閑話
2/13 業務終了後

 今私はフェイトさんに教えてもらいながらチョコを作っています。

 なんでもフェイトさんが長年住んでいた世界での2月14日は
『好きな男性』や『お世話になった男性』にチョコを送る日なんだそうです。

 なのでエリオ君や良介様にチョコを送る事にしました。

 でもチョコを作った事が今までに無かったので、良介様にチョコを送ると言うフェイトさんと一緒にチョコを作っていると言うわけです。

 でも…

 「フェイトさんのチョコ凄いですねぇ…」

 フェイトさんが作ってるチョコは凄いです…

 「そうかなぁ…」

 「そうですよ…」

 なんせ業務用チョコ5kgも使った巨大なチョコなんですから…

 「キャロも感心してないで自分の分を頑張らなきゃね」

 「はい!」

 そんな事を話しつつ二人でチョコを作りました…

 エリオ君喜んでくれるかなぁ…







sideエリオ


「はいエリオ君」
「…?」
キャロに手渡されたのは綺麗にラッピングされた小さな箱だった。
それをあけるとハート型をしたものが入っていた。

「これって…チョコレート?」
「うん。フェイトさんが教えてくれたんだけど今日は好きな男の子や
お世話になった人にチョコレートをあげる日なんだって」
「えぇ!?」
それってどういう意味なんだ!?
もしかしてキャロは…?
うわ、体が熱くなってきた!!
「で、これがヴァイス陸曹に、これはグリフィス副隊長。これが良介さんに」

……なんだろう、この寂しさは。

分かってたよ、うん。キャロはそういうつもりはないって。
だって言ってじゃないか、お世話になってる人にって。
「あ、でも、エリオ君に上げたのは一番上手くできたのなんだよ?」
顔を赤らめながらキャロはそういった。
えっと…それって?

あ、お礼、言ってない…。
「キャ…キャロ、ありが」
『エリオ君!キャロちゃん!』
「うわっ!」
「ギンガさん!?」
いきなり現れたギンガさんの顔に僕は驚いてしまった。
『二人ともすぐに来て!緊急事態なの、力を貸して!』




sideギンガ




7:55

私は今あの人の家のドアの前にいた。
今日はあの日だ。
今思い出しても去年の今日は恐ろしい出来事だった。
あんなことにならないようにしっかりと保護しないと。

(制服はちゃんとクリーニングしたし、シャツだって下ろしたて。
シャワーもちゃんと浴びて、ブローも完璧。
お気に入りの香水もしつこくないように足元とうなじにちょっとだけだし…)
父さんには
「おめぇ、何処にデートに行くんだ?」
とか言われたけど、人に会うのにちゃんと身だしなみを整えるのは社会人として当然だ。
常識だ。
マナーだ。

そして今、彼に会う…もとい保護するためにここに来た。

呼び鈴を鳴らす。
少しの沈黙。
やがて、ドアが開いた。
「あれ、ギンガ?」
顔を覗かせたのはアリサさんだった。
「おはようございます。…宮本さんは?」
「え…?もしかして知らないの?」
「は…?」


「何て事なの!!」
私はブリッツキャリバーを全開で走らせていた。
すでに事件は起きていたのだ!
去年はいなかった伏兵、ナンバーズの強襲。
私一人では手が足りない。
少し考えて、私は通信を行った。




side良介




「で、こうしてここにいる訳です。今まさに乗り込もうとしたところにあなたが降って来てくれたおかげで手間が省けました」
お前の手間を省くために飛んだんじゃないがな。
「ルーテシアとはその途中で会ったんです。事情を話したら一緒に行くって」
と、エリオ。なるほど。
経緯一応は分かったから…
「これを解け」
俺の体はバインドでがちがちに押さえられていた。
「いちいち逃げようとするからでしょう?」
クソ、こいつの顔を見ると逃げたくなるのはクイントに似ているからか?
どっちにしてもDNAには刻まれているな、きっと。

「とにかくここを離れます。これからどう動くかは移動しながら考えましょう」
それはいいが一つ疑問。
「何ですか?」
何でライトニングだけなんだ?スターズも呼べばもっと確実だろうに。
「スターズはダメです!色々問題があります!!」
おいおい、お前実の妹が隊員だぞ、そこの。

まぁスバルはともかく、ティアナのヤツは俺の事随分嫌ってるしな。
協力に疑問があるか。

(もしかして、まだ気が付いてないのかな?)
(多分…)

何かちびっ子どもがひそひそ話してやがるな。
よく聞こえんが。

とりあえずここから移動するためにキャロがフリードを巨大化させ、その上にキャロ、ルーテシア、エリオ、俺が乗る。
で最後にギンガが乗ろうとした時、

「見つけました」
「っ!?」
森の奥から現れたのは
「ナンバーズ、ディード!!」
「彼をこちらに引き渡してください」
完全武装のディードだった。
「……キャロちゃん、先に行って」
「え…?」
ギンガはBJを展開し、戦闘モードに入る。
「ここは私が抑えるから!!早く!!」
「はっ、はい!!」
ギンガの剣幕に押され、キャロはフリードを飛ばす。
「させない!」
ディードが飛ぼうとした瞬間、
「行かせない!!」
ギンガは一気に懐に飛び込んだ。
双剣を盾にナックルを防ぐが、そのままギンガに拳を振りぬかれ吹っ飛んだ。


それが俺の見た光景の最後だった。





sideギンガ




フリードは天高く飛び、もう姿は見えない。
後は…
「あなたを倒して、追いかけるだけ!」
「……了承しました。あなたを倒せば彼は私のものということですね?」
…誰もそんな事言ってないけど。
「でも、勝つのは私よ!」
「ツインブレイズ…障害を切り裂いて…」
ディードが双剣を構える。
私もカートリッジを炸裂させ、魔法陣を展開する。
池を挟んで対峙する私達。

風が吹き、水面が波打つ。

そして、それが消えた瞬間、

「ブリッツキャリバーっ!!」
「勝負!!」

それが戦闘開始の合図となった。



すいーとうぉーず りざると

現時刻 10:34

アジト近くの森→その上空


ルーテシア、エリオ、キャロと行動
(ガリューは隣を飛行)
麻痺回復までまだまだ

取得アイテム

痺れ薬入りクッキー(11枚)
新しい服(着物風)
アギト特製薬湯
アギトのハリセン
アギト
(頭に乗ってる)


ギンガ・ナカジマVSディード
戦闘開始

湖の騎士、ギンガの魔力探知成功→行動開始

ヴォルケンリッター集結フラグ


スターズ、ライトニングがいない事に気が付く
スターズ発進フラグ


白の魔王、クラナガンから出発
アジト壊滅フラグ



2/14終了まで…

―13時間26分―







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