セイル(SEIRU)
概要 |
クリスマス・イヴ――
大好きな母親とパーティを楽しんでいたアンドロイドの少年、聖流(セイル)。
だが、ノッカーズ集団「ペンドラゴン」の襲撃により全てが粉々にされてしまう。
彼らに強奪されてしまった母を救うため、セイルはアニマロイド型ブースターのキディと共に戦う――
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レビュー |
『HAUNTEDじゃんくしょん』『緋翔伝』で知られる夢木鳥ねむ&有里紅良コンビが贈るHXL(ヒーロークロスライン)シリーズの1作。
同シリーズの『ALCBANE』に登場した上岡流梨子博士に開発され子供として育てられたアンドロイド・セイルが、
犯罪結社に奪われた母を取り戻すために繰り広げた数週間の戦いの旅の物語。
物語は、主人公セイルの母を取り戻すための戦いを縦軸に、HXLシリーズのテーマであるヒーロー同士の交流を横軸にして展開します。
戦闘だけでなく、様々な人々との交流でセイルが迷い悩みながら自分なりの答えを導き出すまでを、
夢木鳥ねむ作品らしい繊細な描写で著されていました。
また、何故セイルのオリジナルである子供が亡くなったのか、アルクベインが何故セイルの戦闘行動を忌避したのか等、
他シリーズにも関るネタが散りばめられているところなどHXLシリーズの魅力も十二分に発揮されていました。
最終話での、旅の中で知り合ったヒーロー達の参戦には大いに盛り上がり、
衝撃のラストにはマンガを読んで久しぶりに涙を流してしまった良作です。
執筆者:shinyaさん
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