三十八話 もう一人の転生者は元御遣い

 

 

外史・・・・・

 

それは、並行世界、パラレルワールドと似て異なる世界・・・・・・

 

かつて、そんな異世界に迷い込んだ一人の高校生が居た・・・・・。

 

しかし、迷い込んだ世界は群雄割拠の戦乱の世界だった・・・・。

 

その高校生は迷い込んだ異世界で「天からの御遣い」と呼ばれ、担ぎ上げられた・・・・。

 

 

一刀 視点

 

俺の名前は北郷一刀、聖フランチェスカ学園に通う高校二年生。

しかし、ある日気がついたら俺は一人、荒野にぽつんと居た。

そして盗賊に襲われそうになった所を関羽と張飛と名乗る女の子達に助けられた。

ついでに後から劉備と名乗る女の子もいた。

彼女達の話を聞くと、この世界は俺の知る三国志の世界と似ている様で違った。

なにせ、蜀の豪傑である関羽と張飛、そして蜀の王である劉備が皆、かわいい女の子だったのだから・・・・・。

そして真名と呼ばれる風習もあった。

しかし、歴史は同じく、黄巾の乱が起き、桃花(劉備)達は義勇軍を組織し、「皆が笑って暮らせる世の中を作る」のだと言っていた。

そして俺の来ていた制服と世間で噂されていた占いから俺を「天の御遣い」だと言ってきて、自分達の理想を現実させるため、ご主人様になってくれと頼んできた。

美人の女の子に頼まれては断れず、俺は桃香達のご主人様となり、桃香の言う、「皆が笑って暮らせる世」を目指した。

最初は義勇軍からのスタートだったので、辛い時もあったが、段々と実力を着けてきた俺達は俺の知る歴史通り蜀の国を手に入れた。

あの天才軍師の諸葛孔明(朱里)と鳳統(雛里)の政治力と趙雲(星)や馬超(翠)といった豪傑も俺達の傘下に加わった。

そしてそれらの軍師、武人達は皆、美人揃いばかりだったので、俺としては全然文句はなかった。

そして彼女たちとも何度も肌を重ねた。

最初、見知らぬ世界にとばされた時は神を恨んだが、今となっちゃあ、此処は俺にとっちゃあ天国だった。

街の皆は、俺の姿を見れば、「御遣い様」と頭を下げ、俺好みの女の子が居ればすぐに差し出す。

飲み食いも全てタダ。

俺の知る歴史では蜀は魏によって滅ぼされるが、この世界ならば歴史を知っている俺にかなり有利であるし、逆に魏と呉を倒し、大陸を統一出来ると確信した。

大陸を全て統一出来たら、大陸中の女は全て俺の物だし、魏の曹操を始めとする女達もなかなかの美人揃いだったし、呉の孫策や孫権、周瑜に黄蓋はまさにおっぱいレボリューションな体型だったため、是が非でも手に入れたかった。

しかし、歴史はいつの間にか俺の知らない方向へと進んでいた。

 

 

一刀達が蜀の地を手に入れてから、一刀は自分が知っている歴史の知識を使い、魏から漢中の地を、呉からは荊州の地を取った。

一刀は漢中の地を取った後、劉備に漢民族の中の王、「漢中王」を名乗らせ、自らの呼び名である「天の御遣い」の名を合わせ、まず魏の曹操に自分達の傘下に入るよう書状を出した。

しかし、これは作為的な挑発であり、曹操をわざと激怒させ、自分達の領地に誘い込み包囲殲滅しようと言う策であった。

コレに対し曹操は蜀からの書状に激怒はしたが、蜀の地へ攻め込むことはしなかった。

それどころか、蜀の思惑を逆に取る策に出た。

それは魏の主力部隊を遠方の各地へ演習や賊討伐の名目で分散させ、魏の本拠を曹操と少数の部隊で守備し、その情報をあえて蜀へと流した。

 

蜀ではこの隙に魏を討伐しようと一刀を始め、血の毛が多い武官達がこぞって北伐を提案したが、軍師達は、これは明らかな魏の策であり、危険だと主張したが、一刀が強引に北伐を進めた。

そして蜀軍が大軍を率いて北伐に向かったのだが、蜀軍が魏の根拠地を攻めている間、各地へ分散していた魏の主力部隊は反転し、逆に蜀軍が包囲殲滅の危機となった。

知らせを聞いた一刀は劉備と共に主力の武将と軍師達のみを連れて、戦線を離脱。

前線で戦っていた何も知らない兵や殿を務めた兵達に多くの被害を出した。

 

その後、曹操の魏を倒すため、呉の孫策に同盟の申し入れをした所、なんと孫策は蜀の提案を蹴った。

しかも蜀へ返答した書状には「自分達の姿を汚らわしい視線で見てくる獣」とまで書かれていた。

孫策達が蜀からの同盟を断った理由は反董卓連合の軍議の際、鼻の下をだらしなく伸ばし、自分達の体を舐めまわすように見ていた事、

蜀からの流民の中で一刀に強姦された者、されかけた者が大勢いたことから、蜀と同盟を組めば、自分達はおろか、呉の民達の貞操も危ういと思ったためであった。

 

一刀は皆に呉からの手紙の内容を伝え、この手紙の内容を理由に呉へ宣戦布告する事にした。

それらしいことは言うが、実際は

(連中はこの俺を・・・・天からの御遣いである俺をバカにしたのだから、当然の報いだ。その報い、お前達の体で支払って貰うぞ・・・・フフフフ・・・・)

と、バカにされた仕返しと、孫策達の体目当ての完全な私情だった。

しかしここで待ったをかけたのが、諸葛亮を筆頭とする軍師達だった。

今ここで動けばその間に魏に攻め込まれる恐れがあると言ってきた。

さらに北伐で失敗していることもあり、今は内政に力を注ぐべきだと主張した。

だが、バカにされっぱなしじゃあ一刀の気が治まらず、

例え魏が攻めて来てもこっちにはどこにも負けない豪傑達が揃っている。

もし、魏が空き巣狙いに来たのならば、呉を滅ぼしてそのまま逆時計回りで進撃し、背後から逆襲してやると説明し、軍師達に作戦を練るように伝えた。

(待っていろよ、孫策・・・・孫権・・・・おっぱい達・・・・・ぐへへへへへ・・・・・)

 

しかし、一刀の思惑は大きく外れた。

討伐軍が呉の国境へ入った時、呉はなんと魏と同盟を組んでいた。

自軍よりも何倍も多い数の敵相手に蜀軍は完敗した。

こうして二度にわたる大遠征の後、蜀は二度も大敗北をした。

(くそ、なんでこうも上手く居ないんだ!?俺は天からの遣いなんだぞ)

と、心の中で物事がうまくいなない事を罵る一刀であったが、一刀は自分が評価しているよりも周りの評価は大して高いモノではなかった。

前線で戦う兵達からは「常に劉備と共に後方の安全な所に居る腰ぬけ」と密かに陰口を叩かれていた。

実際彼は義勇軍時代から戦場が見渡せる場所へは一度も行っておらず、常に伝令の報告を聞き、戦況が不利ならば劉備と共に一目散に逃げていた。

さらに口では「皆で笑える世にしよう」「戦争はいけない事」などと言っているが、北伐の際、自分達だけ戦場から一目散に逃げ、大勢の兵士を見捨てた。

さらに北伐が失敗したら今度は呉へ宣戦布告。

口で唱えている事と、行動があまりにも矛盾していた。

そして呉との戦いにも敗れ、人心の心は次第に蜀の理想に対して揺れていた。

 

政務に関しては、基本的に朱里と雛里(諸葛亮と鳳統)の二人に頼りっぱなしで、どちらかと言うと本人は、さぼってどこかに抜け出している時間の方が圧倒的に長かった。

しかも街に抜け出した時も高級料理や高級酒の無銭飲食は当たり前で、自分好みの女を見かければ、歳に関係なく、その女に夫や子供、許婚が居ようとも関係なく、「天の御遣い」という身分を使い、女達を食い散らかしていた。

彼本人は知らないが影では彼に犯されたと言う理由で、自殺する女もいた。

また、重要な案件に対しても優柔不断なのか全然判断が下せない所もあった。

これらの事から劉備と一刀の信用と信頼は次第に崩れ始めていった。

 

魏呉の連合軍の敗北から蜀は国境の防備を固めたが、先の敗北がかなりの痛手となった。

主力の兵力を一気に失った事から再軍備を整えるまで時間と莫大な金が必要となった。

そのため、民衆からの追加税と増税政策を取らなければならず、民衆からは不満の声が上がり始めた。

自分達の国が崩壊しかけ始めたのにも関わらず、一刀は天才軍師である朱里と雛里ならば何とかしてくれると言う根拠のない自信と期待をこめ、政務の全てを二人に押し付け、自分は桃香や女達といちゃつく毎日・・・・。

やがて、朱里と雛里は「軍師としての力を必要とされておらず、国の雑務をさせられている」のではないかと考え始めた。

魏と呉の和平提案を作成しても一刀はそれを拒否し、「なんとしても魏と呉を降伏させろ!!」の一点張り。

もはや戦況はあまりにも蜀に不利だった。

増え続ける重税に一刀による女狩りの影響で、他国へ流れる民も増え始め、税収は下がる一方。

朱里達が出奔を考えている中、一部の将達ももはや一刀と桃香のやり方にはついていけないと思う者も増え始めた。

朱里達がもう一度、和平提案を一刀と桃香に提案をしようとした時、一刀のやり方についていけない武官も一緒に説得しようとし、執務室へむかった。

 

彼女達が執務室の前に立つと、部屋の中から何やら嫌な音が聞こえて来た。

何人かは顔を赤らめている。

中の様子を探りに行った者が見聞したのは、寝台の軋む音、一刀の呻き声、肌と肌がぶつかり合う音、そして桃香の喘ぎ声。見えるのは、散らかり放題になっている、二人分の衣服と下着・・・・。

政務の時間だと言うのに・・・・国が崩壊しかけていると言うのに、二人は、互いを求め合っている最中だった。

一生懸命悩んでいたのが馬鹿みたいと言わんばかりに呆れている皆は部屋に行き、荷物をまとめる者。

兵舎に向かい、自分の部下に事情を説明する者。

様々であったが、共通するのは、もう、この国はダメだという認識であった。

彼女達は夜の闇を利用し、国を・・・・主を捨てて出て行った・・・・・。

 

 

一刀 視点

 

良くないことが、起きた。

朱里と雛里、そして何人かの武官たちが部下を引き連れていつの間にかいなくなっていた。

どうしてなのか、俺には良く分からない。

確かに朱里と雛里には結構無理をさせていたかもしれないけど、一応最低限の政務はこなしていたつもりだ。だから、二人がいなくなった意味がさっぱり分からない。

「どうして、いなくなったんだろう・・・・?」

「もしかして、ご主人様が気付いてないだけで、本当は朱里ちゃん達が傷付くようなこととかしたんじゃないの? ほら、ご主人様ってば気が多いから」

心配そうな顔で桃香が話しかけてくる。

「そんなわけないだろ? 少なくとも女の子には、優しく接していると思うし・・・・」

(こんな可愛い子達に囲まれて、優しく接しない男などいないだろう。もしいるとしたら、そいつは間違いなく、同性愛者(ホモ)かブスが好みのイカレた奴だ)

「もしかしたら、逆にそれが原因ではないのですか? ご主人様は、その、可愛らしい女子であれば誰に対してでも、それらしい素振りをすぐお見せになられますし」

少し拗ねた様に愛紗(関羽)が言う。

(いや〜モテる男ってのは辛いもんだよなあ。現にこの世界に来てからも、桃香と愛紗と鈴々(張飛)の三人から好意を向けられているし、俺だって三人のことが好きだ。じゃなきゃ、三人を平等に愛したりなんかしない。何と言っても、三人揃って美少女だし、桃香と愛紗はスタイルも良い。鈴々は・・・・数年後に期待って感じかな)

「ねえご主人様、孫策さんや曹操さんの所に攻め込むのはやっぱり止めにしない?皆疲れているようだし、朱里ちゃん達もいないから、私とご主人様は今まで以上に政務を頑張ってこなさないといけないし・・・・」 

「・・・・そうか。じゃあ戦を仕掛けるのは一旦止めにして、とりあえず今は内政に力を入れることにしよう。愛紗もそれで良いか?」

「私は、お二人がそれで良いのでしたら、それで構いません」

こうして暫くの間、内政に力を入れる事にした俺達は曹操と孫策に停戦の提案を持ち込んだ。

 

皮肉にも朱里達が出奔してからようやく今回の愚かさに気がついたのだが、既に遅かった。

一度、自分達から開いた戦端を自分達の都合によって塞ぐ事は出来る筈も無く、魏と呉は一刀が提案した停戦協定を拒否し、蜀の首都、成都目掛けて進軍を開始した。

成都が完全に包囲される前、一刀達は成都にいる民を見捨て、劉備達と共に長江三峡に位置する白帝城へと逃げ込んだ。

しかし、魏と呉の連合軍の追撃は激しく、やがて白帝城も包囲され始め、防戦を繰り返していく中、関羽と張飛は部下の裏切りにあい、死亡。

一刀と劉備は捕らえられ、曹操と孫策の前にひっ立てられた。

ちなみに、一刀と劉備は捕らわれる直前まで、裸で抱き合っており、連合軍の兵士達が来た時、彼らが見たのは、服を着直すこともせず、お楽しみの最中の格好のままで剣を構える劉備と同じくお楽しみの最中の格好のまま、劉備の後ろに隠れる一刀の姿だった。

その姿を見た男の兵士は憤慨し、男の風上にも置けないクズだ!!

恥を知れ!!と、捕らえた一刀をボコボコにした。

劉備は政治の腕も剣の腕も未熟過ぎだったので、すぐに捕らわれた。

せめて、最後くらいはあの独裁者、アドルフ・ヒトラーの様に愛する人と結婚式をあげ、自決・・・・そんな引き際くらい演出でもすればこの世界の歴史にこれ以上の汚名を残さずに済んだものだが、これらの行動から二人の名は今後の歴史の中で馬鹿の代名詞となるだろう・・・・。

 

そして裁きの場で一刀は、自分は「天の御遣い」である事を強調し、「俺の子供を産めばそれは天の血を継ぐ子供でそこら辺の子供とは訳が違うし、血筋にも箔がつく」と、自分がこの大陸に必要な存在なのだと主張し続けた。

その時の彼の表情は劉備達を虜にした時と同様のキメ顔で、曹操や孫策を見つめる。

しかしその姿はあまりにも滑稽だった。

自分が裁かれる場に遭っても女を口説こうとするその神経は図太いというか、たくましいと言うか、図々しいと言うか、様々な思いがあるが、結局判決は覆されることなく、劉備と一刀は罪人として処刑された。

しかも捕らえられた時のまま・・・・全裸姿で・・・・。

 

 

一刀 視点

 

曹操達によって処刑された筈の俺はどういう訳か、辺り一面が真っ白い妙な空間に居た。

これってよく二次小説にある神の空間で俺は転生出来るのか!?

と、思った。

案の定、何処からともなく声が聞こえてきた。

俺はすぐにわかった。この声の主は神だと!!

 

そして神が言うには、普通の高校生だった俺を外史の世界へとばしてしまったお詫びに好きな世界へ転生させてくれると言う。

最初はあの三国志の世界へ戻り、曹操や孫策達に仕返しを考えたが、あんな戦乱の物騒な世界にまた戻るのは止めた。

そこで、俺は依然テレビで見た『魔法少女リリカルなのは』の世界に転生してもらえるように頼むと、神は急に口ごもりだした。

「いや・・・・あの世界は・・・・うーん・・・・」

「なんだよ!?まさか、転生出来ないなんて言うんじゃねぇだろうな?どっかの誰かさんのミスで俺は死んじまったんだぞ!!」

「いや、あの世界は特殊でな・・・・」

口ごもる神に俺はイラつく。

「どうでもいいから早くしてくれ!!なのは達はちゃんと女の子なんだろう?」

「確かに、あの物語に登場するキャラクターは外史の世界と違い物語と同じ性別じゃが・・・・・」

「だったら早くしてくれ!!それと転生特典もちゃんと付けてくれよな!!そうだな・・魔力は当然最強クラスの魔力は当たり前だろう、それから・・・・」

一刀はその後、神に無理な注文をつけた。

どうやら、外史の世界と違い、転生するなのはの世界はアニメ通りらしい。

そりゃあ、なのは達が美少年だったら、たしかにカッコイイかもしれないが、ハーレムとしては、俺はちょっと受け付けにくい。

俺は至ってノーマルなのだから、でも、可愛い女の子ならば何人でも受け付ける器の大きな男だ。

それに転生特典は転生者の特権だからな、この特典でなのは達をフルコンプしてやるぜ。

「しかし、あまり分相応な特典を身に着けると、身体に何らかの障害を負う事になるぞ」

「はぁ!?」

突然、神が俺の特典だと、転生した俺の体に障害を負うとぬかしやがった。

「なんでだよ!?」

当然俺は納得出来ず、神に反論する。

「等価交換じゃ、何かを得るには何かを失わなければならん」

「お前は神なんだろう!?何でも出来るんじゃねぇのかよ!?」

「・・・・・・あまり生意気な事を言うとこのまま虚無の空間に送り、二度と転生出来ぬ様にするぞ・・・・」

少し調子に乗り過ぎたせいか、神の声が低くなった。

「わ、わかった・・・・それでどのくらいが体に影響されない許容範囲なんだ?」

「ふむ、Bクラスからじゃな、練習によっては更なるランクアップも可能じゃ」

Bクラスか・・・・スバルとティアナが六課に入る前のレベルと一緒か・・・・)

「なあ、もう少し特典に色を付けてくれよ。Bクラスなんかじゃあ、彼女達を過酷な運命から守れないから・・・・」

「ん?それでは、前の世界での特典を外し、それを魔力に変換しよう・・・・さすればAクラスに上げられるが?」

「なんだよ?俺自身の持っていた特典って?」

「主人公補正じゃ。その補正があったからこそ、君は前の世界でご主人様になれたわけじゃ、最も自分と親しい間柄でない者には効かなかったようじゃがな」

「それでその主人公補正を取り除けば、Aクラスまでいけるんだな?」

「うむ」

「じゃあやってくれ!!」

「ん?意外じゃの?自ら主人公補正を外してくれとは?」

「前の世界の主人公補正なんざいれねぇよ。俺は新たにリリなのの世界に転生し、新たな主人公になるんだからな。さぁ早くしてくれ!!」

「なんか勘違いをしておるようじゃが・・・・」

「あ〜もう、ごちゃごちゃ・・・・Aクラスまで上げてくれたんだろう?早くしてくれ!!」

「・・・・どうなっても知らんからな」

神のその言葉を最後に俺の足元に穴が突然開き、俺はまっさかさまに落ちて行った。

 

 

神 視点

 

やれやれ、外史の世界に間違ってとばされてしまったお詫びに転生をさせたのだが、間違いであっただろうか?

最初に転生をさせた青年は何の見返りを求めずに、ただ自分が大切だと思った者達を救いたい一心だったので、その熱心さに感動し、前世と違い、特典として家族をつけて転生をさせた。

その結果、彼は前世と少し違う性格となってしまったが、その辺は気にしないでおこう・・・・しかし、その代価が自分の知っている世界と少し違う世界とはな・・・・。

少し残酷であったかもしれぬが、彼は運命を切り開く者の定めをになうこととなり、たくましく生きようとしている。

 

さて、あの二人の転生者達がこれからどんな物語を演出してくれるのか楽しみじゃ・・・・

 

一刀 視点

 

やってきましたリリなのの世界。

俺のテンションはまさに好調だった。

しかし、唯一の不満は赤ん坊で転生した事と俺の実家が海鳴で無い事だった。

でも、俺が小二の時の冬、親から海鳴へ引っ越すと話があり、原作が始まるときには海鳴に居る事がわかった。

転入した学校はもちろんなのは達が通う聖祥小学校。

しかもクラスも同じ。

これがこの世界の主人公である俺の運の実力よ!!

待っていてくれ、俺の嫁達・・・・・。

もうすぐ、君達のご主人様が君達を迎えにいってあげるからね。

そうしたら、君達を目一杯可愛がってあげるからね・・・・。

 

一刀本人は嬉しさが込み上げて笑みを浮かべていたつもりだったのだろうが、他人から見たら、その笑みは下卑た笑いだった。

 

 

登場人物紹介

 

北郷 一刀

本来ならば、ゲームソフト 恋姫†無双〜ドキッ☆乙女だらけの三国志演義〜及び真・恋姫†無双 〜乙女繚乱☆三国志演義〜の主人公である。

しかし、この世界の彼は二次小説に登場する「アンチ一刀」の一刀である。

外史の世界では大陸を統一し、ハーレムを築こうとしたが、浅はかな考えと行動で多くの重鎮に見捨てられ、劉備と共に命を落とす。

その後、神の手によってこの世界に転生した。

外史にとばされる前にリリカルなのはのアニメを見ており、一期から三期までの原作知識あり。

しかし、外史にとばされる前の世界ではデジモンはゲーム化もアニメ化もされていないので、一刀はデジモンの存在を知らない。

 

所有デバイス 「ホクト」

外見 真・恋姫†無双 〜乙女繚乱☆三国志演義〜の登場キャラ劉備の愛剣「靖王伝家」と同じ外見の両刃の剣。

 

 

あとがき

この世界に転生したのはたまに恋姫無双の二次で見かけるゲスい一刀です。

一刀ファンの皆さん、すみません。

丁度いい噛ませ犬がいなかったので、急遽彼に来てもらいました。

では、次回にまたお会い致しましょう。