閑話



2/14 11:40頃

 私達は高速道路をバイクで疾走している…

 「ティ、ティア!!
  スピード出しすぎ!!!
  うわぁぁぁ!!!今リアタイヤが滑った!!!
  今度は車体倒しすぎぃぃぃ!!!
  膝のガードが地面と摺れて火花が出たよ!!!」

 後ろからスバルが何か叫んでるみたいだが流れる風の勢いと、ヘルメットで聞こえない…

 「うわぁぁ完全に横滑りしてるぅぅぅぅ!!」

 ちっ!操作をミスった!!

 「って、ティア!?何クロスミラージュ出してるの!?」

 「シュート!!」

 ガードレールに攻撃し、その爆風で車体を安定させる!!

 『公共物破損は犯罪だよ!!
  それよりも公共の場での魔法使用は禁止なのをわすれてるよぉぉおぉぉ!!』

 『スバルうるさい!!』

 やっと聞こえない事に気が付いてきたのか念話で言って来た…
 
 でもだからどうしたと言うの?

 隊長達なんか公共物破損なんてザラよ?

 さらに言えば隊長達のPCの中には反省文用の原文のファイル、更には完成した反省文のストックまであるんだから!!

 「ウイリィィィ!!??」

 とりあえずうるさいスバルを黙らせるためにフロントを思いっきり上げ、スバルを黙らせる事にした…

 結果から言えばスバルは気絶、落ちないようにバインドで固定し、目的地である某お菓子屋に着いたのである。





某お菓子屋内

 「スバル!スバル!!
  おきろぉぉぉぉぉ!!!」

 ゴス!!

 「いったぁぁぁぁぁ!!」

 ってな感じにスバルを起こし、現在チョコを選んでいる…

 ちなみにスバルは最初頭をさすりながら睨んでいたが、一個10円のチョコを購入し、口に突っ込んでやったら機嫌が直った…

 簡単なヤツである…

 「ティアは宮本さんにどんなチョコ送るの?」

 そんな事を考えてて居たらスバルが話しかけてきた…

 「はぁ?何であんなヤツに?」

 「だってそのために急いだんじゃ…」

 「なわけないでしょ…
  自分より年下のキャロが周りにチョコを配ってる状況で、私達年上が何もしないってのはまずいでしょ…」

 「そっかぁ…
  てっきり出遅れたのを焦ってじゃないのか…」

 「そ、そんなわけ無いじゃない…」

 単純でよかった…

 微妙な表情だが納得してくれたみたいだ…

 その後、私とスバルはチョコ選びに専念。

 部隊の男性陣に配る用のチョコをスバルと共同購入。

 あとは個人で配る用のチョコを購入。

 「ティアは誰に渡すの?やっぱり宮本さん?」

 「はぁ?まだそんな事言ってるの?違うって言ったじゃない!」

 「だってチョコ買ってたじゃん!しかも2つ!
  一個はお兄さんにだとしても一つあまるじゃん!!」

 ちっ!見てたか…

 「ヴァ、ヴァイスによ…
  何時も移動手伝ってもらってるからお礼によ!!
  そう言うあんたは誰によ!!」

 「お父さんと宮本さん!」

 「へぇ…」

 自分の心が冷めて行くのがわかる…

 「何時もアイス作ってもらってるからそのお礼に!」

 アイスを”何時も”ねぇ…

 たまに居なくなると思ったら先輩の所に行ってたんだぁ…

 「てぃ、ティアなんか怖いよ…」

 「別に…ただ…」

 「ただ?」

 「後で覚えておきなさいよ…」

 「何をぉぉぉぉ!?」

 とりあえず恐怖に引きつるスバルを後ろに乗せ、六課に一度帰る事にした…

 そして六課に帰ってみたらある事実を聞かされた…

 隊長達が既に先輩の所へと向かっている事を…

 コレが表向き大規模演習となっている事を…

 べ、別にコレに便乗してチョコを渡すつもりなんて無いんだから!
 
 本当よ!本当なんだから!!

 スバルもそこで変な笑い方するなぁぁ!!

 そして私達は先輩の所へ向かった。




すいーとうぉーず りざると

現時刻 13:30

機動六課→某お菓子屋→機動六課→良介の下へ

取得アイテム
量メインのチョコ(六課休憩室にメッセージと共に置いてきた)

家族用のチョコ
 スバル→108部隊の父宛に転送
 ティア→兄の写真の前に置いて来た

本命チョコ(懐に所持)

バイク(シャーリーが無断改造済み)






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