三十七話 センニュウシタヒ 黒き蝶が舞う乙女の園

 

 

「な、何あれ・・・・何かの儀式?」

アリサの目の前では百合々しく怪しい儀式が行われ、アリサは完全に目の前の儀式に目を奪われていた。

そのため背後から近づいてきた気配にアリサは気がつかなかった。

そして背後から近づいてきた人物は儀式に目を奪われているアリサの肩に手を乗せた・・・・。

 

ポン

 

肩に手を置かれた時、アリサは漸く背後から何者かが自分に接近してきたのだと認識した。

(しまった・・・・跡をつけられていた・・・・?・・・・一体誰?・・・・まさか連中の仲間じゃあ・・・・)

アリサからは緊張のため、汗が流れる。

ゴクッと唾を飲み込むと、意を決しアリサは背後に顔を向けた。

そしてそこに居たのは・・・・

「何をやっているんですか?アリスさん」

寝巻き姿のラピスだった。

「ら、ラピス!?アンタ一体こんなところで何をやってるの!?」

小声で何故ラピスがここにいるのかを尋ねるアリサ。

「いやぁ〜寝ようと思っていたらアリスさんが外を歩いているのが見えたんで気になってついてきたんですよ」

「あんたねぇ〜」

ラピスの行動に若干の呆れを感じるアリサ。

「ところで何を見ていたんですか?」

呆れているアリサを尻目にラピスはアリサが何を覗いているのか気になり建物の窓に近づく。

「あっ、ちょっと!!」

アリサは止めようとしたのだが、間に合わず、ラピスは窓から建物の中の様子を伺った。

アリサ同様、ラピスは建物内で行われている百合々しい儀式を見て、驚き思わず声をあげようとしたが、アリサによって止められた。

「しっ!・・静かに」

「んっ」

「連中はまだ私たちに気がついていないわ・・・・そっとこの場から逃げるわよ」

ラピスはアリサの手によって口を塞がれていたので、声は出せず首を縦にふってアリサに伝える。

 

白バラ園から戻ったアリサとラピスは事情を説明するためにアリサはラピスを自分達の部屋へ連れていった。

「それで、この子にバレちゃったんですか?」

部屋についたとき、ティアナはラピスを見て、ため息混じりに言う。

「ご、ゴメン。ティアナ」

アリサは申し訳なさそうに謝る。

「あ、あのぅ〜」

二人の遣り取りがイマイチ理解できないラピスは恐る恐る声をかける。

「何かしら?」

「さっき見たアレは一体?・・・・それにアリスさんたちは一体何者なんですか?ただの学生の様には見えませんけど・・・・」

「ハァ〜こうなった仕方ないわね。話してあげるけど、絶対に他の人に喋らないって誓ってくれる?でなければ、私達もそうだけど。貴女自身も危険な目にあうかもしれないわよ」

「は、はい」

ティアナは若干脅す様な感じで言うと、ラピスはその雰囲気にのまれたのか、素直に頷く。

ティアナはやむを得ず、今回の任務について話した。

 

この学院で生徒が失踪している事。

 

その失踪事件に頭を悩ませている学院が密かに管理局と協力し、潜入捜査を行う事。

 

そしてアリサと自分(ティアナ)がその潜入捜査を行なっている事。

 

ティアナから話を聞いたラピスは、

「その捜査私にも協力させてください!!」

と、捜査の協力を申し出てきた。

「いや、でも貴女は一般の学生だし・・・・」

潜入捜査に素人の学生を巻き込むのに渋るティアナ。

「わ、私将来は管理局で働きたいんです!!ですから今のうちに管理局の仕事とかも体験しておきたいんです!!お願いします!!」

「う〜ん・・・・」

ティアナは迷った。確かにこの学院は広大なため、人手は欲しいが、やはり一般人ということがティアナに決断を惑わせた。

しかし、最終的にラピスの真剣さにティアナは折れ、ラピスにも協力してもらうこととなった。

ただし、あくまで一般人ということで、勝手な行動はしない、何か変わった事や怪しい者を見たらすぐにティアナに報告する事を確約させ、ラピスには主にティアナとアリサのバックアップを担当してもらう事となった。

「それじゃあ改めて、私の名前はティアナ・ランスターよ。ティアナでいいわ」

「分かりました。・・・・それでアリスさんの名前は?・・・・アリス・バニングスってやっぱり偽名ですよね?」

ティアナが偽名を使っていると言うことは、アリサも偽名を使っていることになる。つまり「アリス・バニングス」と言う名は偽名。ラピスはアリサの本当の名前を知りたかった。

「はぁ〜こうなれば仕方ないわね・・・・アリサ。・・アリサ・ローウェルよ」

「それって最初の・・・・」

「ええ、まさか貴女がこの学院に転入して来るとは思わなかったから・・・・ごめんなさい」

「いえ、いいんです。それじゃあ改めて宜しくお願いしますね。アリサさんティアナさん」

「ええ、こちらこそ」

ラピスを新しく仲間にし、ティアナ達の潜入捜査は続行された。

 

「そういえば、ラピスは管理局に入ったらどの部署で働きたいの?執務官とか?」

「いえ、技術部に入りたいです」

「へ、へぇ〜」

(技術部志望なら別に捜査協力しなくてもいいんじゃあ・・・・)

アリサはそう、思いつつも人手不足ということで、敢えて言わなかった。

 

翌日、アリサ、ティアナ、ラピスの三人が朝食のため、一階に降りてくると、寮のロビーが何やら騒がしく寮監や教師が慌ただしく動き回っていた。

「何かあったんですかね?」

ラピスが首を傾げながら呟く。

「すみません。何かあったんですか?」ティアナが近くにいる生徒に話しかけ、一体何が起こったのかを聞く。

「なんでも礼拝堂の一部が崩落したそうよ」

「本当ですか!?」

「ええ、随分古い建物だったから・・・・」

「それだけじゃないわよ」

ティアナと生徒が話していると、もう一人別の生徒が会話に入ってきた。

「また一人消えたらしわよ」

「えっ!?ホントに?」

「ええ、さっきその部屋のルームメイトの方が寮監様と話しているのを聞いてしまいましたの」

「怖いですわね」

既にティアナはアウト・オブ・眼中なのか二人の生徒同士は礼拝堂や消えた生徒の事を話し始め、ティアナも情報を聞き出せたので特に用はなく、アリサ達の下に戻った。

 

「成程・・・・どうやら連中は手をうったってことね」

「どういう事ですか?」

アリサの言葉の意味がイマイチ分からないラピスにティアナが説明をする。

「生徒たちが失踪し続け、外に出た形跡もない。残る可能性は学院の何処かに監禁されている。その監禁場所に最も怪しいのが今は封鎖されている白バラ園。そしてその白バラ園に行くには礼拝堂の隠し通路しかない。連中はその隠し通路を塞いだって事よ。それに礼拝堂を破壊したのも恐らく白バラ園から教師たちの目を遠ざける事も計画に入れていたんだと思うわ」

「でもそれだと・・・・」

「ええ、連中も白バラ園には入れない。・・・・でも、礼拝堂以外の隠し通路もどこかにあるはずよ。多分連中はそこを新たな通路に使うはずだわ」

「そうね。後手に回るけど、また連中が動き出すのを待つしかないわね。その時間を使って一つ調べたい事があるんだけど」

「「調べたいこと?」」

アリサは白バラ園について気になっていたことがあったので、次に白ローブの連中が事を起こすまで、その事について調べることにした。

一方、ティアナは礼拝堂以外の隠し通路の探索を行なった。

 

その日の放課後、アリサとラピスの姿は学院の図書館棟にあった。

ミッドの無限書庫とまでは言わないが、この学院の図書館も本の品揃えは物凄く充実していた。

アリサ達はそこで、昔の新聞、この学院の新聞部が作成した学校新聞、卒業生の写真集、卒業文集を集め、調べ物をしていた。

調べていたのは数年前、白バラ園で亡くなったとされる当時の生徒会長の事だった。

「ありました!この人です」

ラピスが校内新聞から当時の記事を見つけた。

やはり生徒会長が学院内で亡くなったということで、当時の学院では大きく取り沙汰されていた。

「名前は・・・・マミ・ミズハシ・・・・・」

新聞には金髪を縦ロールにしている女生徒の顔写真が掲載されていた。

彼女を知る当時の教師は彼女の性格を、物腰が柔らかく、落ち着いた面倒見のいい性格だが、時にはシビアな一面を見せることもあり、優しいが甘くはないタイプであると表現している。

「生徒からの人気もかなりあったみたいで、支持率は歴代の生徒会長No.1だったみたいです。ただ体が弱かったらしく体育の授業などは休んでいたみたいですけど、その分生徒会の公務は熱心に行なっていたらしくその姿勢が生徒達の間では好印象だったみたいです」

「体が弱かったって事は事件や自殺ではなく、病気って事なの?」

「はい。そうみたいです。葬儀は学院外で行われたようですが、出席出来なかった生徒のため、礼拝堂に大きな祭壇を設け、当時の生徒全員が記帳したみたいです。ただ妙な事に葬儀後、その方の遺体が棺から消えていたそうです」

「消えた!?」

遺体が消えた事を聞きアリサが思わず声をあげる。

「はい、奇跡的に蘇生したと言うことも考えられたみたいですが、未だに発見されておらず、本当に生きているのか、それとも遺体が盗まれたのか分からないそうです。ただ、今の上級生の人達は何時かマミさんが帰って来ると信じているようです」

「そこまでの話を聞くと、なんだか、そのマミって人は教祖の様な人ね。生徒全員から信奉され、死体が消え、何時か戻ってくると信じられているなんて」

「そうですね・・・・」

その後も二人は閉館時間までそのマミと言う人物の事を調べた。

 

 

数日後、

「それでティアナ、隠し通路は見つかった?」

「いえ、まだ見つかっていません。アリサさんたちは何か調べていたようですけど、何か分かりましたか?」

「ええ、私が気になっていたことは大体分かったわ。ただし今回の失踪事件と関連が有るのかは、まだ分からないけど」

ティアナとアリサが通路を歩いていると、前方になにやら人だかりが出来ていた。

「何かしら?」

二人が人だかりに近づくと、通路の壁には数日間の間に受けた学力試験の結果が表示されていた。

「もう試験結果が出るなんて早いわね」

「ほんの数日前に受けたのに・・・・」

二人は試験結果をすぐに掲示した学院の力に驚きながらも自分たちが何位なのかを確認しにいった。

試験結果は一年ではアリサとタメをはれるほどの頭脳の持ち主、ラピスが主席であった。

そうなると、二年の主席はアリサで、ティアナは14位だった。

「アリス・バニングスさま?」

「初耳ですわ」

「てっきりルリさまが主席かとお思いになりましたのに」

「私信じられませんわ」

転入したクラス以外、アリサとティアナの認知度はまだまだ低く、今回テストで主席をとった事によりアリサの名は学院中に知れ渡った。

そして転入し、いきなり主席の座を獲得したアリサを皆が褒め称える中、

「不愉快だわ。ルリ、行きましょう!」

と、声をあげたのは、以前体育の授業においてティアナに水泳で負けたリンだった。

そしてリンが名前を読んだルリと言う生徒はリンの声が聞こえないのか、ジッと順位表を見ていた。

アリサとルリの差は僅かに1点差でルリは次席の成績となっている。

「ルリ?ルリってばっ!!」

リンがルリの顔をのぞき込むと、ルリはアリサにテストで負けたのがよほど悔しいのか、下唇をギュッと噛んで、拳を握り締めていた。

・・・・自らの手のひらに爪が深く食い込む程に・・・・・・・。

 

テスト結果の表示から数日後、

「あら、アリスさまよ」

「まぁ、あの方が?」

「ええ、転入早々いきなり主席らしいわよ」

「素晴らしいわ。それにお顔立ちも清楚ですこと」

「羨ましいわ」

アリサが通路を通るだけで、他の生徒たちはアリサの噂をし、アリサを褒め称える。

同じ一年のラピスも転入早々主席なのだが、ホワイトローズのメンバーが数多く在籍する二年の方がやはり目立つらしい。

(ど、どうしよう・・・・名前が知れ渡って捜査がやりにくくなったわ・・・・)

今更ながらアリサはたかがテストでここまで名が知れ渡るとは思ってもいなかったため、テストの時手を抜いてやればよかったと思っている。

(素性がそう簡単にバレるとは思えないけど、目立った動きもこれじゃあ取れないわね・・・・)

アリサが今後の事を悩みながら通路を歩いている頃、

「見つけたわ。普通棟、11時の方向・・・」

外からアリサを双眼鏡で見ている人物がいた。

そしてその人物は隣にいるもう一人の人物にアリサの居場所を知らせると、その人物は野球ボールを手に持ち、口元を緩めた。

そしてそのボールをアリサめがけて思いっきり投げた・・・・。

 

アリサが今後のことに悩みながらふと窓の外に目をやると、こちらに向かって野球ボールが向かってきた。

しかも窓際の近くには他の生徒が居た。

「危ない!!」

アリサは咄嗟に窓際の生徒の襟首を左手で引っ張り、後ろへ引き、右手でこちらに向かって来た野球ボールを受け止めた。

その際、窓ガラスの破片がアリサの右手と右ひざの辺りを傷つけた。

しかし、アリサは自分よりも後ろに引っ張った生徒の身を案じた。

「お怪我はありませんか?」

「は、はい。ありがとうございます。アリスさま」

助けられた生徒は突然野球ボールが飛んできて窓ガラスが割れ、自分の体が後ろに引っ張られたため、驚いたのか、それとも若干の恐怖を感じたのか、涙目になりながらもアリサにお礼を言った。

窓ガラスが割れた音を聞き、近くに居た生徒たちが集まりだした。

「どうなされましたの?」

そしてその中にはホワイトローズのリーダー、現生徒会長のアンネの姿もあった。

「窓ガラスが・・・・」

アンネは窓ガラスが割れている窓枠を見て、驚きの声をあげる。

「はい、野球ボールが突然こちらに飛んできて・・・・」

助けられた生徒がアンネに事情を説明する。

「そう・・・・あなた、お掃除をお願いできるかしら?」

「は、はい。アンネさま」

アンネが近くにいた生徒に掃除を頼むと、アリサに目を向けた。

「あなた、ケガをしていますよ」

「えっ?・・・あっ、ホントだ・・・・」

アリサが自分の手足を見て、そこで初めて自分がケガをしているのを知った。

「大変・・・・」

「あっ、大丈夫ですよ。これくらい」

「いけませんわ。傷跡が残ってしまいますわ」

「は、はぁ・・・・」

アンネに押し切られる形でアリサはアンネについて行った。

 

「青い・・・・バラ・・・・」

アリサは目の前に広がる青いバラが埋めつくされている園に目を奪われている。

「ええ、ここが今の生徒会・・・・ホワイトローズの執務棟がある青バラ園ですわ。各世界から希少な青いバラを集めて育てていますの。さ、ケガの手当をしましょう」

 

「痛ッ」

消毒液を染み込ませた脱脂綿で傷口を消毒すると、しみたのか、アリサが声をあげる。

「もう少しで終わりますから我慢なさって」

「は、はい」

その後、アンネは手早く処置を行う。

「これで良いわ」

最後に包帯を巻き、処置は終わった。

「ありがとうございます」

傷の手当をしてもらったので、アリサはお礼を言う。

「気にしないでいのよ・・・・ちゅっ・・・・」

アンネはアリサの足に巻かれた包帯にキスをした。

「ちょ、あ、アンネさん?」

アンネの突然の行為にアリサは驚きを隠せない。

「早く治りますように・・・・おまじないですわ。アリスさん」

驚くアリサにアンネはさも当然のような振る舞いを続けていた。

 

アリサはそのままアンネにお茶に誘われ、青バラ園の温室にてお茶を飲むことになった。

「さ、お召し上がりになって」

テーブルの上には様々な種類のクッキーや焼き菓子が置かれている。

「このお菓子は皆、ここの料理部の子達の力作なのよ」

「は、はぁ〜」

薦められた手前、断るわけにいかないので、アリサはクッキーを一つ手に取り口に運ぶ。

二人がお茶会をしていると、二人の近くに大きな黒い蝶が近づいてきた。

「蝶・・・・」

「ええ、この蝶もここに咲いている青バラと同じく珍しい蝶でしてね、『黒死蝶』って言うのよ」

「黒死蝶?」

「そう。この蝶ね・・・・毒があるのよ。それに黒い羽でしょう?だから黒死蝶っていうのよ」

「毒!?」

毒と聞いてアリサは思わず椅子から立ち上がり蝶から距離をとった。

「ええ、幼虫の時に毒性のある草を食べて育つの。そして体に毒を蓄積して捕食者から身を守っているの・・・・大丈夫よ、リン粉に毒はないわ。それに中毒になる程食べなければ無害よ」

「蝶を・・・・食べる?」

アンネの言葉に疑問を持つアリサ。

「冗談よ。大体蝶なんて食べませんわ。ねぇ、そうでしょう?」

アンネはそう言って微笑みながらクッキーを齧る。

「は、はぁ〜」

青いバラと黒い蝶が舞う中、アンネの微笑みがとても妖艶に見えたアリサだった。

「でも、こんなに可憐なこの子達も幼虫の時は凶暴なのよ」

「そうなんですか?」

「ええ、他の蝶の幼虫と違って、小さな歯がるのよ。それも毒が着いた毒牙がね・・・・」

「・・・・」

黒死蝶の幼虫の話を聞き、顔を引き攣らせるアリサ。もし、この場にその幼虫がいたらと思うと背筋が寒くなる。

「ああ、大丈夫よ。この温室には居ないから。ちゃんとした飼育場で管理されているから」

アリサの心配を予想したのか、アンネは此処には幼虫は居ないと宣言し、若干の緊張を解くアリサだった。

 

「今日は態々ありがとうございました。ケガの手当だけでなくお茶までご馳走になって」

お開きの時間となり、アリサはアンネに今日のお礼を言って退室する。

「いえいえ、お気になさらず。アリスさんなら何時でも歓迎ですわ。またいらしてくださいね」

「は、はい」

「何時でもお待ちしておりますわ」

こうしてアリサとアンネのお茶会は終わった。

 

 

おまけ

 

ヴィータの奇妙な体験

 

朝、なのはが隊舎に出社すると、同じく出社してきたヴィータと出会った。

「なのは、聞いてくれ昨日アタシ恐ろしい体験をしちまったぜ」

「ど、どんな体験なの?まさか、朝起きたらはやてちゃんが標準語になっていたとか?」

「そ、それもこわいなぁ・・・・」

「でしょう?」

「う〜ん・・・・『シグナム、シャマルちょっとその胸を揉ませなサーイ』」

ヴィータの言う標準語は外国人のカタコトな日本語だった。

「ヴィータちゃん。それは標準語じゃないよ。それで何があったの?」

「そうだったな。昨日の夜、アタシのホームページの掲示板見たらな、全部の書き込みに・・・・返したはずのないアタシのレスがついていた」

「・・・・」

「・・・・」

ヴィータの恐怖体験?を聞き暫し無言のなのは。

そして・・・・

「こわぁー」

「だろぉ〜?」

二人はこの奇妙な出来事に気味悪がるが、

「ヴィータ副隊長の体験がどう怖いのかアタシにはよくわからない・・・・」

偶然通りかかりヴィータの話を聞いたスバルには理解不能だった。

 

登場人物紹介

 

ラピス・アズラエル

第二管理世界で起きた神隠し事件に巻き込まれ、そこからアリサと知り合った第九管理世界出身の少女。

管理局に務める兄がおり、将来、自分も管理局で働くことを夢見ている。

外見・容姿 とある魔術の禁書目録・とある科学の超電磁砲の登場キャラ、初春 飾利。ただし、頭の花飾りは無い。

イメージCV 豊崎 愛生

 

アンネ

ヒルデガルト魔法女学院に在籍する最上級生。

現生徒会長、ホワイトローズリーダー

アリサ曰くカリスマ性を秘めており、生徒からの支持もある。

外見・容姿 とある魔術の禁書目録の登場キャラ結標 淡希の髪を黒髪にした感じ。

イメージCV 櫻井 浩美

 

リン

ヒルデガルト魔法女学院に在籍する二年生。

ホワイトローズのメンバーの一人。

水泳が得意

 

ルリ

ヒルデガルト魔法女学院に在籍する二年生。

ホワイトローズのメンバーの一人。

アリサが来る前までは二学年主席だった。

 

マミ・ミズハシ(故人?)

数年前に白バラ園にて急死したとされる当時の生徒会長。

歴代の生徒会長の中で、トップの支持率を誇った。

葬儀の際、棺から遺体が消え、現在生死不明

外見・容姿 魔法少女まどか☆マギカの登場キャラ、巴 マミ

 

 

あとがき

黒死蝶の幼虫のイメージはゴジラVSモスラに登場したバトラのような攻撃的な性格だと思ってください。

流石に姿形は違いますけど・・・・。

何だかアリサらしからぬミスを連発しています。書いている本人としてもあの完璧主義者のアリサらしからぬ行動だと思っていていますが、話上やむを得ないと割り切っています

では、次回にまたお会いしましょう。




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