某月某日


おかしい。本当に最近地震がよく起きる・・・。
これは何かの前触れに似ている・・・。
はっ!まさかあいつ等俺様の姿を見なくなって探しだのか!?
まずい。ここにいることがばれたらこの憩いの場が・・・!

いや待て。ここじゃ存在がないかのように空気になれる。
ならここでしばらく落ちつくまでいればいいんだ!

けどさすがにアリサには言ったほうがいいだろう。
ということで連絡してみたら

「はあ〜、見ないと思ったらそんなとこにいたのね」
「おう、ここは平和でな。正直楽だ」
「誰も気づかないの?」
「ギンガが気づいただけで後のヤツらにはイタズラしても気づかんかったぞ?」
「とりあえずそこのもの壊さないようにね。さすがに貴重なものまではどうしようもないんだか>ら」
「わかってる」

という風に何事もなく話もまとまった。
ふふふ・・・今回こそは何も起きんだろう・・・




無限書庫生活が始まってかなり経ったな・・・
たまには外に行くか。


「おい、ユーノたまには飲みにいかないか?」
「いいですね。行きましょうか」

そういい酒屋に行こうとした瞬間

「ユーノ。資料の請求だ」

おいコラ、なにこのタイミングで現われてんだ しかもこの前もしただろ!!


「僕もう上がったんだけど」
「緊急なんだ。頼んだぞ」

そう言い、さっさと通信を切りやがった。何様だお前!?


「おい、無視していこうぜ?」
「そうですよ。私達でやっておきますからたまには羽をのばしてきてください」
いつのまにか女司書がいてそう言いやがった。

「ううん・・・僕がしないとクロノの奴怒りそうだし僕も手伝うよ。さっさと終わらそう」

そう言って仕事にかかりやがった。
ほっとくわけにもいかず俺も手伝ってやった。
意外にも今回は請求も少なくすぐに整理したところから見つかったので1日で終わった。
仮眠をとってから今度こそ飲み屋に行った。


「たっく・・お前はまじめ過ぎなんだよ・・・無視しときゃいいのに」
「あはは、そうかもしれませんね」
「でも最近は宮本さんのおかげで書庫が賑やかですよ?このまま司書になりませんか?」 「冗談言うな。俺なんかがそんなんできるか。」
「じゃあたまにでいいんで手伝いでもきてくれますか?給料位出しますよ?」
「考えとくよ」


最初のうちはいつもの調子でのんでいたしかし飲む量が増え始めると・・・

「ちきしょー!あのシスコン提督!いつもいつも狙ったかのように仕事もってきやがって!」
「ちょ、落ち着けって!」

うっぷんが相当溜まっていたのだろう。ものすごい勢いでキレ始めた。

「それにいつもいつもみんな僕のことなんて忘れてるし・・・僕って何なんですか?ただのパシリなんですかね・・・」

たしかにそういうことを言っていたやつもいたな・・・普段は気にしてないように見せていたが気にしていたのか。
そのまま取り合えず愚痴を聞いてやり書庫に帰って行った。
その途中に

「ちくしょー・・・次に無茶な請求来たらストライキ起こしてやる・・・」
「おお!その意気だ!」
つい励ましのつもりでそんなことを言ってしまった。
そして書庫に着くと

「81番世界の過去の事件の資料どこだー!」
「未確認ロストロギアの詳細はどうなった!?」
「おい!救護班!そこの奴ら運んでくれ!!」
「大変だ!また整理した棚が雪崩を起こしやがった!!救護班!今すぐ来てくれ!!」


そこはもう地獄絵図だった。何なんだ。たしかに今までも忙しかったが比にならんぞこれは!?


「あっ!司書長!大変です!奴が過去最多の資料請求をしてきました」
「はあ!?ついさっき送っただろう!?」
「それが欲しいとか言って無理やり押し付けてきたんですよ!?」
「はあ・・・しょうがないするか・・・」


そういい酔いが冷めてきてたのか仕事にかかろうとしたユーノだった。
しかし気に入らんぞクロノよ・・・
文句を言ってやろうと通信を繋げたら・・・


「うん?コーヒーの豆変えたのか?」
「ええ。・・・あのお口に合わなかったでしょうか・・・」
「いや、おいしいよ。」


・・・おい。なに仕事場で若い女子局員とラブコメしてんだコイツ・・・エイミィにばらしてやる ?
なんか後ろが静かだな・・・そう思い見てみると



・・・・・・・・・・・・・・・・・・ビキッ!!

「あのシスコンなにやってんだ!?」
「ざけんなコラ!?ああ!?俺らが死にかけてる時に若いやつとイチャついてる!?」
「あの野郎!奥さんいるんだろ!?浮気してんな!!」


もうすごい怒りの嵐だった・・・あの大人しそうな司書たちが武装隊でも出せそうにない殺気を出してやがる!
特に

「あの男・・・・私の恋の邪魔ばっかりして自分は浮気?・・・・殺してやる・・・絶対に殺してやる・・・」

恐っぇぇぇぇぇぇ!!!なんだこの殺気は!?六課の奴らと互角だぞ!?
まずい、このままじゃまずい。ユーノに止めてもらわねば・・・

「おい。ユーノ」
「わかっています。」

おお!さすがユーノ!!この状況を納めるべきだとわかっている!

「・・・今から無限書庫は完全閉鎖!!今の依頼もこれからの依頼もすべてつき返す!!ストライキを起こすぞ!!」

なにぃぃぃ!?ちょ、ちょっとまて!!俺は止めて欲しかったんだぞ!!
「宮本さん・・・手伝ってもらえますか?」
「おお!!そうだ!この人がいれば確実に勝てる!!」
「お願いします!助けて下さい!!」


司書たちが俺に懇願してきやがった!!ふざけんな!そんなん俺は知らん!!と言おうとしたが

「手伝ってくれますよね?あの男を殺すの・・・私の恋の邪魔者を・・・」
「もちろんだ!まかせろ!」

俺のバカ!!けど仕方ねえ・・・あのまま本音言ったら俺まで殺られる・・・

「よし!!今から徹底抗戦だ!!みんな覚悟はいい!?」
「「「「おおおおおおおお!!!!」」」」


ちきしょう・・・俺の平穏カムバック!!!

無限書庫ストライキ生活初日

マジでこいつらストライキ始めやがった…
しかし閉じこもって仕事しないのはいいんだが、メシとかどうするんだ?
…と、思ったら目の前には大量の食料が。
徹夜がデフォのここは備蓄食料が大量にあるらしい。
しかも書庫の一角には野菜畑までありやがるし…
折角なのでこっそりメロン畑を作っておいた。
成長促進の魔法フィールドが張られているらしいのですぐに実がなるそうだ、楽しみだぜ。


無限書庫ストライキ生活二日日

早速メロン畑に芽が出た、何かを育てるというのもいいものだ。
恭也が盆栽やってる気持ちが少しわかった。
初日は書庫の扉が説得部隊にたたかれてうるさかったが、今は静かなものだ。
どうやら司書たちが防音魔法を使ったらしい。
他にもユーノを筆頭として防御系の魔法を施された入り口は正に鉄壁。
嘘か本当かスターライトブレイカーすらも防ぐんだとか。
今度俺の服にもかけてもらいたいものだ。


無限書庫ストライキ生活三日目
最近の書庫通いで特別に通されたギンガが説得要員としてやってきた。
だがここによく通っていたということは現状を知っているということだ。
口ではストライキを止めるように言ってはいたが、本気が感じられない。
あと、弁当は相変わらず美味かった。


無限書庫ストライキ生活四日目

何故かギンガまでストライキに加わっていた。
本人曰く、こっちのほうが説得がしやすいとのことだが、説得力がない。
司書たちは料理スキルのあるギンガの参入は大歓迎のようだ。
そういえばギンガから受け取ったスバルからのアイスの礼の手紙だが…
なんで字がかすれてるんだ?
しかも紙はボロボロでところどころに血がついてるし。
ギンガに聞いたらニコニコと底知れない笑みを浮かべて答えてくれなかった。
はてな?


無限書庫ストライキ生活某日目

ついにメロンの実がなった。
まだ小さいが時期に食える大きさになるだろう。
ストライキは相変わらず徹底抗戦の構えだが、知ったことではない。
しかし世話になっているだけなのもなんなので、とりあえず一つだけ手伝いをしておいた。
具体的に言うとクロノの悪行レポート第二段(勿論捏造)の暴露だ。
向こうの陣頭指揮をとってやがるのは奴なのでこれで向こうは足並みが崩れることだろう。

無限書庫ストライキ某月某日
ついに本局武装隊のやつらが強硬手段に出やがった。
だが入口のシールドに武装隊員が全員で撃ち込んだがまったく効いていなかった。
スターライトブレイカーでも壊れないというのは本当かもしれんな・・・


「いい加減開けろ!!完全に包囲されているんだぞ!!」
正面突破が無理と分かってか、今度はわざわざ通信開いて脅迫染みた事を言ってきやがった。
しかし
「あきらめる?何言ってるんですか?僕たちは自分たちの命のためにしてるんですよ?それとも死ねとおっしゃるんですか?」
「ふざけるな、司書風情が!!貴様らは黙って資料をサッサと我々に出せばいいんだ!!たかが資料漁りで何を言うか!!」


この野郎・・・司書の仕事なめてるな・・・こっちの方が過労死で命が危ねえんだぞ?
この言葉にキレたユーノが

「あんたじゃ話にもならないよ・・・上層部連れて来い!!」

おお!キャラにないこと言いやがった。こいつも相当壊れてきてるんだな。
そう言って通信を切ってこっちに戻ってきた。

「ユーノさんすごかったです!カッコ良かったですよ!」
「あはは、自分でも似合わないことしちゃったよ」


う〜む。またいい感じになってきたなあの二人は・・・

「ホントお似合いの2人ですね」
「ん?ギンガもそう思うか?」
「ええ。私もああなりたいと思います」
「まあ、俺を追いかけてる暇があるなら探せ。お前なら引く手数多だろ」
「そういってまた悪行に走るんですか?」


そんなことを言ってはいるが顔はご機嫌だった。う〜ん・・・まさかこいつとそんな話しを冗談でできるとは・・・


「なあ、あそこの2組いい感じじゃないか?」
「いいよな〜俺もあんな感じになりたいよ・・・けど相手探す暇がねえよ」
「あきらめるな。これで勝てば俺たちにも希望はある!」
「そうだな!!絶対勝って彼女探すぞ!!」
「「「「「おおおお!!!」」」


なんやらまた司書の士気が上がってるな?まあいいか・・・・


しかし武装隊が動き出したとなると戦力的にきついな。
どうするべきか・・・・

「?難しい顔をしてどうされたんですか?」
「なあギンガ。戦力強化としてあいつ等呼べるか?」
「あいつ等?誰をですか?」 「いや、言い方が悪かった。戦力強化として呼んで良いか?」
「だから誰を呼ぶんですか?」
心当たりがない。そういう顔で首を傾げるギンガ。
「ふっふっふ……ナンバーズだよ」
「なっナンバーズって……あの!?」

途端に苦い顔になるギンガ。
レリック事件の折り、あいつ等に捕まって洗脳されたんだから渋い顔をする気持ちも分かる。
だからこそ、あえてギンガに聞いた。

「彼女達なんて呼んだら、場が混乱して余計に収集が付かなくなるのでは?」
「ナンバーズたって全員呼ぶ訳じゃない。この場に相応しいヤツだけだ」

「……なら構いませんが……この場に相応しいって誰なんですか?それにここは包囲されているのですよ?どうやって呼ぶんですか?」
よし許可が出た。それに、この質問は予想していたこと、俺は不敵に笑い、こう答えた。
「呼ぶ手段は問題ない。で、呼ぶのはこうした状況下において力を発揮する心強い奴……」

一旦区切り、

「モグラ(セイン)とメガ姉さん(クワットロ)と犬(ドゥーエ)よ」

「クアットロとセインを呼ぶのはなんとなくわかりますけど、この場面ではドゥーエよりウーノさんを呼んだ方がいいのでは?」
「ウーノは超後方で情報操作をしてもらう。クアットロ達と違って、戦闘になると逃げられないからな。」

「なるほど、でも気になるんですけどアリサさんに頼めば一瞬で終わるんじゃないですか?」
「ここんところユーノの奴の手伝いで家に帰ってないから、どれだけ不機嫌になってるかわからん。…ジェイル辺りを生贄にでも捧げてから様子を見るとする。」

「……憐れですね。スカリエッティ」

元敵に同情するな。気持ちは痛い程わかるが(自分でいっておいて)
それにこんな事になってるなんて知られたら命がマジ危険だ。
「ですが、彼女達を此処に呼ぶのは最低でも一日はかかりますよ?」
「大丈夫だ。既に一人は確保してるからな。…ほいっと。」
そういって俺はかなり高位置の本棚を整理していた司書の一人に本を投げつけた。

ヒューン・・・ゴス!
「はぐっ!!」

ヒュルルル〜・・・ボグッ!!グシャッ!

かなりヤバイ打撃音と落下音を醸し出し地味な司書が落ちてきたが、その正体は…

「あいたたたたた・・・」

「ドゥーエ!?」
その顔に驚くギンガ。いくら神出鬼没でもこれには驚くよな。俺だってそうだし。
「立てストーカー。お前は今から猟犬だ。」

「え!?犬…このわたくしが!?」

屈辱に震えてるのかと思いきや…

「あぁ、ご主人様!!どうぞ、わたくしめの鎖をぉ♪」
Mっぷりを発揮し、わざわざ自分で自分に首輪を掛け、鎖を俺に手渡そうとしたが軽く無視。
ゾクゾク震えるな!
「いいか、今から外の連中の内部に紛れ込んで、殺さない程度に組織を撹乱、メガ姉さんとモグラに繋ぎを取って来い。できるな?」

「いや、良介さん。可哀想だから突っ込んであげなよ。」

あまりにもぞんざいな良介のドゥーエへの扱いに同情するが…

「うるさい黙れ地味男」

ドゥーエ本人からキャラに外れた事を言われた。どうやら無視されることすら快感だったらしい。
ユーノの顔が引き攣る。その顔は「なんで僕に対してはSなの!?」と問いていた。
知んねぇよ。
「よし、行け!」
「ワン!」

まさに忠犬の様に飛び去り、ドゥーエは消えていった。


sideギンガ ドゥーエの能力に対しての心配はない。彼女は優秀な諜報員だ。だが、そんな彼女と良介さんが絡んだ時点で…なんか、こう多次元宇宙的に収拾付かない事態に発展してしまうんじゃないかと、そんな不安の中で私は呟いた。
「……大丈夫なんでしょうか?」
「大丈夫じゃないかも」
誰が答えたのか分からない。

無限書庫ストライキ某月某日


ドゥーエに頼んでナンバーズに連絡を取ってもらっている。
向こうから通信があった。
傍受されてるかも知れんがあの2人なら簡単にここまで来れるだろうから関係ない。


「ストライキを手伝ってくれませんか?」
「え〜・・なんで私がそんなことしないとだめなの?」
「そうでうね〜、関係なんてないですもの」
ギンガの言葉にいまいち乗り気じゃない。
う〜ん・・・やはり一筋縄ではいかんか。仕方ない。

「おいモグラにメガ姉」
「えっ!?良介いたの?」
「全然気づきませんでしたわ・・・・」
こいつらまで・・・どこまで空気属性になっちまってんだよ俺は。

「俺も参加してんだ手伝ってくれねえか?」
「「っ!?」」
(良介が無限書庫でストライキ中→暗い所→密室→六課の奴らもいない→チャンス・・・・・)
「行く!!今すぐ行く!待ってて!!」
「お、おう・・・」
「リョウスケちゃ〜んあたくしも今すぐまいりますわ〜ん」
「た、頼むな・・・」


そう言って通信は切れた。

「あの〜あの2人も大丈夫なんですか?」
「あいつ等の能力に不安はないが他で不安になってきた・・呼んどいてなんだが、まともなのはいないのか?」

ギンガside

 「さて、諸君!
  コレで篭城は完璧になった!
  篭城は基本的に時間制限がある!
  確かに自給自足(畑完備)できる現状であるが、それでも外部より手に入れる必要が無いわけではない!
  その辺はモグラが搬送してくれる!
  このお陰で篭城でありながら時間制限の不安が無くなった!
  そして防御力の面は問題無い!知識もある!
  だがソレを運用し、活用し、戦術とする面に関しては問題がある!
  そのための要員として戦術担当としてメガ姉さんを!
  交渉担当及び情報操作要員としてウーノに協力してもらった!!
  さらにどちらか一方と連絡を取れなくなった際にはどちらか一方が両方を担える!
  さらに駄目押しとして猟犬も放った!
  我々の勝利が一歩近づいたのだ!!
  この戦い絶対に勝つぞ!!」

 「…「おぉぉぉぉぉぉ!!」…」

 良介さんが演説をし、他の司書の方々の闘志を奮い立たせている…

 基本となる理由である、『待遇改善』との目的は賛同できるのに…

 「なぜこんなに不安になるんだろ…?」
Side 六課

「なんでや・・・なんで良介がいないのにこんなに平和なんや!」
「おかしいよ・・・いつもいつもいなくなったら何か起こるのに」
「どの次元世界を調べても何も起きてない・・・」


3人は今回も良介が異世界へ逃げていると思い捜索していたが逃げる際の犯罪事件がどこにも起きていなくて全く見つけられないでいた。

「やっぱりスバルが知っているんじゃないですか?」

その場に同席しているティアナが言うが
「ううん・・・アクセル100発にバスターの嵐で拷問・・・お話を聞いたけど知らないって・・・」
ちなみにスバルはそのせいで本局に言って治療中である。
いつもはなんともなかっただろうがその前のギンガからのお仕置きも効いたのだろう。

「どこなんや、どこかで異変が起きてるはずや・・・」
「異変て言うとギンガがユーノにお弁当渡してた位だけど・・・」
「そんなんええねん!ライバル減って楽になるんやで?」


「あ〜・・・部隊長・・・いいですか?」

遠慮がちにグリフィスが入ってきた。


「なんや?今忙しいんやけど」
「いや、本局から無限書庫のストライキを止めろと命令が・・」
「そんなの武装隊でできるの!そうしろって言ってなの!」
「それが入り口にとても固いシールドを張っていて突入できないとか・・・
 しかも武装隊も内輪もめやら、何かをしようとすると読まれたかの如く先手をうたれるらしいんです」


「・・・・・・」
「どうしたの?ティアナ」
手を顎に添え考え事をしているティアナにフェイトは尋ねた。
「そういえば最近無限書庫の話題って多いですよね?」
「えっ?そうなの?」
「・・・知らなかったんですか?ユーノさんの部署なのに」
「えーっと、あははは・・・」
思いっきり考えもしていない人だったと言えず苦笑する3人。

「け、けどそれがどうかしたんか?」
誤魔化すように話を変えるはやてに、うんうんと頷く二人。

「・・・・まさか先輩が関わっているとか・・・」
「でも姿を前に行ったティアナもエリオもキャロも見なかったんでしょ?」
「そうなんですが・・・」


その言葉にグリフィスが何か思い出したようにまた
「あと、ギンガ陸曹が説得に向かったらしいんですが、むしろ参加してますね。
 あとナンバーズの何名かがストライキに参加しているそうです。」
と言ってきた。

それを聞きはやての脳内シナプスが全開で活動する。
「そうか・・・そういうことか・・ユーノ君、ギンガ・・・許さへんで!」
「ちょ、はやて!どういうこと?」
「ギンガは良介に弁当渡してたんや!ほんでユーノ君はそれを知ってて嘘ついたんや!」
「じゃぁやっぱりあのお弁当はユーノにじゃなくてリョウスケに・・・?」
「そういうこと・・・ギンガ・・ユーノ君・・・お話の必要があるね・・・」
「じゃああの幽霊も先輩のイタズラだったってことですね・・・」


「「「「ふふふ・・・・ふふふふふふ」」」」


ここに4人の化け物が生まれそのまま無限書庫へとその妖気を漂わせつつ向かっていった。
その道中、妖気の発生源は更に増えた事を記しておく。

Side ストライキ現場

ゾワゾワッ!

「おぉう!?」

「り、良介さん!? どうしたんですか!?」
「いや、なんか未だかつて無い悪寒が背筋を過ぎった……」
「風邪でしょうか?」
「いや、身体は至極健康なんだが……何故だろう?
 巻き添えになるから今すぐこの場を離れろと俺の本能が叫んでいる気がする」

side???


「そう、報告ご苦労様」
「いえ、思ったより事態は深刻化しそうですから早急な対処が必要と考えただけですわ」
「確かに無限書庫の労働環境に関しては問題になっていましたからねぇ・・・・・・
ユーノ司書長が入ってくれて効率が上がってからは尚更」
「それでは・・・?」
「えぇ。元々事案として上がっていたことですし、何とかまとめておきましょう。あそこが機能しないのは痛手ですしねぇ」
「では、よろしくお願いいたします」
仮想ディスプレイに映った翠色の髪の女性が頭を下げた。


「しかし、あの子が関わると本当に問題がどこまでも肥大化して・・・困ったものだわねぇ〜」
そう言いながら、長い髪をリボンでまとめた老女はとても楽しそうに微笑んだ。
まるで、遊びに来た孫を見るかのように無限書庫内の映像に映った一人の青年を見ていた。 不意に別の仮想ディスプレイが展開される。
そこには悪鬼のごとき形相の若い女性が7人。
六課の部隊長、小隊長、副隊長に隊員一名、そして医務官。
対処はさらに早く要求される。
「さてさて、ラルゴとレオーネにも連絡しておかないとね・・・」
と、本当に楽しそうにミゼット・クローベルは通信を送った。

sideストライキ現場 この本能の逃げろという叫びは恐らくは六課の奴らがついに気づいたのだろう。
にしても今頃気づくって・・・まぁ良い。
とにかくメロンを持てるだけ持って逃げよう。
そう思い荷物(メロン)をまとめていると


「何してるんですか?私の復讐を手伝ってくれるんじゃないんですか?」

その声の方を見るとあの女司書がゆらりと立っていた。
馬鹿な!?こいつユーノとさっきイチャついていたはず!?

「逃げる気ですか?」
「ば、ばか言うな。ただメロンを食べようとしていただけだ!」
「なら良いんです。私は司書長のお手伝いにいってきますね」

そういい機嫌よくユーノの方に戻っていった。
あれはヤンデレの素質があるな・・・ある意味六課のやつらより危険だな・・・。
しかしこれで退路は断たれた・・・勝つしか生き残る道はないかおもしろい!たまには返り討ちにしてやる!


「「「「「「「良介(兄さん)(先輩)今すぐ出て来い(きなさい)!!!」


ついに来たか!!
・・・・・・やっぱり無理かもしれん。







リレー小説編集版、第二段です。
何分、量が多く添削に時間が掛かりすぎるので三つに分ける事にしましたが
切りよく切ったら最後が二つ分(笑)
途中書き方が変わっている部分が今回はかなり多いです。
(今まで良介視点だったのが変わっていたり)
変えないと前後の繋がりがおかしくなってしまうのです。
そこの話を書かれた作家様には平に謝るばかりです。




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