スーパーヒーロー作戦  NEW MISSION  IF  (リリカルなのはStrikers Another Story) 第五話  「機動六課、初出動!!」 Part-A

   Side  加賀美 

俺達が機動六課に来てから一ヶ月程経った今、まだ六課フォワード陣は出動がないらしい。
俺達の捜査もあまり成果が出ていない。
天道は相変わらず勝手に動いてるみたいだが・・・

「加賀美さん。 天道さんの捜査は何か進展がありました?」
「いや、ないな・・・ 野上はウラタロス達に協力してもらってたんじゃないのか」

俺は五年前の事件でデンライナー署の刑事として事件を追っていた野上と知り合った。

「野上と加賀美か・・・ そういえば、面白いことが分かったぞ」
「何だよ、天道。 お前のことだから何かつかんだんだろ」

天道の顔が少し綻ぶ。
とんでもないいたずらを思いついた時の顔だ。

「俺が探りを入れた会社だが、どうやらガジェットの部品を製造しているらしい。 しかも、ワームやイマジン達についても研究しているようだ」
「天道はまた探りに行くのか?」

天道のことだ・・・ 
こいつは中途半端で終わらせるような奴じゃないからな・・・

「あぁ、もちろんだ」

天道の表情が変わった。
遠くから本郷さんが走ってきた。

「皆、リニアレールでガジェットの襲撃があった。 俺達はフォワード陣のサポートに回りたい。 いいか?」   
「さっさとしろ。 総監命令だ、フォワード一同のサポートに回れ! 俺達もすぐに行く」

天道の言葉に野上達が慌ただしく動き出した。
さて、俺も早く行かないとな。


   Side   スバル 

アラートが鳴り響いて、あたし達フォワードが初の緊急出動になった。
この任務は絶対に失敗できない。
ヘリポートまで来て、少し震えちゃってる。

「スバル、大丈夫? あんたらしくないわよ・・・」
「ごめん。 やっぱり緊張してる」

ティアが心配してくれてる・・・
あたしも頑張らないと!! 

「スバル、気張ってこい。 俺達もヤバくなったらフォロー入れてやるから」
「ありがと、楓兄・・・ あたし、頑張るよ!!」

あたしがガッツポーズを取ると楓兄も嬉しそうな顔をしてくれてる。

「エリオ、キャロ。 あんた達は大丈夫?」

あたしよりもエリオ達の方が緊張してるはずなのに、忘れてた・・・
なんか、恥ずかしいよ・・・

「いえ、僕は大丈夫です。 キャロは大丈夫?」
「わたしはちょっとドキドキしてる・・・ エリオ君は凄いね・・・」

キャロがすっごく緊張してるみたい・・・
あたしが励ましてあげないと・・・

「キャロ、心配するな。 何かあっても今のお前なら少しくらいのことは切り抜けられる。 それに、俺達とガイアセイバーズもフォローに回る。 だから、大丈夫だ」

楓兄がキャロに優しく話しかけて励ましてた。
楓兄っていつも不安そうにしてる人を励ましてたよね・・・

「ありがとうございます、楓さん。 わたし、頑張ります!」
「その調子だ、キャロ。 エリオもきっちりキャロを守ってやれよ」

楓兄がエリオにそう言ってる
楓兄らしいな・・・

「皆、そろそろ行こうか?」
「「「「はい!!」」」」

あたし達がなのはさんに返事をすると頷いてくれた。

「なのは、俺達も出るけどエリオやキャロ、スバル達をフォローしてやってくれ・・・ 無理をしない程度でもいいから・・・」
「大丈夫。 皆はわたしがきっと守ってみせるから」

楓兄が凄く心配そうな顔をしてなのはさんに聞いてる・・・ 

「なら、安心した。 頑張ってこいよ」
「うん! 楓兄も気をつけて・・・」

あたし達はヴァイスさんの操縦するヘリに乗り込んで現場へと飛び立った。


   Side  フェイト 

私が捜査をしてた途中で出動がかかった。
捜査は同行してくれていた風見さんに任せてしまったけど大丈夫なのかな? 

『早く現場へ向かいましょう。 捜査は風見さんに任せておけば安心でしょう』
「そうだね、バルディッシュ・・・ エリオ達のフォローに回らないとね。 ありがとう」

私は近くのパーキングに車を停めて、グリフィスに連絡を取る。

「グリフィス! 市街地飛行の承認をお願い!!」
『了解! 市街地個人飛行、承認!!』

これで、飛べる・・・ 
早くエリオ達を助けに行かないと・・・

「バルディッシュ・アサルト! セットアップ!!」
『Get set Set up.
Barrier Jacket, Impulse Form.』

バルディッシュがセットされて、それから私の身体にバリアジャケットが着用される。

「ライトニング1、フェイト・テスタロッサ・ハラオウン! 行きます!!」

私はなのは達にいる空域へ飛んでいく。
早くなのは達をサポートしに行かなきゃ!!


    Side  なのは  

みんな、初出動とあって緊張してるのが分かる。
少しでも、みんなの緊張をほぐしてあげないと・・・
 

「みんな、大丈夫だよ。 みんなはちゃんと訓練してるんだから落ち着けば何も問題ないよ」
「「「「はい!!」」」」

スバルとティアナはある程度落ち着いてるね・・・
エリオも大丈夫そう・・・ 

「キャロ、不安になる気持ちは分かるよ。 けど、キャロは一人じゃない。 エリオもスバル達もわたし達もいるよ」

わたしの言葉にキャロの表情からまだ不安そうな表情はなくなってないみたい。

『ガジェット編隊、来ます!!』
「ヴァイス君! わたしも出るよ!! フェイト隊長と空を抑える!!」

行く前にキャロを元気づけてあげなきゃね・・・

「キャロの魔法はみんなを護れる、優しくて強い魔法だよ。 だから、心配しないで・・・ 側にいなくても通信で繋がってるから・・・」

わたしはそう言ってから、ヘリから飛び降りた。

「レイジングハート! セットアップ!!」
『Stanby ready.  Barrier Jacket, Aggressive Mode.』

みんなを無事にリニアレールまでたどり着けるようにしないと駄目だよね!!

「行くよ、レイジングハート!!」
『Accel Fin』

わたしはアクセル・フィンを発動させて、フェイトちゃんと合流する空域まで一気に飛んでいく。


   Side  ゼルセン 

ジェイル・スカリエッティが何か始めたみたいだね。
僕も少し行ってみようかな・・・

「トライバル・エンド、僕も出るよ」
「珍しいですね・・・ あなたがこんなことに興味を持つなんて・・・」

トライバル・エンドの言葉にゼルセンは少し微笑みを浮かべながら答えていく。

「ちょうど退屈してたところなんだ。 それに、運動しておかないと身体が鈍るからね」
「分かりましたよ、ゼルセン・・・ では、向かいましょうか・・・」

僕達の後ろにはトライバル・エンドの新しい玩具であるガジェットドローンの新型がずらりと並んでいる。
しかし、このことをジェイル・スカリエッティが知ったらどう思うだろうね・・・


    Side  天道 

レリックを積んだリニアレールはどんどん速度を上げて進んでいる。 
俺達はその横の位地にある森の中をガレオン(ガイアセイバーズ専用の特殊装甲車)で追いかけている。

「天道。 リニアレールは今どうなってる?」
「見れば分かるだろ。 全速力で走ってるさ・・・」

ガレオンはリニアレールの速度に合わせて、かなりのスピードで走っている。
しかし、なかなか追いつけない。

「六課のフォワード達はまだ着かないのか?」
「そろそろ着きそうだ。 お客も来たようだな」

俺達の前にロボットが多数現れた。
どこか、なのは達が言っていたガジェットに似ている気がする。

「天道! 俺があいつらを撃墜してくる!!」
「あぁ、分かった。 気をつけろよ、加賀美!!」

俺の言葉に頷いた加賀美の下にガタックゼクターが飛んでくる。
加賀美はそれを手に取り、ベルトに装着することで仮面ライダーガタックに変身する。

「じゃあ、行ってくる! 天道、なのはちゃん達の援護任せたぜ!!」
「あぁ。 早く行け」

ガタックは森に降りると一気にガジェットらしきロボットに突っ込んでいく。
そして、キャストオフをしてマスクドフォームからライダーフォームへと変身していく。


    Side ティアナ  

あたし達はリニアレールの上空までヴァイス陸曹の掃除しているヘリでやって来た。
そして、ヘリからのランペリングをしようとしている。

「お前らはなのは隊長達のおかげで安全無事に現場まで来れたんだ。 しっかりやってこい!!」
「「「「はい!!」」」」

まずは、あたしとスバルでヘリから降下していく。

「スターズ03、スバル・ナカジマ!!」
「スターズ04、ティアナ・ランスター!!」
「「行きます!!」」

あたしとスバルは掛け声を出してからヘリから降りた。
そして、空中で新しくもらったデバイスの力を借りて、バリアジャケットを着用していく。
さぁ、しっかりやらないと!! 


    Side   エリオ  

「次、ライトニング! ちび共、気ぃつけてな!!」
「「はい!!」」

キャロが震えてるみたい・・・
励ましてあげなきゃ・・・ 

「一緒に降りよっか?」
「あっ、うん」

キャロの表情も少しは和らいだみたい・・・

「ライトニング03、エリオ・モンディアル!!」
「ライトニング04、キャロ・ル・ルシエとフリードリヒ!」

僕達は手を握り締めてからはっきりと言っていく。

「「行きます!!」」

そう言うと僕達は飛び降りていく。
そして、バリアジャケットを着用していく。

僕達がリニアレールの上に着地すると先に着地していたスバルさん達が自分のバリアジャケットを関心したように見ている。

「みんなのジャケットは各部隊の分隊長さん達のものを参考にしてるですよ」

スバルさんはリィン曹長の言葉にさらにじっくりと自分のバリアジャケットを見ている。

「スバル! 感動は後!! 来るわよ!!」

ティアさんの言葉と同時にガジェットがエネルギー弾を乱射してくる。
僕達はガジェット達に向かっていく。

いよいよ、僕達の機動六課での初めての戦闘が始まろうとしている。


       第六話に続く

次回予告 

リニアレールでのレリックを巡る攻防戦。
そして、楓の前に姿を現す宿敵。
ガイアセイバーズと機動六課は無事にレリックを確保できるのか。

次回、「機動六課、初出動!!」Part-B 
ぶっちぎるぜ!!


あとがき 

皆さん、どうもですよ♪♪ 
ひらひらです♪♪ 

今回の修正はNanohawikiに記載されている英語に関して、使える部分は使ってみましたよ♪♪ 
というわけで、またですよ♪♪ 

ひらひらでした♪♪








作者さんへの感想、指摘等ありましたらメ−ル投稿小説感想板
に下さると嬉しいです。