二十九話 決着 機械竜
VS騎士竜
「これで終わりだ・・選ばれし子供達・・・・・」
「∞キャノン!!」
ムゲンドラモンが背中に背負っている巨大なキャノンが火を吹き、子供達とデジモン達が逃げ込んだビルが一瞬の内に瓦礫となり、逃げ込んだ良介達は奈落の様な暗黒の地下に落ちて行った・・・・。
「ヒカリー!!」
「おにいちゃーん!!」
地下へ落ちていく中、太一はヒカリに手を伸ばすが、その差は頑として埋まらない。
皆は離ればなれとなり、街の地下へと落ちていった・・・・・。
「ん、んん・・・・」
「ヒカリ!!」
「テイルモン? あれ、ここは・・・・?」
奈落のそこに落ちたヒカリ達・・・・。
ヒカリは今の今まで眠っていたが、今、ようやく目を覚ました。
「気分はどう?」
「熱は下がったし、だいぶ良くなったみたい・・・・」
「随分眠っていたようだけど、それがヒカリの体に良かったのかもしれない」
「他の皆は?」
「分からない・・・・」
そのとき、地下道の奥から羽ばたくような音と、誰かの足音が聞こえてきた。
「空さん、それに良介君も」
近くを偵察しに行った空とピヨモン、良介とドラコモンがヒカリの下に帰って来たのだ。
「ヒカリちゃん、よかった目が覚めたのね?」
「具合はどう?」
「だいぶ良くなったみたい。・・・・お兄ちゃん達は?」
「この近くを見回ったけど、居なかった。多分太一さん達は別の所に落ちたんだと思う」
ヒカリの質問に良介が首を横に振りながら言った。
「お兄ちゃん・・・・」
「大丈夫だよヒカリ、俺達もこうして無事なんだ。きっと太一さん達も無事さ」
「そうだね。うん、きっとそうだよ。私お兄ちゃんを探すの頑張る!!お兄ちゃんの妹だもの」
「その意気だヒカリ」
その後、ヒカリが歩いても問題ないのを確認したあと、良介達は太一達を探し始めた。
「世界中の街の地下?」
「空さん曰くそう言う事なんじゃないかって」
「だって、上が上だからね」
「確かに・・・・」
地上はアメリカ、イタリア、フランス等の街並みをくっつけた街だった。そうなれば当然その街の地下も同じ作りになっていても不思議ではない。
「ストップ!」
突然空が歩みを停めた。
「どうしたの?」
「空さん?」
「なにか、聞こえない?」
皆が歩みを停め、耳を澄ますと、確かに空の言うとおり、微かではあるが、奥から歯車が動くようなガラガラと言う音が聞こえてきた。
「あっちからよ」
「行ってみましょう」
皆がその音がする方向へ行くと、今度は、
パシンッ!!
パシンッ!!
と、乾いた皮を叩くような音が聞こえてきた。
そして音のした所には大勢のヌメモン達が無理やり働かされていた。
ヌメモン 成熟期 軟体型デジモン 属性 ウィルス
ナメクジのような体を持った軟体型デジモン。暗くてジメジメした環境を好み、攻撃力も知性も無い。
外敵から身を守るため、自分のウンチを投げつける最低の攻撃をする。
そして一体の熊の縫いぐるみの形をしたデジモンがヌメモン達に鞭を振り、休む間もなく強制労働をさせていた。
「働け!!働け!!働きやがれ!!太陽の光に弱いヌメモン達よ、お前達はムゲンドラモン様が支配するスパイラルマウンテンの巨大都市の動力源だ!!働いて、働いて死んで行くのだ!!」
「酷い・・・・」
空が目の前の光景を見て、辛そうな顔をしながらそう呟いた。
(なにが『死んで行くのだ』だ、死ぬのはテメェの方だ・・・・布で出来たその体、ボロ雑巾のようにしてやる・・・・)
良介の体からダークオーラが出ようとした時、
(良介、抑えろ!!今闇雲に出たら、ヌメモン達にも被害が出る・・・・機会を待つんだ!!)
ドラコモンが良介を抑える。すると、冷静さを取り戻した良介はダークオーラを引っ込めた。
「あれは・・・・もんざえモン?」
ピヨモンが熊のヌイグルミを見て言う。
もんざえモン 完全体 パペット型デジモン 属性 ワクチン
すべてが謎に包まれているデジモン。見た感じは、そのまま熊のぬいぐるみで、背中の部分にチャックが付いているところから、中に何者かが入っているという噂。この可愛らしい(目が恐い)体から溢れる愛で敵を包み込んで幸せな気持ちにしてくれる。必殺技はハートを飛ばす『ラブリーアタック』
(門左衛門?人間みたいな名前だな・・・・)
良介が熊のヌイグルミの名前を聞き、心の中でそう思う。
「違う・・・・アイツはワルもんざえモン」
「「「「「ワルモンザエモン?」」」」」
ドラコモンが熊のヌイグルミの正体を言うと、皆が首を傾げた。
ワルもんざえモン 完全体 パペット型デジモン 属性 ウィルス
もんざえモンとは似ても似つかない程の凶悪顔のパペットデジモン。
もんざえモンと同じく、その正体は不明だが、中から妖しく光る目が覗いているのが不気味だ。性格は悪そのもので、意地悪で陰険。左腕には「惡」の一文字と、灰色熊の強力な爪「ベアクロー」を装備している。必殺技は全てのものをダークな気分にさせて落ち込ませてしまう『ハートブレイクアタック』。この攻撃を受けると暗く哀しい気持ちになってしまい、戦意を喪失してしまう。
「ヌメモン・・・・かわいそう」
強制労働をさせられているヌメモン達を見ていたヒカリの体が突然発光しはじめた。
ヒカリの体から発する慈悲の光が暗い地下動力炉を眩しく照らした。
本来光が嫌いな筈のヌメモン達が全員作業を止めその光を直視した。突然作業を止めたヌメモン達に鞭を振るうワルもんざえモンであったが、ヌメモン達の視線の先を見ると、そこには選ばれし子供達の姿があった。
「き、貴様等!!し、侵入者だな!!このワルモンザエモン様が捕まえてやる!!」
空たちはヒカリを抱え、走り去った。
「まてぇぇぇ
だが、
「「「「「・・・・・!!」」」」」
「ヌメモン・・・・」
ヒカリと良介、テイルモンだけは物陰に隠れ、ヌメモンのところに戻っていた。
「テイルモン、良介君・・・・私のことはいいから、ヌメモンたちを自由にしてあげて」
「あ、ああ・・・・」
「わかった」
良介とテイルモンは手分けをしてヌメモンの枷と鎖を外していった。
一方、ワルもんざえモンに追われている空達は・・・・。
エネルギーが無いから進化が出来なくて必死に逃げ回っていた。
「空、飛んでる!!私こんなに早く飛んだの初めてかも」
「おぉー僕も幼年期にこんなに早く飛んだのは初めてだ!!」
「アンタ達!!現実から逃げているんじゃない!!」
ピヨモンとドラコモンは現実逃避をしながら逃げていた。
空がピヨモンとドラコモンに突っ込んでいたら、前が壁になって逃げ道が無くなった。
「フッフッフ、もう逃げられないぞ」
すると後ろで追い掛けて来ていたワルもんざえモンが、指を鳴らしながら空達に近付いてきた。
「空さん、ワルもんざえモンが攻撃してきたら走って来た道を戻りましょう。きっと良介達もあの部屋に居る筈ですから」
「そうね」
「フッフッフ・・・・死ねぇ!!ベアクロ―!!」
「今よ!!」
ワルもんざえモンが攻撃をしてきた瞬間、空達はワルモンザエモンの股の下を潜り抜けて攻撃を避けた。
ズボッ!!
するとワルもんざえモンの腕が、壁にめり込んで動けなくなった。
「し、しまった!!」
「今の内よ!!」
「ま、待て!?」
空達は良介達が居る場所に走って引き返した。
ヌメモン達を解放すると、ヌメモン達はヒカリを「ヒカリ様」と呼んで崇め始めた。
(ヒカリ・・・・君は、どこかの宗教の教祖さまか? そういえば前世でもなのはが一部の局員に崇め奉られていたな・・・・スバルもその一人だった・・・・)
良介が崇められているヒカリを見ていると、ドアが勢いよく開き、空たちが転がってきた。
「「「わぁぁぁぁぁー!!」」」
「コラァ!! ヌメモン、お前等何をやってる!?」
そして空達を追いかけてきたワルもんぜえモンも追いついてきた。
ワルもんざえモンは作業をしていないヌメモン達を睨むが、
「なんだ、その目は!?」
ヌメモン達もワルもんざえモンを睨んでいた。
「だれがヌメモンたちを解き放ったんだ!?」
「それは、私です・・・・」
ヒカリは自ら名乗り出た。
(まぁ正確に言うと俺とテイルモンなんだけどね、この際細かい事はいいか・・・・)
此処で突っ込むのも野暮と言うもので良介はそのまま黙っていた。
「チキショォォ!!」
ワルもんざえモンがヒカリに殴りかかろうとすると、
「ヒカリ様を護るんだァー!!」
ヌメモン達は果敢にワルもんざえモンに立ち向かっていった。
「ヌメモン如きにやられるワルもんざえモン様じゃねぇ!!」
ヌメモン達は返り討ちにあい、弾き飛ばされるが、
ヒカリの体が再び輝きだし、ヌメモン達の傷が回復した。
「なんだか、力が満ち溢れてくる!!」
そしてピヨモンやドラコモン達も体力が回復していった。
そして皆はそれぞれ進化し、必殺技を一斉にワルもんざえモンにぶつけた。
必殺技を食らったワルもんざえモンはどこかへ吹き飛ばされていった。
ワルもんざえモンの脅威が去った後、ヒカリの体から吹き出ていた光はまるで次に向かうべき方向を示すかのように一点に伸び始めた。
「この光の指す方角にいけばいいのかな?」
「きっと、そうなんだと思う・・・・」
「行ってみましょう。今はヒカリちゃんの光を信じて・・・・」
空達は光が差す方向へ歩みを進めた。
その頃、戦いに敗れたワルもんざえモンはムゲンドラモンに通信をいれていた。
「ムゲンドラモン様、ムゲンドラモン様」
「ワルもんざえモンか?どうした?」
「選ばれし子供達とそのデジモンがいました」
「お前のエリアに居たのか?」
「ムゲンドラモン様を喜ばせようと思って勇敢に戦いましたが反対に負けてしまいました」
ワルもんざえモンは同情を求めるかのように目に涙を浮かべる。
「バカめが!!何故選ばれし子供達を見つけた事を先に言わなかった?」
「選ばれし子供達のデジモンにやられた傷が痛みます。ムゲンドラモン様、助けてぇ〜」
ワルもんざえモンは形振り構わず、ムゲンドラモンに助けを請うが、
「子供たちの居場所は分かった・・・・・お前にもう用は無い・・・・」
「えっ!?」
ムゲンドラモンはワルもんざえモンをいとも簡単に切り捨てた。
ドッカァァァァァァァン!!!
ワルもんざえモンが居た通信室は大爆発を起こし、ワルもんざえモンは粒子となり消え去った。
その頃、ヒカリを探している太一達は・・・・。
「ヒカリー!! ヒカリー!!」
必死にヒカリを探しまわっていた。
特に兄である太一が・・・・。
「太一さん、休憩したほうがいいのでは?」
休むことなく歩き続けヒカリを探しまわる太一に光子郎が声をかける。
「デジモン達もタケル君も疲れているんです・・・・それに僕だって・・・・」
たしかに光子郎の言うとおり、皆息を切らしている。
「貴方だって疲れている筈だ」
太一が無理をしているのは誰の目から見ても明らかであった。
「俺に指図するな!ヒカリは!ヒカリはまだ病気なんだぞ!!一刻も早く見つけてやらないといけないんだ!!」
「誰も指図なんかしてないじゃないか!」
太一の態度におもわず声をあげる光子郎。
「太一さん、落ち着いて、冷静になって」
タケルが今にも取っ組み合いをしそうな二人を停めようとするが、
「うるせェんだよ!この野郎!!」
「この分からず屋!」
「何だと!これでも喰らえ!!」
太一が拳を作り、光子郎に殴り掛かる・・・・様な演技をした。
タケルは光子郎が殴られると思い、目を瞑り、光子郎も目を瞑って太一の拳が来るのを覚悟して待っていた。しかし、殴られる衝撃と痛みが襲ってこない。
恐る恐る光子郎が目を開けると、太一が光子郎の肩に顔を置いた。
そして、小さい声で話し始めた
「光子郎、タケル、俺達は誰かに尾行されているみたいだ・・・・」
「「えっ?」」
「静かに・・・・」
太一が声をたてぬように言うと奥から、ウィーン・・・・ガシャン、ガシャンと、機械が動く様な金属音が聞こえてきた。
「どうするの?太一さん?」
タケルが不安そうに太一に尋ねる。
「直ぐ横の扉に入るんだ。喧嘩をしている振りをしながらだぞ。タケルとアグモン達は止める振りをしてな・・・・」
「う、うん」
「分かりました・・・・」
タケルと光子郎がそう言い終えると、太一は光子郎の胸元を掴みながら光子郎を立たせた。
「言ったなこの野郎!!」
「言ったからどうだって言うんです!!」
「太一さんも光子郎さんも止めて!!」
「そうだよ」
「喧嘩している場合じゃないって」
「やめなはれ」
太一と光子郎は横の扉に組み合っている状態で入った。そしてタケルとアグモンとテントモン、パタモンも喧嘩を止める演技しながら扉の中に入った。
「良いか、敵が来たら直ぐに攻撃するんだぞ。そして敵が怯んだら突っ走ってこの場から逃げるんだ」
「はい」
「うん」
どんどん機械の金属音が太一達に近付いてくる・・・・。
遂に、機械の音が太一達の居る扉の近くに来た。
太一は扉の隙間から、尾行していた奴の顔を見た。
そして其処に居たのは・・・・
「「「「「あ、アンドロモン!!?」」」」」
そこにはかつてファイル島で太一達の味方をしてくれたサイボーグ型デジモンのアンドロモンが居た。
アンドロモン 完全体 サイボーグ型デジモン 属性 ワクチン
ファイル島で太一達の味方になってくれた人型のサイボーグ型デジモン。
機械ベースのアンドロモンと肉体ベースのサイボーグ「ボルトモン」は同時期に製造された。その技術はメタルグレイモンやメガドラモンに流用されている。
試作型のデジモンのため意志や感情は持っておらず、プログラムされた行動に忠実である。
必殺技はアーム部分から発射されるエネルギー状の刃物『スパイラルソード』と胸のハッチから発射される『ガトリングミサイル』。
「君達だとは思いませんでした」
「それはこっちのセリフだよ!!」
「ビックリしたんだよ!!」
「アンドロモンはここで何を?」
「私は、ムゲンドラモンに支配された都市を解放するために一人で地下にもぐってレジスタンス活動をしていた・・・・だが、君達をムゲンドラモンの部下だと思ってしまった」
「そんなぁ」
「ひでいでんがな」
「もうしわけない」
「俺達、ヒカリって女の子を捜しているんだ」
「多分、空さんと一緒にいると思うのですが」
「わかった」
そういって、腕の部分から沢山のコードを伸ばすアンドロモン。おそらく天井にあった機械からハッキングを仕掛けるようだ。
「むっ・・・・何か・・・・来る!!」
アンドロモンそう言ったとき、突然壁が崩れ、そこからムゲンドラモンが現れた。
「「「「「む、ムゲンドラモンッ!!!?」」」」」
アンドロモンはムゲンドラモンが現れた瞬間、ムゲンドラモンに向かって走り出していた。
「貴様は私が倒す!!」
「やれるものならやってみろ!!」
ムゲンドラモンはアンドロモンをその強大な力で押しながら、太一達の前に在った壁を突き抜けて行った。
「「「「「あ、アンドロモンッ!!?」」」」」
太一達は直ぐに、ムゲンドラモンが開けた穴に入ってアンドロモン達の後を追い掛けた。
一方、良介達も太一達を探し、地下道を歩き回っていた。
「何?この音?」
空が突然、何かの音が聞こえたようで、尋ねるかのように言う。皆は耳を澄ませ、意識を集中させて、空が聞いた音を聞こうとした。
ドガガガガガガガッ!!!
すると、無理矢理建造物を壊す様な音が聞こえてきた。
音が段々近づくにつれ、振動も起き始め、それは段々大きくなってきた。
やがて良介達の目の前に在った壁が壊され、 其処から、ムゲンドラモンとアンドロモンが現れた。
「ムゲンドラモン!?」
「それにアンドロモンも居た様な気が・・・・」
そして二体は、そこにいた良介達に気付く事無く更に奥に進んで行った。
良介達が唖然としていると、
「ヒカリ!!それに皆も!!」
するとムゲンドラモンが開けた壁の穴から、離れ離れになってしまっていた太一達が穴から出てきた。
「お兄ちゃん!!」
ヒカリは、太一に走って抱き付いた。太一も、走ってきたヒカリを優しく受け止めた。
「光子郎君、あれってムゲンドラモンよね?誰と戦っているの?」
空が光子郎に近付き、ムゲンドラモン達を見ながら聞いた。
「アンドロモンが戦ってくれているんです」
「やっぱり・・・・でも、アンドロモンって、ファイル島のあのアンドロモン!?」
「ええ・・・・」
光子郎は、少し間を開けて空にアンドロモンの事を話した。
その間にムゲンドラモンとアンドロモンとの戦いはやはり究極体と完全体では差があるようで、次第にアンドロモンは押され始めた。
アンドロモンが踏みつぶされそうになった所をバードラモンが体を張って庇い、その間にエンジェモンとエンジェウーモンがアンドロモンを助け出し、今度は四体でムゲンドラモンに挑むが、
4対1にも関わらず、ムゲンドラモンの力は強大であった。アンドロモン達はムゲンドラモンの攻撃を受け吹き飛ばされた。
「良介・・・・」
ドラコモンが良介を見る。
「・・・・ああ、やろう・・・・あの時言った事を今やろう・・奴との決着・・・・ここでつける」
良介のデジヴァイスが輝きだした。
ドラコモンワープ進化
―――――スレイヤードラモン―――――
「うおぉぉぉぉぉー」
究極体へ進化したドラコモンはフラガッハを抜刀術の構えで持ち、ムゲンドラモンへと向かう。
「フンっ!!」
「咬竜斬刃!!」
ムゲンドラモンの左手のクロ―状の腕とスレイヤードラモンのフラガッハがぶつかり合う。
そして、
「ぐっ・・・・」
スレイヤードラモンは幼年期Uのベビドモンへ退化してしまった。額に一筋の傷をつけて・・・・。
「コレで終わりだな」
ムゲンドラモンは自らの勝利を宣言するかのようにベビドモンへ問う。
「ああ・・・・終わりだ・・・・お前がな・・・・僕には良介や太一、ヒカリ・・みんながついているんだ・・・・破壊することのしか能の無いお前に負ける筈がない!!」
すると、時間差を置いて、ムゲンドラモンの体がいくつにも切り裂かれ、
「ぐ、グァァァー」
断末魔を上げながら粒子となりムゲンドラモンは消滅した。
ムゲンドラモンが消滅し、街のエリアが元の位置に戻って行く・・・・・。
支配者が消えた事によりヌメモン達もようやく解放された。
アンドロモンは太一達に力を貸してくれるそうで、この先行動を共にしてくれるそうだ。
残るダークマスターズのメンバーは一人・・・・・。
(待っていろよ・・・・ピエモン!!!)
皆はスパイラルマウンテンを見て、良介はスパイラルマウンテンの頂上にある城に居るであろうピエモンに心の中でそう言った。
あとがき
ムゲンドラモン編はこれにて、完結です。
原作と違い、ヌメモン達は助かりました。
原作同様。ムゲンドラモン編は短く申し訳ない。
ダークマスターズ編もいよいよ終盤を迎えます。
しかし、まだアポカリモン、ウォーゲームが残っている・・・・・。
なのは編まで、まだ道のりはありますが、めげずに書いていきたいと思っております。
では、次回にまたお会いしましょう。