プリキュアオールスターズ 春のカーニバル
プリキュアオールスターズ 春のカーニバル
レビュー

去年のプリキュアオールスターズがNewStage三部作の完結編で結構豪華だったから、
今年のは見劣りするんじゃないか、と心配していましたが、切り口を変えることでまた違った魅力を演出していました。
妖精たちに日ごろの感謝を伝えるためにプリキュアが歌って踊るお祭りということで、各作品ごとにOPもしくはEDをプリキュア達がダンスしていきます。

フレッシュ以降はもともとエンディングで踊っていたので振りはありますが、
それ以前の作品も新たに振りが付けられてダンスを踊っていたのは良い演出でした。
中でも一番印象に残ったのはスプラッシュスター。ダンスの途中で挿入された絵の中だけではありますが、
満と薫がアニメ最終回で披露した変身後の姿をしていたのはニクイ演出だった。

ルミナスやミルキィローズと違い、プリキュアとしてカウントされない戦士。
むしろプリキュアでない事に意味があるのがスプラッシュスターにおける満と薫。
この二人がいなければラスボスを倒した最強技が撃つことができないくらいに重要ですが、
これまで過去の映画ではいないも同然だった。それが一瞬とはいえ出してくれたのはかなり良かったです。

何気に良い仕事をしていたのはゲスト声優のオリエンタルラジオ。
セリフ量はもしかしたらプリキュアを押しのけて一番じゃないかと思う。
劇中で歌ってた唄も上手かったし、事件を引き起こす黒幕ではありますが、憎めない良いキャラしてました。

あとは安定のえりか。声が付かないプリキュアも多くいますが、
キュアマリンなくてはプリキュアオールスターズは語れまい。
見事なギャグキャラで、マリンのあるシーンで会場は笑いに包まれました。
一応最後にみんなで協力して敵を倒す、みたいなシーンはありましたが、本当におまけ程度。
簡単に言えば今のリアルタイム視聴者の子供たちに、昔のプリキュアを紹介するカタログみたいな側面が強い気がしました。


まさしくカーニバル。お祭り作品の良い見本のような映画でした。



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