五十四話 ミチトノソウグウヲシタヒ 追跡者たち
ステラがこの世界に飛ばされて来てから数日が経った。
アリサは自分の持つ人脈を使い情報屋などを使って転移能力のあるロスギアを探し続けていたが、未だ有力な情報は入ってきていない。
そして当のステラ本人は、不安がったりする様子は無く、よく庭でギンガを相手にスパーリングをしている姿をよく目にする。
スパーリングをしている時の二人は実に楽しそうで、スパーリングをしながら時折笑みをこぼしている。
その様子はスバル同様、仲の良い姉妹のようにも見えるが、実際は叔母と姪の関係である・・・・。
そんな日々を過ごしていたステラが、今度は良介に相手をしてほしいと言ってきた。
「武道と剣術じゃあ、大した参考にはならねぇだろう?」
「そうじゃなくて、パパりんと一緒にお出かけしたいなと、思って・・もちろん二人っきりで・・・・だ、ダメかな・・・・?」
まだ十代に成り立てにも関わらず、ステラは頬を赤くし、モジモジしながら良介に言う。
(向こうの俺やスバルは自分の子供に一体どんな教育をしているんだ?)と、思いつつ、「どうしたものか」と、アリサとギンガに横目で視線を移すと、
「良いんじゃない?行ってきなさいよ、良介」
「ええ、二人で楽しんできてください。世界が違っても良介さんとステラは親子なんですから」
と、二人は良介にステラと共に出かけて来いと言う。
上手い具合に今日は仕事の予定も依頼も無かった為、良介はステラを連れて、クラナガンの繁華街へ出かけることにした。
良介とステラが二人っきりで出かけたこの日、フェイトとティアナは近くのコンビニで昼食の為のパンや飲み物を購入し、公園のベンチに座って昼食を摂っていた。
隊舎内にある食堂でも良かったのだが、折角の良い天気なので、二人は外で食べることにしたのだ。
すると噴水を挟んだ向こう側のアイス屋の屋台で一組の親子がアイスを買っていた。
「お前、さっきあれだけの量の昼飯を食べたのにそのアイスの量・・・・本当に食えるのか?」
「大丈夫だよ!パパりん!アイスは別腹だよ
♪〜」父親らしき男性のすぐ隣でコーンの上に塔の様に高く乗せられたアイスを手に持った娘と思える女の子がはしゃいでいる。
一方で父親は呆れた口調でアイスを持っている子供に尋ねていた。
二人はフェイトとティアナに背を向けている状態なので親子の顔は見えないが、女の子のはしゃぎ様から仲が良いことが窺える。
それを見ていたフェイトがティアナに、
「仲のいい親子だね」
と、語る。
まさかあの年恰好で彼氏彼女の中の筈がない・・・・。
と言うか、もしそうだったら犯罪だ・・・・。
そんな訳でフェイトは目の前でアイスを買ってもらい、はしゃいでいる女の子とアイスを買い与えた男性を父親だと判断したのだ。
そして、その視線は少し羨ましいそうでもあった。
家族の愛情・・・・。
それは、フェイトにとって幼少期の苦い思い出と同時に自らが求めた欲望の一つでもあった。
「そうですね・・・・でも、あの子すごい量のアイスを買いますね・・・・まるでスバルみたい・・・・」
女の子が買ったアイスの量を見てティアナはかつての相棒のスバルを思い出す。
ティアナがかつての相棒であるスバルのことを思っていると、ティアナ達に背を向けていた親子が振り返る。
そしてその顔を見て、フェイトとティアナは思わず声をあげる。
「リョウスケ!?」
「スバル!?」
フェイト達の目の前にいるのは間違いなく良介だ。しかし、隣にいるのはスバルに似た女の子だった。
噴水の水音や周囲の雑音で良介達にはフェイト達の声が届いていないようで、良介達は自分達を見て驚いているフェイト達には気が付いていない様子。
「あれは間違いなくスバルじゃない?」
良介の隣に居る女の子がスバルなのではないかとティアナに尋ねるフェイト。
「でも、髪の毛の色が違いますし、なにより年格好も違いすぎます・・・・」
「う〜ん・・・・まさか桜花が急激に成長したとか?」
「そんな・・まさか・・・・でも、この前先輩・・幼児化したことがありましたからその逆もありえるかも・・・・」
ティアナが思案していると、
「えっ!?リョウスケ、子供になったの!?」
良介が幼児化したことを知らないフェイトは思わず声をあげる。
彼が、女性化した事は自分もこの目で見たが、まさか、幼児化した事があったとは知らず、フェイトにとってはまさに寝耳に水だった。
「え、ええ・・・・一応その時の画像が有りますけど・・・・見ますか?」
ティアナは証明のため、幼児化した良介の画像を見るかフェイトに尋ねる。
「是非!!」
フェイトが物凄い勢いで迫ってくるのでティアナはタジタジになりながらもクロス・ミラージュに保存していたお子様状態の良介の画像をフェイトに見せた。
「はぅ〜・・・・リョウスケ、子供の頃はこんなに可愛かったんだね・・・・・
//////」フェイトは目をうっとりさせながらお子様状態の良介の画像を見る。
其処には、無邪気な笑みや可愛らしい仕草をしているお子様良介の姿が映し出されていた。
「ええ、あの時の先輩は母性本能をくすぐる無邪気な天使でした・・・・
//////」ティアナもお子様状態だった良介のことを思い出し、フェイトと共にお子様状態の良介の画像を見つめる。
「・・ねぇ、ティアナ」
画像を見ていたフェイトがティアナに話しかける。
しかも、先程とはうってかわって真剣な表情だ。
「な、なんでしょう?」
「この画像、私にも頂戴」
と、「真剣な顔をして何言ってんだ?この人?」と、思われそうな発言をしたフェイトであったが、
「いいですよ」
と、フェイトに頼まれ、あっさりとティアナは見ていた画像をフェイトのデバイスに転送する。
そんなやりとりをした後、二人は改めて良介の隣に居る女の子の正体について考える。
幸い二人は公園をまだ出ておらず、向かい側のベンチで、二人仲良くアイスを食べている。
ティアナはまずスバルに連絡を入れた。良介同様スバルも何らかの薬か魔法の影響のせいで、幼児化したのではないかと思ったからだ。そして髪の色はその影響かもしれないと推測した。
「ん?ティア?どうしたの?」
スバルに連絡を入れるとすぐに通話回線が開いた。
空間画面上では、スバルが所属する救助隊の食堂で山のような量の料理を前にしたスバルが映っていた。
「スバル、あんた今どこに居るの?体に異常とかは無い?」
「えっ?見ての通り、救助隊の隊舎の食堂だよ?体の状態に関しては私、今物凄くお腹が空いているよ。それがどうかしたの?」
「・・・・あっそう・・・・オフィスに居て、元気なら別にいいわ・・・・それじゃあ・・・・」
「えっ!?」
スバルの様子を見て、ティアナは若干呆れる感じでスバルとの通信を切った。特にスバルに用があったわけでもないので、スバルの所在が分かったからには長話する必要性を感じなかったのである。
それに話をすればきっとスバルの長話に付き合わされると思ったのも一つの要因であった。その隙に良介達を見失っては元も子もない。
「ん?ティアの用、一体何だったのかな?」
そして脈略のないティアナの通信にスバルは首を傾げるばかりであった。
ティアナがスバルと通信をしている間、フェイトは宮本家に通信をいれていた。
「はい、宮本です」
応対に出たのは桜花を抱っこしているギンガだった。
「あっ、ギンガ?突然ごめんね?」
「いえ、構いませんよ。それで、どうしたんですか?フェイトさん?」
「あ、いや・・・・その・・・・りょ、リョウスケいるかな?」
宮本家に連絡を入れたのはいいが、要件までは考えてはいなかったフェイト。
しかも今、良介と一緒に居る女の子は何かしらの原因で急成長した桜花かと思ったが、桜花は今、フェイトの目の前・・・・ギンガに抱かれているのが空間パネルを見ればわかる。
つまり良介の隣にいるのは桜花ではないということになる。
そんなフェイトの考えを知る由もなくギンガはフェイトの問いに答える。
「すみません。良介さんは今、外出していまして・・・・何か良介さんに仕事のご依頼でしょうか?」
「えっ!?ああ、たいしたことじゃないから大丈夫・・居ないんじゃあしかたないや。それじゃあまたねギンガ」
「はぁ〜・・・・」
慌てた様子で通信を切るフェイト。
「フェイトさんの用・・一体何だったのかしら?」
フェイトに一方的な感じで通信を切られたギンガは、スバル同様首を傾げるばかりであった。
「どうでしたか?フェイトさん?」
「桜花は今、ギンガと家にいた」
「スバルも自分のオフィス(隊舎)にいました」
「それじゃあの子は・・・・」
「一体?」
二人は互いに視線を良介達に向ける。
「まさか、リョウスケの隠し子!?」
「えええええっー!?先輩、ギンガさんに内緒で浮気をしていたんですか!?それもあの年の子がいるなんて・・・・しかもスバルにそっくりなんて・・・・」
「わからない・・・・でも、もし本当にあの子がリョウスケの隠し子だったら・・・・・」
「制裁しなければなりませんね・・・・ギンガさんのためにも・・・・桜花ちゃんのためにも・・・・」
「そうね・・・・」
「「フフフフフ・・・・」」
二人は互いに黒い笑みを浮かべながら良介達を見つめた。それはステラを初めて見た時のギンガとアリサと同じオーラと笑みだった。
それと同時に良介を手に入れる計画を練るフェイトとティアナであった。
ブルっ
良介はどこからか殺気めいたものを感じ、体を震わせた。
「ん?どうしたの?パパりん?」
塔の様に高く積まれたアイスを落さず、器用に食べながら突然体を震わせた良介(異世界の父)に声をかけるステラ。
「い、いや・・・・今、何か殺気の様なものを感じた・・・・それと邪な感じも・・・・」
良介は周囲を見渡すが、自分を狙っている様な怪しい輩は見付からなかった。
「そう?アタシは何も感じなかったけど・・・・?」
良介の言葉を聞き、ステラは首を傾げた。
アイスを食べ終わり、公園を後にした良介とステラは再びクラナガンの繁華街を歩きまわった。
ショッピングモールにゲームセンター、そして屋台通り。
屋台通りに来たステラはギンガやスバル同様食べ歩きを行った。
「お前・・まだ食うのかよ?」
ビッグサイズ、特盛りの屋台商品を食べまくるステラを見て若干呆れる感じでステラに問う良介。
「ふぇ?・・・らっふぇ、いふぁは、おふぁつのじふぁんらよ?これふらいへーきだよ?(だって、今はおやつの時間だよ?これくらいへーきだよ?)」
「口に物を入れながら喋るなよ・・・・」
さすがスバルの娘、ステラはリスのように頬をパンパンに食べ物で膨らませながら良介に言うが、それを見た良介は行儀が悪いと注意し、頬や口元についている食べ物のカスをナプキンで拭う。
そんな二人を物陰から見ているフェイトとティアナは。
「あの食欲・・ますますスバルそっくりね・・・・」
「でも、スバルの子じゃないんでしょう?」
「ええ、あの子の推定年齢から考えてもスバルが生んだとはとても考えられません・・・・スバルが先輩同様小さくなったと思いましたが、スバルはちゃんと救助隊の食堂にいましたし・・・・」
「私の方も桜花が何らかの原因で突然大きくなったのかと思ったんだけど、ギンガも桜花も良介の家にいたし・・・・」
「まさかっ!?・・・・あの子、スバルのクローンってことは・・・・」
ティアナが恐る恐る答えると、クローンって言葉にフェイトは敏感に反応する。
「っ!?・・・・可能性が無いわけじゃないわね・・・・そもそもギンガもスバルも・・そしてノーヴェも元はナカジマ三佐の奥さんの遺伝子を元に生まれたらしいし・・・・でも、それはあくまで私たちの推測でしかないわ」
「そうですね・・・・」
「はい・・・・」
「それにしても・・・・」
「ええ・・・・」
「「羨ましい・・・・」」
ステラの正体について色々な仮説を立てながら二人は眼前で大量の屋台商品を食べているステラに目が離せなかった。
そして、良介とデート?や食事をしているステラを羨ましがった。
ショッピングや食べ歩き、ゲームセンターで様々なアミューズメントを満喫した良介とステラは帰宅の帰路についていた。
「・・・・フェイトさん・・気のせいでしょうか?なんだか先輩達、先輩の家の方に向かっている気がするんですけど・・・・」
「奇遇ね、ティアナ私も同じことを思っていたわ」
「もし、ギンガさんやアリサさんに見つかったら・・・・」
「修羅場になるかもね・・・・でも、それはリョウスケの身から出た錆びだよ」
「まぁ、そうなんですけど・・・・」
二人の思惑を余所に良介達はどんどん宮本家に近づいていく。
そして宮本家の門が見えた時、庭で桜花と遊んでいるギンガの姿が見えた。
「これは・・・・」
「修羅場・・間違いなしだね・・・・」
フェイトとティアナはこれから起こるであろう修羅場を予期しながら見ていたが、良介は二人の予想に反し、自分の家へと入って行った。
「ただいま」
「おかえりなさい、良介さん、ステラ」
「ただいまです。ギン姉さん!!」
「「えええええっー!?」」
良介とギンガのやり取りを近くの電柱の陰から見ていたフェイト達は思わず声をあげた。
修羅場どころか、普段の生活となんら変わらないやり取りにますます混乱に拍車がかかる。
こうなれば本人に直接聞くしかないと思った二人は電柱の陰から飛び出し、良介に声をかけた。
「リョウスケ!!」
「先輩!!」
「なっ!?フェイトにティアナ!?」
「これはどういうことなの!?」
「一体そのスバルに似た子はなんなの!?」
フェイトは良介に掴みかかり、ティアナはステラを指差しながらステラの正体を良介に問う。
「えっと・・・・どう説明をしていいやら・・・・っていうかお前ら仕事は?」
良介は顔を引き攣らせながら呟いた。
この二人、昼休憩の時に外に出て行こうずっと良介とステラを尾行して居た為、後日、上司から注意を受けた。
「未来の・・・・」
「スバルの・・・・・」
「「娘!?」」
見られてしまったものは仕方がない。
良介はステラが何者なのかをフェイト達に話した。
「ああ、ただしこの世界の未来じゃない・・・・もう一つ、別の世界の未来だ」
「別の・・」
「世界の未来?」
フェイトとティアナが首を傾げ、どういうことなのか尋ねる。
良介はアリサから聞いたもう一つの世界、『平行世界』『パラレルワールド』と呼ばれる世界の存在を教えた。
「・・・・ってことだ。もしかしたら、俺とフェイトが結婚している世界もあるかもしれないし、ティアナと一緒になっている世界もあるかもしれないなぁ・・・・」
「私と・・・・
//////」「先輩と・・・
//////」良介は冗談半分で言ったのが、その言葉を真に受けた二人は、良介と結婚生活を送っていることを想像し、顔を赤くする。
「お〜い、フェイト〜ティアナ〜?」
妄想の世界にダイブした二人に良介は声をかけるが、まったく反応がない。
「やれやれ・・・・」
良介は首を横に振り、二人が現実世界に戻ってくるのを待った。
「でも、違う世界から来たってことはこの子、次元漂流者じゃないですか?」
妄想世界から現実世界に戻ってきたティアナが良介に質問をした。
「そ、そうだよ!リョウスケ!!なんでこの子が来たときに管理局に通報しなかったの!?」
ティアナの質問を聞き、フェイトは良介に何故管理局に通報しなかったのかと問い詰める。
「確かにステラの・・・・ああ、ステラっていうのはこいつの名前な」
良介はステラの頭に手を置き、ステラをフェイトとティアナに紹介する。
「ステラの生まれた世界は確かにこの世界じゃない。だからステラが次元漂流者という点はあながち間違いじゃない。しかしだ、例え世界は違っても俺とステラは親子なんだ。 突然見ず知らずの世界に飛ばされたステラが頼ったのは管理局じゃなくて俺達なんだ・・・・だから、こいつは俺達の手で元の世界に戻したいんだ」
「先輩・・・・」
「・・・・・」
「フェイト、頼む。この件は管理局には報告しないでくれ・・・・・」
フェイトに頭を下げ、頼み込む良介。
「・・・・わかったよ。リョウスケ。この件は全てリョウスケに任せるよ。ちゃんとステラを元の世界に送ってあげてね」
「ありがとう。フェイト」
ステラの件を片づけた後、フェイトとティアナはステラの世界にいるであろうもう一人の自分達のことを聞き、ティアナは訓練校時代のスバルの思い出話をして互いに親睦を深めた。
おまけ
ぷんすか
シグナムとヴィータが六課の隊舎通路を歩いていると、休憩所スペースにある自動販売機のゴミ箱付近に沢山の空き缶とペットボトルが散乱していた。
おそらく休憩室で休憩していた隊員達が飲んだ後、ゴミ箱に投げたのだが、入らず、利用していた隊員達はそのまま空き缶やペットボトルをゴミ箱に捨てないで休憩スペースを後にしたのだろう。
「あーあこんなに散らかしやがって・・・・」
ゴミ箱周辺に散らばっている空き缶やペットボトルを見て、呆れた様子で言うヴィータ。
「今度、隊員達に厳重に注意する必要があるな」
シグナムも腰に手を当てて、少し鼻息を荒くする。
そのままと言うのも不衛生的なイメージがあったので、シグナムとヴィータは空き缶や空のペットボトルを拾ってはゴミ箱に捨て始めた。
「ったく、こういうのを見ると胸が痛いぜ・・・・」
愚痴を言いながらも空き缶をゴミ箱に捨てるヴィータ。
すると、シグナムが先程のヴィータの発言に突っ込んだ。
「ん?胸が痛いのか?・・・・そうか、ようやくヴィータにも成長期がようやく来たか。良かったな」
と、なんか言葉の意味を間違った捉え方をしているシグナム。
しかも、「良かったな」と良いだけに笑みまで浮かべている。
シグナムの発言を聞き、彼女の笑みを見たヴィータは、
「よし、シグナム。喧嘩だ!!表に出ろ!!」
と、額に青筋を立ててシグナムに言い放った。
ほっと一息
六課時代、地球にロストギア反応が有り、地球へ出張に来た六課の面々。
皆でスーパー銭湯に行った時、スバルとヴィータは屋外の露天風呂に入った。
「ここのお湯、結構熱いな」
「うう―――我慢できない・・・・」
入ったお風呂のお湯は少し熱めだったが、入れないわけではなかった。
「情けねぇな、こういうのも風呂の醍醐味だろう?」
何やら我慢の限界のスバルにヴィータはそう言うが、
「も・・・・もう・・・・限界です」
スバルは我慢の限界のようだった。
てっきり、そのままお風呂を出て行くのかと思いきや、次のスバルの発言にヴィータは凍りつくことになる。
「もれる・・・・」
「えっ?」
スバルの発した一言いにヴィータは風呂が熱い事も忘れ、一瞬フリーズした。
しかし、すぐに我に返ると、
「おい、絶対に中ですんなよ!!すぐ外に出ろ!!」
と、スバルを急ぎ露天風呂から連れ出した。
あとがき
ギンガのデート(四話)の時同様、フェイトがまたも良介とステラのデート?を目撃しました。
意外とフェイトとの遭遇率が高いですね・・・・。まぁ、フェイトの役職上しかたがないかもしれませんが・・・・。
ティアナは新米の執務官としてフェイトと共に登場しました。
それにしてもこの二人、良介君が言うように仕事はどうしたんでしょう?昼休憩の時に、そのまま良介君とステラの尾行をしていましたし・・・・。
ミチトノ遭遇編はまだまだ続きます。
では、次回にまたお会いしましょう。