これは空知英秋先生の漫画「銀魂」の『プリンに醤油かけたらウニの味がするって言うけどプリンに醤油かけてもプリンと醤油の味しかしない』のパロディです。

 

相変わらず、原作キャラの性格に一部改変がみられます。

 

では、本編をどうぞ・・・・

 

三十三話 コイヲシタヒ メロラー13再び参上!!

 

 

「大盛り豚生姜弁当、特大シュークリーム、ジャンボ海老グラタン、以上3点で、・・・・っス!」

どこでも見かける普通のコンビニでウェンディはお客から現金を受け取り、レジカウンターにあるレジを打ち、商品を袋に詰め、お客に渡す。

そう、ウェンディは今、コンビニでアルバイトをしているのだ。

「ウェンディちゃぁん〜疲れたでしょう?一緒に休憩入りませんか〜?」

お客がある程度片付いたところで、ちょっとオタクっ気がありそうなバイト仲間の一人がウェンディに話しかける。

「了解っス」

ウェンディがそれを了承すると、

そこへ、

「ちょっと!なんで、お前と一緒なんだよ!」

「そうだよ!抜け駆けすんな!!」

他のバイト仲間達が異議を唱えてきた。

どうやら、オタクっ気のあるバイト仲間がウェンディと一緒に休憩に入るのが気に食わないらしい。

「うるせぇな、テメェらはすっこんでろよ!!」

「だったら俺と休憩するってぇの!!」

「何言ってんだよ!!俺とだよ!!」

三人は言い合いをしていたが、このままでは埒があかないと思い、ウェンディに聞いてくる。

ウェンディ自身が選べば互いに文句はないと考えたのだろう。

「ねぇ、僕とだよねぇ〜?」

「いや、俺と!!」

「俺とだよね?」

三人はウェンディが誰にするかを聞くが、ウェンディが答える前に三人は再び言い合いを始める。

そんなバイト仲間をウェンディは笑顔で見つめていた。

バイト仲間たちは店内ではウェンディに迷惑がかかると思い、場所を店の外に移して、誰がウェンディと一緒に休憩するか言い合いをし始めた。

店内でもそうだが、店の前でも利用客には迷惑なのは変わらないが、三人にとっては利用客よりもウェンディただ一人の方が大事だったようだ。

そんな三人を狙うハンターがいた。

 

それは・・・・

「『かわいい子には旅をさせろ』・・そうは言うがな。お父さんは認めません! 認めませんよ! 認めないんだよの三段活用だぁ!! あんなゴキブリ以下の連中と同じ空気を吸うなんざ・・・・おい、良介、お前ちょっと土台になれ・・・・」

ゲンヤは狙撃銃型のデバイスを構えながら背後に居る良介に声をかける。

ウェンディが働いているコンビニは108部隊のすぐ近くで、ゲンヤは隊舎の屋上から、店の前で言い合いをしているウェンディのバイト仲間達にその照準を合わせていた。

「待たんかい!!この前と同じじゃねぇか!?今度は娘のバイト仲間か?」

「仲間なんかじぇねぇ!!あんなキモンメンズら、パパりんぜってぇみとめぇねぇよ!!」

「やかましいわ!!こっちは休日を返上して来てやったのに、バイト仲間が娘を口説くのを邪魔するだぁ?やってらんねぇ・・帰る・・・・」

良介は踵を返し、帰ろうとする。

「おい、待て!俺がいつそんなこと頼んだ?」

ゲンヤの依頼はバイト仲間が娘口説くのを邪魔することではないらしい。

では何か?

「俺はただ・・・・」

「ただ?」

「あの男共を抹殺したいだけよ!!」

「もっと出来るか!! だいたいよぉ、スバルの時みたく、娘と彼氏との仲を引き裂こうっていうならわからなくもないぜ、百歩譲って・・・・だけどよ、今回は付き合ってもいないんだろう?口説かれそうってだけだろう?」

「口説かれてからじゃ、遅ぇんだよ!!先手必勝!!殺られる前に殺れ!!」

「チンクよぉ〜この親ばかなとっつぁんに何か言ってやってくれよぉ〜」

良介は同じくゲンヤに呼ばれ、108部隊隊舎に着ていたチンクに止めるように言う。

しかし、良介の願いとは裏腹に、

「誰がチンクだ?・・チンク13再び参上!!父様、手伝いますぞ!!」

チンクは狙撃銃型のデバイスを構える。

「デェイチ13、面白そうなので再び参上・・・・」

チンク同様、108部隊についてきたデェイチがグラサンをかけ、いつの間にか愛銃「イノーメスカノン・狙撃銃バージョン」を持っている。

「よぉし、チンクは左の奴を、デェイチは右、俺は真ん中を狙う」

親子三人並んで、バイト仲間に照準を合わせる。

「おぃぃぃ!!だから前と一緒って言ってんだろうがぁ!!兎に角早まったマネすんじゃねぇよ!!要するにアイツらを諦めさせればいいんだろう?そんなのいくらでも方法があるじゃねぇか。何なら、俺が行ってきますから、そんで軽く片付けてきますから」

さすがに局員の義父と義妹達を殺人犯にさせるわけにもいかず、良介は自らが志願することで、三人を思いとどまらせる。

「ほぉ〜えれぇ自信だなぁ良介。そこまで言うなら良介、お前に任せてみっか?」

良介の言葉を聞き、ゲンヤがこの件を良介に任せようとしたとき、チンクがそれに異議を唱える。

「父様、リョウスケの事をそこまで信用するのは危険ですよ。前回の時も土壇場で私たちを裏切ったんですから」

未だに良介に裏切られ、ギンガに酷い目にあったことを若干恨んでいるチンク。

「なんなら、私が出向き、あの三人のケツの穴に大量の浣腸を突っ込んで思いっきり脱糞させてやりますぜ・・・・」

「でも、チンク姉、スバルは彼氏が脱糞しても全然引いていなかったよ。恋は人を盲目させるんだよ?もしかしたら、ウェンディもそうかもしれないよ?」

デェイチがチンクの案に対し、前回の失敗を指摘する。

「まぁ、待て、チンクにデェイチ。良介の奴がここまで言っているんだ、ちょうどいいこの前の遊園地の借りを返して貰おうじゃねぇか。なぁ、良介やってくれるんだろう?やってくれるんだよな?おじさん期待してっから」

「ちっ」

この前の遊園地の件を出されちゃあ、引くに引き下がれない良介。

嫌々ながらもウェンディが居るコンビニへと向かった。

 

 

「良介はよくギンガと結婚できましたね?」

コンビニに行く途中、今回は初めから連れてきたミヤが良介に語りかける。

前回の遊園地の件と今回の一件を見れば、ミヤの疑問も当然かもしれない。

「ホント、今に思えば俺自身も不思議に思えてくるよ。・・・・さて、ミヤ、ユニゾンして変装するぞ」

「了解ですぅ」

良介はコンビニに入る前、ミヤとユニゾンし、グラサンをかけて、髪型をいじり、変装した。

そしてコンビニに入る前、108部隊の隊舎を一目確認すると、屋上でキラーンと光る三つの何かがあった。

「いらっしゃいませっス」

コンビニに入ると、ウェンディが入店の挨拶をしてくる。

良介はそのままコンビニの雑誌コーナへと進み、一冊の雑誌を手に取る。

そしてチラッと雑誌を読むフリをして、レジカウンターの中にいるウェンディを見る。

ウェンディは今ホスト風の男が購入しようとしている栄養ドリンクにバーコードリーダーを通している。

「いらっしゃいませっス。・・ウンケルン一本・・・・っス・・夜のお仕事頑張るっスよ」

ホスト風の男は栄養ドリンクを購入し、コンビニを出ていった。

「ウェンディ〜ちゃぁぁぁん。ウェンディちゃんは休日どんな風に過ごしているのかな?実は今公開中のアニメ映画のチケットが二枚あるんだけど、今度の休日僕と一緒に映画を見にいかない?」

オタクっ気のあるバイト仲間がウェンディを映画に誘うと、それを見かねたのか、

「ウェンディちゃん、実は俺、次元航行船『ミッドチルダ』っていうバンドやってんだけど、今度ライブがあって是非聴きに来てくれない?」

モヒカン頭のバイト仲間がウェンディをライブに誘う。すると、

「ウェンディちゃん、ウェンディちゃんはドライブとか好き?今度俺のバイクで一緒に湾岸線を走らない?」

リーゼント頭のバイト仲間がウェンディをツーリングに誘う。

「なんだよ!割り込んでくるなよ!」

「お前こそ抜け駆けすんな!」

「ウェンディちゃんが迷惑してんだろう!?」

また言い合いをするバイト仲間たち。

そんなバイト仲間を先程と同様、ウェンディは笑顔でそれを見ていた。

「ウェンディの奴はまったく相手にしてねぇじゃねぇか。とっつぁんの親バカにも困ったもんだぜ」

レジカウンターの様子を見ていた良介が呟く。

(良介も桜花が大きくなればきっと今のゲンヤみたいになるですよ・・・・)

と、ミヤは心の中でそう呟いた。

 

 

その頃、良介の様子を伺っている108部隊隊舎の屋上では・・・・。

「雑誌を読んだフリをしたまま、まったく動かないね?」

良介の動向をじっと見ているデェイチが呟く。

「何やってるんだ?あいつは?」

ゲンヤが中々動かない良介にイライラしだすと、ようやく良介の腕が動いた。

「あ、動いた・・・・」

しかし、動いた良介の腕は雑誌のページをめくっただけだった。

「ページをめくっただけじゃねぇか!」

「本格的に雑誌を読んでないか?リョウスケの奴」

任務をそっちのけで雑誌を読みふけっている良介に呆れるチンク。

 

「あれ?あの雑誌コーナにいる人・・・・どこかで会ったことのあるような・・・・」

レジカウンターから雑誌コーナにいる良介を見つけたウェンディはユニゾン中の良介を見て、首を傾げる。

ユニゾン中の良介は黒髪だった髪が銀髪になり、肩の当たりまで伸びている。

「ん?」

突然、良介の上着のポケットが小さく振動し、良介はそれを確認する。

マナーモードにしてあった携帯端末にはゲンヤからの着信が示されている。

「・・・・もしもし?」

「良介、いつまで雑誌読んでんの?早いとこ行動してよ。脱糞でもなんでもいいからさ。さっさとやっちゃってよ。さもないとおじさん泣いちゃうよ。泣きながら撃っちゃうよ?」

良介が108部隊隊舎の屋上を見ると、再びキラーンと光る三つの何かが見えた。

「へい・・・・分かりました」

雑誌を元の位置に戻すと、良介は行動を開始した。

「しょうがねぇやっぱり脱糞させるか・・・・・」

良介は商品棚からある商品を手に取り、レジカウンターへと近づく。

片手には商品を片手には愛刀をいつでも抜けるように構える。

レジカウンターでは相変わらず、バイト仲間がウェンディにアプローチをかけつつ、互いを牽制しあっている。

そこへ・・・・・

 

ドンッ

 

ドサッ

 

「これを貰おうか!?」

良介が声をあげて、商品をレジカウンターに置くと、バイト仲間はウェンディへのアプローチを止める。

さすがの連中も接客中にはアプローチをしなかった。

ウェンディは置かれた商品を手に取り、バーコードリーダーに通そうとする。

(なぁに殺しゃしねぇ・・・・ちょいと脅すだけだ・・・・)

良介は愛刀を抜こうと柄に手を伸ばす。

(あれ?この商品は・・・・)

ウェンディが手にとった商品は、メロンパンにメロンソーダと言ったメロン関連の商品ばかりだった。

「あぁぁぁ!!もしかして貴方は、以前スバルが言ってたメロラー13っスか!?」

商品を見て、ウェンディはレジカウンターを乗り越え、キラキラした目で良介もといメロラー13を見るウェンディ。

(はっ・・・・・しまっったぁぁぁぁ!!)

良介はココに来て、墓穴をほった。

遊園地のとき、スバルは良介こと、メロラー13に交際をしてくれと言っていた。その後日、スバルはメロラー13のことを嬉しそうに話し、それを聞いていたウェンディも「是非アタシも会ってみたいっス!!」と言っていた。

そして良介にも心当たりはないかと聞いてきた事があるのだ。

その時、良介は「さ、さあ知らないなぁ・・・・」と視線をそらし答えた。ギンガとミヤはそんな良介の姿を見て苦笑していた。

 

ウェンディが会いたかったメロラー13。その人物が今、自分の目の前にいるのだからウェンディは興奮しないわけにはいかなかった。

「う、ウェンディちゃん!!」

「なんです?その男は?」

「どういう関係ですか!?」

ウェンディの態度にバイト仲間は突然現れたメロラー13に動揺する。

(いや、待てよ?これは使える・・・・)

良介は逆にこの機会はチャンスだと考え、突然ウェンディを抱きしめた。

「えっ?」

「「「ああああっっっ!!!」」」

「わりぃな・・・こいつは俺の女だ。この女と俺は前世からの恋人でな・・・・すまねぇなウェンディ・・・・すっかり待たせちまって・・・・・」

「め、メロラー13様・・・・」

ウェンディは顔を赤くし、メロラー13の胸板に頬を寄せる。

「という訳だ。分かったか?テメェら、俺の女にちょっかいを出せば、ただじゃあ済まさせねぇ・・・・」

愛刀を抜き、バイト仲間に突きつけるメロラー13。

「「「そ、そんなぁ〜」」」

バイト仲間は外へ飛び出すと三人固まって号泣しだす。

その様子をゲンヤは嬉しそうに見て、呟く。

「ふぅ〜これで一件落着かぁ・・・・」

しかし、事態はこれで終ではなかった。

 

 

クラナガンのとある公園では大勢の恋人同士が思い思いの行動をとっていた。

ベンチに座り彼氏に膝枕をする者。

人目を気にせず、キスをしあう者。

抱き合う者。

そんなカップル達を不機嫌そうに見る三人の女たちがいた。

「全く、陽気がよくなるとぉ〜」

「どっから沸いて出てくるんだろうね?」

「盛りのついた猫やな・・・・」

なのは、フェイト、はやては物凄いマイナスオーラを出しながらカップル連中を見ていた。

未だ男運に恵まれない彼女達にとって、目の前の連中は盛りのついた獣同然に見えたのだ。

「・・・っていうか、どっか別のとこいかない?」

フェイトが公園から出ようと言い出し、残り二人がその意見に賛成して、公園を出ようとしたとき、

「待て、待て、落ち着いてよぉく聞け!!」

 

「ん?」

「あの声は・・・・」

「リョウスケ?」

三人は聞き覚えのある声がした方向を見ると、そこにはミヤとユニゾン状態の良介とウェンディがいた。

 

「だから、さっきのは告白じゃなくて、あんたの親父さんに頼まれてやったんだ。つまり演技なんだよ、演技。ほら、コンビニにいただろう?あの小汚ない三人組・・あいつらを追い払うためにやったんだ。その気もないのにあんなことを言っちまったのは悪かったと思っている」

良介もといメロラー13が事情を説明している中、ウェンディはうっとりとした目でメロラー13を見ている。

その理由は目の前の人物がウェンディの初恋の相手でもあり、義兄の良介に似ていたためである。(同一人物だということをウェンディは知らない)

「・・・・ってなわけだ。わかったか?」

「あ、アタシ、さっきの言葉とギュッと力いっぱい抱いてもらって、まるで天国にでもいったような快感でしたっス!!」

「あ、あの・・・・俺の話し聞いてた?だいたいこんな所あんたの親父さんに見つかったら俺が狙撃されちゃうから、だから、冷たいようだけど・・・・俺はあんたと付き合うつもりはないから・・・・まぁあんたは確かにかわいいよ。だけど・・・・」

「カワイイだなんてそんな・・・・」

頬に手をあてて、顔を赤くして、悶えるウェンディ

(おい、自分に都合の良いとこだけ聞けているフリすんの止め!!)

「だから、あのね・・・・」

「あっ、そろそろ、休憩時間が終わっちゃうっス」

「えっ?」

腕時計で時間を確認しウェンディが話を切り上げる。

「今度の休日にはゆっくりデートできるはずっス!!それではご機嫌ようっス」

「おい、なんでデートすること確定なの!?おい!?俺言ったよね?付き合わないって言ったよね!?ねぇ!?」

良介はウェンディに何故、今度の休日デート確定なのか聞くが、ウェンディは物凄い速さでコンビニへと帰っていく。

流石、戦闘機人・・・・。

「それで、どうするですか?良介?」

ミヤが良介にこの事態をどう収拾するか聞いてくる。

「う〜ん」

良介が悩んでいると、背後から

「兄さぁぁぁん〜」

「「リョウスケぇぇぇ〜」」

「こ、怖っ!!」

「ですぅ〜」

振り返ると、そこには黒いオーラを出した。妹分達の姿があった。

「どういうことか・・・・」

「説明してもやうでぇ〜」

「浮気はダメだよ、リョウスケ」

 

 

三人のマイナスオーラに当てられ、良介は全てを話した。

「成程・・・・」

「ナカジマ三佐にも困ったもんやなぁ・・・・」

「それでどうするの?」

「なんとか、ウェンディを傷つけずに別れ話を持っていくしかないだろう?」

「それなら私が協力するでぇ、良介」

「私も手伝う!!」

「私も!!」

こうしてはやて達の協力を得た良介は次の休日をウェンディとのデートで過ごすことが決まった。

もっともはやて達の場合、ウェンディの事は二の次で、協力した理由はもちろん『面白そうだから』である。

はたして良介はこの件を上手く纏めることが出来るのであろうか?

一抹の不安が良介につきまとった。

 

 

あとがき

デートビヨリに続く銀魂ネタのクロスです。

アニメの方でも続編のような形で放送されたので、こちらの作品も書いてみました。

今回はヒロインをスバルからウェンディに置き換えました。

違和感がお有りかと思いますが、スバルだと色々ややこしい展開になりそうなので、置き換えました。

あと、値段の部分は・・・・で明記しました。通貨と値段の方は読者の皆様のご想像におまかせします。

では、次回の後編でまたお会いしましょう。




作者さんへの感想、指摘等ありましたら投稿小説感想板
に下さると嬉しいです。