大決戦!超ウルトラ8兄弟
大決戦!超ウルトラ8兄弟
概要
昭和41年 西暦1966年、テレビ番組のヒーロー、ウルトラマンに憧れる

マドカ・ダイゴ、アスカ・シン、高山我夢の3人は、赤い靴を履いた不思議な少女と出会い、夕焼けの空に輝く一番星に願い事をする。
ダイゴは宇宙船の船長になることを、アスカはプロ野球選手になることを、
我夢は科学者になってダイゴの乗る宇宙船を開発することを其々願う。

そして25年の月日が流れ、少年から青年へと成長したダイゴは横浜市役所観光課の職員、アスカは横浜スタジアムのボールボーイ、
我夢は横浜マリタイムミュージアムの学芸員として、其々ごく普通の平凡な日常を送っていた。

そんな日常のある朝、横浜上空に蜃気楼が発生する、その直後、ダイゴは見たことのないウルトラマンを目撃し、
さらに其処にはウルトラ兄弟が戦う夢を見る、そしてそのウルトラ兄弟に変身するのはダイゴと親交のある、
ハヤタ、モロボシ・ダン、郷秀樹、北斗星司だった。

そんな不思議な夢を見た数日後、ダイゴは自分の住む世界とは似て非なる別の世界に迷い込み、
ウルトラマンメビウスと海獣キングゲスラの戦いに遭遇する。

レビュー

「ウルトラマン」から「ウルトラマン80」までの昭和ウルトラシリーズ、所謂、M78星雲世界、M78ワールドの正当な続編、
「ウルトラマンメビウス」の放映中に公開された、当時と同じ役で多くのオリジナルキャストが出演した事で大きな話題と反響を起こした、
ゾフィー、ウルトラマン、セブン、ジャック、エース、タロウの、ウルトラ6兄弟と宇宙警備隊のルーキー、ウルトラマンメビウスの7人が共演、
共闘した「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」に続く劇場版作品です!

この作品の最大の見所は何と言っても、本来はネオフロンティアスペース、ガイアの世界、M78ワールド、の3つの其々異なる世界、世界観で活躍した、
「ウルトラマンティガ」、「ウルトラマンダイナ」、「ウルトラマンガイア」、の平成ウルトラシリーズの基礎と土台を築き上げた、
平成一期、平成三部作、TDGと評される平成ウルトラマン達と、「ウルトラマン80」から2008年当時、
28年ぶりの新しいウルトラ兄弟、ウルトラ兄弟十男である、「ウルトラマンメビウス」と、そして「ウルトラマン」、「ウルトラセブン」、「帰ってきたウルトラマン」、
「ウルトラマンA」、の昭和ウルトラマンもとい、ウルトラ兄弟の、昭和、平成、計8人ものウルトラマン達の共闘と共演です!

2008年の公開当時は、2年前の25年ぶりのウルトラ9兄弟が活躍した、
M78星雲世界の正当な続編である、2006年に6チャンネル、TBS局にて現在では最後の1年間放送のTV作品となった、
「ウルトラマンメビウス」の好評からによるM78星雲シリーズの再熱していた矢先、本来の世界観設定では共演が不可能、相容れない中であった、
「ウルトラマンティガ」、「ウルトラマンダイナ」の同一世界だが其々活躍した時期、時代が違う、上記の2作品とはまた別の世界観であった「ウルトラマンガイア」、
と言った平成ウルトラシリーズの基礎と始まりを築き上げた、平成の3大ウルトラマンがティガは2000年に公開された、
「ウルトラマンティガ THE FINNL ODYSSEY」から8年ぶり、ダイナはTVシリーズの放映終了から約11年ぶり、
ガイアも同じくTVシリーズの終了から約9年ぶりの登場と言う事で話題になり、更にその平成ウルトラマンに変身する、
マドカ・ダイゴを演じたV6の長野博さん、アスカ・シンを演じたつるの剛士さん、そして高山我夢を演じた吉岡毅志さんが当時と同じ役で其々出演すると言う事で、
平成三部作を見ていた平成世代を中心に大変盛り上がりました。

また本作の見所であるこの不可能とされた共演が出来たのは、本作の世界観を正史世界、原点の世界ではなく其々の人物達が、
正史、原点の世界と名前や顔は同じだが同姓同名のパラレルの人物で、
かつ本作の世界で其々普通の一般人として暮らしていると言う設定なので共演が可能となりました。

またこの作品は当時累積赤字の件で円谷プロの倒産寸前の危機の最中で、製作されたも特徴です。
この作品が公開された翌年の2009年以降の円谷プロダクションは、映像会社TYOの買収による子会社化で、
経営体制と経営陣の総入れ替えによる新体制へと移行して行った為、この作品が事実上円谷一族の経営化での、及び旧円谷スタッフ陣による最後の作品でもあります。


執筆者:クロネコさん


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