四十六話 オボンノヒ 母は優しく、そして強し!!

 

 

「ふぁぁぁ〜おはよぉ〜」

台所から漂う朝食の匂いに釣られてスバルがフラフラとした足取りで台所へとやって来た。

その様子はまだ眠いが、お腹は減った。

まさにそんな感じである。

「おはよう。スバル」

「おはよう」

「おはよぉ〜ギン姉〜お母さん〜」

寝惚け眼のスバルは最初、何の違和感もなく反射的にクイントの姿に驚かず、クイントと普通に挨拶を交わす。

しかし、次第に目が覚め、頭が働いて来ると、目の前に死んだはずのクイントがいることに驚いた。

「・・・・・って、えええええっー!!な、なんでここにお母さんが居るの!?これは夢?」

やはり、ギンガ同様クイントがここにいることが信じられず、夢だと思った。

「スバル・・貴女もやっぱり良介君やギンガと同じ事を言うのね・・・・」

「そりゃあ、普通はね・・・・」

クイントは若干呆れながら言うが、ギンガは当然の反応だろうと言いたげに言う。

それからクイントはギンガに話した時と同じようにお盆の期間中だけ良介の法術の力により、現世にいることを話した。

 

「そうなんだ・・・・でも嬉しいなぁ。またこうしてお母さんに会えるなんて・・・・ねぇ、お母さん、私あれからギン姉にシューティングアーツを習って強くなったんだよ。後でその力を見せてあげる」

スバルが拳を作り、クイントに自慢するかのように言う。

「そうね、それじゃあ見せてもらおうかしら?ついでにギンガ、あなたも付き合いなさい」

「えっ?」

「私が現世にいる間に二人とも鍛えてあげるわ。あなたたちのシューティングアーツはまだまだ不完全だもの。だから私が現世にいる間は、あなたたちにシューティングアーツを教えてあげるわ」

「「ありがとう。母さん!(お母さん!)」」

ギンガとスバルはまたクイントと訓練ができると知って嬉しそうな笑みを浮かべた。

 

 

「ほ、本当にクイントなのか!?」

やはり、朝一に台所でクイントの姿を見たゲンヤは度肝を抜かす。

クイントはもう一人一人に説明するのが面倒になり、朝食のとき、皆が集まったら説明すると言って、取り敢えず、驚いているゲンヤを宥めた。

 

そして、

「・・・・という訳で、お盆の期間限定だけど良介君のおかげでこうして復活することができました」

朝食の席でナカジマ家の皆に説明するクイント。

その説明をやはりチンクは俯きながら聞いていた。

墓前でゲンヤに慰められても、殺した本人が目の前に居るのだから気まずくないわけがない。

朝食のこの席に出るのでさえ、チンクは戸惑っていたのだ。

そんなチンクの様子に気がついたのか、

「あら?どうしたの?チンク?」

クイントがさっきから顔を伏せているチンクに話しかける。

「・・・・いないのか?」

「えっ?」

「あなたは私を恨んでいないのか!?」

チンクはバッと顔を上げ、声をあげてクイントに問う。

「・・・・・」

チンクの問いを聞かれたクイントはもちろんのこと、朝食の席に着いたナカジマ家の全員が沈黙し若干重い空気がリビングに漂い始めた。

「私は、あの時、あなた達を殺した・・・・いや、それどころか地上本部を襲撃してギンガ姉様に瀕死の重傷を負わせ連れ去った。・・・・その結果ギンガ姉様はドクターに洗脳され、リョウスケを殺してしまいギンガ姉様とスバルの心を深く傷つけてしまった。・・・・私は・・・・私は本来ここにいていい存在じゃないんだ・・・・!あの時・・・・あの時、本部の地下でスバルのIS能力でバラバラになっていた方が・・・・・本当は・・・・本当は・・・・」

チンクは堰を切ったように語りだす。

深く強い罪悪感に耐えられなかったせいか、残された左目からは涙があふれ出ている。

そしてクイントのことに関しては当時まだ稼働していなかったノーヴェとウェンディだったが、地上本部襲撃の際、ギンガを拉致してことをチンクが言うと、その時、加担していたノーヴェ、ウェンディの二人も顔を俯かせる。

チンク本人としては当初、他の姉妹同様、刑務所に服役するべきだと思っていたが、管理局からの司法取引の話がきた時、取引を受けた妹たちはまだまだ世間の事を知らな過ぎた・・・・。

特に決戦間際に起動したディードやオットーがそのいい例である。

だからこそ、チンクは後ろ指をさされようとも妹たちのために、自分も管理局の取引を受け、妹たちの引率者となった。

しかし、夜一人になると、チンクは今まで行ってきた自分の罪に対し、押しつぶされそうになった事が多々あった。

更生施設でギンガが更生担当官になった時も、ナカジマ家に養女として迎えられた時もそうだった。

そして今回のクイントの復活はチンクにとって、極めつけ辛い出来事だった。

 

「・・そうね・・・・最初は当然あなたを恨んだわ・・・・でも、あなたはこうして自分の犯した罪を嘆き、必死で償っている・・・・今後はあなたが奪ってきた命よりも多くの命を救いなさい。それがチンクのできる唯一の贖罪よ。それとあなたは今後もナカジマ家の人間だと堂々と胸を張っていきなさい・・・・娘のした悪戯を何時までも恨むほど、母さんは心が狭い人間じゃないわよ」

そう言ってチンクを優しく抱きしめるクイント。

他の姉妹やゲンヤも二人のやりとりを見て、涙ぐんでいる。

「かあ・・・・さま・・・・母様!!うわぁぁぁぁ」

チンクもクイントを抱きしめ、妹達が見ているにも関わらず、大声をあげ、大粒の涙を流した。

チンクの罪はこうしてクイント本人により許された。これにより、チンクが過去の罪悪感に強く囚われることはないだろう。

過去に起こした全ての罪を忘れることは出来ないし、消すことも出来ないが、母(クイント)のこの言葉を糧にチンクは新たな一歩を踏み出すことになるだろう。

チンクの更生は今回の出来事により本当の終わりを迎え、この先はチンク・ナカジマとしての新たな人生がこの先チンクを待っているのだ。

 

 

108部隊の敷地内にある訓練場で群青・青・赤の閃光が明青紫色の閃光にぶつかり合い、それにより、激しい激突音と衝撃が何度も訓練場に鳴り響いていた。

明青紫の閃光はクイント、群青はギンガ、青はスバル、そして赤はノーヴェとなっている。

三人は真剣な表情でクイントにぶつかり合っているが、クイントには笑みを浮かべる程の余裕がある。

クイントは両腕に愛用のリボルバーナックルを装備し、足にもこれまた愛用のローラーブーツを装備している。

これは元々クイントの部屋にあった予備の装備品で、ゲンヤがクイントの遺品ということで大切に保管・メンテナンスをしていた。

「ほら!もっと早く攻撃しないと私には当たらないわよ!私を超えるんじゃ無かったの!ギンガ!スバル!それにノーヴェ!」

「「「ハアァァァァァァァァー!!!!」」」

ギンガ、スバル、ノーヴェはクイントの言葉に答える様に叫びながら、自分達の足に装着されているデバイス、ギンガはブリッツキャリバーを、スバルはマッハキャリバー、ノーヴェはジェットエッジを加速させクイントに拳を放ち始める。

 

何故クイントとギンガ、スバル、ノーヴェが戦っているのかと言うと、ことの起こりはチンクの罪が許され、その後の朝食の時間までに遡る・・・・。

 

「・・・・・正に親子だな・・・・ギンガ姉様とスバルと同等の量を食べるなんて・・・・」

テーブルにはみ出そうになるほど置かれた料理の品数は多く、皿からこぼれる勢いの量が盛られた朝食達が次々とクイント、ギンガ、スバルの口の中に消えて行く様子を見ながら、チンクは呟く。

「でもノーヴェも同じくらい食べているよ・・・・」

「ん?」

デェイチが呟くと確かにノーヴェもギンガ達と同じくらいの量の朝食を食べている。

「そういえばノーヴェって戦闘スタイルも食欲もスバルに似ているわね」

ここで初めてギンガもスバルとノーヴェが似ていることに気がつく。

「ああ、それはね・・・・」

そんなギンガの疑問に答えたのはアリサだった。

「あなたたちがまだ更生施設に居る頃、押収されたスカリエッティーのデータからあなたたちナンバーズのことを調べたのだけど、ノーヴェに関しては、ギンガやスバルと同様にクイントさんの遺伝子が使われているのよ。・・つまり、ノーヴェは遺伝子的には正真正銘ギンガとスバルの妹になるってことね」

アリサの説明に皆唖然としていた。

 

「アタシが・・・・」

「ノーヴェが・・・・」

「私たちの妹・・・・」

「よ、よかったッスね。ノーヴェ・・本当の家族が出来て・・・・」

「おめでとう・・・・」

ウェンディとデェイチがノーヴェに祝福?の言葉をかけるが、どこか寂しそうだった。

自分たちは養女・・・・つまりは血の繋がりがなく、本当の家族じゃない。でも、ノーヴェだけは遺伝子の関係上本当のナカジマ家の家族だという証明になったのだ。

しかし、ノーヴェ以外の元ナンバーズメンバーにとっては自分たちだけが捨てられ、置いていかれたような気持ちになったのだろう。

「デェイチにウェンディも何を言っているの?」

そんな沈みかけているデェイチとウェンディにクイントは優しく声をかける。

「生まれや血の繋がりなんて関係ないわ。家族というものは心で繋がっているのよ。あなたたちは今までずっとノーヴェの家族だったのでしょう?そしてノーヴェは私の娘、それならあなた達も私の娘に何ら変わらないのよ。もちろんチンクもよ。そうでしょう?ゲンヤさん?」

「ああ、書類上の関係は養女でも、俺はお前たちを本当の娘と思っているからな」

ゲンヤもニッとした笑みで娘達を見る。

「パパりん・・・・」

「クイントさん・・・・」

「違うわよ、デェイチ。『お母さん』もしくは『母さん』よ。さぁ、言ってご覧なさい・・・・」

「う、うん・・・か、母さん」

デェイチは顔を赤くし、クイントを母さんと呼んだ。

「はい。よく出来ました」

クイントはデェイチの頭を撫で。撫でられたデェイチは恥ずかしそうに顔を赤らめ。頷く。

ちなみにウェンディはクイントを「ママりん」と呼んでいた。

 

朝食も終盤に差し掛かると、クイントがゲンヤに訓練場の貸し出しを申し出た。

先ほど、ギンガとスバルに約束したとおり、二人にシューティングアーツを教えるためだった。

「ノーヴェ、ついでにあなたもいらっしゃい」

「えっ?」

突然クイントから訓練に誘われたノーヴェは驚く。

「あなたの戦闘スタイルもギンガとスバルに似たようなものなのでしょう?だったら貴女も私が鍛えてあげるわ。どう?一緒にやってみない?」

「ノーヴェ、せっかくだし一緒にやろう?」

「ノーヴェ」

ギンガとスバルにも誘われ、

「わ、わかった。一緒にやらせてもらう//////

母と姉に誘われ、ノーヴェは恥ずかしそうに稽古の誘いに応じた。

こうしてノーヴェもクイント達との稽古に参加することに決まったのだ。

 

時系列を元に戻し、108部隊訓練場に場面を戻す。

 

ドゴォン!!×2

 

「グハッ!」

「ガハッ!」

「スバルッ!!ノーヴェッ!!」

三対一で挑んだにも関わらず、クイントの突き出した拳がスバルとノーヴェの腹部にそれぞれ直撃し、二人は苦痛の声を上げながら吹き飛んで行く。

クイントの拳により吹き飛ばされるスバルとノーヴェの姿を見たギンガは二人に心配そうな叫びを上げるが、すぐさま殺気を感じ、二人の後を追わず、クイントに向かって防御の構えを取る。

その刹那、ギンガにクイントのすさまじい蹴りが襲い掛かる。

「くっ・・・・!」

「良い判断よ、ギンガ。もし、あのまま二人を追い掛けていれば、その時点でアウトだったわよ」

その後もクイントの激しい拳と蹴りのラッシュがギンガを襲う。

ギンガはクイントの攻撃をかわし、防御するので精一杯だった。

(やっぱり、母さんは強い!あれから十年経って私もそれなりに強くなったと思ったけど、どうやらまだまだのようね・・・・)

クイントの攻撃を防御しながら自分の未熟さを改めて実感するギンガ。

「クス、一つ面白い技を見せて上げるわ、ギンガ」

クイントは攻撃の手を一時止めて、ギンガとの一定の距離をとり、立ち止まった。

「面白い技?」

クイントの言葉にギンガは疑問の声をあげると、クイントは頷き、右拳に力を集中させ構える。

その間、復活したスバルとノーヴェだったが、クイントがこれから見せる面白い技を見るため、クイントに攻撃はせず、クイントとギンガのやり取りを見ている。

「ギンガ、スバル、ノーヴェ。あなた達はシューティングアーツの弱点を知っているかしら?」

「シューティング・・・・・」

「アーツの・・・・・」

「弱点?」

クイントの質問に三人は疑問の声をあげる。

「ええ、ストライクアーツと違ってシューティングアーツの特徴はローラーブーツによる加速を使い相手に打撃を与える格闘術・・・・でも、その特徴にこそシューティングアーツの弱点があるのよ。・・それは、加速が十分につけられない・・・・限られた広さの密閉空間では思ったよりも加速がつけられず、威力が出ないし、攻撃も見切られやすい・・・・覚えはないかしら?」

「「「ッ!?」」」

クイントの指摘を受け、三人はハッとした。

思いあたるのは、ナンバーズ達による地上本部襲撃事件。

確かにクイントの言とおり、あの時、限られた広さの狭い空間でナンバーズ達と戦ったギンガは満足に反撃もできぬまま、敗北した。

三対一という戦力差と戦闘における実戦経験、そしてナンバーズたちが使うIS能力の情報不足も在ったが、クイントの言うとおり、あの時は加速が思うように付けられず、ギンガは本来の力を出すことが出来なかった。

後日、屋外でギンガがスバルとノーヴェの二人を相手に模擬戦をしたときは多少苦戦するも見事に勝っていることから、やはりあの時は戦ったフィールドに大きな影響があったのだ

もし、あの時のフィールドが屋外であったのでならば恐らく違う結果となっていただろう。

「屋外での戦闘や訓練なら豊富でしょうね。ゲンヤさんはシューティングアーツの特徴を良く知っているし、私も主に外で教えていたから」

「ええ、その通りよ。母さん」

「それなら、今から見せる技を良く覚えなさい。この技は対密閉空間用の技だけではなく、十分に屋外でも最高に使える技なんだからね」

「ええ、絶対に物にして見せるわ!もう二度とあんなことがないように!!」

ギンガの瞳には強い闘志が宿っていた。

ギンガにとってあの時の敗北はまさに今までの人生の中で最大の汚点だった。そのために自分はもう二度とあんな負け方はしないと心に固く誓っていたのだ。

なぜならば今の自分には守るべき大切なモノがあるのだから・・・・。

「良い答えよギンガ!!なら、しっかり防御しなさい!」

ギンガの叫びに答える様にクイントは満足そうに叫ぶと共に、構えていた右拳の周りに魔力が渦のようなものを発生させ始める。

(アレはリボルバーシュート?何で射撃魔法を?密閉空間ではリボルバーシュートも威力は出ないし、簡単に見切られてしまうのに・・・・?)

クイントの右腕の周りに発生した現象を見たギンガは疑問の声を内心で上げるが、それでも警戒は止めず、クイントの技に対する防御行動を取った瞬間。

「えっ?・・・・」

 

ドゴォォン!!

 

「ッ!?」

クイントの姿が突如としてギンガの視界から消失したと思ったら、ギンガの防御壁の上からクイントの右拳が突き刺さり、ギンガは驚愕の表情を浮かべながら吹き飛び地面に激突した。

その様子を離れていた所で見ていたスバルとノーヴェは信じられないと言う表情を浮かべてクイントと吹き飛ばされたギンガを交互に見た。

二人が見る限り、クイントはギンガとの短い距離を出せる限りの速度でギンガに接近し、クイントの拳はギンガの防御の上に直撃した。

普通ならば、加速が足りなく、ギンガの防御壁で十分に防げる筈だ。それにもかかわらず、クイントの一撃は防御していたギンガを軽々と吹き飛ばしたのだ。

離れて見ていたスバルとノーヴェにも何があったのか良く分からなかったのだ。直にあの技をくらったギンガ自身も何があったのか恐らく分からないだろう。

しかし、三人の驚愕はコレだけではなかった。

「ゴフッ!!」

「ギン姉!!」

「ギンガ!!」

地面から上半身を起こしたギンガは、暫くは自身に何があったのかと唖然していたが、突如口から少量ではあるが、血を吐き、スバルとノーヴェは心配そうな表情を浮かべてギンガに近寄ると、その表情は更に驚愕に染まった。

ギンガは両腕でクイントの一撃を防御した筈なのに、ギンガの姿は腹部の部分のバリアジャケットが一部消失して腹部には赤黒い痣が刻まれていた。さらに左腕に装備されていたリボルバーナックルも所々破損していた。

「これが、対密閉空間用の技『マグナム・ショット』よ。それに今のは、十分に威力を抑えたからこれだけで済んだけど、本来の威力はこれよりももっと凄いわよ」

「こ、これで・・・・」

「い、威力を抑えていたのかよ?」

スバルもノーヴェも信じられないと言う声をあげるが、未だにダメージで動くことの出来ないギンガを見ると、本来相当の威力があることが伺える。

「あ、あの技はシューティングアーツにおける一種の奥義だね・・・・」

「あ、ああ」

スバルとノーヴェは顔を引き攣らせながら言う。

「さ、次はスバルの番よ。技を手っ取り早く覚えるのには、その体で受けるのが一番!!その次はノーヴェね!!」

笑みを浮かべながらとんでもない事を言うクイント。

「エッ!?ちょ、ちょっとお母さん!?」

「ま、マジかよ・・・・」

そんなクイントの言葉に顔を引きつらせるスバルとノーヴェ。

「時間は限られているのよ。だからその体で覚えなさい!大丈夫よ。ちゃんと威力は抑えるから」

「全然大丈夫じゃないよぉ〜!!」

「行くわよ!!」

「ちょっ!?聞いてよぉ〜!!」

スバルはクイントの言葉に対して、涙ながら叫ぶが、クイントは構わずにギンガの時と同様にスバルへ技を叩き付け、訓練場にスバルの悲鳴と轟音を轟かせるのだった。

その後すぐにノーヴェの悲鳴と轟音が轟いたのは言うまでもないだろう。

このクイントとギンガ、スバル、ノーヴェの訓練は、クイントが現世に居る間続いた。

訓練に向かうギンガ、スバルは亡き母親と訓練出来る喜びに満ち溢れており、ノーヴェも最初はぎこちなかったが、次第にクイントに懐いていった。

 

 

 

あとがき

作者のイメージとして、普通、女房を殺して、娘をボコッて誘拐した輩を自分の家の養女にはしないような気がする。

しかし、ゲンヤさんがそれをネタに脅し、肉体的な関係を迫る鬼畜・外道ならば、話は違うが、そのような描写は一切描かれていないし、また影でもそのような事は一切無いようなので、ゲンヤさんは親切心からチンク達を養女にしたのでしょう。

やられた本人であるギンガも特に気にしていないし、スバルも仲良くなっているし・・・・。

そこで、クイントさんも今回の話でチンク達を許すことにしました。

あと、教会に引き取られた残りの数の子達も自分たちが信奉している聖王(ヴィヴィオ)に仇をなした数の子連中に報復か陰湿な虐め、パワハラ等をする感じもあるのですが、こちらの方も特にそんな様子もなかったので、言えることはただ一つ。

・・よかったな、数の子達、お前たちがアニメキャラで・・・・。

以上です。

では、次回にまたお会いしましょう。




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