魔弾戦記リュウケンドー
魔弾戦記リュウケンドー
概要
ストーリー 主人公『鳴神 剣二(なるかみ けんじ)』はあけぼの町に配属された新米警察官。

このあけぼの町、ごく普通の町なのだがジャマンガと呼ばれる異形の集団が出現するというトンデモ町。
着任早々魔物に襲われ、ピンチのその時、天空から喋る剣、魔弾龍『ゲキリュウケン』が飛来。
あれよあれよという間に『魔弾剣士リュウケンドー』へと変身させられてしまう。
この物語は異世界からの侵略者ジャマンガから町を守るため戦う、愛?と正義!と笑い(笑)の物語である。


レビュー

仮面ライダーカブト、轟轟戦隊ボウケンジャーと同年に発表されたことで
平成特撮の傑作に紛れてしまい、微妙に日の目を見なかった作品。

スーツの雰囲気が同TVの超星神シリーズと似ているため、同じに扱われることもあるが、クオリティはまるで違う。
内容はとにかくコミカルかつ王道。
ところどころに散りばめられたギャグとシリアスシーンが絶妙な面白さをかもし出している。
決して程度の低くないスーツアクションに高度なCG技術も加わり、
更に玩具展開まで見越した多彩な武器や変形するサポートアニマル『獣王』と、特撮としてのクオリティもかなり高い。
また登場するキャラクター、というより町、も非常に濃く、脇役といえど侮れない。
『魔法』をモチーフとしてるワリに魔法らしい魔法は使わず、全て魔弾キーと呼ばれる『鍵』を使用してのアクションが基本。

神秘的な側面は少なく、嫉妬に駆られた巨大傘や巨大天麩羅鍋、
怒るとボール状になり転がる幹部など全体的にギャグテイスト。
タカラトミー監修の特撮としては『電光超人グリッドマン』以来10年ぶりの作品。
結果的にグリッドマンと同レベルの『知る人ぞ知る超傑作』となってしまった。
が、私的には近年の『牙狼〜GARO〜』とも並ぶ傑作だと思われる。ぜひ一度見てもらいたい。


執筆者:鴉さん



レビューへ戻る