side はやて


8:55


「遅い……。なにやっとるや?」
わたしは本局直通の転送ポートの脇に完璧なスニーキング術を駆使して隠れていた。

良介の事や、絶対にここに来る。その確信があった。
何せ、今はXV級艦船が停泊してる。

その艦長は…クロノ君や。

出向予定は09:30。
良介は絶対に彼を巻き込む。

せやからここで見張っとるのに。
「来ないなぁ…」
「来ないですねぇ…」
わたしのポケットからチョコンと顔を出してミヤが言う。

もうここで四時間は待っとるのに。

と、その時、わたしの完璧な迷彩が引き剥がされた!

「何をやってるのかしら、八神二等陸佐?」
「うわ、オーリス三佐!?よくわたしのスニーキングを見破りましたねぇ?」
「スニーキングって……このダンボールの事?」

勿論!かの伝説の傭兵が愛用したという伝説の一品。
その汎用性は恐ろしく、今でも戦場に立つ者の心に畏怖を植えつけるという…
「てぃ」
「あぁ!わたしのダンボールがぁ!」


その後、懇々と説教を受けました。
うぅ…こないな事しとる場合やないのにぃ…。
「…あ、そう言えば例の宮本良介だけど」
ん!?何やこの展開は!!
「またトラブルを起こしてくれたみたいね。いい加減どうにかしてもらいたいのだけど?」
トラブル…?トラブルやてぇ!!?
「ちょ、それって何時、何処で起きたんですか!?」
「報告では今朝5時頃、ガジェットと思われる飛行物体に連れて行かれたと」
ガジェット!?しまった、あれらがおったか!
「つい先ほど、高町一等空尉がスルナカンの廃棄都市部に向かったと。
それと、あなた直属の騎士達も同じ方角に向かったと首都監視部から連絡があったわ」

「……は…はやてちゃん…これはもしかして…?」
言わんといて、その後は。
「思いっきり……」
嫌や、聞きとうない。
「出遅れちゃったんじゃ…?」


イーーーーーーーヤーーーーーーーーッ!!




side フェイト


私はハイウェイの風になっていた。

どうしよう!?
まさか寝坊するなんて!!

私は手元の時計を見る。
時刻は

10:45

徹夜でチョコを作ってそのままキッチンで寝ちゃうなんて!!

急いでシャワーを浴びて髪を整えて。
予め用意してあったクリーニングしたばかりの制服と下ろしたばかりのYシャツを着て。

準備が完了した時にはもう10:30を回っていた。

致命的な出遅れ。

これじゃあ何のために今まで準備してきたのか分からない。

せっかくホテル・アグスタの最高級スイートを三日間予約したのに!

せっかくベイサイドホテルのスイートを二日間予約したのに!!

せっかくミッドチルダプリンスホテルのロイヤルスイートを二日間予約したの!!!


全てが無駄になっちゃう!!

お願い、神様、どうか奇跡を!!


「!?これは…キャロの魔力…?何でこんな時に?」
スクランブルがかかった訳でもない。
なのにキャロの魔力を感じる。
しかも…移動をしている。

よほど集中しないと感じられない事から距離はかなりある。
(そうか、フリードを飛ばしているんだ。エリオが練習してるのかな…?もしかしたら二人で空のデートとか…?)
ここ最近エリオはよくフリードに乗っていたし、
キャロも昨日わたしと一緒にチョコを作っていた。
だからきっと間違っていないだろう。

少し、二人が羨ましかった。

私もいつかはリョウスケと…。

そのためにはここで諦めたり出来ない。
私は気合を入れてハンドルを握った。


…あれ?何かおかしい…。


キャロの魔力がどんどん近づいてくる。
やがて、それは視認できるぐらいにハッキリとしてきた。

白の翼竜と…ガリュー!?
脇に車を止めて、あわてて降りた。

通り過ぎていってしまうその後姿に

私は確かに見た。

彼の姿を。

体が歓喜に震えた。
こんな奇跡が起こりうるだろうか。
確かに奇跡を願った。
でも、こんな…。

意識を集中するが、なのは達の気配はない。

これはもうバレンタイン神父が私とリョウスケを引き合わせてくれたとしか言いようがない。

もう私に怖いものはなかった。

ホテル・アグスタの最高級スイートも!

ベイサイドホテルのスイートをも!!

ミッドチルダプリンスホテルのロイヤルスイートも!!!


ダメ、落ち着いて!!
こういう時こそ慎重に!!!

震えを抑えながら深呼吸。

何度か繰り返しようやく落ち着く。

今はまだ…
リョウスケが何処に行くのか、見定めてから。

下手に追えば逃げられる。

だからこそ、慎重に。

この千載一遇の好機、逃さないよリョウスケ!!




side 良介


10:58


空を駆け抜ける疾風。
黒い死神の斧を携えて、ヤツは来た。

金色の死神は今、ここに舞い降りた。


「死神は酷くないですか?」
「甘いぞエリオ。今のアイツは本気でヤバイ!」



すいーとうぉーず りざると


現時刻 10:58

第108部隊 敷地内


ルーテシア、エリオ、キャロと行動
(ガリュー、フェイトの迫力に戦慄を覚える)
麻痺回復までまだまだ

取得アイテム

痺れ薬入りクッキー(11枚)
新しい服(着物風)
アギト特製薬湯
アギトのハリセン
アギト
(頭に乗ってる)
緑茶(玉露)

白の魔王、無限の欲望と遭遇
無限の欲望、良介がここにいないことを説明
白の魔王、砲撃

ナンバーズ、セッテ、ノーヴェ出現

高町なのはVSセッテ、ノーヴェ

ジェイル・スカリエッティ脱落
(砲撃の直撃による気絶)

ギンガ・ナカジマVSヴォルケンリッター
戦闘終了

勝者ヴォリケンリッター(決まり手 四次元殺法リンカーコア握り)
が、地表を突き抜けた砲撃が湖の騎士に命中
ギンガ脱出成功→逃走開始

森の中追いかけっこフラグ

シャマル一時脱落


夜天の王
スルナカン上空
死神の気配に気が付く。

夜天の王VS金色の死神
バトル発生フラグ


金色の死神VSライトニング+α
バトル発生フラグ

夜天の王VSライトニング+α
バトル発生フラグ

ゲンヤ・ナカジマ
始末書地獄フラグ
完全成立



2/14終了まで

―13時間02分―






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