side 謎の一団


「リーダー!!」
「どうした?騒々しい…」
「か…管理局の連中がこの近くにまで来ています!!」
「なんだとぉ!?」
ざわざわとざわめきが広がる。
「もしやこちらの動きを気付かれたのでは…?」
「う…む……規模はどのくらいだ?」
「映像では7名です」
「……たった7人だと?映像を回せ」
「はっ!」

リーダーと呼ばれた男は映像を注視した。
そして…その顔が恐怖に染まっていった。
「こ…コイツラは機動六課…!?それにクロノ・ハラオウンだと!?」

ざわっ!!
ざわめきが一気に大きくなった。
機動六課、そして海の英雄クロノ・ハラオウンの名は大きく広まっているのだ。
「っ!!?こ…この男は……ま、まさか……!?
いや、間違いない!!
み…宮本良介っっ!!!!」

ざわざわっ!!!!!!!!!!

これまでで一番大きなざわめき。
「り…リーダー、宮本良介とはまさかあの…?」
「あぁ……次元世界を散歩のように渡り歩き、
管理局の誇る白の魔王、金色の死神、夜天の王…通称次元世界の三幻魔をも屈服させて弄び、
その強さは一万の自立兵器と一万の武装局員を撃破したほど。
しかもあの三提督が一目も二目も置き、聖王教会すらも手を出せない……
歩く質量兵器!
現代最強のジョーカー!!
リアル・ヒューマノイドタイフーンッ!!!
まさか、我々の行動もやつが動いていたから……?」
「ど、どうするんですか、リ−ダー!?
六課の連中ぐらいなら何とかなりますけど、あの宮本良介を相手になんて出来ませんよ!!」

ざわめきはやがて悲観へと変わっていった。
最早これまで。
そう誰もが思った。
その時、リーダーは叫んだ!

「諸君!!」

その言葉に誰もがリーダーに視線を送った。
少しの間をおき、続ける。
「今、我々は最大の危機を迎えている!
だが、言い換えればこれは最大のチャンスでもあるのだ!!」
「チャンス…?」
「どういう事だ…?」

「いいか!ここで我らが宮本良介を抑える事に成功したならどうなる!?
管理局を潰し!聖王教会を打倒し!三幻魔をも我らの手中に収める事が出来る!!
あのジェイル・スカリエッティすら成し遂げられなかった完全なる我らの世界を生み出せるのだ!!
さぁ、勇敢なる同士諸君!!
今こそ我らの力を結集し、あの男を…!
宮本良介を手に入れるのだ!!!」


―うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!―

興奮の叫びが地鳴りを起こした。


side 良介

おおぅ!何だこの寒気は!?
風邪でも引いたか?

とりあえずはクロノもどうにかできた。
後がものすっごく怖いけど。
ふと、モニター越しにリンディと目があった。
パチン、とウインクなんてしやがった!
普通の男ならドキリとさせられるアクションだが俺にはこう見えた。

―この借りはちゃ〜んと返してね♪―

と。
また弱みが出来ちまったい。


はぁ、やれやれ。
俺は溜め息混じりに近くのベンチに腰を下ろした。
と、その瞬間俺の体を飛び出してきたベルトが一瞬で縛り上げる。
そしてベンチが後ろに倒れて―――。


side ティアナ

しかし、まさかエリート中のエリートのクロノ提督まで先輩のせいでこうなるなんてね。
本当に読めない人だわ。
っと、そうだ。
今の内にチョコ渡しとかないと。
今なら邪魔者はいないし。

「先ぱ―――え?」
アタシが振り返った時、そこには誰もいなかった。
街灯以外には何もない世界。

吹き抜ける風が異様にうるさかった。


side 良介

う……ここはどこだ?
意気が戻った俺は自分の状況に気が付いた。
暗闇の中、俺はロープでグルグル巻きの上吊るされていた。
目隠しの可能性も考えたが、目元に違和感がないのでここが暗いのだ。

「ようこそ、宮本良介君!我らの希望よ!!」
突如、証明が照らされる。
スポットライトの中に一人の男がいた。
まるで舞台役者のように俺に向かってオーバーに手を振る。

「何もんだ、てめぇ!!」
「フフフ…我らが何者なのか、それはどうでも良い事だ。
ただ重要なのは、キミを我々が押さえた、という事だけだ」
ま、まさか…コイツラもこの馬鹿げた追いかけっこの参加者なのか!?
つーか、こんな奴と会った事ないんだけど!?

「その男をどうしたところで何にならんぞ!?」
「っ!?誰だ!!」
暗闇に響き渡る凛とした声。
この声、聞き覚えがあるぞ!?

男が誰かに指示を出したのか、一気に照明が点灯した。
そこは大きなコンテナが積み上げられた倉庫だった。
その中には十数人ほどの男達が声の主を探してキョロキョロとしていた。

「いたぞ!あそこだ!!」
一人が俺の方を…その向こう側を指差した。
俺が振り子の要領で後ろを向くとやはりあいつがいた。

グレーの髪と黒の眼帯。
小さな体をシェルコートで包んだ刃舞う爆撃手。

戦闘機人ナンバーズ、No.5チンク

一体なんでアイツがここにいるんだ!?
俺の疑問を差し置いて、チンクは俺目掛けてスティンガーを投げつけた。
ロープを掠めて、地面に突き刺さる。
よし、これなら…!
俺は無理やりにロープを引きちぎるべくもがいた。
徐々にロープの切れ目が大きくなっていく。もうちょっと…!

「うおぉ!?」
不意に、訪れた浮遊感。いやにスローモーションなその中で、
俺は自分を吊るしていたロープが鋭利な刃物によって切られているのをみた。
切ったのは言うでもない…。
あいつだ。

どぉおおおおん!!

俺は結構な高さから床に叩きつけられた。
縛られたままで受身も出来ず、その衝撃をもろに喰らった。
「ゴホッゴホッ!!!」
「生きているか?」
「ゴホッ…死ぬわっ!!」

咳き込みながら俺はチンクに言ってやった。
俺はどこの香港スターだ!!

「お前がこの程度でくたばるならどれだけ楽だろうな?」
ふん、絶対に死んでやらんぞ。
俺はようやくロープを引きちぎった。
「お…おのれぇ!!あれを起動しろ!!」
「りょ…了解!!」

「で、コイツら何者なんだ?お前が出張ってくるなんて」
「奴らはいわゆるテロ組織の連中だ。規模こそそれ程でもないが妙に資金力のある連中だ。
今までも何度かテロを計画していたが失敗に終わっている。
だが、今回はちょっと厄介な事をしようとしていてな……」
「厄介なこと?」
「…アレだ」
チンクが指し示し先にあったのは……は?
「アレ……ガジェットじゃねえか!?」
「違う。アレは粗悪なコピー品…レプリガジェットだ」
「何ですか?レプリ…??」
「どういう経路か知らんがガジェットのデータを入手して勝手に量産したものだ。
性能は二流品だが数が多い。気をつけろ」
「そう言われてもなぁアアアアアアア!!!??」
なんて悠長に話してる間にガジェットの攻撃が開始された。

戦いとは虚しいものだ。
命を掛けて挑んでも、
その果てには何も残らない。

「少しは手伝え!!」
「無茶言うな!?丸腰だぞ俺は!!」
「そこのバッグの中にスティンガーが入っている。こっちに持って来い!」
俺達はコンテナを盾にガジェットと戦っている。
正直、数が多すぎだ。
ISの威力で簡単に倒せるが、こちらの玉数は有限。使い切りだ。
対して向こうは数は多いわ、撃ち放題だわで大変だ。
まともにはやり合えん。
何は手はないか…?

オットーならレイストームが、ディエチならヘヴィバレルがある。
セッテならスローターアームズで無限の攻撃。

チンクにどうやってか広範囲の殲滅能力か無限のナイフを与えられれば良いのだが。


…まてよ?チンクのISは…。

「おいチン子!」
「何だ?」
「すみませんチンクさん、とりあえずナイフを首元からどかしてください」
「何だ一体?今忙しいのが分からんのか!?」
「いや、いっちょ考えたことがあるんだが………
……なんて出来るか?」
「出来ない事はないが…肝心の物はどうする?」
「それなら心配いらん。ここが倉庫ならきっとある!」
そう、アレとチンクの能力。二つをあわせれば恐ろしい事が出来る。
クックック……久々に楽しくなってきたぜ。

「不気味に笑うな」

すいーとうぉーず りざると

現時刻 22:47

湾岸部港付近→???

チンクと合流

謎の一団改め
テロ組織『次元開放同盟』
レプリガジェット軍団VS良介、チンク
戦闘開始

取得アイテム

新しい服(着物風)
バッグ(スティンガー入り)

ストライカーズチーム+鋼の追跡者
孤独の剣士の突然の失踪に唖然
が、宮本センサーに感あり
港に移動開始

夜天の王
鉄槌の騎士
湾岸部まで少し
が、情報の地点はあまりに広い範囲

黒の提督
まだ怒られている

翡翠の提督
まだ怒っている

地上部隊
湾岸部に移動
黒の提督を見つけてしまう

炎の剣精
死神を解凍
店を飛び出す

金色の死神
解凍終了
店から飛び出す

緑の司書長
「あぁ…何だか眠くなってきた……」

剣の騎士
盾の守護獣
六課隊舎に搬送完了

湖の騎士
一緒に隊舎に戻る
白衣を着てお仕事モード
→消毒薬をひっくり返す
→盾の守護獣に全部ぶっかける(顔)
→犬の嗅覚は人間の万倍
→隊舎に断末魔の叫び

白の魔王
足跡を追って湾岸部へ
黒の提督を見てしまう

首都の一角
気温はようやく落ち着く
が、寒いのは変わらず
居酒屋が大繁盛
ラーメン屋が大繁盛

最強のメイドさん
帰ってきたらどうしてやろうか思案中
アナログな時計をいじってテーブルの上に
「ちょっと恥ずかしいかな…」



2/14終了まで

―1時間13分―






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