Devil May Cry 3
Devil May Cry 3
概要
かつて魔剣士スパーダが、人間のために剣を振るい魔界を封じてから数千年―――
英雄スパーダと人間、両方の血を受け継ぐダンテは、街の片隅に便利屋を開業しようとしていた。
そんな中、ダンテの店の側に突如として巨大な塔が出現する。

月明かりに照らされたその塔の屋上に立っていたのは、失踪していたはずのダンテの双子の兄、バージルと無数の悪魔達であった。

同じスパーダの血を引きながらも、その目指すべき物の相違から袂を分かっていた二人……
ダンテは、バージルとの決着のために、塔へと足を向ける。
時を同じくして、人間のデビルハンター、レディもまた突如現れた塔に向かっていた。自らの因縁を断ち切るために。

悪魔、人間、そしてその両方の血を受け継ぐ者。

それぞれの思惑を胸に、運命の歯車が回り始める―――


レビュー

デビルメイクライシリーズ第3作。プラットフォームは引き続きPS2.
今度の舞台は突如として現れた、かつてスパーダが純潔なる処女の血を注ぎ、自らの力と共に封印した現世と魔界を繋ぐ塔、テメンニグル。
今回は1よりも前、ダンテがデビルメイクライを構える前の話である。

手始めに悪魔に襲われるところからミッションスタートするが、この時点で旧作には見られない新しい要素が組み込まれているのが分かる。
それは、スタイルチェンジシステムとある。
これは、あらかじめプレイヤーが剣技重視、銃撃重視、移動重視、カウンター重視と、いわば「型」と言えるものを選択することになる。
例えば、剣技重視スタイル・ソードマスターであれば、○ボタンとスティックの組み合わせで、
近接戦において強力な技を使えるようになるなど、言ってみれば○ボタンにどんなタイプの特殊能力を組みこむかといったシステムである。
これにより、敵との相性や、自分の好き好きに合わせて戦い方を選ぶことが可能になった。
また、不評であった2でのダンテの動きは本作ではまたスピーディーなものに戻り、
自由な戦闘、テンポのいいハードロックソング、拡張性の高い戦闘システムなどにより、シリーズ最高傑作との呼び声も高い。
今まで謎であったダンテの兄、バージルの人物像や、
これ以降のアニメや続編に登場するレディとの出会いなどストーリーも十分見どころがたくさんである。

通常版ではダンテのみが使用可能であったが、後に値段を落して発売されたスペシャルエディションでは、
バージルをプレイヤーキャラとして使用可能になり、ファンの願いがかなった嬉しい内容となっている。


執筆者:exocetさん



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