月光条例
月光条例
概要
何十年かに一度、月から青い光が降り注ぐ「月打(ムーンストラック)」と呼ばれる現象が起こる時がある。
それを元に戻すため、おとぎばなしの長老会はたった一つの法律を作った。


それが「月光条例」――


青き月光でねじれた『おとぎばなし』は…猛き月光で正されねばならない!


レビュー

 青き月光でねじれた「おとぎばなしは」猛き月光で正されねばならない。
何十年かの周期で降り注ぐ青い月の光によって狂ってしまった。「おとぎばなしの」登場人物が、現実世界に現われ悪さをする。
高校生の岩崎月光は、月光条例の使者 鉢かづき姫と共に「おとぎばなし」と人間の世界を護る為に、狂ってしまった登場人物達と戦う<執行者>となる。

作者は、うしおととら、からくりサーカスの藤田和日郎で、現在 連載中 コミックスは五巻まで発売されている。
主人公 岩崎月光は喧嘩っ早い不良だが、曲がった事や弱者を甚振る行いなどを目逃せない熱血漢で、
不当な暴力を振るう者には相手がどれ程巨大でも身一つで向っていく、偶然出会った鉢かづき姫に執行者の証の極印を渡され、執行者になってしまった。
当初はイヤイヤ&女性の鉢かづき姫を武器として振るう事を拒んだが、鉢かづき姫の強い覚悟を見て、自身も執行者としての覚悟を持つ。
養父の岩崎 徳三に幼い頃から教え込まれた心の中のモノサシ(人間が正しく生きる為に必要な最低限の心得の様なモノ)に基づいた彼の言葉は、
強く心に響くものばかりである。

私のオススメは、コミックス収録なら、二章の一寸法師。 未収録なら浦島太郎。


執筆者:病み上り決死隊さん



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