――エリア『比類なき 灯篭の 神隠し』

 指定されたこのエリアは別段変わったところのない、変哲なダンジョンフィールドだった。どこか西洋の香りの混じった、寺院を模した階層型エリア。おおまかに廊下と大部屋が繋がりあって構成されている、単純なつくりのダンジョンだった。

 多少モンスターの数が少ない程度で、他には注視しても気に留めれる箇所は存在しない。全くもって、完全に普通のエリアだった。


(わざわざ指定してきたエリアだ……何かあるかと思ったんだがな)


 しかし、それは杞憂だったようだ。初めて『G.U』の二人とパーティを組んだときにもエリアを指定されたが、あの時のエリア選択にも個人的な意志を除いて、特に意味を持つものではなかった。今回も恐らく同様だろう。

 先ほどからモンスターを狩り続けて層を重ねているが、何ら変化は現れない。エリアには、全く違和感を感じない。

 そう、エリアにはなんら違和感を感じられない。違和感があるとすればそれはエリアではなく、自分の隣を歩いている女――パイにより感じさせられていた。


「これで、ここら一帯のモンスターもあらかた片付いたな。次の階層に行くぜ」

「…………」


 無言。

 現在地はダンジョンの第四層に差し掛かるところだが、隣の女――パイはずっとこの調子で沈黙を保っていた。元々口数の少ない、ドライな女である印象は受けてはいたが、完全に無言なのは様子がおかしかった。


「……おい、聞いてんのかよ」


 得体の知れぬ沈黙に嫌気が差し、ハセヲは声を振った。


「聞いてるわよ……。次の階層へ進むんでしょう」

「だったら、返事ぐらいしたらどうなんだ。さっきからずっとだんまりじゃねえかよ」

「気のせいよ」

「じゃあ聞くがな……このエリアに来てから、今の今まで、アンタは一度でも喋ったって言うのかよ?」


 そう、一度たりとも傍らの女は口を開きはしなかった。先ほどのように『先へ行く』とハセヲが言っても頷きを返事として返すのみ。かといって、故意に無口になっているワケでもなさそうだ。どちらかと言えば、心此処にあらずといった様子だった。


「――いい加減、なんとか言ったらどうなんだよ」


 沈黙は短くなかった。しかし、長くも無かった。何かを諦めたように、そして何かを決意したかのようにパイは息をつき、曇らせていた瞳に光を宿して言った。


「ハセヲ、アナタは本当に憑神を求めているの?」


 ようやく口を開いたかと思えば、そんな当たり前のことをどこまでも真剣に、パイはそう聞いてきた。


「今更なに言ってんだよ……その為に、こんなことにも付き合ってるんだろうが」

「そうね、アナタは碑文を手に入れようとしている。けれど、それは本当にアナタが碑文を求めていると言えるのかしら」

「……ワケ判んねぇよ」


 パイは構わず、溜め込んでいたものを吐き出すようにして続けた。


「アナタは碑文を手に入れようとしてるワケじゃない。ハセヲ、アナタは力を得ようとしている。碑文を力としてしか見ていない」

「ンなこと、当然だろうが。碑文ってのはアンタらの言う特殊なPCとやらに“秘められた力”なんだろ」

「そうね、確かにそう。けれど、力は碑文の一部でしかない。碑文の全てが力だというワケじゃないのよ、アナタはそれを理解していない。だから碑文を理解できず、繋がることすら出来ない」

「……何が言いたい」


 低く、唸るようにしてハセヲは言う。それにも構わずパイは嘆息混じりに――。


「今のままではアナタは――開眼することはできない」

「――ふざけんな!!」


 憤慨するハセヲの言葉を受け止めた上で、パイは冷静だった。

 淡々と、事務処理のように事実を述べている。そのように、振舞っている。


「ふざけてなんかいないわ、アナタは今のままでは開眼の見込みは無い。だから……『G.U』はアナタの開眼方法について変更を決定した」

「開眼方法の変更だ? 何言ってやがる、方法なんざ戦闘重ねるぐらいしか無えんだろうが! わざわざ、そんなワケのわからねぇことを言う為に呼びつけたのかよ!?」

「――いいえ。方法はあるのよ、ハセヲ」


 あくまで冷静に……いや、冷徹とも受け取れる様子でパイは事実を述べ続ける。

 その淡々とした表情を正視できず、ハセヲはパイに背を向けた。顔を見れば、殴り掛かってしまいそうなぐらいに精神がささくれ立っているのを、自覚したのだ。

 ハセヲがこの三日間『G.U』の二人と行動を共にしていたのは単に碑文を――三爪痕に対抗する力を手に入れる為だ。今更そんな言葉を言われたところで、はいそうですかと承知できるはずも無い。


「開眼に必要なのは精神、及び感情の開放。扉の開錠。そして碑文に対する理解――そういった漠然としたものよ。けれど、それら曖昧なものを故意に引き出す手段が一つだけある」


 そう説明するパイをよそに、変わり映えのしないはずの長い廊下に一つの変化が発生した。

 ――ぞくりと、背中が粟立つ。


「私とクーンの開眼に共通するもの。それは……強い、爆発的な感情が切っ掛けになったということ」


 無視できない気配を察し、ハセヲは背後へと振り向く。そこに居たはずのパイの姿は無く、廊下の果てから忍び寄るかのよう
な、重厚な気配が存在するのみだった。


「――!? おい、どこ行ったんだよ!」


 周囲を見回してもパイの姿は無い。しかし、声だけはどこからともなく響き、一方的に語りかけてきた。


『感情――それに強く興味を示し、またプレイヤーの意識というひどく曖昧なものに干渉できるモノが『The World』には存在す
る』


 廊下の果ての虚空――目を凝らして見えるか見えないかのぎりぎりの距離。その空間がひび割れ、狭間から何かが溢れ出してきている。

 ドクン――と、一際強く心臓が跳ねた。


(な――んだ!?)


 気配は濃度を増し、虚ろなソレは実体を得ながら溢れ出てくる。


『現状の方法では開眼の望みは薄いと、八咫様はそう結論付けられたわ。そして、開眼手段の変更が決定されたのが三時間前』


 虚ろなソレには見覚えがあった。いや、忘れようはずも無かった。

 醜悪な、憎悪が形となったかのように深い闇。ゴボゴボと泡立つ猛毒の病原体。『The World』における異物。

 忌わしき黒点――AIDAが、回廊の先から湧き出ていた。


『決定された開眼手段。それはAIDAとの接触による強制的な感情の発露、並びに心的ショックを鍵とした開眼』


 半身になり、振り返る。

 背後の脱出口まで、距離にして三十メートル強。長い廊下の只中に、AIDAと対峙する形となり、前方はAIDAにより塞がれている。廊下は直線。左右に逃げ場は無い。後方へは遠すぎる。前方には猛毒の黒泡。


『さあ、選択なさい』


 その声を合図とするように、AIDAは狭間から完全に現出し――


『力を得るか――全てを失うかを』


 ハセヲへと、襲い掛かった。










      *****










『三日が過ぎても変化が見られない…。予定通り、ハセヲとAIDAを接触させることとする……』


 それが八咫様の下した決断だった。

 AIDA現象が拡大しつつある今、碑文使いの戦力は一人でも多く、かつ即急に必要とされている。今の方法で開眼する可能性が無いワケではないが、時間を要するのは確実だという見解が出ていた。

 時間をかければ今の方法で安全に開眼へと導けるだろう。しかし、その時間がもう残されていない。

 今はまだAIDAの存在を一般プレイヤーに隠蔽できている。しかし、AIDA現象が活発、拡大化するに従い、その存在を隠し通すことは難しくなるのは自明の理。

 原因も正体も不明のAIDA。これは『The World』の一般プレイヤーにとって『バグ』以外の何者でもない。一般プレイヤーにとってのAIDAは、攻撃しても倒すことの出来ない、しかも倒されれば意識不明にさせられるモンスターだった。

 いや、バグなどと可愛いものですらない、ソレは化け物であり劇毒だった。もし仮にAIDAの存在が明るみに出れば、最悪の場合『The World』の閉鎖という事態を招きかねない。CC社が焦るのも無理は無かった。しかし――


『お言葉ですが……些か早急すぎる判断ではないでしょうか。AIDAとの接触には極めて高いリスクが生じます。CC社からの指令であっても、AIDAとの接触については慎重な判断が要されるかと思いますが』

『今回の件に関して、CC社の意志は介入していない…。これを決定したのは、私の判断からだ…』


 告げられた言葉に対し、息を呑んだ。

 自身の崇拝する上司――八咫はAIDAに対して、CC社以上に強い警戒心を抱いている。AIDA現象について常に慎重な姿勢をとってきた八咫様の直々の判断――それに異論を挟むことは出来ない。


『了解しました。しかし、現在はAIDAの発生しているエリアは無いものと――』

『今しがた、AIDA現象の前兆が確認された…。あるエリアのデータ容量が急激に増大している、まず間違いないだろう。そこに向かいたまえ…』


 『知識の蛇』が一際強く輝きを放ち、モニターの一つに、あるエリアの映像を映し出す。

 エリア名――『比類なき 灯篭の 神隠し』――ダンジョンタイプのエリアだった。

 パイは、ひとしきりモニターに映った映像とエリア名を睨むようにして、目に焼き付けた。その後一礼して、知識の蛇から退出した。


(…………)


 そうして今、ハセヲとAIDAが接触する様子を傍観している。

 システム権限者でもあるパイは、認知外領域に監視用の部屋を作成していた。その部屋に一時的にPCを転送させ、遠隔接続した『知識の蛇』のモニター越しに、事態の成り行きをただ見守っていた。


「確立は五分五分……いえ、もっと分が悪いかもしれないわね」


 ハセヲが開眼を果たす確立。碑文使いとして、冷静に分析した結果の答えがそれだった。

 AIDAについては『G.U』でも判っていることは少ない。判明していることといえば、仕様を逸脱した存在であること、碑文使いでしか消去の出来ない存在であること、人の感情に影響を与える存在であること、そして――倒した相手を意識不明にさせる存在であること。


「…………」


 リスクが大きすぎる。彼女は自分の上司にそう上告した。しかし、彼女の上司――八咫はそのリスクさえも呑み込んだ上でこの方法を決定したのだ。そこに、彼女が異論を挟む余地は無い。

 しかし、それでも納得しきることは難しかった。

 彼女の崇拝する人物であり、彼女が全幅の信頼を置ける無二の人間である八咫の下した決定だとしても、早急過ぎる感は否めなかった。


(何故、八咫様は……)


 思いにふける。

 ――と、モニターの中のAIDAが鈍い光を放ったのを知覚して顔をあげた。

 病原体のようなAIDAの身体が微細な振動をはじめ、その中核に淀んだ光が集まり始める。

 それはAIDAの攻撃の――『アビゴル・レーザー』の前兆行動だった。あの一撃をまともに喰らえば、PCボディは破壊さ
れ、プレイヤーは意識不明に追い込まれるのは必至だ。


「ハセヲ……」


 事態を見守るしかない。彼女にはそれしか許されていない。第三者が介入してしまえば、これら全てが無駄になってしまうからだ。

 モニターの中のハセヲは素早く――しかし、全盛期の頃とは比べるまでも無く鈍重な回避行動を取った。ほとんど勘からの行動だろう、閃光が放たれる前に右に飛び退き、攻撃の軌道から逃れることに成功していた。

 そのまま勢いあまり、ハセヲは廊下の壁に激突した。そして体勢を整える間すらも惜しんで双剣を光から引き抜き、防御の構えを取った。そこへ続けざまに放たれたAIDAの擬似電球が着弾する。ハセヲは全力で防御していたようだが……それで終わりだった。

 胸の前で十字に交差させ、身体を包み込むようにした両腕を犠牲とした防御。それでも、AIDAの攻撃を耐え切ることは出来なかった。

 いや、最初から防げるはずなど無かった。AIDAは碑文でしか対抗できない。開眼していない碑文使いでは、一般PCとほとんど変わりが無い。AIDAに敵うはずが無いのだ。


「もういい……、早く逃げなさい……!」


 ハセヲはまるで壊れた人形のように、出鱈目に吹き飛ばされ転がっていった。

 恐らくは瀕死のダメージ。あと一撃でも攻撃を受ければPC『ハセヲ』は“死亡”する。

 死ぬと言ってもそれは仮想のモノ。PCの生命力を司る数値が0になるだけの、データ数値の変動による仮想死でしかない。ただし、これが普通の戦闘であれば――普通の相手であれば、の話だ。

 敵はAIDA。仕様を逸脱した存在。病原体そのものである毒物。プレイヤーを意識不明にする化け物。そういった普通ではないモノ。

 ハセヲにはAIDAについて必要な知識を一通り教えている。碑文の力なくして倒せない相手であることも……そして、AIDAにやられれば意識不明に陥るという事実も認識しているはずだ。だと言うのに――


「あの、馬鹿――!!」


 ハセヲは、AIDAへと斬りかかっていった。

 勝機などない。対抗手段は開眼出来ていない今の状態において絶無。エリアの境界線にまで弾き飛ばされた今なら逃げ出すことも出来ると言うのに、それを拒むかのようにAIDAへと駆け出した。

 廊下は直線。敵の射程は無限大。ハセヲの射程は極最小。敵との彼我距離はおよそ五十メートル。

 防御も回避も出来はしない。抗うことさえ出来はしない。続く第三射でハセヲはAIDAによって破壊され、そのプレイヤーである三崎亮は――


「クッ――――!」


 堪らず飛び出した。

 観察と調査を積み重ねた全てが無駄になると判っていながら、ワケも判らず飛び出した。

 こんな絶望的な状況になっても、逃げ出そうとすらしない彼の姿に何を思ったのか。打算も何もない行動を、パイは選択した。










      *****










「AI……DA!?」


 掠れる声が知らず出た。

 廊下の先、おぞましい闇の狭間から黒い泡が滲み出てくる。形を得て、這いずり出てくる。

 おぞましい……なんとおぞましい光景だろうか。あらゆる醜悪を凝縮したかのような深く黒い泡からは、ただおぞましさしか伝わってこない。まるで憎悪の塊だった。

 その光景を正視した瞬間、背中に一筋の汗が流れた。汗には然るべき温度が無い。ひどく、冷たい汗だった。


『決定された開眼手段。それはAIDAとの接触による強制的な感情の発露、並びに心的ショックを鍵とした開眼』


 パイはそう言った。何故、パイの姿が消えたのか。何故、今になって方法を変えたのか。何故、『開眼する手段は戦闘を続ける他にない』と嘘をついていたのか。

 いくつもの疑問が浮かんでは消える。そして最後に頭の中に残ったのは二つの事実だった。

 一つは今現在AIDAと対峙し、逃げ場のない状況であるということ。

 そしてもう一つ……恐らくはこれが、開眼する最後の機会だということ。


「――――」


 現在位置は長い廊下の只中。前方にはAIDA。背後にはエリアの階層を分ける境界線――脱出経路が存在。ただし距離がある。恐らくは十歩以上が必要。そんな悠長な暇は無い。背中を狙い打たれるのは必定。逃亡は不可能。AIDAまでの距離は目算十メートル。今の身体能力で必要な歩数は最低四歩。現有する戦力は衰えた体、そして双剣と簡易な攻撃呪紋のみ。

 それが今の状況。全く以って笑い話にもならない、崖っぷちにして最悪の状況。それを頭の中で整理し――戦闘態勢を取った。

 逃げられない。それは判り切っている。ならば――闘うしかない。

 覚悟を決め、AIDAを――敵を凝視する。すると敵はブルブルと打ち震えるような振動を始めると同時に、ジジジと何かが焼け付く音を発し始めた。

 その動作と音には覚えがあった。ロストグラウンドの時の――初めて遭遇したAIDAの様子と同じだった。


(――あの攻撃が、来る!)


 咄嗟に全力離脱。どのような軌跡で襲い来るのかは予測できず、ただ勘で右に弾けとんだ。

 飛び退くのとほぼ同時、零コンマ何秒かのタイムラグで先ほどまで立っていた位置を光が奔った。触れるか触れないかというぎりぎりの際どい距離。数ミリほど左を光が駆け抜けるのが、視界の片隅に映った。

 姿勢制御も、飛び退いた後の行動を考えに無い、形振り構わぬ回避行動。一撃を避けることは出来たが、身体ごと壁にぶちあたった。衝撃で眩暈のする頭を振り、双剣を光から引き抜く。

 そのまま何の確信も無く、身体を覆うようにして十字に両腕を交差させる。


(――耐えろ!!)


 次の瞬間、放たれた何かが自身に着弾したのが判った。

 二度ほど床にバウンドし、廊下の果てへと吹き飛ばされていく。


「がっ……は、あ……!!」


 それで詰み。全力で防御したにも関わらず、致命傷寸前のダメージを負わされた。


「なんでだ……なんで……使えねえ!?」


 ハセヲはAIDAと対峙した瞬間から精神を研ぎ澄まし、開眼への切っ掛けを窺っていた。これが最後の機会だと自分に言い聞かせ、背水の陣の心境で、体に巡らされた神経を過敏に集中させている。

 だというのに……これほど必死に、死に物狂いになっているというのに、碑文などという不確かなものに繋がるどころか、開眼を果たすどころか、その存在を感じ取ることすら出来なかった。


「く……そ、がぁ!!」


 状況は悪化している。身体は瀕死。敵は強大。彼我距離は更に開いた。反撃を行なうには余りに遠すぎるその距離。

 ただ、一つだけ救いがあった。それはAIDAの攻撃で弾き飛ばされた結果、廊下の端にまで辿り着いたという事実。あと数歩でも後ろに下がればそこはエリア階層の境界線――AIDAから、一時的にでも逃れることが出来る。

 AIDAから逃げた後、どうなるかは判らない。しかし、階層を変えて一時的に逃れた間にエリアアウトを試みる、という選択肢が発生する。仕様外の化け物に襲われている以上、それが成功する保証は無い。それでも、その選択肢はさながら一筋の光明だった。

 だが……どうにもならないことを、逃げなければならないことを理解していながら――


「逃げねぇ……!」


 双剣を、構えた。

 敵わないことは理解している。抗うことさえ出来ないのは察している。

 それでも、逃げ出すことなど認められなかった。


「俺は……テメェらなんかから……!」


 体に残されたありったけの体力を総動員させ、両の脚に力を込める。

 そのまま両足を縮め、反動をつける。ハセヲは床を蹴り出す脚に全神経をかたむけ――


「逃げだしたりしねえぇぇぇぇぇっ!!」


 無謀なる疾走を開始した。





















To be Continue


読者様への返事


>「.hack//G.U.Chronicle」
>揺光との最初の邂逅が原作みたいな悪印象じゃなくてちょっと嬉しいです。
>完結目指して頑張ってください。




ご感想ありがとうございます。

改めて揺光の人気を実感した今日この頃です。
次の出番は割と先かもしれませんが、ちゃんと活躍してくれます。
応援ありがとうございました、頑張らせていただきます。








作者の蒼乃黄昏あおのたそがれです。

小説を読んでいただきありがとうございました。

簡単な一言でいいので、ご感想を頂けると嬉しく思います。

ご感想をメールで下さった方には、お返しに

『第零話:終わり逝く世界』をお送りさせて頂いてます。





作者蒼乃黄昏さんへの感想、指摘等ありましたらメ-ル投稿小説感想板に下さると嬉しいです。







.hack//G.U.Chronicle

第二十七話 :疾走












勝つなんて言えない


守り切るとは約束できない


ただ唯一、これだけを誓う


――逃げない――