それの任務は本来なら比較的簡単な物であった。

第68管理外世界で【偶然に】見つかったロスト・ロギアの輸送であったが
物が物だけに、管理局は未来のエースとよく組んでいる鉄の騎士を派遣した。

それは古代の遺跡から発掘されたロスト・ロギアを持つ高町なのはが謎の正体不明に襲われた。


本来の実力を持つ【なのは】であれば問題はなかったが。それは起きるべくして起きてしまった。


元々ジュエルシード事件・闇の書事件を終わらせた功績はさすがというべきところだが。

そのまま管理局に所属して過密と呼べるシュケジュールをこなしていた。

それは成人した男性でも簡単に過労死させるほどの内容であった、それを生まれて9歳から魔法を手にして二年間ほぼ休まず働けば・・・。


過労は小さな身体に蓄積されていくその結果はなのはが魔法を使おうとするが。


ドクン

「エッ」

体が悲鳴を上げた。なのはは現在11才であり。その年齢で考えると未だ成長期なのだがそれゆえに本来身体に疲労をためるのはよくないのだが。

身体にためておける疲労がピークとなり、本来魔法の元を生成するリンカーコアすらもその魔法を使う事を拒否する。
それは体が本能的に取った自己防衛策であるが戦闘中しかも、飛行魔法を使って空を飛んでいたのだ。


その全てが消えたのだ。【人は英知【魔法】無しに重力にさからえないのだ】

そうなのはも例外ではない、ヴィータも普段のなのはを見ているのだ。

近い敵から離れて得意の砲撃魔法を放つゆえになのはが落ちていくのを見たヴィータは、それは地上近くから迎撃する考えるだろう。

だが今回は違うなのははレイジングハートを両手で持ったまま自由落下しているだ
それに気づいた時には、時既に遅し。

ジャキン!!! ブシューーーーー!!!!


妙な音をヴィータは聞いて、見てしまった。

正体不明機がなのはとヴィータ間に入ってなのはの周りに赤い鮮血が撒き散らされた。


無論直ぐにヴィータが持つアイゼンで正体不明機ごと空の彼方に吹っ飛ばした。

「なのはーーー!!!」


下が雪なのが幸いしたが、その雪の周りには未だ鮮血が白い雪を赤く染めているのだそれを見たヴィータは声が出る限り力一杯声を出し続けていた。



「おい・・・・・・おいっ!! バカヤロー!! しっかりしろよっ!!」

ヴィータは声を出して、その血まみれのなのはの身体を両手で支えながら
言っているが一行になのはからは反応がない。


何度かなのはの身体をゆすっているが、現に今でもなのはの血は体から出続けているのだ、それにこの劣悪な環境も問題がある。 

ヴィータのジャケットはこの環境に合わせて設定を変えているから問題はないが
現在のなのははジャケットを着ているがその効果はないに等しい既に魔力を供給するコアすら機能が停止している状態でジャケットを維持出来ているのはヴィータが

自らの魔力でなのはを支えているからに他ならないが何時までも出来る芸当ではない、時間が立てば出血多量でなのは死ぬ可能性すらでてくるのだ、

それ以前にヴィータの魔力が先に枯渇する可能性もあるのだ。

ようやくなのはの体がピクリと動いたのだ。

そして言葉すらまともに話せない状態で絞り出した声もヴィータには殆ど聞こえてはいなかった。


「ごめん・・・ヴィータちゃん・・・から・・・大丈夫だから・・・から・・・」


なのはの右腕には力はなく途中から折れているようであらぬ方向へと曲がっているがその痛みすらなのはは見せていない。
ただひたすらにヴィータに謝っているだけである。


ヴィータの視界も段々と歪んでいる、それはヴィータが涙を流してせいなのだが・・・混乱している頭と思考ではまともに考えられないだろう。

その間も吹雪は段々ときつくなるがそれすらも気づいていないのか、ヴィータは大声で叫んでいる、現地の人間ですら
来ない遺跡と化している城の跡だ・・・大声を叫んだ程度ではこの吹雪の前では声は・・・かすれて消えてしまう。


「なにやってんだ 救護班!! 早くしてくれーーー コイツが、なのはが死んじまうよっ!!!」

五分が経過しても未だに周りには文明の後なのか廃墟しかない。

そのような状態で幾ら大声で叫んだとしても届くわけない、本来ならばだが届いてしまった。

「いいだろう、その少女をたすけてやろう」


何処からともなく声が聞こえる、それと同時に今までふぶいていた雪が綺麗さっぱり消えているのだ。


「だれだ」

ヴィータは咄嗟にアイゼンを左手に持つ、これは長年の戦闘経験者がこれだけの行動が出来ているのだ。

「だれでもいいだろう、それよりもだ、そのままではその少女は確実に死ぬぞ」

未だ謎の声の本体すらヴィータは見えていないが、このままでは確実になのはは死ぬ事だけは確実だ、

管理局に救援要請は出しているが、着いたとしても確実になのはの死体を持ち帰るだけの艦に成り果ててしまう。 


さらにはどんどんとなのはの体温が下がっていっているのだ。

「判った・・・頼む、何でもだれでもいい、なのはを、なのはを!! 助けてやってくれ」


ようやく姿を現した人物は黒い服にマントを着ているだけで顔も身体も何処でもいる好青年の風貌だ。


「いいだろう・・・折角、いい気持で寝ていたのだが、起きて見ると中々面白いことになっているようだからな」


「どうでもいい、はやくなのはを助けってやってくれ」

ヴィータとて必死だ、腕の中で死の節にいるなのはを助ける為にはどんな事でするつもりだ。 


「いいだろう、ただし、貴様にも協力してもらうぞ」

「判った」

男はマントに左手を入れて、ナイフを取り出した。

一瞬の内にヴィータの瞳に敵意が宿る、それで一体なにをするのか

誰だってきにはなるしかもだ。今正に死にかけているなのはにナイフを取り出したという事は、あの正体不明機を操っていた手者と勘違いするのも無理はない。

だが男は取り出したナイフで自らの腕にその刃で傷を着けた。

無論傷からは血がゆっくりと出ているのだ。

そしてようやくその男は赤い少女に声をかけた。

「お前も腕を出せ、この少女を治すのには我とお前の血が必要だ」

これでようやくなぜこの男が血を出したのが判った。未開地には血を媒介にして発動させる魔法があると管理局の書庫で働くユーノから聞いているし。

何故かそのことを本能的にヴィータは知っていたのだ。


ゆえにヴィータは自らアイゼンを持っていた左腕を男前に出した。

チック

一瞬の痛みと共ヴィータの左腕にも血がにじみ出ている。
その血が上から出ている男性の血と混じり、なのはの口の周辺に落ちている

口の周りには幾つ物血が落ちて中にはなのはの口の中に入った物もあるそれを見届けると男性はある言葉を呟いた。


「汝・・・我と契約し我の血と汝の血を受けし者を、今こそ神秘の力でその者の身体を癒し給え」


その言葉が終わると急になのはが苦しみだしたのだ暴れだしたのだ。 
それはなのはを片手で支えているヴィータにも当然被害は受ける

「暴れるななのは、今暴れると余計に血が体から出て死ぬ・・・」

最後まで言葉を発することなくヴィータはなのはの暴れる力で体ごと飛ばされる。

だが未だになのはは苦しんでいる。それを黙って見届ける黒一色の男性

次第になのはは苦しみを止めて落ち着きを取り戻しつつあった。



「確かに子の少女の怪我は直したが、代わりに対価を既に子の少女と貴様は我に払っているのだぞ」


「どうゆうことだよ、それは!!」

ヴィータが怒るのは仕方がない男がヴィータに言った言葉も仕方がないことたが。

「簡単な話だ、子の少女を治すために少女はある程度の成長を見せるがそれ以降は歳も取らぬ代わりに老いて死ぬ事すらかなわぬ」


「なんだよ、それは、ふざけるなーーー」

ヴィータの怒りは最もだが・・・それでも青年はありのままを赤いゴスロリの服を着た少女【ヴィータ】に言葉に出して伝えるのだ。

「別にふざけてはいない、それに貴様もその少女に貴様の血を一定の時期になって分けなければ逆に死んでしまう、ソレでしかその少女は救えなかった」

残酷な真実がヴィータにいいわたされる。

今後なのはを助けたければ。ヴィータの血を定期的になのはに与えないと死ぬというのだ
ただでさえこのまま死なない身体になって友人達の老いて死んでいく中、死なない体でいき続けるしかない人生である。 

『アタシがもっとなのはの事を見ていれば、こうならずにすんだのに』

ヴィータがそのような事を思っていると、その男性がある言葉を残してその場を去っていく。

「それでは吸血姫、再び会える時を楽しみにしている」

また吹雪は吹雪きだした、それこそなにもなかったようにだ。

最も男が一時的に天候を操り止めてに過ぎないのだが。

こうしてなのは達は10分後に着た救援艦に乗ってその世界を後にした。
無論真実を知っているのは今の所ヴィータだけである。


だが時が経てばなのはもその異常に気づくだろう、自らの体のことなので仕方がないといえばしかたがないことなのだが。

最もその男性は次元移動で次元の魔女が住むと呼ばれる場所へ飛んでいた。

後書きーーーーー

青年の契約魔法

「汝・・・我と契約し我の血と汝の血を受けし者を、今こそ神秘の力でその者の身体を癒し給え」

これでなのはが吸血姫になった切欠の呪文であり呪でもある、ただし血の提供者であるヴィータが倒れればなのはも死亡する
魔法である。


吸血鬼→吸血姫 

普通に読めば【きゅうけつひめ】であるがここはあえて【きゅうけつき】と読む、決して誤字・脱字ではないうえに
この名前にはちゃんとした理由があるが・・・それは今の段階では秘密である。

なのはの事故 
原作でもあるように疲労が元凶であり、ちゃんとした休暇と仲間を信頼していればこんな事にはならなかった
実質なのはの心の中では誰一人親友と呼べる人物でさえ、真には信頼をおいていない事が判明する事件でもある。

のちにティアが魔王なのはによって撃墜される原因の一つでもあるがこの時間軸では関係すら結べては居ないので
放置でも良いだろう。



※当作品に関しては、M・О様にも許可を頂いております






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