているようだが・・・」






言わないでください。バインドと同じように、正直絶望感で一杯なんだから。
やっぱりというべきか、俺が魔法を使うと碌なことにならねぇのである。

「まぁいい。確かに君には向いていないのかもしれないが・・・それでもこれだけの本数ができるのはすごいことだ」

数や大きさを総合すると、管理局でも類はみないらしい。(リンディさん級らしい)
制御不可能ということを考えると、全く嬉しくないが褒められていると思うことにしよう。

「じゃぁ、消してくれ。正直、あれ見てると寒気がするよ」

俺も同感だったので、魔法をキャンセルする手順を行った。






だが、何故か俺に向かって『ジェノサイド・シフト』が降り注いだ。






・・・・・・話したくもないことだが・・・やはり俺には才能がないらしい。

泣かないぞ・・・



病院のベッドでミイラ男の状態になりながら、自分の才能のなさに涙するのだった。





・・・ちなみにクロノも一緒にとばっちりを受けて、入院した。

・・・・・・まじでごめんなさい。






ヴィータの場合(時期:闇の書事件の後?)





俺ははやての家に呼ばれていた。
今日の晩飯だが、はやての新作料理ということで俺は呼ばれたのだ。
で、作り終わるまで俺はヴィータと遊んでいた。

「あ、て、てめぇ!? それはハメだぞ!」
「最新作はハメじゃなくなったんだぞぉー・・・」

とか

「な、そ、そんなルートが!?」
「は、嘗めんな!」

とか一進一退で勝敗を分けていたのだ。
だが、

「うらぁっ!」
「ぬん!」

いつものごとく取っ組合いになりました。
ヴィータの見事なジャーマンスープレックスが炸裂する瞬間、俺は地面に思い切り手を付いて、回避した。

「は! やるじゃねぇか!」
「伊達に、今まで食らっていたわけじゃないんでね!」

ちなみにヴィータ。こちらの世界のプロレスに興味を持っている。
で、どったんどったんと取っ組み合いが再開された。
・・・ちなみにジャーマン避けた際に、ヴィータのパンツが見えたのは秘密である。
(こいつは現在スカートを履いている)
そして、俺たちは相手の頬を掴んでいた。

「いあああああえあうぅうお(訳:いまなら放せば許すぞ)」
「おえあおいぁぉえぃうあ(それはこちらの台詞だ)」

正直、痛い。ヴィータならともかく、26歳の俺がこんなことをするのはありとあらゆる意味で痛い。
だが、負けん。最近、ヴィータに負けっぱなしなのは正直やだ。

「おおふぃふぉ! ・・・・・・!」(訳:不明)
「ふふぉぃふいいふぉ! ・・・・・・!」(訳:同じく不明)

そして、双方頬から手を離し、決着をつけるべく俺たちは跳躍した。
俺とヴィータは飛び蹴りの体勢になる。

(ふ・・・甘いな、ヴィータ。このタイミングならば、この俺が勝つ。そして、スカートをほぼ全開の状態で飛ぶとははしたないぞ)
(殺す!)

あれー? 何か俺の目を見て、考えていることを読まれたっぽいな・・・
殺気が3割り増しになったよ?


――決着だ・・・ヴィータ――


と思った瞬間、俺の飛び蹴りの足は掴まれた。――ヴィータも掴まれている

「いい加減に――」

栗色の髪をしていて、関西圏のイントネーション――つまりははやてが――

「――しなさい!」

車椅子に乗った状態で、俺たちの中心に割り込み――

「二人とも!」

そのまま俺たちをぶん投げた。
地面に叩きつけられ、受身を取ることも叶わず、俺たちは悶えた。

「流石は主・・・私の目でも正確には追えませんでした」

シグナムの検討違いのツッコミが入る・・・
つーか、見えなかったんですか・・・フェイトと戦えるあんたが・・・
はやてが桃子さん化するのも近いのかもしれない(ツッコミ時は無敵という状態のこと)

「なんで二人とも喧嘩するん?」

魂が共鳴するからです。とは言わないでおく。
俺とヴィータはアイコンタクトして、

「「ノリ」」
「・・・仲良いの? 仲悪いの? どっちなん?」

ふ、愚問を。
(ちなみにこれ以降()の中は副音声です)
「ヴィータ(のデバイス)は、尊敬してるし憧れているぞ」

はやての表情が固まった。
何故か、ヴィータは紅くしているが・・・

「お、おい!?」
「うん。ヴィータ(のデバイス)は漢のロマンで満載じゃないか・・・おーい、はやてさん? 何してるんですか?」

なんか、鋼鉄のハリセンを素振りしているはやてがいるな。
そして、シグナムは退室した。
その際の視線の冷やかさはちょっとやばい。美人がそんな目をすると、とても怖いというのがよく分かるというもんである。
ぶつぶつと何か言ってる・・・「そんなに幼女が・・・」とか「ツンデレが・・・ええんか?」と言ってるがなんでさ?
意味がわからんのだが・・・はやての殺気が通常の3倍になった気がする。
はやての背後に何故か「あかいあくま」の幻影が見えた。
その瞬間、頭にとてつもない衝撃が走り、俺の意識は失ったのだった。






ちなみに今日から約1週間。ヴィータが俺の顔を見るなり、紅くなったり目を逸らしたりするのだが、それは余談である。





後書き
掲示板で書いたので知っている人もいるかもしれませんが、手首怪我してました。
捻ってしまい、小指を脱臼してしまいました。
皆さんも怪我や病気には気をつけてください。
そんなこんなで小ネタ集です。怪我+忙しくて執筆が滞っております。
時間がないということと古いのが読めなくなってしまったとのことなので、加筆修正して投稿しました。
まぁ、注意点は冒頭で書いてあります。気軽に読んでいただけるとありがたいです。
外伝は現在、なのは編が難航していたりします。
つーか、小学生のデートって何すれば良いんだろうか?
そして、それとは別のSSであるオリキャラのsts編とコードギアスの長編のネタはスムーズに出たりします。(ちなみにギアスは3話まで書いていたりする)
現在のところ投稿する気はありませんけどね。
では、拍手の返信です。

※できれば、stsまで続けてほしい!
続ける気になっています。ですので、もうちょっとお待ちください。

※Stsで”士郎お手製の指輪”を持っているの何人いるのでしょうか・・・
とりあえず、フェイトは確定っぽい・・・他は展開次第ですね。

※ドラマCDにあった第14話をCrossing of the Fateでやる予定はありますか?
外伝やプライベート次第ですね。やりたいとは思っています。

※17話感想きたきたきたあっ!『無限の剣製』起動完了!!どうなるプレシア?どうなる士郎?次が楽しみだ!
結末はああいう風になりました。スーパー発動して『無限の剣製』まで発動というある意味最強状態だったので。

※今回も面白かったですよー! UBWまさか使うとは…て、UBWって普通の結界よりある意味強固だし、アースラからモニタリングできないんじゃ・・・?あとアルハザードってFate世界の「 」っぽいですよね、なんとなくw
とりあえず、最終話にてアルハザード編の複線張っておきました。

※読解力が無いのか未だにアリシアがどうやって生まれたかが良く解らないのですが、プレシアがフェイトの他に作ったクローンと言う事なのでしょうか?
アリシアの残留思念 → ジュエルシードを初制御時のエネルギーを使用し、海鳴へ → 使い魔契約という感じです。
人の願いを力にするという形だったので、アリシアの願いを漏れたジュエルシードの魔力で叶えたという形にしてます。
あと、ジュエルシードの魔力無くなったら消滅するので、使い魔という形にしました

※リリカル勢が18禁になってなかったら凛の一人勝ちだとありますがつまり凛が来る前に関係をもてば凛との勝負の資格があるわけですね
まぁ、案(という名の妄想)ならありますけどね。書くかは別問題。ちなみに一番具体的にイメージできてるのが、チンクとセインの二人どう  (斬殺)

※sts編ではなのはたちのヤキモチでしょっちゅう士郎VS六課やってそうだ
ちなみに主催者はほぼ全員というのが罠。例外はエリオとキャロくらいでしょう。(ただし、フェイトを悲しませたということで二人も手加減無し) ※ついに出ました固有結界、なのは達は何を思い何を感じるでしょうか
最終話で少し出しました。なのはの願いは叶うのか?

※凛に使うなといわれた機能を使用してしまう士郎の強さはどんだけなんですか
言葉が足らなかったところがあるようです。最後に言っていた台詞で『死にそうだったら、許す。ただし、死ぬな』という意味合いのつもりだったんです。混乱させて申し訳ないです。

※hollowに出てきたあの愉快型ステッキが登場したらデバイスのAIに悪影響与えかねん 一応、A’S編終了後の外伝で登場予定だったり・・・あの杖だったらこっちに来てもおかしくないんじゃないかなぁ。

※女の子を泣かしていけないという具義理の父の教え士郎守れてない
切嗣の教えって、マジメな話ではなくて、女性との交際関係での教えのような気がするんですよね。まぁ、士郎は原作でもかなり地雷は踏んでるようだし、どっちにしろ守れてない・・・

※なのはは、士郎の無茶をするところだけを反面教師として見そうだ
それは六課全員の意見でしょうね。

※士郎はこれから先一番なのはを泣かせそうだ、逆に士郎は泣く場面が思いつかない
私も想像できません。ただ、泣くとしたら・・・『あの人』の関係だと思います。(シリアス的な意味で)

※固有結界は確か「自分の心象風景を現実世界に侵食させて結界とする」モノだったと思いますよ「術者の心象心理を現実に投影させる」では意味が違ってくると思います ※>『固有結界』―術者の心象心理を(ry ここって心象心理じゃなくって心象風景じゃないですか?? ご指摘感謝です。Fateは近いうちにやり直さないとだめですね。

※相変わらず最高w ただ、ハーレムは勘弁してください…
やはりハーレムルートは賛否両論のようです。とはいえ、私の気分は風見鶏の如く変わるので、あくまでも現時点では。という意味なので。

※Unlimited woman works(無限の女製)の領域ですね。
士郎はいつもこんな感じだと思います。

※士郎って老化が遅いなら夜の一族であるすずかも同じく老化が遅いから一番付き合う率が高いですよねw
なのはとフェイトも親が似たようなもんだからなぁ。と思います。アリサとはやてがわからない。ちなみに、ネフェルは使い魔なんで年を取りません。 ※かなりどうでも良い話し「にゃはは」って笑い方は「なのは」以外でSNの「メイメイさん」以外に見覚えは無いけど、猫属性とは関係なく「にゃはは」って笑い方をするんですよね→アリシア・リニスを見て
アリシア(というかリニス)は山猫なんで、ありだと思います。わたしも「にゃはは」ってあまり見たことないですね。

※個人的にリインTが生き残ってほしいなぁ・・・
生き残らせるつもりは満々です。

※そういえばチンクのISで士郎は爆発させられるんでしょうか・・・だってほら、体は剣でできry
え? できたら、最強の士郎キラー要員じゃね? ・・・あ、でもチンクは士郎を捕らえようと・・・(ドカン! ※士郎はアヴァロン無しでも固有結界発動出来るようになのは達とパス綱がないんですか?18禁じゃ無い方法で
うーん・・・体液交換だから、唾液でも問題はないはず。ただし、魔力『量』の問題ですからね。あ、一応『無限の剣製』ですが、アヴァロンなしでもできますが、長時間は無理という設定です。(長時間できるのはアヴァロンのおかげです)

※遂に無印が終局に!! この小説は俺の読んでいるもので更新されている数少ない作品。
長かったです。最初の頃は週一でできたのに・・・ ※エクスカリバーの真名開放が見たいです。
実はプレシアとの戦いは『固有結界』との二択でした。いずれ、出すことになるのは間違いないかと。

※いよいよ固有結界を使用する場面を見ることができました。無限の剣製による攻撃を楽しみにしてまっています
登場させた割りにあっさりと終わらせてしまいました。むしろ、戦闘後の方が反響多いような気がします(これ書いている時点では最終回の拍手の返信は届いてません)

※固有結界使っちゃいましたか・・・反動で髪が一気に白くなったりとかしたら周囲のみんなはどう思うかな?
使いまくれば、いずれは白くなるでしょう。まだ一回なんで、白くなってないです。今後はどうなることやら。

※一気に最後まで読ませていただきました。大変面白かったです。A´s編も期待しています。
ありがとうございます。A's編の前にいくつか外伝を投稿してからになると思います。

※早く続きが読みたいです(笑)
え、えっと・・・申し訳ないです。は、早く上げられるよう頑張ります。

※一般人サイドへの士郎の弓の腕前のお披露目は、何処かのレジャー施設ですか?それとも中等部及び高等部に
部活はないかな。本編でも大会にはでてないみたいだし。でも、何時かはださないといけませんね。

※>stsは原作通りにはいかない・・・というか、スクライド(アニメと漫画)みたいに凄く変わっちゃいそ。  つまりレジアス中将が設定年齢19歳 蟹座のB型で美形になるんですね
いやいや。あくまでも一例として出しただけなんで・・・とはいえ、どういう風に変えるかはまだ未定です。

※面白かったです。続き(A's編以降)も楽しみに待ってます!!
早く上げられるよう鋭意製作中です。

※個別編をifにして、ハーレム編にするという案に賛成一票!
どちらにするべきか・・・とはいえ、私が構想しているハーレム案はhollowみたいに誰とでもくっつきそうでくっつかないという微妙な状態にしようかと思ってたんですけど・・・

※sts編までにリリカル勢は士郎と18禁な関係なれるでしょうか
士郎は女性に弱いとだけ言います。(本当にそんな関係かは皆様のご想像にお任せします)

※ここの士郎はいろいろなところで人を泣かしているstsいくまでに何人泣かすか
相当数の人数であることは間違い無しです。私も予想不可能です。

※無印、as、sts、どのラストバトル終了後死ぬ一歩手前の士郎が予想可
ラストバトルもそうですが、それ以外の重要イベントで死にそうになっているのが予想できます。

※ここのドクターが士郎の影響で本編で驚くべき変身をとげそうな予感が
・・・なんか、構想通り行くと、敵対関係になるかも怪しい。本気でどうするかを模索中です。

※デバイスたちからみた士郎の評価と主人との関係に対する思いはどんなものでしょう
とりあえず、以下の通りです。

レイジングハート:マスターの想い人としては適当。思想が問題か? もし、マスターを振るようだったら、砲撃だ
バルディッシュ:マスター同様『忠犬』。ただし、魔法の才能については泣いて同情してあげたいと思っている。
レヴァンテイン:近接戦で打ちあえた事から、友好的。戦いの展開から、マスター以上の剣腕と戦っているはずなので、聞き出したい。
グラーフアイゼン:士郎が一目見た時から、(自分を)誉めちぎっていたので、超好意的。
           ただ、ヴィータとTVゲーム時に取っ組合いになることが多いので、それは勘弁して欲しい
クラールヴィント:微妙。シャマルを弄るため、その点が困る。
           ただし、最近シャマルの泣き顔見て、心の奥底から湧き出る感情はなんなのだろうか?と自問中

こんな感じです。

※A's編は書かれるのでしょうか?その辺気になります。
書きます。ただ、時間がないです。なんとかしないと・・・





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